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【セミナー実施レポート】2019年度 コンペ課題曲企画 課題曲セミナー

2019年3月24日(日)にヤマハミュージックリテイリング秋田店 3Fホールにて鈴木 弘尚先生をお招きし、「2019年度 コンペ課題曲企画 課題曲セミナー」を開催いたしました。

この日はA級からC級のバロック・古典・ロマン・近現代の課題曲について解説していただきました。
今回の講習で鈴木先生が強調されていたのは、日本と西洋では言葉の発音、話し方が根本的に違うという点です。日本語は一語一語が均一であるのに対し、西洋の言葉は必ずリズムがあり抑揚があること、これは音楽も同じであり、例えば英語は早口であっても抑揚があるように、西洋の演奏は速いパッセージの中にも必ず歌があるなど、様々な例を用いてわかりやすく説明してくださりました。その上で、どうしたら自然に音楽を奏でることができるのか、鈴木先生がこれまで学ばれてきたことのエッセンスを沢山教えていただきました。

まず各時代の弾き分けについて、バロックや古典は単語で語る音楽、そのため短いフレーズではっきりとした発音が大切、対してロマン派は母音を豊かに伸ばして歌うイメージで、それまでの時代よりも長くフレーズをとっていく、近現代が特徴的な和音を強調させるなど、それぞれの時代の特徴を捉えた演奏をするためにはどうしたらよいのか、具体的なイメージがわきました。

またハーモニーの感じ方についても非常に勉強になりました。単旋律であっても和音を頭の中で鳴らしながら、実際には鳴っていない音を聞くようにする、そうすることで音色は自然に変化していくものだ、そのような音の感じ方の脳の回路を作っていくことが練習なのだという言葉が印象に残っています。

そして今回のセミナーにおいて重要なキーワードのひとつにイクタス
(中心)という言葉がありました。どんなフレーズにも開始点・イクタス・終止点があり、イクタスの大きさによって速さや引力の強さが変わってくるということ、イクタスの場所を探すためにはリズムが変化するところ、高い音、強烈な和音に注目するということなど、曲を演奏する上で非常に大切なこと、まさに西洋の音楽(そして日本との違い)の根幹を成す考え方を教えていただきました。

これまでピアノを学習してきた中で"もっと音楽的な演奏ができるように"西洋のリズム感を感じて"とアドバイスをいただいたことは何度もありましたが、具体的にどのように改善したらよいかわからず模索していた部分がありました。今回のセミナーを通して、様々な例を交えながら的確に説明していただき、自然な音楽の感じ方、わかりやすく伝わりやすい曲の組み立て方を学ぶことができたのは自分にとって大きな財産となりました。A1級からC級へと進むにつれて、それまでの説明のエッセンスがどんどん組み合わさって曲が作られているのだなとしみじみ感じ、これからの曲作りに余すことなく生かしていきたいと感じました。

最後になりましたが、遠い秋田の地まで足を運んでくださり本当にありがとうございました。

Rep:小野 葵

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