レポート アーカイブ

2007年12月 7日

多摩ステップ開催

   11月17日(土)、第1回多摩ステップが狛江・エプタハウス内エプタザールにて開催さ れました。アドバイザーは二宮裕子先生・長谷正一先生そしてステーション代表の多喜靖美先生。

⇒当日のビデオはこちら

このステップの特長はそのコンセプトとバラエティあふれる企画です。ステーションの代表多喜靖美先生は、かねてから「指導者も舞台へ立ちましょう」と うったえられてきました。舞台に立つことから得られることが多くあるからです。そ の意味でも、今回のステップでは本当に多くのピアノ指導者が出演くださったことは意義深い ものでした。

PTNAではお馴染みの先生方〔池川礼子先生(鹿児島)、森山純先生(大阪)、多喜美 穂先生(東京)、中村美穂先生(長崎)〕など30名を越える指導者が室内楽やソロで参加されました。日ごろ極めて多忙な日々を送られている先生方が、音楽の素晴らしさ を実際の演奏で見事に表現されたことに感動の拍手が送られました。


このステップでは、室内楽を中心に5つのバラエティ企画がもう一つの特長となってい ました。
バラエティ1の「学ぼう!しつないがく」には、室内楽初心者の小学生13名が参加(第 6・7部)。ヴァイオリンの荻野照子先生やチェロの原口梓先生とのデュオを披露してくれました。「室内楽はじめの一歩」からの選曲でしたが、弦楽器と合わせることで音 の広がりや呼吸などがじっくりと感じられるようで、ピアノの音が弦楽器とマッチし て伸びやかだったのが印象的でした。


バラエティ2は「あすかと遊ぼう!」と題し、ピアニストの松本あすかさんと連弾やア ンサンブルを楽しむ企画でした。8名の参加者がブルグミュラー25の練習曲を演奏。オブリガートとして鍵盤ハーモニカが一緒に奏でたり、連弾では演奏者を抱えるように高 音域と低音域と行ったり来たりのデュエットで、演奏者が楽しんでいる様子が見て取 れました。普段親しんでいるブルグミュラーの音楽がみるみる変身していく様に、会場内も盛 り上がりました!


バラエティ3は「お話とピアノ演奏による『ながぐつをはいたネコ』」の企画(第7 部)。10名の参加者が、松本あすかさんの朗読するシーンに合わせて演奏をして物語 が進んでいきます。松本あすかさんの七変化する声で読み上げるストーリーに引き込まれ、 会場も物語りと同じ空気に包まれていましたが、ピアノの演奏が非常に表情豊かで音 楽的であったのがとても印象的でした。講評の時間でも、アドバイザーの二宮裕子先生・長谷 正一先生より「ピアノの指導にとても効果的だと思われる」といったお褒めの言葉を 頂きました。

多摩ステップ 

  
バラエティ4は「室内楽体験」企画。室内楽を体験してみたいという大人たちの企画で した。トリオは清水醍輝先生(ヴァイオリン)と篠崎由紀先生(チェロ)、及び中西 弾先生(ヴァイオリン)と石豊久先生(チェロ)の組み合わせ。ヴァイオリンとのデュオで は中西弾先生、チェロとのデュオは石豊久先生・原口梓先生という豪華な顔ぶれの共 演者と室内楽を楽しみました。日本でもトップクラスの弦楽器奏者との共演ということで、参 加者も多くバラエティにとんだ内容になりました。リハーサルでは緊張されていた方も、本番では音色を合わせる楽しみ、楽器間での会 話など室内楽の醍醐味を存分に味わっている様子でした。皆さんきっと更に室内楽を 学びたくなったのでは!


バラエティ5は「室内楽クラス修了コンサート」。2007年1月よりおよそ10ヶ月間学ん できた室内楽クラスの修了コンサートに当たります。やはり10ヶ月間取り組んでくると、耳の使い方や弦楽器とピアノとの音の調和性がこんなに豊かになるのかとあら ためて実感しました。シニアクラス及びジュニアクラスとも皆さん素晴らしい演奏で した。


ステップの中盤では、ジャスミン音の庭ステーション企画として、「二人のグランミ ューズAカテゴリー優勝者によるミニコンサート」が開催されました。松本あすかさん と村田有希さんによる連弾やアンサンブルは圧巻。そのスケールの大きさと楽しさ、そして 編曲の素晴らしさ(3曲とも二人の編曲)に会場からは大きな拍手が送られました。音 楽の楽しさを強烈にアピールしたひと時となりました。

この5つのバラエティを通じて見えてきたものは、音楽の楽しみ方には多くの種類があ るということ。それが学習の楽しみと結びつき、感じる心や表現する楽しさを知った ピアニストがどんどん育っていって欲しいと感じました。アドバイザーの二宮裕子先生や長 谷正一先生からも、ピアノ指導について新たな方向を見つけられたとお話していただ きました。これからも、「学び続けるピアノ指導者」を目標に、新たな音楽の楽しみ方をみなさ んと一緒に考えていければと思っています。

多摩ステップ2 

  (Rep:ジャスミン音の庭ステーション:松本裕子)

2008年6月 2日

多摩ステップ終了 !

多摩市で初のステップが5月25日(日)に行われました。
スガナミ楽器多摩店ハーモニーホールはあいにくの悪天候にも関わらず、
朝から大勢のお客様で一杯になりました。

このステップを実施している『ジャスミン音の庭ステーション』にとっては、
昨年11月の狛江エプタザールでの『指導者もステージへ ! 』との呼び掛けによる
企画ステップに続く2回目のステップ開催です。

アドバイザーは小川せつ子先生(愛知)、 佐々木邦雄先生(千葉)、松本裕子先生(東京)の3名。
熱心に演奏を聞いてくださり、素晴らしい講評を戴きました。

継続表彰は3名の35回表彰を含む10名の方達です。

皆様、素敵な演奏をありがとうございました !

        ジャスミン音の庭ステーション代表  多喜 靖美

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第2部継続表彰

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第3部継続表彰
DSC00394.JPGのサムネール画像
第4部継続表彰
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第5部継続表彰 35回表彰お二人と25回表彰お一人

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8手連弾 3人の共演男性陣に囲まれて参加者ご本人が隠れてしまいました !


2008年6月10日

ミカラカコス&多喜靖美 マスタークラス


 6月6日(金)、横浜市篠原の池田サロンに於いて『ボルドー音楽祭in横浜』で来日中のヴィオラ奏者でパリコンセルヴァトワール教授のミカラカコス氏をお迎えして、ジャスミン音の庭ステーション後援で『ミカラカコス&多喜靖美ヴィオラ・ジョイントマスタークラス』が行われました。
 受講生はピティナ指導者会員で、日頃「ジャスミン音の庭 室内楽クラス」で学んでいる7名。受講曲はブラームスのヴィオラソナタOp.120-1、120-2やシューマンの「おとぎの絵本」など。
 先ずはヴィオラの楽器説明に始まり、ヴィオラとピアノの撥音の違いを理解することや音量バランスの取り方など、アンサンブルの基本に沿ってレッスンが進められました。  一人一人のレッスン時間は短かったにも関わらず、弾き始めとレッスンを終えた後の演奏の大きな違いに、客席からは感嘆の声が・・・。  ミカラカコス先生の深く暖かいヴィオラの音色は、先生のお人柄そのものでした。フランス語の通訳は池田珠代さん。
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2010年11月29日

『ジャスミン音の庭 研修会』レポート1

レポート:青島律子

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谷口賢記先生(チェロ)&多喜靖美先生(ピアノ)の『ジャスミン音の庭「室内楽チェロデュオクラス」』に 参加しているピアノ指導者で、今年はじめて狛江ステップに参加しした青島律子です。

 ステップ4回目参加となる小学2年生の生徒も、バラエティー企画1「はじめの一歩」で参加し、初めてヴァイオリンとのデュオを体験しました。参加者、そして指導者の立場で、11月20日(土)、21日(日)に行われた『ジャスミン音の庭研修会』の様子や気づいたことをお伝えできたらと思います。

 初日午前のセミナーに始まり、午後の『リレー形式公開レッスン』、翌日のステップ・バラエティー企画の合わせレッスン、夕方からの『ステップ狛江地区』第1日目(通常ステップ)、そして翌日の『ステップ狛江地区』第2日目として一日中行われる「室内楽を含むバラエティー企画の発表演奏」、それら全てを『ジャスミン音の庭 研修会』と称しています。

 ステップ初日の「通常ステップ」の二つの部は、参加者18名中8名はグランミューズでした。翌日のバラエティー企画では普段ピティナコンペの審査員をされている方々、ステップアドバイザーの方々、ステーション代表の方々、コンペグランミューズ部門優勝者の方々などが参加されました。二日目は参加者中、「通常ステップ」は前日の『リレー形式公開レッスン』を受講生の3名のみで後は全て「フリーステップ」参加者。そのうちのの3分の2はグランミューズ、しかも大半がピアノ指導者、一人の演奏時間平均が6分と長い、79名中29名が継続表彰(最高45回)を受けた、等々『狛江ステップ』ならではの特徴が見られました。

 『ジャスミン音の庭研修会』の詳細レポート、先ずはセミナーから始めましょう。


●ピティナ・ピアノ・セミナー「ピアノレッスン新常識」~今までのレッスンで間違っていませんか?~

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多喜靖美先生によるセミナー。まずは多喜先生の幼少のころの音楽経験などをお話いただく。ラジオでクラシック音楽を楽しんでいた時代。音楽の知識のない方に聞こえた音楽に対してどのようなイメージを持ったか話してもらう番組があり、みんな違う感想を持つことが、先生はとても楽しかったそうだ。幼少時代の音楽経験はその後の音楽との関わりかたに影響を与えることはよく言われていること。知識よりも耳から入ってくる、生活にとけ込んだ音楽がその人なりの「音楽脳」を作るんだと、多喜先生のご指導方法と今日のお話をきいて実感できた。

続いて指導法の見直しについて。はじめに「弾き方」ありきではなく、「音」ありきで指導しようというもの。 こういう音を出したいから、こういうふうに弾いてみよう、というステップを踏んだ方がより自然なのでは、というお話に、目からぽろっと何かが落ちた気分だった。巷には多くの教本があふれていて、結局どれがいいんだろう?と迷ってしまうのは私だけではないと思う。 ベストセラーとして長く支持を受けているメソードも、新しいシリーズの教本もどれもすばらしいと感じてしまう。その教本をいろいろつかっていくうちに、本を先にすすめることを意識しすぎたり、指の形をきれいに!手首をあげて!など見た目のことを言い続けてしまっていた。なぜ手の形をきれいに保たなくてはいけないのか、という説明をできていただろうか?と思い当たる。音>弾き方。必要なテクニックはその都度身につけていこう。大切なのは「弾き方」よりも「どういう音が出したいか」という心なのだと、またまた多喜先生に気づかせていただいた。

次は楽譜の読み方について。「楽譜とはもどかしいものです」この言葉ではじまった。「英語の発音をカタカナ表記するようなもの」なのだそう。正確に読むのはもちろん必要だけど、楽譜は全てを正確には書き切れない存在だということ。「作曲家は作品を世に出した時点で、演奏者とのせめぎあいがはじまる。作曲家の手を離れてどういうふうに演奏されても、それが自分の思惑と違っていても、それもアリと受け入れることになる」のだと先生はおっしゃった。作曲家+演奏者、ではなく、作曲家×演奏者で、より幅広い感動を伝えられるようになれたら、、、いいのだけど、なかなかそれは難しいことだ。

さらに指導者として最低限知っておきたいことのお話。ピアノの構造、ペダルのこと、ピアノの歴史、ピアニストとしての体の構造、作曲時の社会情勢、出版技術や録音技術の発展など多岐にわたる内容をコンパクトにまとめてお話いただいた。私自身、大学院でピアノの歴史について研究していたので、このお話は特に興味深く、また他の内容よりは少し深めに理解できた気がする。ピアノが生まれてからどうやって形が変わっていったのか、それはどうしてか、ということを疑問に思っていたから研究することにしたのだが、自分が思っていたよりもずっと、楽器の発展はピアノ音楽の変遷に関係していたことに当時驚いた。今でこそピアノ学習者、指導者は、チェンバロ、フォルテピアノについて知る機会も比較的増えたが、私の学生時代は楽器博物館で姿を見ることくらいしかできなかった。少なくともピアノ科の学生は、ピアノの構造と、ピアノの発展の歴史くらい授業でやるべきだ!と思ったのを思い出した。

その他、ソルフェージュ的な項目「拍と拍子」「奏法」「タッチ」などについてもお話があった。タッチと、一言で言っても、ピアノは1センチほど鍵盤をさげて間接的に音を出す。自分で弦を直接触って音を調節したり、自分の息を直接吹き込んだりできるわけでない、という意味でとても特殊な楽器。指先だけが楽器にふれているのに、その先がどう操作されているかも見えない。見えないからこそもっと意識してみよう、というお話もとても心に響き、生徒たちにもそのことをきちんと伝えようと思った。

当たり前のことなのに忘れてしまっていたことをたくさん気づかせていただいたセミナーだった。知らないわけじゃないのに、気づけないというのは一番もったいない、こわいことだなと実感した。今は勉強会も盛んで、それこそ必要だと思うことをすぐに勉強できる環境にある。「ピアノを弾く」ための指導をするためにはただ楽譜が記号的に読めて、音を出せるだけでは足りないが、実際どういうアプローチが必要なのだろう、と考え込むことも多かった。今回のセミナーを受講して、少し勉強のルートが見えてきた気がして、とてもよい時間をいただいた。また大先輩の指導者の先生方も、多喜先生のもとでより多角的な勉強しよう!と集まっている熱気にとても感動!これからもたくさん勉強していこうと楽しみになってきた。

2010年11月30日

『ジャスミン音の庭 研修会』レポート2

レポート:青島律子


谷口賢記先生(チェロ)&多喜靖美先生(ピアノ)の『ジャスミン音の庭「室内楽チェロデュオクラス」』に 参加しているピアノ指導者で、今年はじめて狛江ステップに参加しした青島律子のレポート第二弾です。

 今日はセミナーの内容を引き継いで初日午後に行われた『驚異の一体型レッスン』の詳細をご紹介します。


●「驚異の一体型レッスン」~三人の講師のリレー形式による三段階公開レッスン

2日目のステップに参加する4人の生徒が、2時間弱の間に3人の先生の公開レッスンをうけるという企画。松本裕子先生がソルフェージュの観点から、松本あすか先生がアンサンブルの観点から、最後に多喜先生が総合的な観点から、4人をレッスンする。

バッハ:インヴェンション1番、平吉毅州:真夜中の火祭、ブルグミュラー:バラード、ドビュッシー:雨の庭、というプログラムがとても良かった。誰でも学ぶ曲から、発表会等でも演奏できる曲まで聴けたのはとても参考になった。


《松本裕子先生のレッスン》
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ソルフェージュをピアノ演奏に直結させるツールとして使ってみよう、というもの。 レッスンだと「はい、ソルフェージュの時間」と区切ってしまいがちだが、実際のテクニック練習に取り入れることでも、かえってソルフェージュ力が身に付くのでは?と思えた。メロディを歌わせる時にも、上行音型の部分も和声的に感じられるように歌ったり、調性や音型のもつキャラクターや、調がかわった時のエネルギーの変化に気づかせてあげることで、受講生の音楽が劇的に変化した。生徒自身にも(もちろん聴講者にも)すぐに効果が感じられた。日常の練習だけだと行き詰まることや、うまく処理できないところも、もっとソルフェージュ要素を取り入れてみよう!ととても勉強になった。


《松本あすか先生のレッスン》
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アンサンブルの観点からのレッスンアプローチ。他の楽器を使わずにアンサンブル要素を感じられるレッスンをしよう、というもの。「聞く」から「聴く」に特化し、左右のメロディをあえて逆に弾いてみたり、長くのびている音に集中したり、和音を1本ずつの指で弾いてみたりといろいろトライする。いつも無意識に弾いてる音をあえて分解して弾いてみることで、今まで聞こえていなかった音が「聴ける」ようになることを体感できた。松本裕子先生の10分ちょっとのレッスンを受けて大きくかわった受講生の演奏が、松本あすか先生の指導により、さらに音楽に高さや深さがでた!と感じられた。


《多喜靖美先生のレッスン》
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最後に多喜先生の総合的なレッスン。これまで2人の先生のご指導をきちんと自分のものにして、多喜先生のレッスンへ臨む受講生たちの吸収力の高さにあらためて感動する。 多喜先生は響きを感じて、さらに和声の流れ、グループ、拍子感を感じて音楽を進めていくことをご指導されていたが、そうすることで、曲の仕上がりに勢いとまとまりがでてくるのを実感できた。「調のおひっこし」「調のしんせき」など独特な「多喜先生語録」を使ってゼクエンツ、近親調への流れを感じさせたり、フェルマータを「伸ばす」ではなく「止まる」「イタリアではバス停に書いてあるのよ」ととても身近なもので説明したりと、その子に合わせた言葉選びも大変参考になった。
《翌日の『狛江ステップ』でその成果を発表》

次の日、4人はステップの本番で演奏。公開レッスンから聴いていた方は誰しも感じられたことだと思うが、3人の先生の指導をほとんどすべて自分の中に取り込んですばらしい演奏をしていた! きっと家に帰ってもほんの数時間も練習できなかっただろうに、 本当に奇跡的に素敵な演奏だった。的確な指導を集中して行うことがどんなに大切か(どんなに難しいか、、、)目で見て、耳で感じられて、すばらしい経験だった。ぜひまたこのような機会があればと思う。

2010年12月 1日

『ジャスミン音の庭 研修会』レポート3

2010『ジャスミン音の庭研修会』レポート(青島律子)

 谷口賢記先生(チェロ)&多喜靖美先生(ピアノ)の『ジャスミン音の庭「室内楽チェロデュオクラス」』に 参加しているピアノ指導者で、今年はじめて狛江ステップに参加しした青島律子のレポート第三弾。今日は『ステップ狛江地区』参加者のための5つのバラエティー企画より『学ぼう ! しつないがく』をご紹介します。

  今回、ステップ4回目参加となるの小学2年生の私の生徒もこの企画に参加し、初めてヴァイオリンとのデュオを体験しましたので、指導者の立場でレポートしたいと思います。 

●【バラエティー 1】『学ぼう ! しつないがく』

 生徒は、ブルグミュラーなど身近な曲をいつもどおり演奏する。そこにオブリガードでヴァイオリンやチェロが加わり、アンサンブルを気軽に体験できるという企画。今回はじめて生徒が参加したので、指導者の立場でリハーサルから見学させていただいた。ステップ前日にグループでのリハーサルレッスンがあり、次の日に本番(フリーステップで参加)という手順だった。リハーサルレッスンの前には多喜靖美先生からヴァイオリン、チェロの楽器の説明があり、楽器の中をのぞかせてくれたり、弓を分解してウマのシッポを体感させてくれたり、ピアノとの違いについて説明してくださったりした。生徒たちはとても楽しそうに聴き、一気に興味を持った様子だった。

 リハーサルレッスンは、松本裕子先生が担当してくださった。的確に音を聴いて合わせることを、優しく簡潔な言葉で、短い時間でアドバイス。最後に全員を通してゲネプロをしてくださったことで、小さい生徒にも流れが理解できたようで、本番はみな大成功!指導者として「演奏力がとても高い生徒でないと参加できないのかな」とこれまで遠慮していたが、心配はいらなかった。少し余裕をもって弾けるレベルの曲を選べば、無理なく参加できると感じたし、弦楽器の音を近くに感じることははとても貴重な経験になる。たった2日間でたくさんの経験をし、予想以上に成長し、生徒自身も来年は違う楽器とのアンサンブルをやってみたい!と意気込んでいる。

2010年11月29日

2010ピティナ・ピアノステップ狛江地区レポート

レポート:森本 綾子

2010年11月20日(土)、21日(日)の2日間に渡り、狛江エプタザールにて、ピティナ・ピアノステップ狛江地区が開催されました。この狛江ステップでは、例年「指導者もステージへ!」と呼びかけ、多くのピアノ指導者自らがステージに立ち、数々のオプション企画を取り入れ、学びの2日間を送るのが特徴です。今回初めて丸々二日間、ほぼ全てのプログラムを聴講しました。その様子をレポートしたいと思います。

 まず20日(土)10:30より多喜靖美先生による「ピアノレッスンの新常識~今までのレッスンで間違っていませんか?~」と題したピティナ・ピアノセミナーで学びの2日間は幕開けしました。

 セミナーは、多喜先生ご自身の音楽とのかかわりの話題から始まり、先生がこれまでいかに音楽と身近に親しみ、特にアンサンブル音楽と自然に関わられてこられたかをお話いただきました。その後、タッチ、脱力といったテクニックや楽器構造など具体的な指導者の身につけておきたい知識、指導者として心がけておくこと等、実に多岐に渡る内容へ。まさに「多喜靖美先生」がいかにして「多喜先生」であるのか、先生のご指導力の一端を、ほんの少しでもお裾わけいただくことが出来たような貴重な時間でした。

 続いて、同日午後からは「驚異の立体型レッスン」と題した3名の講師のリレー形式による3段階公開レッスン企画が行われました。これは、1人の受講生が、リレー形式で3名の講師の多面的なレッスンを受け、翌日の狛江ステップに参加するというもの。この日は、小学生から高校生までの4名が受講されました。聴講する私達は、「4名の受講者×3名の講師=12通りのレッスン」を贅沢に聴講することが出来ました。

 第1ステージ(1人目の講師)のレッスンは、松本裕子先生による「ソルフェージュからのアプローチ」。ソルフェージュをピアノレッスンと切り離して学ぶのではなく、ピアノ演奏に直結させるツールとして活用する方法を紹介。曲の中でポイントとなる音程や音階を実際に口で歌ったり、拍子感をとらえるために手拍子にあわせて曲のメロディーを歌ったりと、まさにソルフェージュの内容を取り入れたレッスン。一度、声に出して歌うことで、指導のポイントが、受講生の体験として染み込んでいき、その後の演奏では、歌った部分に意識が傾けられた演奏に変化!

 第2ステージ(2人目の講師)のレッスンは、松本あすか先生による「アンサンブルからのアプローチ」。他の楽器を使わずに、アンサンブル感覚でソロのレッスンを行う方法を紹介。右手・左手パートに分けて、逆の手で弾く方法、パートごとに先生と右手・左手の連弾をする方法、3和音を3つのリコーダーで担当することに例えた和音の分解方法など、1人で弾く曲を敢えてバラバラにして、それが組み合わさって1人で弾く曲になっていると意識させるレッスン。すると、少し聴こえづらかった左手の主張や、内声の旋律がみるみる聴こえるように変化!

 第3ステージ(3人目の講師)のレッスンは、多喜靖美先生による「総合的なアプローチ」。2つのステージで学んだことを元に、曲を立体的に仕上げる方法を紹介。姿勢や曲の構成、楽器の構造といった午前中のセミナーに通じるポイントや、拍子や和音でまとめていく曲のとらえ方まで、実にこの午前中~半日の学びの総仕上げのようなレッスン!この第3ステージ目のレッスンで、受講生のみなさんも、きっとより第1・2ステージのレッスン内容が各自の中に定着しやすくなったのではないでしょうか。

 この日は、この他、翌日ステップのバラエティ企画「あすかと遊ぼう!」や「おはなしとピアノ演奏~すてきな三にんぐみ」、別室では朝から「学ぼう!しつないがく」や「エンジョイ!室内楽」のリハーサルが休みなく行われました。

 夕方からは、ピアノソロの通常ステップが開始され、夜まで18組の方が熱演を披露されました。

 続く21日(日)は、朝からステップの1日。何とこの日出演の79組全ての方が、狛江ステップ独自の「バラエティ企画」で参加されるという充実のプログラムです。

 まずは、ジャスミンKOMAEステーションで主催している「室内楽クラス」の修了コンサートとして、1年かけて室内楽に取り組んだ成果の発表から始まりました。素晴らしい弦楽器共演者と、1年のアンサンブルの積み重ねは、それぞれに一朝一夕では得られない深い音楽性が感じられ、どの演奏も耳を奪われるものばかり。時間をかけて経験すること、また素晴らしい共演者とのアンサンブルという貴重な機会というものを、演奏を聴いているだけでも充分に実感できるものでした。

 その間の室内楽プログラムには、1回の前日リハーサルのみで、室内楽クラスの弦楽器講師と共演できる「学ぼう!しつないがく~はじめの一歩~」や「エンジョイ!室内楽」で出演の方もありました。

 どの室内楽も、弦楽器の素晴らしい音の波と、ピアノのハーモニー、奏者全員が共通にもっている拍子の波が心地よく、何時間でも聴いていられるような、充実した演奏を堪能することができました。

 前日リハーサルを行っていた「あすかと遊ぼう!」は、ピアノアーティスト松本あすか先生と、ブルグミュラー25の練習曲やソナチネを共演するという企画。今回は4名の方が、松本あすか先生アレンジの鍵盤ハーモニカやピアノ連弾で共演されました。リハーサルの時、松本あすか先生の鍵盤ハーモニカの特性を活かした強弱のお話や、リズム感抜群のピアノ連弾で打ち合わせをバッチリ進め、本番では皆、前日とは一段グレードアップしたアンサンブルを楽しまれていました。

 同様に前日リハーサルを行った「おはなしとピアノ演奏~すてきな三にんぐみ」は、「言葉の力」と「音楽の力」の相乗効果で、情景をイメージし、情緒をいっそう豊かなものにするという目的の企画。前日は、お話とピアノの入りや、流れの確認のみで、演奏についてのレッスンはほとんどありませんでしたが、本番ではお話の「イメージ=力」に引っ張られるように、ピアノも前日と比べて、より一層磨きのかかった演奏に!お話も、音楽があることで、よりイメージを膨らませながら聴くことができ、まさにお話と音楽の相互作用が上手く働いているなと感じました。

 それから、前日「驚異の立体型レッスン」受講生4名の本番も、レッスンタイトルの字のごとく「立体的」な演奏に仕上がっていて、驚きました!前日のセミナー、レッスン、翌日の本番と聴くことで、立体的な演奏が、どういったアプローチで整えられていくのか、その経過を目の前で見ることが出来たように思います。
 
盛りだくさんの2日間を通して振り返ってみると、知識、リハーサル、指導(レッスン)、本番と、段階を踏んで見ていくことで、起承転結という形で学べた貴重な2日間だったと実感しました。

2010年12月 3日

『ジャスミン音の庭 研修会』レポート4

2010『ジャスミン音の庭研修会』レポート(青島律子)

 谷口賢記先生(チェロ)&多喜靖美先生(ピアノ)の『ジャスミン音の庭「室内楽チェロデュオクラス」』に 参加しているピアノ指導者で、今年はじめて狛江ステップに参加しした青島律子のレポート最終回です。

 今日は『ステップ狛江地区』参加者のための5つのバラエティー企画より『エンジョイ !室内楽』と『ジャスミン音の庭 室内楽クラス終了演奏』をご紹介します。

 私も今年度、初めて『ジャスミン音の庭「室内楽チェロデュオクラス」』に参加し、今回のステップで修了演奏を行いました。その立場からのレポートと、この二日間に狛江エプタザールで繰り広げられた『ジャスミン音の庭研修会』の総括を書かせて戴きます。


●【バラエティー 4】『エンジョイ!室内楽』&【バラエティー 5】『ジャスミン音の庭 室内楽クラス』修了演奏

 1回の前日リハーサルのみで弦楽器講師陣と室内楽体験ができるのがバラエティ4『エンジョイ!室内楽』。ジャスミン音の庭ステーションで行われている室内楽クラスの修了コンサートとして行われるのがバラエティー5『室内楽クラス』。『室内楽クラス」の弦楽器の講師の先生は、「超」がつくほどの一流の弦楽器奏者の先生方!その先生方に前日、あるいは年間に渡って室内楽クラスでレッスンしていただくだけでも大変贅沢で貴重な経験である。

 私は「室内楽クラス」のチェロデュオクラスで参加した。レッスンは3回あり、今回は6名のクラスだった。他の方のレッスンも近くで楽譜をみながら聴講することで、自分のレッスン曲以上に感じられることがたくさんあった。違う楽器で音を重ねることの意味、難しさ、楽しさを感じて、自分なりの理想を追求できたら嬉しいのだが、どうしてもアタマでっかちで、指がついてこないはがゆさを何度も感じた。はじめての本番では「せめてチェロの先生の音を楽しもう!」と思っていたのに、やはり弾くのにいっぱいで、残念ながら楽しめるほど余裕はなかった。自分の演奏はともかく、同じクラスの受講生の方の演奏は大変にすばらしく、3回のレッスンでこんなにも音の重なりが深まるものか、と感動して思わず泣けてしまった。

 デュオの他にもトリオを学ぶクラスもいくつかあり、プログラムにたくさんの室内楽の曲が並ぶ。何年も室内楽を勉強されている方の演奏は圧倒的なもので、本当にすばらしかった。「もっと良い音楽を作ろう!」とお互いのエネルギーを引き上げている感じがした。同じ曲を受講している違うトリオの演奏も聴くことができ、ピアニストがかわるだけで、まるで違う曲のように仕上がることが体感できる。多分1組のトリオを聴いただけでは感じられない学びがあり、1日中聴き続けることで、ただコンサートを聴くだけでは得られない貴重な気づきが、この狛江ステップにはあると感じた。終了後、弦楽器の先生方に「こんなにたくさんの曲でお疲れになったのでは?」と尋ねてみると、「もう限界を超えてますよ」と晴れやかな表情で笑っておられたのがとても印象的だった。


<全体の総括>

 「指導者もステージへ!」というキャッチコピーにつられて、数ヶ月前にチェロデュオクラスの受講を決め、狛江ステップに参加した。会場のエプタザールは、メインホールの他にロビーも兼ねたサブホールがあり、空の光も差し込んでとても美しい会場!メインホールのベーゼンドルファーも装飾的で、ホールの響きも室内楽にぴったりで、まさにこの狛江ステップのためにできたのでは?!と思わせるほど雰囲気がマッチしている。

今回、一緒に室内楽体験してみようよ!と生徒にも声をかけ、師弟参加させていただいたが、一緒に参加できてとてもよい思い出になった。エプタザールの美しい空間で演奏できたことは生徒にもよい刺激になったようで、緊張感の中に心地よい楽しさを感じてくれたようだった。他にも師弟参加の方々をたくさんお見かけした。室内楽のベテランの参加者の方が生徒の演奏に対して、コミュニケーションシートをくださったりして、参加者同士の交流もより深いような気がした。

 生徒も次回は「あの企画にも出たい!」と次へつながるきっかけをつかんだようで、指導者としては大変嬉しいこと。通常のステップの参加者もいらしたが、室内楽やアンサンブル、企画の参加には指導者やステーションスタッフも多く、積極的に演奏されているのが何よりすばらしいと思った。朝からほぼ12時間、丸2日間スタッフとして手伝いながら、演奏もするのは大変なことだが、この大変な経験から得られるものもたくさんあるのだと感じる。来年の狛江ステップはいったいどんなことが起こるのだろうか?!



2011年12月 3日

『アンサンブルでレッスン革命 ! (連弾編)』セミナーレポート

ピティナ・ピアノステップ狛江地区2011 


レポート:桜井順子・瀬崎規子・江藤志織


2011年11月12日(土)13日(日)狛江エプタ・ザールにて、ジャスミンKOMAEステーション主催 ピティナ・ピアノステップ2011が開催されました。

狛江ステップでは、セミナー、ミニレクチャー、バラエティー企画、室内楽アンサンブルなどを通して丸二日間じっくり楽しく音楽に向き合います。

今回初めて室内楽に参加して学んだこと感じたことを、皆さまに少しでもお伝えできればと思います。


You Tubeでダイジェストが見られます ☞ こちら


『ジャスミン研修会』の内容☞ ジャスミン研修会inエプタザール.pdf


『ジャスミン研修会』のスケジュール☞ 前日スケジュール頭文字.pdf

 

 


〇セミナー「アンサンブル(連弾)でレッスン革命!」~多喜靖美先生~


「連弾」は呼吸が合うまで何度も練習するものだと思われていますが、本当は、その場の空気を感じ相手とコミュニケーションをとり、お互いの気持ちを発信・受信しながら響きを楽しむものだそうです。そのためには指揮者の合図と同じく「アインザッツ」がとても重要で、それによってタイミングだけでなく音量、音質までも相手に伝えることができるのです。

さらに、連弾で相手に伝えることができるようになれば、ソロに戻ったときには、以前より自分の気持ちを演奏にのせることができるようになり、曲の組み立てまで立体的に意識できるので、より構成が理解できるようになります。

ソロ用の曲を二人で分担して、それぞれを両手で弾いてみるだけでも、各声部のキャラクターや響きの変化が掴みやすくなり、一人で弾くには難しすぎる大曲も連弾にして分担すれば気軽にチャレンジすることができます。

また一人で連弾曲を弾いてみるのもハーモニーの作りを知るうえで、とても効果があるそうです。子どもたちへのレッスンでも、自分の練習にも連弾を活用しない手はないのです。

「多喜靖美先生・松本あすか先生・松本裕子先生との連弾ワークショップコーナー」では4人の受講生のかたが、それぞれ3人の先生と実際に連弾を演奏し、「相手が変わるとどんなことが起こるのか」を体験されました。

曲は内田勝人「おやすみのこたん」と福島佐輝子「お気に入りのワンピース」です。


《演奏後、受講生に感想をお聞きしました。》

「あすか先生は音楽を体で感じていらっしゃるなあ、と伝わってきました」

「多喜先生は優しくて暖かい感じがしました」

「裕子先生はかなりアップテンポに仕掛けていらしたので最初は戸惑いましたが、とっても楽しかったです。」

「どの先生も、どういう風に演奏したいのか呼吸で伝えてくださって、相手が変わると自分の音色やアーティキュレーションまで変化しました。」など、皆さん、早速いろいろ発見されたようです。

セミナーの締めくくりは多喜靖美先生・多喜美穂先生・松本あすか先生・松本裕子先生による8手連弾、曲は伊藤康英「ハッシュド・ハッシュ」、アルバート・ラビニャック「ギャロップ・マーチ」です。すべての音域が存分に生かされた大迫力の立体的な演奏に打楽器や管楽器まで連想され、「これはピアノではなくオーケストラ?」と感じたのは私たちだけではなかったと思います。


  

     


ピティナ・ピアノステップ狛江地区2011 レポート2


○ミニレクチャー1「連弾『ソルフェージュ』からのアプローチ」~松本裕子先生~

日本ではソルフェージュといえば音高や音大受験のために、左手で拍をとりながら正しく音を書きとるというのが一般的ですが、海外では「音に出す前に、楽譜からリズムや拍子のイメージを読みとって、フレーズを体で感じとるためのソルフェージュ」がなされているそうです。

それを体験するために、まず、先ほどの内田勝人「おやすみのこたん」の楽譜を使って、3つの方法でリズムをとる練習をしました。

 どの方法が一番音楽的なソルフェージュとなるでしょうか。

①メロディのリズムを「タタ・タン」と口ずさみながら、同じリズムを手拍子する。

②次に「1、2、3」と拍子を数えながらメロディのリズムを手拍子する。

③最後に両手で三拍子の指揮をしながらメロディのリズムを「タタ・タン」と口ずさむ。


答えは③です。明らかにリズムの躍動感が出ました。強弱や表情までも指揮を振る手の中に込めることができるので、ピアノで音を出す前にかなりのイメージを持つことができます。指揮を振るというのは拍と拍の流れや間を感じることができるからなのです。


次にモーツァルト「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」を4つのパートに分かれて両手で指揮をしながら歌いました。


①まず自分のパートを正しく歌う。

②次にどこか他のパートを聴きながら歌う。

③最後に全体を聴き自分の立ち位置を感じながら歌う。


全員で指揮をしながら拍感を共有し、ハーモニーを感じながら歌うことで、演奏する前に既に音楽が体に染み込んでくるのがわかります。

4つのパート、それはまさしく連弾譜です。演奏する二人がこのように拍感やイメージを共有することができれば、もっと素敵なアンサンブルになるでしょう。

2012年12月 3日

【実施レポ】エチュードレッスンの新常識(多喜靖美先生)

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2012年11月17・18日に開催の狛江ステップに併せ、多喜 靖美先生によるセミナー「エチュードレッスンの新常識-今までのレッスンで間違っていませんか?」が開催されました。

バーナムやハノン・ツェルニーの教材を切り口に、ピアノ指導者が多く「あたりまえ」と考えている指導法に疑問点と活用法を示してくださり、
新しいアプローチでのレッスンに受講生の皆さんが聞き入っていました。

具体的な内容は次の通り。
♪ リズム練習のやり方と目的について
 練習パターンとして目的なく行うのではなく、付点のリズム練習にしても具体的な目標を
 持たないと意味のある練習とならない。

♪ バーナムなどのシンプルな指練習の曲集の使い方
 「歩こう」や「走ろう」という一見簡単なエチュードでも、バラエティ豊かに活用できる。

♪ ツェルニー30番などのエチュードを連弾の教材として利用する
 高音域と低音域の連弾ではなく、バラエティ豊かな連弾スタイルで学習することで、アン
 サンブルだけでなく和声感や拍子感など多くの学習に役立てられる。

♪ ペダルの特殊性と練習方法
 ペダルだけの練習のすすめなどどのトピックも、つい指導者が見落としがちなものばかりの
 ご指摘にみなさん大いに納得。また一つ一つが大変具体的なお話でしたので、すぐにレッスン
 で活用できそうなことばかりの大変有難い充実したセミナーとなりました。

(Rep:ピティナジャスミンKOMAEステーション 松本 裕子)

2014年1月31日

2013年度狛江ステップ 『歌伴奏にチャレンジ ! 』企画レポート


弦楽器とのアンサンブルの機会を常に提供しているジャスミンKOMAEステーションですが、私自身は若い頃から様々な楽器とのアンサンブルを楽しんできているので、ステップ参加者の皆様にも幅広くアンサンブル体験させてあげたいと常々考えていました。そこで、昨年の私のリサイタルで共演したソプラノの三塚 直美さんをゲストにお招きして、4人の受講生に歌伴奏にチャレンジして戴きました。ステップ前日には、私も伴奏でお手伝いしてミニレクチャー『歌伴奏で表現力をつけよう! 』を開催。声楽家がどのように音楽を作りあげているのか、ピアノ伴奏者に求めるものは何なのか、等々を三塚さんにお話し戴きながら4人の受講生の公開レッスンを行い、翌日ステップではその成果を披露しました。受講生だけでなく聴講した方達も、声も姿も性格も優しくて美しい三塚さんの虜になり、「またぜひ ! 」の声が多く集まっています。
ジャスミンKOMAEステーション代表 多喜 靖美
2013狛江ステップ  2013狛江ステップ  2013こまえステップ
【受講生の声】 狛江ステップで初めて歌の伴奏に挑戦しました。歌に合わせて弾くのは学生時代の合唱やコンコーネの伴奏、音楽教室講師時代のグループレッスンの時の生徒と一緒に歌う時の伴奏くらい。多喜先生にこの企画を勧められた時に内心「なんでいまさら歌の伴奏・・・?」と思っていました。(先生ごめんなさい)でも、4月 の多喜先生のコンサートで聴いた三塚先生が共演者と聞いて、参加を決めました。出てみてやってみて良かったです。前日のリハーサルの時、三塚先生にいろいろ指導していただいて、「ああ、な~んにも考えずに練習していたんだなぁ」と反省。また、歌手の方からみた音楽のとらえ方がとても新鮮で、これはピアノ指 導に使えるスキルになると思いました。前日のリハから当日本番まで時間がなく、私の50過ぎた頭では脳内処理しきれず、演奏に還元もできず、共演の先生に本当申し訳伴奏になってしまったのですが、三塚先生の美しい歌声に助けられました。機会があったら、もう一度「すみれ」やりたいです。(頓所裕子/ピティナ指導会員)
【共演者の声】 狛江ステップに参加させて頂き、大変興味深い体験をさせて頂きました。演奏に参加された方々も、本当に熱心に取り組んでくださり、感激致しました。普段、コレペティトールなど、歌い手との合わせに慣れているピアニストと仕事する事が殆どなので、私自身、多くの気付きを得る機会にもなりました。今後もこういった活動を通して、ピアニストの皆さんと情報交換をし、アンサンブルを通じて、更に音楽性、芸術性に磨きをかけていけたら...そして、この経験を生徒さん達に還元することも、大きな意味を持つと強く感じました。短時間でしたので、まだまだ入り口の部分しか共有できておりません。次回があることを願いつつ...。(三塚直美/声楽家)

2014年4月18日

【実施レポ】コンペ課題曲で学ぼう!遊ぼう!(多喜靖美先生)

春らしい陽気の中、講師に多喜靖美先生をお迎えし、ピティナジャスミンKOMAEステーション主催 3月19日(水)セミナー「コンペティション課題曲で学ぼう!遊ぼう!」が開催されました。セミナーとしては珍しい午前11時というスタートで、私が山野楽器銀座本店7階イベントスペースに到着すると、すでに会場には80名ほどの受講生が着席していて、開始を待っているという雰囲気でした。そして、「今日は課題曲説明会ではありません。"課題曲で学ぼう!遊ぼう!"です。レジュメを見ていただくと、途中から遊ぼう!学ぼう!に変わっていますね。」と笑顔で多喜先生の第一声が響くと、会場が一気に先生との距離が近くなった気がしたのは、私だけではなかったと思います。

早速、セミナーに入り【コンペを受ける意義】では、
<(1)4期に学ぶという4期の分類について>
<(2)コンペの結果はどのように決まるのかについて> の内容でした。

1.多喜先生の考える4期の時代区分の観点は、たとえば印刷機械ができる、録音機器ができる等の、世界での大きな出来事などが、実は大きく音楽にも影響しているとのお話でした。音楽の形式の発展以外に、広い視野でいることの重要性を感じました。

2.PTNA全国大会の結果特集号のある部門の結果表を見ながら、数字のマジックのお話に、会場一同唸ってしまいました。そして、このような事も現実にあるのだから、「結果に一喜一憂せず、コンペを上手に利用するように」との多喜先生から、アドバイスを頂きました。

さていよいよ【課題曲で学ぼう!遊ぼう!】の時間です。演奏協力は、菅谷詩織先生、谷口賢記先生、松本あすか(佐久間)先生、松本裕子先生というメンバー で、課題曲は原曲そのままなのに次から次に色々な形のアンサンブル(連弾、鍵盤ハーモニカデュオ、チェロデュオ、リズムアンサンブル等々)を加えること で、本来ソロで演奏する曲がさらに美しく、さらに面白くなっていったマジックタイムでした。

まずは「まだ手の骨格が出来上がっていないので、無理の無い弾き方が大切で、うまく響かせていきましょう」ということで、「拍子感、アンサンブル感、和声感、などの練習方法」を、課題曲をどのように使って指導していくかを実演して下さいました。
多喜先生、佐久間先生のオリジナルのオブリガードは、楽しくて、知らず知らずのうちに大切な内容を音楽から感じとることができ、勉強できる内容ばかりです。

セミナー受講生が、「これなら生徒にわかってもらえる」 「これなら生徒ができそう」そして何より、「自分が楽しくて、早く帰ってやってみたい」と、どんどん音楽遊びの世界に引きずり込まれていきました。気がつけばセミナー終了時間となってしまい、まだまだ会場にいてその世界に入っていたかったという思う人が多かったのではないでしょうか。とても充実した内容の濃いセミナーで、子供の興味を弾く道具を使わずとも、「音楽そのもので遊ぶこと」、「遊びの中に音楽を演奏したり聴いたりすることの重要な要素を学ぶこ と」ができることを体験できた一日となりました。       

Rep:松本裕美子(ピティナ正会員)

2015年4月 6日

【実施レポ】コンペ課題曲で学ぼう!遊ぼう!(多喜靖美先生)

桜の開花も間近な3月24日。
銀座山野楽器本店イベントスペースJam Spotにて、多喜靖美先生によるピティナ・ピアノセミナー「コンペティション課題曲で学ぼう!遊ぼう!」が開催されました。

「今日は、こう弾くとよい、という課題曲セミナーではありませんよ。」と、ニコニコの多喜先生。 セミナーのタイトル通り、コンペ対策だけでなく、普段のレッスンで即実践でき、ステキな演奏につながる楽しくて深いアプローチ法をたくさんご披露して下さいました。 ピアノのフタを閉めてリズム打ち。リズムや拍子感を体感します。チェロや鍵盤ハーモニカのオブリガードを加えてアンサンブル体験。フレーズが長く捉えられ、テンポも安定します。

また、ピアノソロ曲を連弾にしたり、さらに連弾曲を4人で弾いたり。(飛び入り参加でドキドキ体験もあり!)各パートを分担することで、役割が明確になり、グッと演奏が立体的に感じられます。 そして、自由自在にロングトーンの表情がつけられる鍵盤ハーモニカで、自然な息づかいを体感し、活き活きとしたフレーズにつながることを学びました。 ソロ曲は、指10本のアンサンブル!ぜひソロ曲にアンサンブル体験を取り入れていきたいです。 今回は、チェロの谷口賢記先生、鍵盤ハーモニカの佐久間あすか先生、菅谷詩織先生、ピアノ連弾に松本裕子先生と豪華なゲスト陣の先生方もいらして、贅沢な三時間を過ごすことができました。

Rep:ジャスミンKOMAEステーション 岡崎有美子


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