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第5回 古畑先生をお迎えして ロシア奏法勉強会報告 2017.1.5

新年最初のロシア奏法勉強会は、コダーイシステムについてのお話から始まりました。

幼少より小・中・高校と継続し系統立てて本格的な音楽教育を行うコダーイシステムは、「歌う」ことを重視し、自国の民謡を歌うことから始まるとのこと。

きれいな声で正しい音程で歌うために「ハンドサイン」を用いながら、フレーズ感を感じながら歌うことが、後に歌うように弾くクラッシック音楽へと繋がると考えているそうです。

そしてロシアでは(またドイツでも)ごく普通の子供が当たり前のように充実した音楽教育を受けられ、やがては音楽を愛する大人、音楽を理解する聴衆としてコンサートに出かけて行く。才能ある子供を見出し育て偉大なピアニストを生み出すために国が支援するロシアの音楽教育システムは素晴らしいものだと思います。

また古畑先生は「奏法を学ぶことも大切ですが、同じように歌も大切です。外国の民謡を歌ったり日本の童謡を口ずさむような、そんな時間を大切にしましょう」とおっしゃいました。

フィンランド版"スオミ・ピアノ・スクール"も自国の民謡を用いており、日本版では日本の童謡や民謡が取り入れられています。

民謡を大切にするロシアのメソッドとも共通していることがわかり、音楽の原点は歌であることに改めて気づかされる思いでした。

次は、指のレシピとして、脱力した親指だけで鍵盤をなでるように触っていく練習に入りました。手首にある親指の関節を付け根から動かすように、集中して目に見えない感覚を感じ取り毎日さらうこと。

その後宿題であったハノン1番を取り上げ、美しいレガートを引き出すための練習方法へ。

16分音符4つを強弱弱弱で、親指は鎖骨から前に押し出すように、小指は肩甲骨を後ろに引くような感覚で。1音目の弾みで残り3音を軽く弾き、最高音のひとつ前4指では立ち上がるようにしながら次の最高音をイメージする。下降は引き寄せるように。

慣れてきたら呼吸とともに音名を歌いながら、また一つ先の指番号を先取りし指替えをしながら弾く。

左手を3度下で弾くと左の音をよく聴くことが出来る。

首は伸ばし、手も肩も常にストンと落ちている状態で。そのためには足腰、腹筋、体幹の支えが必要で、肘が開いてこないよう、片方の手で押さえながら弾くと良いとのこと。

その後、テキスト"はじめの一歩"1巻の重音の弾き方、すべての指を使うレガート奏法について、個々にご指導をいただきました。

教えていただく事柄を感覚の隅々にまで行き渡らせるのは難しいことでもありますが、一

人一人の手の大きさに合わせたきめ細かいアドバイスを頂き、実践してみると、受講生それぞれの音がきれいにふくよかに響き、艶のある美しいレガートへと変わるのがよくわかります。

私の場合、手が大きく重さがかかりやすいとのことで、置くタッチを心掛ける事など今後のピアノを続けていく上での大切な課題を教えていただきました。

またロシア奏法を学ぶことにより、方向性を同じにするスオミ・ピアノ・スクール指導法への理解も更に深まっていくように感じています。

音楽の新しい扉が開かれていくことを楽しみに、これからもじっくりと勉強していきたいと思います。 (K・H)

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