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【セミナー実施レポート】「舞踏へのアプローチ〜メヌエット編〜」

舞曲へのアプローチ 〜メヌエットの世界〜
講師:田中 巳穂

2020年10月26日(月)に日響楽器 池下店2Fホールにて田中 巳穂先生による「舞踏へのアプローチ〜メヌエット編〜」が開催されました。

オンラインと対面の両方でのセミナー開催でしたが、この日は秋晴れの爽やかで気持ちの良い天気にも恵まれ、会場にはマスク姿のピアノ指導者の方が数多く参加されました。
田中先生は2018年に下半期指導法セミナーを開催下さっており、今回はその続編という事で、「メヌエット」を取り上げ、奥深い舞曲の世界に私達を誘って下さいました。
今回のテーマは『バロックダンスの時代背景に思いをはせ、ピアノで弾くメヌエットの可能性を考える』というものでした。

「バロック・ダンスファンタジー」解説より〜
「バロックダンスは、宮廷貴族の日常の所作を支える基礎とされ、ポジションを知らなければお辞儀もステップもままならない。美しい歩き方の延長にダンスのステップがあり、その歩調が舞曲のリズムやテンポとの結びついた。」とお話し下さり、貴族が衣装を身につけてメヌエットを踊る映像も見せて頂きました。
優雅で品があり、ため息が出るような美しいダンスの世界でした。

201026nagoya①.jpg

次に、メヌエットについて、特徴や踊られ方、ステップや時代背景についてお話し下さいました。

メヌエットとは...
・2小節がひとつの単位である。
・軽いつま先立ちで踊るダンスであり、1.2.3.4.5.6とカウントした6拍目で、両足をくっつけるステップが特徴。
・メヌエットは舞踏の王とも呼ばれ、18世紀後半まで社交ダンスとして踊られた。
・4分の3拍子のブランル(揺れる)から発展した中庸のテンポのフランスの舞曲である。
・もともとはフランス南部の快活な踊りであったが、ルイ14世が宮廷舞踊に採用してから、ヨーロッパの上流社会に流行。
・王様の舞踏会のはじめに、メヌエットが踊られていた。
・最初は速めのテンポで踊っていたが、だんだん遅いテンポで踊られるようになった。(ルイ14世が太った事が要因かもと言われている)
・お辞儀と抑制された動きが特徴である。

次にプレインベンションに出てくるメヌエットを9曲取り上げて、一曲ずつ解説下さり、フランス組曲にどのようにして結びつけていくのか、お話し下さいました。
・チェンバロでは強弱の変化は出来ないので、Durとmol Iの違いをはっきりさせると良い。
・アーティキュレーションの付け方
・重さのかけ方
・テンポの設定

説得力のある演奏に結びつけるには...
①テンポ
②リズムによる揺れの違い
②アーティキュレーション

201026nagoya②.jpg

これらを考えて演奏することが必要である事を教えて下さいました。
あっという間の2時間でした。

最後に先生は...
「舞曲を生徒達に教えるには、
空気感、感触、揺らめき、などを言葉で表すよりも、その空気の中に生徒を入れたいと思います。ひざを曲げたり、伸ばしたり、遠くを見るような空気感を感じさせる事が大事です。説得力のある演奏が出来ると素晴らしいですね。」とお話し下さいました。

講座を聞き、改めて舞曲は奥が深く、もっと勉強したいと思いました。舞曲の素晴らしさを理解し、少しでも素敵な演奏を引き出す事が出来たら...と思いました。
貴重なお話をお聞かせ下さり、田中先生、本当にありがとうございました。
次のセミナーも楽しみにしています。

   

Rep:ピティナ名古屋支部 林公子





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