レポート アーカイブ

2010年9月 6日

セミナーレポート「テクニック・クリニック」(講師:石嶺尚江先生)

100906-2.JPG8月30日(月)10:30~12:30 ヤマハ岡山店 サロンホールにて、石嶺尚江先生による、指導者セミナー「テクニック・クリニック」が開催されました。参加者は38名。岡山在住のピアノの先生方のみならず、津山や愛媛からもご参加いただき、大変な期待感の中に、セミナーは始まりました。

 石嶺先生の講座は、先生独自のレッスン上の裏技の数々がお聴きできるだけでなく、とにかく先生のトークそのものが楽しいという前評判で、私達は、どんなお話が聞けるのかと、ワクワクしながら講座に臨んだのですが、期待を上回る楽しさで、あっという間の2時間の講座となりました。

 レッスンに『ネタ帳』をぜひ作りましょう・・・という発想自体、いかにも関西人の先生らしく、見せていただいたネタ帳は、具体的なアイデアがびっしり。また、『レッスンに笑いがないと、頭に入らない』と言われ、生徒をどんな『ネタ』で笑わせようかと知恵をしぼるとおっしゃるところも、いかにも関西風。でも、よく考えれば、それは、とても難しいことだし、多くのピアノ講師が苦手であったり、苦労しているポイントであります。笑顔いっぱいのレッスン風景を思いうかべながら、あらためて先生の子供への理解の深さや、あくなき好奇心、探究心に圧倒されました。

 具体的なクリニックとして提示してくださった、手首の下がる子、一本調子の子、指先の関節がグラグラする子・・・等それぞれの症状に応じた対処法は、まさに先生の工夫の宝庫。子供たちは、笑って楽しみながら先生の指導を受け、そして、いつの間にか気になるクセが治っているのですから、すごいことです。また、打鍵上の問題に対して、指先の筋トレをすること、身体の様々なコントロールをうまくいかせるために、脳トレをする発想でピアノに向かうこと等、一つひとつが、目からウロコのアイデアでした。

 セミナー参加者からは、感動とともに「早速、今日のレッスンから、使ってみたい」という声をたくさんいただき、大変満足度の高い、指導者セミナーとなりました。

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Rep:おかやま白桃ステーション 小林美恵子

2011年9月22日

【実施レポ】導入期の能力開発&親対応への極意(石黒加須美先生)

 2011年8月29日(月)ヤマハ岡山店サロンホールにて、石黒 加須美先生による
「導入期の能力開発&親対応への極意」というテーマでセミナーが開催されました。
石黒先生は前日の岡山夏期ステップでも「親学レクチャー」を開いてくださり、あっという間の
2時間でした。
 
 この講座は「導入期の指導で石黒先生ご自身が行ってきた能力開発」「導入期の指導が
全課程のレッスンの原点に」「保護者の心を動かす指導者としての対応策」
「ちびっこフリーステージに向けて」という4つの項目に分けて進められました。

 まず、導入期に先生が行ってきた指導では、先生の教室で2歳から行われている
カリキュラムについて図解で示され、リトミック、うた、絵本によるイメージ体験、楽器あそび、
読譜の準備、絶対音感訓練を平行して行っている事が分かりました。
 その話の中で、先生はあらゆる導入期の教材について勉強され、完璧なメソッドは無い、
その子に合ったメソッドの長所を組み合わせた様な指導が必要になってくる、と話され、
「オルフ理論」「リトミックも一通り勉強し、よいのだが、相対的なリズム感」など、
初めて聞く言葉も出てきました。
 また、音楽は早期教育が重要であること、その入り口で様々な原体験をし、
イメージをふくらませ、良い耳をつくる事の大切さがわかりました。
又、良い耳を作るためには生の音(演奏)を聴かせなければならない、という話の中に、
その音を聴いてみたい、身近なものですませて来た事が耳にそんなにも影響するものなのか、
と驚きました。

 「導入期の指導は全過程のレッスンの原点に」では、リズム感がない、読譜が不得意、
音ミスが多い、不安定なテンポ、暗譜が苦手、表情がない、手が痛くなる、など、
レッスンの過程で起きるあらゆる問題は、導入期につくられている、とのことでした。
 そしてその問題は、導入期に指導者がつくっている。指導者はこのことに全責任を
負わなくてはいけない。この言葉は思い当たる生徒もいて、とても重いものでした。

 「保護者の心を動かす指導者としての対応策」では、最初に「指導者自身が子供の可能性が
無限大であることを知りましょう」とありました。その無限大の可能性を伸ばすために親の
できることは、適切な環境を与えて、本当にそれが必要、おもしろい、と子供自身に感じさせると
無理のない力(能力)として身に付き、その能力を使ってその子の世界や生活を生き生きと
広げようとしているかいつも見守っていく必要がある。
 反対に、読み書き、計算など、目に見えやすいところに関心を集中させ、ごほうび、しかられる
など、訓練されるとその能力を使って何かしたいという人間的な能力が育たず、役に立たない。
このことは前日のステップでの「親学レクチャー」での保護者に向けて同じように話してください
ました。そして、このことや導入期の指導について、体験レッスンは行わず、入会時に2時間
かけて親と話をしている、とのことでした。
 レッスン開始と同時に、これだけのことを保護者の方に理解してもらえていれば、どんなに
協力的になってもらえるか、子供にとってもどれだけ良いことか想像できました。

 最後に、親を巻き込みながらステージに対する恐縮心なく積極的にステージ活用が
できる土台作りとしてステップのちびっこフリーステージの活用を紹介してくださいました。
実際に先生の教室の生徒さんが指導者の素敵な伴奏と共に、3つの音でも音楽的に
ピアノ演奏している様子が撮影されたDVDも見せていただきました。

 このセミナーには、参加して初めて石黒先生のことを知り、大変感銘を受けた方
(私もその一人ですが)石黒先生のことを調べて遠方からおいでくださった方などおられました。
講座終了後に直接先生に行く方も大勢おられ、まだまだ先生のお話を聞いて勉強したい、
との声が多く寄せられました。
 私自身、今回初めて「オルフ理論」の存在を知り、調べてもよくわからないので、是非先生
のお話が再び聞いてみたいと思いました。
ステーションでは、セミナーを3回シリーズにしてより詳しく話を聞き、より多くの指導者と
共に勉強したいとの思いを強くしました。石黒先生、ありがとうございました。

(Rep:ピティナおかやま白桃ステーション  井上美千代)

2015年3月 2日

【実施レポ】分析力・発想力・表現力を鍛えよう!(春畑セロリ先生)

2月23日(月)ヤマハ岡山店サロンにて春畑セロリ先生による「分析力・発想力・表現力を鍛えよう!~ブルグミュラー徹底解剖」と題したセミナーが開催されました。
日本のピアノ学習者、指導者にとって縁の深い「ブルグミュラー」×各地で作曲家の立場から楽しく興味深い講座を展開されている春畑先生に、50名の参加者で会場は一杯になり、すぐに先生の話に引き込まれていきました。

まず、「ブルグミュラーの人となり」について紹介。ヨーロッパでは弟の方が有名だが早逝。ドイツ人だがパリで活躍。身分の高い人の子息たちのピアノ教師をつとめ、お金に不自由ない生活を送っていた様だが、晩年は田舎暮らしで最期がはっきりしないとの事でした。

優れたピアノ教師だったことがうかがえる「25の練習曲」。単なるエチュードに留まらず、曲の内容を想像させるタイトルで、ロマン派への時代の変化を感じられる魅力的な和音や彩りを、オクターブを使わず長すぎない曲という制約のもとに書かれている。そんな「25の練習曲」の中で好きな曲はどれか、理由は?特にどの部分が好きか、と考えることが分析であり、作曲家の意図する事、工夫を理解し、表現する事にも繋がっていく、とは、納得出来て興味深い話でした。生徒さんともそんな会話をして曲の魅力を発見し、感性溢れる演奏につなげてほしい、その様な事を理解して演奏するのに低学年で終わってしまうのは勿体無い、4~6年生で発想力、表現力をつける入門に最適なテキスト、との事でした。また、嫌いな曲があったらそれを分析するのも意味のあることであり、案外素敵な曲だと気付かされるかも、には子供の頃苦手意識を持った「あの」曲をもう一度ゆっくり見て弾いてみたい、と思いました。

また、「25の練習曲」の後、オクターブなどの制約無くのびのびと「12の練習曲」、「18の練習曲」の順で書かれていて、それらを弾いて、よりブルグミュラーの魅力を感じて「25の練習曲」に戻ると新鮮に感じて良いのでは、との事でした。また、「12の練習曲」に長い間タイトルが無いと思われていましたが、実はブルグミュラー自身がタイトルを付けていた事がわかり、昨年の出版に間に合った、というエピソードも話してくださいました。

また、受講者からの質問にも丁寧に答えてくださり、これだけの文章では充分伝えきれないのが残念ですが、あっと言う間の2時間でした。受講者の皆さんも、楽しかった、もっと聴きたいとの感想が多かったです。元気いっぱい、笑顔の素敵な春畑先生、ありがとうございました。

(Rep:ピティナおかやま白桃ステーション 井上美千代)

2015年3月 5日

岡山冬季ステップ開催レポート(2015.2.22)

2015年2月22日、岡山冬季地区ステップが建部町文化センター大ホールで開催されました。
アドバイザーに、金子彩子先生、多胡まき枝先生、春畑セロリ先生をお迎えし、96組のご参加をいただいて、大変にぎやかな会となりました。
春畑先生には、前半、後半二度にわたって、愉快なトークコンサートをしていただきました。
学校のチャイムや、おじぎの音も、リズムやコードを変えるとどんどん音の表情が変わって、面白くなっていきます。
会場の子供たちのわくわくした表情がとても印象的でした。

2014年度岡山冬季ステップ
2014年度岡山冬季ステップ
2014年度岡山冬季ステップ
2014年度岡山冬季ステップ
2014年度岡山冬季ステップ
2014年度岡山冬季ステップ

2015年8月12日

2015.7.26 岡山夏季ステップの写真等アップしました

2015年7月26日(日)就実なでしこホールにて、岡山夏季ステップが開催されました。
アドバイザーに伊藤裕子先生、後藤れい子先生、社本恵美先生をお迎えし、うだるような暑さの中、103組の参加者がお一人の欠席もなく、熱演を繰り広げられました。
そのうち20組は連弾やアンサンブルでのご参加で、特に先生との共演が大多数というところは、おかやま白桃ステーションの特徴といえるでしょう。
前回から採用された白桃の図柄のご当地シールもかわいいと、参加者から好評でした。

CIMG0383.JPG今年からステップに取り入れられた、「プレ導入」。4小節、片手の短い曲でも、ママと離れて舞台に立つことは大きな経験になりました。
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先生との連弾。ソロ演奏だけではできない、音の世界の広がりを体験できたステージになりました。
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「ステップは、対外試合ですね。」と、保護者様のコメント。ひとつの教室の発表会ではなかなか経験のできない緊張感の中で、ベストパフォーマンスをめざします。
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先生のピアノに合わせて、ヴァイオリンでのフリーステップ。こんな参加の形もステップの自由さ、懐の広さといえるでしょう。音楽を楽しむことの幅が広がってゆきます。
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弾きたかった憧れの曲を、先生と連弾で。子供たちの音楽への興味をますますかき立てるステップとなりました。「次は、どんな曲を弾こうかなー?」
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仲良し2家族による、ぐるぐる連弾。立ち位置がぐるぐる代わっていく連弾は、見ている人にも楽しさが伝わりました。
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ママの手作り衣装で、晴れの舞台となりました。
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ひとつの教室だけの発表会では、どうしても少数派となりがちな男の子たちですが、ステップにくると他教室の参加者の中に男子が何人もいます。ピアノを続けていくうえで、互いに励みになるといいですね。
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就学前の子供たちも数多く参加しました。23ステップでは、2曲を弾きこなすこと。さらに暗譜で弾けると評価も上がります。課題をクリアするためにたくさん努力をしました。
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グランミューズの参加者は中高生や大人の方々。
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生涯教育としてのピアノ学習を応援してくれるのが、ピアノステップです。
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グランミューズの参加者どうし、そのステージ上の姿がお互いを励ます力になっていきます。

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時期的に、コンペ本選直前のため、リハーサルとして参加する人も。なるべく本番に近い形での舞台経験になるよう心がけました。
CIMG0580.JPGアドバイザーの、社本恵美先生による、ワンポイントレッスン。ここぞという改善点を、ピンポイントで教えていただきました。十分に仕上げてきたつもりの演奏も、先生のアドバイスによって、さらにイキイキとした表現になりました。
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アドバイザーの後藤れい子先生、社本恵美先生、伊藤裕子先生による講評。
「今日までよく練習されましたね。さらに、曲の魅力を人に伝えることのできるような演奏を心がけてみてください。」と激励していただきました。
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楽しみにしていた継続表彰。今回は5回表彰5人、10回表彰4人、15回表彰3人、25回表彰3人の方が表彰されました。継続するということそのものを評価していただけるのがステップです。表彰はステージ経験を積み重ねていくことへの大きなモチベーションになっています。

ここからは、集合写真です。
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アドバイザーからのメッセージは演奏後の大きな楽しみです。23ステップならAやSの評価が、フリーならばブラボーがあるとうれしいですね。次のステップもまた頑張りましょう。(#^.^#)

【募金ご協力の御礼】
2011年の東日本大震災の後、被災地に音楽を通して何かステーションとしてご支援ができないかと考え、「こどもの音楽再生基金」への募金活動を開始。ステップ開催ごとに受付に募金箱を設置させていただきました。2011年夏のステップから計8回、1万1千円ずつの募金をさせていただくことができました。ご賛同ご協力いただきました皆様には、あらためて感謝申し上げます。
この度、「こどもの音楽再生基金」は一定の役割を終えられたということで募金活動も終了されました。
今回のステップにおける募金活動でご協力いただきました浄財は、新たに「被災地へピアノをとどける会」の方へステーションからのご協力も合わせて1万1千円の募金をさせていただきました。ありがとうございました。
皆様には、主旨ご理解いただき、今後もご協力いただけましたら幸いです。

2016年3月10日

岡山冬季ステップ開催レポート(2016.2.28)

今回のステップ会場は、岡山のピアノ愛好者にとって憧れの「県立美術館ホール」とあって、11月半ばに申し込みが締め切られ、申し込みできなかった方々、申し訳ございませんでした。広いロビーでスムーズに受付、ホールの重厚な雰囲気もあって、小さな参加者や付き添いのご家族まで集中して演奏や鑑賞が出来ていた様子でした。
また、アドバイザーとしてお出でくださったデュエットゥ(大嶋有加里先生、木内佳苗先生)のお2人によるトークコンサートでは、鍵盤ハーモニカやカスタネットも使われ、曲に合わせて照明を少し暗くしたりと、よりピアノの魅力を感じる時間になりました。グランミューズの皆さまの熱演もあり、終わりは20時を過ぎましたが、無事最後の講評、継続表彰まで終える事が出来ました。ありがとうございました。


2017年3月 2日

岡山冬季ステップ開催レポート(2017.2.26)

2月26日のステップ岡山冬季地区は岡山シンフォニーホール3Fイベントホールで、100組の参加者が集い、開催されました。
レッスン開始1年未満の初心者から兄弟、姉妹の連弾、団体登録の皆さんによる、鍵盤ハーモニカのアンサンブル、夕方18時半頃からはグランミューズの皆さんのフリー10分、15分の大曲の熱演もありました。
 また、アドバイザーの今野万美先生によるワンポイントレッスンもあり、ブルグミュラーの「素直なこころ」をおよそ10分という短い時間の中で、椅子の座り方から指の乗せ方、和音の役割まで、会場のどなたが聞いても解かりやすい言葉で、楽しくレッスンしてくださいました。
 継続表彰の方も12名おられ、今後の励みになりました。
 長時間となりましたが、アドバイザーの先生方、スタッフ、参加者の皆様、お疲れ様でした。ありがとうございました。

2017年3月16日

【実施レポ】ピアノの先生が知っておきたい導入期の指づくり 音づくり 耳づくり‐『はじめてのギロック』でぐんぐん育つ表現力とテクニック(今野万美先生)

170227imano_1.JPG 2017年2月27日(月)岡山シンフォニーホール3Fイベントホールにて今野万美先生による「ピアノの先生が知っておきたい導入期の指づくり 音づくり 耳づくり‐『はじめてのギロック』でぐんぐん育つ表現力とテクニック」と題した講座が、前日のステップ岡山冬季地区に引き続き行われました。
47名の受講者の中に、遠くは島根県、鳥取県、広島県からの受講者もありました。
テキストには、「はじめてのギロック」と、昨年5月に今野先生が全音楽譜出版社からお出しになった、この講座と同タイトルの書籍「ピアノの先生が・・・」が使われました。
この本を出すに至った経緯から、出す過程でのエピソードから話しは始まりました。

170227imano_2.JPG 講座の大半では、テキスト前半の指づくり(ノンレガート)、音づくり(レガート、スタッカート)、耳づくり(バランス)について先生がレッスンで実際に使っているグッズ、道具を示しながら、解かりやすくご説明くださいました。
ノンレガートでは「木製クリップ」、レガートでは「はかり」と「円クッション」、スタッカートでは手のひらサイズの「柔らかボール」、バランスでは「バランスみかん」を使われました。
どの項目でも、キーワードは「音」「指のコントロール」という子ど もにとって捉えにくいものの『可視化』でした。

170227imano_3.JPG   残りの時間では、身につけたテクニックを「はじめてのギロック」に掲載されている曲にどの様に組み合わせて行くか、お話しされました。
「ジプシーキャンプ」や「ガボット」、「おばけの足あと」などが取り上げられ、語りかける先生の表情や声の調子まで、面白く見せてくださり、まだまだお話しを伺いたい、と思いながら、あっという間に2時間が経っていました。


今野先生、楽しく熱心にお話しくださり、ありがとうございました。

Rep:おかやま白桃ステーション
井上美千代


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