セミナー アーカイブ

2014年10月31日

【実施レポ】ピアノ指導者のためのコード習得セミナー(橋本晃一先生)

141027熊本_橋本2.jpg10月27日(月)橋本晃一先生「ピアノ指導者のためのコード習得セミナー」が熊本ピアノハープ社にて開催されました。ピアノを習っていなくても遊び感覚で"ねこふんじゃった"や"チャップスティック"などを弾き覚えしていた経験がだれしもあるもの。自分で伴奏をつけ、アレンジできるようになると楽譜に頼らずピアノを楽しめることができるのです!コードネーム、コードの仕組みを確認した上で伴奏付けの簡単な方法から段階的お話をしてくださいました。

次に主要三和音から副三和音 に置き換え、循環コードを使うことで知っている曲の雰囲気をみるみるおしゃれに変身させ演奏してくださいました。ひとつの曲でいろんな味わいが楽しむことができて楽器で遊ぶ感覚も育つのでは、と思いました。

141027熊本_橋本1.jpg知っている曲がジャズ風になったりすると、なるほど、楽しい!唱歌や馴染みの曲もコードで衣替えしてみたくなりました。さらにコード活用術は多様に広がり学びには終わりがこない奥深いものですので勉強の継続を痛感しました。

紹介して頂きましたテキストは
◎「ピアノコード伴奏法」「はじめてのピアノ伴奏入門」「コード奏法のハノン」などです。

                  

(Rep:ピティナ熊本きなっせステーション 黒木和子)

2014年12月 1日

【実施レポ】ピアノ曲にかくされた音楽史よもやま話(春畑セロリ先生)

11月18日(火)熊本ピアノハープ社にて作曲家シリーズ第2弾 春畑セロリ先生の講座 「セロリ式楽曲分析のすすめ ピアノ曲にかくされた音楽史よもやま話」が開催されました。

音楽史の流れとともにピアノ音楽も次第に確立されていき、あるがままに自由に音に置き換える現代へと発展してきたなかで先ず第1段階として分析理解の力をつけたうえで次の段階は自分がどう弾きたいか、曲の魅力はどこなのかを自分で考え、自分が思った通りのやり方で表現することが大切ということ。時代ごとの作曲家の作品の和声の多様性、モティーフの発展など演奏で例を示してくださり、分析あっての演奏は「作曲家と対話する楽しさ」だということを教えていただきました。

指導者は曲の魅力をひきだすヒントを沢山もっていなくてはならないので感性を磨いたり先生自身が楽しんでその楽しみを子どもたちに伝えることが大事なのだということを改めて感じました。セロリ先生の作品、人間性に惹かれて参加された方が多く"ファンの集い"のような楽しい2時間になりました。

(Rep:ピティナ熊本きなっせステーション 黒木和子)

2015年1月16日

【実施レポ】ブルグミュラーでお国めぐり(後藤ミカ先生)

12月18日、作曲家シリーズの第3回目、最終回が行われました。後藤ミカ先生「ブルグミュラーでお国めぐり~アレンジのヒント&レクチャーコンサート~」です。

まずは後藤先生のこれまでのお話。生徒さんのためにアレンジをされていて、それが出版に繋がっていったお話をしてくださいました。目の前にいる生徒のために作った曲です。というところから誰のためにいつ弾くためにアレンジをしますか?と具体的にアレンジをやってみるなら...と考える時間があり、実践に向けてのイメージが膨らみます。

♪ アレンジのイメージが浮かんだら、そのイメージで浮かぶ曲をまずは弾いてみる。「アレンジしようと思って味わう事」が大事。
♪ おしゃれな和音も良いけど、無くても大丈夫。
♪ 先入観を捨てて曲と向きあうと新鮮なアレンジに。
♪ 理論も大事だけど、今まで沢山の曲を弾いてきた「自分の耳」を信じましょう。

など、理論的な事も織り交ぜながら、まずは自由にやってみよう!と勇気の出るお話でした。 「ブルグミュラーでお国めぐりの」中から演奏しながらの解説があり、一つ一つのお話に「作曲者」の想いをずっしりと感じ、楽譜と向きあう、作曲家の想いに意識を持つ大事さを感じました。

レッスンでは市販の楽譜ではカバー出来ない場面もあります。自分でアレンジ、チャレンジしてみたいです。

(Rep:ピティナきなっせステーション 常定美奈子)

2015年6月10日

【実施レポ】四期の知っておくべきこと~作曲家とその時代の音楽的語法~ 第2回(赤松林太郎先生)

5月1日(金)、熊本ピアノハープ社にて赤松林太郎先生の「「四期」の知っておくべきこと~作曲家とその時代の音楽的語法~」第2回目「バロック」が行われました。
講座には九州各地遠くは香川県からもおいで下さって、大人数の熱気あふれる会場で赤松先生も汗をかきかき、休む間もなくお話をされました。会場も一言も聞き漏らすまいと真剣そのもの、時々赤松先生の演奏に拍手というあっという間の2時間でした。
講座ではバロック期を前期、中期、後期と分けられ、それ以前のルネサンス期からの歴史的・文化的な背景から話され、国や時代、楽器の変遷や文化を知るとことがいかに演奏に大切なことなのかということを話されました。
ルネサンス(装飾はなくシンプル)の時代から、バロック(装飾を趣味よく)へ。 そして、曲がどの国のどの時代のものかということを知っておかなくてはならないとして、国別に
●イタリアはオペラ(うたう)
ベネチアとナポリは江戸と上方と例えられ、スカルラッティもチマローザもナポリの人。オペラは歌(言葉)が大切。

●フランスは舞曲(おどる)
 太陽王のルイ14世はリュリに舞曲を集めさせ書き残させたので、たくさん残っている。
 たくさんの飾り(装飾)を付けた、優雅なゆったりとしたものとなる。
 舞曲は踊るものと、踊らないもの(形式が残るのみ)へと。

●ドイツはオルガン(ポリフォニー)
 どう音色を作るかが大切、多声的な音楽。
と簡潔にまとめて話されたので、とても頭が整理されました。
まず、「メヌエット」のお話。
最初の音が三和音か単和音かでテンポが違ってくる。
比較するために、2曲(BWV114・BWV115)弾かれる。
舞曲には踊るものと踊らないものがある。大切なのは様式。
アウフタクトはおどる曲。
「フーガ」では対位法のお話。
2声、3声の曲でも4声ととらえ、ここはアルト、ここからはソプラノ、ここはテノールなどととらえて音色を考え変えていく。ソプラノや、テノールの音色が欲しいときは、pであっても発音のしっかりした音で弾かなくてはならない。(雰囲気が大切)
他にもコンペの曲などを中心に取り上げられましたが、バロック期の音楽だからということで共通することとして「拍感」「調性」「トリル」「イネガル」「ロンド形式」(バロック期の)を曲の中で、作曲家にちなんだお話、実際に先生が生徒に練習させるときの比喩等「トリル」はパウダーのように「音色」はベースと和音で。
という言葉が先生の演奏と相まって納得だなあと思わざるを得ませんでした。

Rep:ピティナ熊本きなっせステーション 寺本房代

【実施レポ】四期の知っておくべきこと~作曲家とその時代の音楽的語法~ 第3回(赤松林太郎先生)

2015年6月5日(金)赤松林太郎先生による「四期の知っておくべきこと~作曲家とその時代の音楽的語法~」が熊本ハープ社にて開催されました。 今回は、4回シリーズの3回目「古典派」についてでした。
バロック時代後期の楽器パイプオルガンからチェンバロ・ピアノフォルテに至る楽器の進化とともに和音の確立,音色の変化を、画像を通して説明がなされました。その楽器や時代背景が変化する中で「安定した時代」といわれる古典派で確立されたソナタ形式の各課題曲『ハイドン・モーツアルト・ベートーヴェン』を、原典版と解釈版との違いについて楽譜を見比べながら演奏されました。
その中で '当時の楽器で作られた楽曲'を'今の楽器で演奏する'時に効果的に演奏する注意点として、
♪ 正しい音価 ♪ スラーの扱い ♪ ペダルの効果的な使い方
♪ 適切な速度設定 ♪ 強弱の表現 などがより求められる事を、事細かに説明してくださいました(16分音符の奏法パールトーンは自らの習得課題です。)聴き比べながらですので、とてもわかり易かったです。
指導者が楽譜をより深い知識の上で読み取る、またその時代や作曲家にあったアプローチを学ぶ大切さを改めて痛感しました。
流暢にかつ理論的、より身近な題材での例え話で興味を持たせ、終始笑いを交え和やかに進行される講座を拝聴させて頂き、アッという間の2時間でした。生徒さんに向き合うとき、個々の生徒さんに楽しく興味が持てるように伝えることの重要性も体験させていただいたようにも思いました。
次回最終回は「ロマン派」です。益々の期待をもって楽しみに待ちたいと思います。 赤松先生、ありがとうございました。

Rep:ピティナ熊本きなっせステーション 齊藤てるみ

2015年7月31日

【実施レポ】「四期」の知っておくべきこと ~作曲家とその時代の音楽的語法~(赤松林太郎先生)

2015年7月17日(金)ピアノハープ社にて、最終回となります赤松林太郎先生のピアノ指導法シリーズ第4回ロマン派「「四期」の知っておくべきこと ~作曲家とその時代の音楽的語法~」のセミナーが開催されました。今回も県内は勿論、県外の沢山の勉強熱心な先生方で熱気溢れる中、赤松先生の心に染み渡る演奏とコンペ課題曲を用いながらの分かりやすい具体的な解説で、贅沢でうっとりしながらもあっという間の2時間でした。

主にショパン・シューマンの作品に焦点を当てて、難しいロマン派をロマンティックに演奏するためには
(1) 音程(完全4度・長6度)⇒完全4度(夢)、長6度(希望)しかしmollになった場合(夢)から(悪夢)へ。(希望)から(失望)を表す。Durとmollの音程には時間差・ニュアンスの違いがある。
(2) フランス革命により『自由・平等・博愛』を手に入れた時代。自分達を主張・自分自身の感情(私自身が主人公になったものが流行る)をより深く曲の中に表現した時代。表現の幅が広がる。
(3) 拍感(ビート・パルス・タップ・)イネガルを用いても良い、楽譜上に書かれていないルバートを感じる。
(4) アゴーギグが必要。どんなに長い曲でも詞(ポエム)である。語るように。
(5) メロディーが美しくなければならない。メロディーは絶対的。伴奏も作り込む。
(6) 五線譜から出た高音は、固くどれだけ輝きを持たせるか⇒立体感・透明感・彩度。
(7) 調性が持っている色を感じる。ショパンが最も美しい瞬間に持ってくる調Desdur、悲劇的fmoll、英雄的なAsdur、さらにベートーヴェンはEsdur、バッハhmollを広く好んで用いた。
(8) シューマンには少し陰がある。(シューベルトと陰影の違い)カノン形式を使うのが大好き。フレーズが細かいのは1つの単語だから。ドイツ語的な単語を合わせて一つのフレーズ。パルランド(語るように)演奏。「うたって」はショパンになるのでダメ。
(9) シューベルト・シューマン・フランスのリートを日頃から聴く事も大切。

以上の事から、難しいロマン派の曲を、ロマンティックに演奏するには時代背景も深く関わりながら、様々なからくりがあったのですね。四期全てに言えることですが、正しく楽譜を指導者が読み取り、多方面から生徒さん達へアプローチしていく大切さを改めて感じました。最後に4回に渡りはるばる熊本へおいで頂き、素晴らしい演奏&セミナーを開催して音楽的語法を惜しみなくレクチャーして頂きました赤松林太郎先生に心から感謝致します。本当にありがとうございました。

Rep:熊本きなっせステーション 井上真美

2016年6月13日

【実施レポ】赤松林太郎徹底講座シリーズ 「四期」の知っておくべきこと―作曲家とその時代の音楽的語法―(赤松林太郎先生)

5月27日、赤松林太郎先生によります「赤松林太郎徹底講座シリーズ 「四期」の知っておくべきこと―作曲家とその時代の音楽的語法―」が熊本ピアノハープ社にて開催されました。
4月から予定されていたシリーズ講座でしたが、熊本地震のため1か月遅れてスタートしました。
余震の数が少なくなったとはいえまだ不安が皆無ではない熊本にお越しいただきました赤松先生には感謝の気持ちでいっぱいです。
また、九州各地よりご参加いただきました先生方にも心よりお礼申しあげます。
余震におびえる発生後から比べるとその数も減り生活も少しずつ落ち着きを取り戻しつつある熊本です。
私たちにとって椅子に座ってセミナーに集中できる時間が持てたことは何よりうれしいことでした。

今回は近現代を題材にコンペ課題曲を中心に展開されました。
子どもの"ありがちな"演奏を元に指導のポイントを示され、

  • 様々なスタッカートタッチの使い分け
  • 曲調に合わせた音質の作り方
  • リズムの感じ方(ノリ方)
  • ペダル 踏む離すのタイミングと音質との関係
  • クライマックスへのアプローチ

等々、曲のメイクアップ手法をレクチャーしてくださいました。

楽譜を詳細に読み込む力を表現につなげる豊富なアイディアはこれまでの世界を全く違う視線で見ることができる感動的な内容でした。
「ありがち」な症状に用意された処方箋は機知に富んだ例え話で瞬時に効いてくる魔法のようです。
塞いでいた気分に新鮮な風を吹き込んでいただき足取りも軽く明るい空気にリセットさせていただきました。

来月からの6月の古典派、7月のロマン派も益々楽しみです。

Rep:ピティナ熊本きなっせステーション 黒木和子

2016年7月21日

【実施レポ】「四期」の知っておくべきこと―作曲家とその時代の音楽的語法― 第3回 古典(赤松林太郎先生)

160617akamatu1.jpg 2016年6月17日、赤松林太郎先生によります「「四期」の知っておくべきこと―作曲家とその時代の音楽的語法― 第3回 古典」が熊本ピアノハープ社にて開催されました。
4月に開催予定だったシリーズ第1回目は熊本地震のため開催見送りとなりましたが、5月の「近現代」、そして今回6月の「古典」と無事開催することができました。
160617akamatu2.jpg 赤松先生にはまだ余震の続く熊本にお越しいただき、素晴らしき演奏、その裏付けとなる大量の情報、生徒さんにもわかりやすいトークで、私達に「音楽の力」と「音楽に向き合う真摯な姿勢」のシャワーを浴びせかけていただきました。
心と脳が生き返りました。ありがとうございました。また、県内はもちろん、遠く県外からも勉強熱心な先生方に多数ご参加いただき、皆様と有意義な時間を共有できましたことに御礼申し上げ、心から感謝いたします。

◆今回は「古典派で大事なこと」。
○バロックと古典派の「メヌエット」の違い。
○音程による表現。
○アティキュレーション・音価を大切にすることでの呼吸。休符の表情。
○楽器の種類が増え発展したことによるピアノ曲の表現。
 (ホルンの音色・弦楽器のボーイング)
○ソナタ形式の中での表現。
 (2つのテーマのキャラクター設定・ドラマ作り)
○和音の単純化に伴う伴奏型のいろいろとその奏法。
 (ソロと伴奏・tutti・異化作用)
○作曲家の嗜好や性格による演奏法の違い。
 (テンポ設定・展開部の表現)
○ペダル。

160617akamatu3.jpg この大量の「解釈を導き出すための情報」をひとつひとつ整理し、楽譜としっかり向き合い、生徒さんとともにその時代や作曲家に想いを馳せ、深く音楽を愉しむ時間を持ちたいと思います。
無事に今回も赤松先生をお迎えすることができ、熊本の地で仲間と一緒に学べる幸せと喜びが溢れて、つい「バンザーイ!バンザーイ!」と笑顔でお見送りしたステーションメンバーでした。
来月のロマン派も心待ちにしております!
赤松先生、ありがとうございました。



Rep:ピティナ熊本きなっせステーション 宮下むつみ

2016年11月24日

【実施レポ】レッスンにすぐ役立つ 「鍵盤ハーモニカ活用法」(松田昌)

2016年10月28日(金)江津湖湖畔のさくらんぼ保育園にて松田昌先生をお招きし、「"レッスンにすぐ役立つ"「鍵盤ハーモニカ活用法」」という題で講座が開催されました。

雨が降りしきる中、50人程の方にご参加頂き会場は熱気で溢れ、『先生の楽譜を全部持っています!』『昔からのファンです!』と思いの深い方が大勢いらっしゃいました。
昌先生の演奏から始まり親しみのある語り口でスタートから会場は和やかな空気に包まれました。

?呼吸の長さ?タンギングの種類?マウスピースの工夫等。
特にタンギングに関しては昌先生の口腔運動を想像しながら試してみるもののなかなか上手く出来ない!
何年もかかってあみ出した奏法は一朝一夕にできるはずはないですが、出来ないこそ尚更、試行錯誤、研究の楽しさにハマってしまうのではないでしようか。
昌先生の音色、発音、響の作り方など何とか真似できないものか、という思いが沸々と湧いてきました。

鍵盤ハーモニカの奥深さ、面白さをまだまだ追求したいと思う楽しい2時間でした。


Rep: 熊本きなっせステーション 黒木和子

【実施レポ】「表現」と「テクニック」の同時進行 こどものためのピアノ曲集「なにしてあそぶ?」で楽しいレッスン(安倍美穂先生)

2016安倍美穂先生講座 安倍美穂先生.jpg 2016年10月31日(月)熊本ピアノハープ社にて安倍美穂先生をお招きし、「「表現」と「テクニック」の同時進行  こどものためのピアノ曲集「なにしてあそぶ?」で楽しいレッスン」という題で講座が開催されました。
先生には前日の熊本秋季ステップにてアドバイザーとトークコンサートもしていただき、2日に渡り安倍美穂先生ワールドに浸らせていただきました。
熊本で初の安倍先生講座の内容は、先生ご自身が作曲された曲集「こどものためのピアノ曲集『なにしてあそぶ?』」を使って、楽しく「表現」と「テクニック」を一緒に身に付けるためのアイディア満載の2時間でした。
作曲家ご本人からその曲の解説をいただくことで、想いやねらいがよくわかり、楽譜を読み込むことの大切さと楽しさをあらためて感じました。

2016安倍美穂先生講座 集合写真.jpg「ことば」がそのままリズムとなりメロディとなり、休符にも擬音を当てはめて表現したり、登場人物のキャラクターや心の動きの変化、時間の推移、情景等、まるで本の世界のように、想像力を豊かに働かせて楽譜を読み取り、遊んでいるように弾くことの楽しさ、そのイメージの音を出すためのテクニックを学ぶことは、子ども達にとって、興味ある楽しい学びとなります。
「ここは何をしてるところ?」「どこが好き?」歌詞をつけたり、鍵盤ハーモニカで吹いてみたり、踊ってみたり、絵を描いてみたり、「こう弾きたい!」という気持ちを最大限に引き出して、「音楽って楽しいな」と思えるレッスンのアイディアをたくさんいただきました。
ピアノのレッスンって、音楽って「こうありたいよね」という根っこの部分を、あらためて確認させていただいた笑いいっぱいの楽しく有意義な時間でした。
私達講師がまず、想像の翼を広げられる柔らかい感性を持ち、的確なアドバイスができて、毎回のレッスンを生徒さんと楽しめる力を持つことが大切ですね。

安倍美穂先生、熊本でのハードスケジュール、本当にありがとうございました。
「さあ、次にお会いする時は、なにしてあそぶ?」とお見送りいたしました。


Rep:熊本きなっせステーション 宮下むつみ

2017年2月 2日

【実施レポ】赤松林太郎徹底講座シリーズ 演奏家によるペダル講座- ペダルは魔法の装置-(赤松林太郎先生)

170120akamatasu_1.jpg2017年1月20日(金)ピアノハープ社にて赤松林太郎先生によります「赤松林太郎徹底講座シリーズ 演奏家によるペダル講座- ペダルは魔法の装置- 」が開催されました。
とかくタッチに関しては勉強するもののペダルは疎かになりがちで、せっかく弾けるようになっても、ペダルを踏むことで曲が崩れてしまうことも・・・。
ではどのようにペダルを踏めばよいのか?子どもにはどのように言葉がけすればよいのか?というお話でした。

ピアノの歴史をふり返り、ウイーン式(膝ペダル)から、イギリス式への変遷。
産業革命から大きく変わるピアノ、大きくなり(鉄製のフレーム)、弦の張り方も(張る向きを変えて弦の並びが重なるように)変わることにより、共鳴するピアノへ。
では、ピアノという楽器でペダルがどのような役割を果たし、どのように使うべきなのか?
楽譜にはペダルの記号が書いてあるだけだが、ペダルはon、offではない。
曲によって、また使いたい効果によって踏むタイミングが異なってくる。
「耳で踏む」では子どもたちには伝わらない・・・。

◎ペダルの踏み方

1 同時に踏む(アクセントペダル) 踏むだけで「うぉん」と吠える。
2 あとに踏む(普通に踏む・ゆっくり踏む)
3 最初から踏んでおく(小さく入るときに踏む影響を受けない)

◎ペダルの形と足の置き方 なぜペダルがこんな形なのか?
◎左ペダルの効果 響きを抑制・フラットな感じ・遠くで聞こえてくるような感じにも。
◎「ゴンドラのうた」「小犬のワルツ」「エリーゼのために」の3曲を取り上げ、ペダルのコントロールを実際に見せていただきました。

170120akamatasu_2.jpg 先生が丁寧に説明されながら、ペダルの踏み方を変え、タッチではなくペダルで音が変わっていくということを具体的に実践されたのがとても勉強になりました。
先生が「ペダルとは「魔法」ではなくきちんとタネも仕掛けも仕込んだ「手品」のようなもの」と、おっしゃいましたが、ネタばらしのような解説を聞きながら、美しい音はこうやって作られていくのだと驚きと攣りそうな足の動きに目が釘付けでした。



Rep:熊本きなっせステーション 寺本房代

2017年5月12日

四期の知っておくべきこと -作曲家とその時代の音楽的語法-

2017年4月19日(水)ピアノハープ社 ピアノギャラリーにて赤松林太郎先生による「四期の知っておくべきこと -作曲家とその時代の音楽的語法-」が開催されました。
新緑の鮮やかな晴天の下、県外からお越しくださった先生方を含め40数名の参加をいただきました。 午前『近現代』・午後『バロック』と二期を聴講する贅沢な一日となり、研ぎ澄まされた集中した空気の中にも、途絶えることのない話の中に笑いも加わり赤松ワールドに引きこまれた充実した時間でした。
課題曲の発表がなされて2ヶ月近く経過していることから、先生は子どもたちの「トラブルの傾向とその正しい方向への導き方」をA1からD級のそれぞれの曲の特徴とポイント、何が大切で何を見落としてはいけないかを、豊富な知識の裏付けのもとに示されました。

♪音価によるスタッカートの弾き分け・音価と拍
♪和声に基づく表現の仕方
♪表現する上での細かな手首の使い方
♪効果的なペダルの使い方
♪バロック時代と古典派のメヌエットの違い
♪バロックのルールである和声と拍感
などなど...

また、赤松先生の装飾を付けての演奏に魅了されたのは私だけでしょうか?華やかな舞踏会が目に浮かぶようでした。 指導者が楽譜をより深い知識の上でひもとき、またその時代や作曲家にあったアプローチを学ぶ大切さを改めて痛感しました。
流暢にかつ理論的、より身近な題材での例え話で興味を持たせ、終始笑いを交え和やかに進行される講座を拝聴させて頂きました。生徒さんに向き合うとき、個々の生徒さんに楽しく豊かなボキャブラリーを持って、興味が持てるように伝えることの重要性も体験させていただいたようにも思いました。
次回7月は「古典派とロマン派」です。益々の期待をもって、楽しみに待ちたいと思います。赤松先生、ありがとうございました。

Rep:熊本きなっせステーション 寺本房代

2017年7月26日

【実施レポ】赤松林太郎徹底講座シリーズ 「四期」の知っておくべきこと 〜作曲家とその時代の音楽的語法〜 第2回(赤松林太郎先生)

7月13日(木曜日)熊本市ピアノハープ社にて 赤松林太郎先生によります『四期別演奏法』古典派、ロマン派を午前、午後に渡り開催いたしました。

熊本での四期別演奏法は3年目を迎えますが先生の解説と演奏から歴史的観点、楽器の進化、創作の変遷が浮き彫りになり毎回説得力のある内容に新鮮さと驚きを感じます。 古典派では左手のクオリティの重要性、フレーズを歌うためのテクニック、テンポの解釈、音量の加減が可能になったゆえの強弱の概念etc. ロマン派では音質の作り方、ペダルのテクニック、倍音効果を引き出すユニゾンの扱い方etc.

語っても語り尽くせない先生の豊富な知識と圧巻の演奏から多くを学び吸収したいという参加者の熱気に会場は満たされていました。 赤松先生!! 日々の指導の迷いを解決に導くきめ細かな解説をありがとうございました。

Rep:ピティナきなっせステーション 黒木和子

2017年10月25日

バッハのいろは

171016akamatsu_2.jpg 2017年10月16日(月曜日)熊本ピアノハープ社にて 赤松林太郎先生をお招きし、「バッハのいろは」という題で講座を開催いたしました。
先ず始めに器楽のための舞曲としバッハが確立させたフランス組曲から2番を 演奏して下さいました。繊細なアーティキュレーション、細かなペダルさばきから生まれ心地よい響きにオープニングから贅沢に気分になりました。
対位法の勉強のためにフリーデマンに与えられた舞曲、インベンション、 シンフォニアを含む練習帖の目的は
1 声部の弾き分け
2 カンタービレ奏法
3 作曲法


171016akamatsu_1.jpg前回、プレ・インベンションが主な内容でしたので 今回はインベンション数曲を取り上げ先生が受講者への愛を込めて手書きで書き込まれた楽譜を基にお話が進められました。
インベンションとは着想する(主題設定)ということ。それまで教会旋法で作られていたメロディーに
1 調性をつける
2 拍子を決める
3 素材を決める

《1番》厳格なフーガ
  主動機(a)は5度以内でおさまるように作られる(a)+(b)=テーマ
  応答主題は5度上へ
  反復進行(ゼクエンツ)は何調へ導かれるか
  装飾の役割など
インベンションの導入として1番を詳しく丁寧に説明してくださいました。
《2番》主題は歌としてとらえカノンとしての対位法である
  対旋律とのポリフォニックな関係。5度を超える6度7度8度が表わす感情
  和声進行を読む。バロックでは和声の揺れは感情の揺れである
ほかに6番、9番にもふれて頂きました。
2時間は瞬く間に過ぎ、理解できる許容量をはるかに超える情報量を整理することから!とレポートを書いてみました。パズルのピース合わせのようなインベンション。バッハが仕掛けた楽しいクイズのようでもあり益々次回が楽しみです。

Rep:きなっせステーション 黒木 和子

2017年11月16日

【実施レポ】バッハのいろは 第3回(赤松林太郎先生)

2017年11月2日(木)ピアノハープ社にて赤松林太郎先生によります「バッハのいろは 第3回」が開催されました。 3回シリーズの最後ということで、これまでを振り返りながら今回は「フーガの技法」ということでお話しされました。

まず主題と対位について、旋法から調性(感情、喜怒哀楽を表す)への変遷 インベンション、シンフォニアから曲を取り上げながら

○インベンション2・4では和音について

不協和音は協和音に行きたがる
クレッシェンド、ディクレッシェンドが付くのは和音が変わるから
和音の性格・・例〉減7はテンション高く、厳しい
音程が5度より広がるのは感情があふれだしているんだ。

○インベンション6・14では、細かい音符の捉え方、主題と対主題について

32分音符は装飾ととらえる
16分音符のスタッカートについて
主題と対主題は丘とつり橋に例えられてわかりやすく説明していただきました。

○インベンション9ではスラーについて

細かなスラーは弦楽器のボーイングを意識
心の細かいひだをあらわしている。

○調性には調性格がある

ホ長調(インベンション6)・・・満たされて安定した。ふっくらとした。
ヘ短調(インベンション9)・・・キリスト教の受難、苦しみを表している。
西洋音楽を理解するためには聖書(キリスト教)を学ばなくてはならない。
特にバッハ! バッハの家系は教会音楽家
インベンション14・15を取り上げてフランス式(しっとり、落ち着いたテンポ)、イタリア式(乾いていて、軽い)の復習。言葉が違えば音楽も違ってくる。
インベンション15・シンフォニア12では通奏低音について
オルガンスタッカート
3声はバッハの理想形で、不協和音の芸術

○シンフォニア6・15では3拍子のとらえ方、心臓である拍感の大切さを分母の音符が舞曲のテンポを決める。

○シンフォニア8では真調応答、定調応答について

さいごに

  • テンポが表情を作る
  • 3声の前に2声をしっかりやっておく
  • フルスコアをパート譜にわけて、先生が指揮をしてあげるとよい

深い深いお話に納得したり、新たな発見があったり、ここは完全5度と完全4度で完全8度、三位一体のお話などもあって、本当にバッハの曲は神様に近い音楽なんだなぁと、改めて思いました。

Rep:きなっせステーション 寺本房代

2017年11月24日

【実施レポ】和音の秘密 和音の魅力(全3回)-「できるかな ひけるかな」シリーズ「わぉーん・あそび」を入口に-第1回(春畑セロリ先生)

2017年11月6日、春畑セロリ先生によります『和音の秘密 和音の魅力【できるかな ひけるかな】シリーズ「わぉーん・あそび」を入り口に』を、熊本ピアノハープ社にて開催いたしました。

先生には前日の熊本秋季ステップでのアドバイザー・トークコンサート、さらにはポピュラーアンサンブル企画に出場する皆さんへのステップ前日のワンポイントレッスンもしていただき、3日間たっぷりセロリ先生ワールドに浸る幸せな時間を過ごさせていただきました。

この講座は、「生徒が弾く簡単なメロディにおしゃれな和音で伴奏がつけられるようになりたい」「和音のことをもっと知って、ポピュラーにもクラシックのアナリーゼにも活かしたい」という会員の声から「3回シリーズ」として実現したもので、今回はその第1回目です。

オープニングは、熊本きなっせステーションスタッフ+セロリ先生に急遽入っていただき『春畑セロリ編 リレー連弾Bセレクションより「リレーdeブルク」』を弾く!踊る!のぐるぐるリレー連弾から。笑いで場が温まったところで、本題「わぉーん・あそび」の内容をみながら、リズムとメロディだけの世界から全世界の95%を和音の世界にした「なぜなに」、和音が発展していく入り口の「ドミナントモーション、カデンツ」までのお話をわかりやすくしていただきました。

  • 和音は理論から始めずに響きから。
  • 転回形による響きの違いを感じよう。
  • なぜドミソが心地よい響きと感じるのか。
  • 属七の和音が生まれた訳と全世界を虜にしたドミナントモーションについて。
  • トニック・ドミナント・サブドミナントの役割と仕組み。
  • また2回目からの講座のために、受講者ひとりひとりが「何がわかっていて何がわからないのか、何ができるようになりたいのか」を自己分析しました。
  • 主要三和音から脱却してちょっとおしゃれに発展させたい。
  • わかりにくいコードネーム表記をはっきりさせたい。
  • アレンジする時、それでよいのかどうか自信がない。(省略してよい音はどれなのか等)

受講者はそれぞれ、知りたいこと・できるようになりたいことのレベルが違うので、次回1月17日までに「簡単な曲にそれぞれのレベルで気楽に自由に和音をつけてみよう」という宿題をいただきました。

実践することでレッスンシーンにコミットする講座、この3回シリーズが終わった後の受講生全員のレベルアップ(使用前・使用後)が楽しみです。春畑セロリ先生、ありがとうございました。これからもどうぞよろしくお願いいたします!

Rep:熊本きなっせステーション 宮下むつみ

2018年6月21日

四期の知っておくべきこと2018 -作曲家とその時代の音楽的語法- 第3回(全4回)

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2018年5月31日(木)10:00-12:00 ピアノハープ社にて赤松林太郎先生をお招きし、「四期の知っておくべきこと2018 -作曲家とその時代の音楽的語法- 第3回(全4回)」が開催されました。

3回目「古典期」。 ピティナコンペの課題曲を題材にバロック時代から古典期になり変化した楽器、趣味の変化時代に生きた作曲家の交友関係など多角的な背景を踏まえて楽曲の表現法を解説してくださいました。

180531akamatsu_2.jpg舞曲、他(A1,B) 和音はリズムに変化し伴奏としての役割が多く、主に左手パートで拍、ハーモニー、音量が大切。 強弱の変化は左手伴奏の役割が大きい。 メロディーであるフレーズのまとめ方、アーティキュレーションを表す指先、手首、腕の使いわけ、 崩れやすい1の指の使い方など。

ソナチネ・ソナタ(B,C) 音形や音程感からオーケストラの楽器を想定しての音作り、弦楽器はボウイングの種類、管楽器は アーティキュレーションや音域(周波数)により音質を選ぶ。 レガート奏法の指先、手首の使い方、パールトーンの技法。 音価と重さ(軽さ)は手首・指先の使い方でひびきのコントラストをつくる。 ソナタ形式、ロンド形式の再現部へのテンポの変化の有無。ペダルの活用。 表現の引き出しに入れておくべき知識と技術。「古典」も音色、音質の種類は多彩でありテクニックを適宜に 使い分ける、等々書ききれないほど深く幅の大きい内容でした。

180531akamatsu_3.jpg時代が変わると楽器の構造、材料も変わり楽器の可能性を引き出す作曲家のテンポ感、想像力、創造力 が感じられます。ハイドン、モーツアルト、ベートーベン、に代表されるこの時代は鍵盤楽器が大きく変化する ことで彼らが作った交響曲で聴かれるさまざまな音を鍵盤で再現する画期的な時代だったのではないでしょう。



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