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【セミナー実施レポート】赤松林太郎徹底講座シリーズJ.S.バッハ フランス組曲全曲第2回(全6回)

200210_musashikoyama_1.jpeg2020年2月10日に渋谷ホールにて赤松 林太郎先生をお迎えし、「赤松林太郎徹底講座シリーズ J.S.バッハ フランス組曲全曲 第2回」が開催されました。
今回は第2番を取り上げました。前回の復習もかねて、フランス組曲の成り立ち、各舞曲の特徴、フランス様式とイタリア様式の違いなどを、改めて解説していただきました。実際に第2番がどのようになっているのか、第1番と比較をしながら演奏を交えてのお話は、とても分かりやすく、前回よりさらに理解が深まりました。

200210_musashikoyama_2.jpegバッハは、元々踊るための曲として作られたフランス宮廷舞曲とイタリアの様式とを融合させてフランス組曲を作曲していること。そのため、フランス語で書かれた表記でも、それぞれの舞曲がフランスの様式なのかイタリア様式なのかをよく見極めて演奏することがとても大切であることを学びました。

〈アルマンド〉第1番、第2番ともにフランス風で書かれているが、16分音符を主体として書かれた第1番に対し、第2番は装飾的に32分音符が多用されている。また、どちらも中庸なテンポではあるが、バス音に長い保続音の見られる第1番と8分音符で動きのある形の第2番では、イネガルとエガルのどちらが優位であるかの違いがある。
〈クーラント〉クーラントは、ルイ14世によってメヌエットが広められるまでのメインの踊りで高雅をあらわす。イタリアのコレンテはクーラントよりテンポは速めになり、軽くなる。第2番のクーラントはイタリア風で書かれている。
〈サラバンド〉もとはスペインの踊りであったが、フランスに伝わると威厳に満ちた穏やかな踊りに変化する。さらにそれがバッハの作曲したサラバンドになると宗教性、感情を表現する曲に変わっていった。ピアノで演奏する際は音色や響きに気を付けることが大切。
〈エア〉エアなのかエールなのかを見分ける。2声、軽くスピード感があり、乾いた音が適しているという特徴からエアであることがわかる。
200210_musashikoyama_3.jpeg〈メヌエット〉バロック時代のメヌエットはアウフタクトを持たないことが多数。1拍目に和音があるかないかが大事。テンポに幅があるのがメヌエットの特徴である。音型から表情を読み取ることが大切。(第2番のメヌエットIIはあとからみつかったもの)
〈ジグ〉スコットランドやアイルランドからきたもの(jig)で華やかなグループダンス。バッハはこれにイタリア様式(giga)と併せて作曲することが多い。第2番はスペインの踊りであるカナリーのスタイルで書かれている。単調にならないように装飾音を加えて変化をもたせている。

この他にも、装飾に関してや奏法についてなども多くの学びがあり、あっという間でしたがとても内容の濃い時間でした。

Rep:柿沼 叔子

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