2018年11月 1日

【実施レポ】美しい音と自然な音楽表現のために 第1回(全2回)(岡原慎也先生)

2018年10月24日(水)にヤマハミュージック岡山店 サロンホールにて岡原 慎也先生をお招きし、「美しい音と自然な音楽表現のために 第1回(全2回)」を開催いたしました。

まず、演奏前に明確にしておくべき点を、ピアノや体の構造上のお話、そこから自然な奏法について丁寧にお話くださり、受講者一人一人が改めて考えるきっかけをいただいた様に思います。
そして、ブルグミュラー25の練習曲からたっぷり9曲を、具体的に演奏を交えてお話しくださいました。速いパッセージの練習法や、和音やメロディーを弾くための奏法、cresc.とdimin.の重力・タッチの関係、表現のポイント。また、rit.とriten.の違い、espressivo の具体的な意味など、演奏に直結するお話が聞けました。

指導者でもあり演奏者・指揮者でもある岡原先生の様々な視点からのお話、海外で師事された先生のお言葉や、美しい音を奏でる為の秘密にも触れられ、目から鱗のセミナーでした。
岡原先生、本当にありがとうございました。
次回は11/14(水)ブルグミュラー18の練習曲を使用してお話くださいます。


Rep:河田 絵美

2018年10月18日

【実施レポ】バッハコンクール課題曲セミナー(石井なをみ先生)

2018年9月26日(水)にヤマハミュージック岡山店 サロンホールにて石井 なをみ先生をお招きし、「バッハコンクール課題曲セミナー」を開催いたしました。

毎年、バッハコンクールの課題曲が発表になると、石井先生にお越しいただいてセミナーを開催していますが、今回も幼児から中学生までの課題曲を一曲ずつ丁寧に解説してくださり、課題曲選定の指針や、指導に当たっての注意点を確認することができました。
音を並べただけの音楽でなく、音程を感じること、拍子や呼吸を意識すること、和声を感じること、フレーズを作ること...など、石井先生のお話と例を挙げての的確な演奏とで、目指す音楽が明確になったように思います。
また、このセミナーで使用した「バロック白楽譜指導ガイド~第9回日本バッハコンクール対策編~」も、指使いの例や、組み合わせ自在の何種類ものアーティキュレーションやデュナーミクなど、大変細やかに記載されていて、どのようなアプローチで課題曲に取り組むか、受講者それぞれに考えられたのではないかと思いました。
いつも新しい気付きがあり、また重要点等を再確認できて、とても充実した時間を過ごすことができました。
石井先生、本当にありがとうございました。

Rep:若林 由美子

2018年5月14日

【実施レポ】2018年度 ピティナ・ピアノコンペティション課題曲コンサート(梅村知世先生)

2018年3月30日(金)にヤマハ岡山店にて、2010年ピティナ特級グランプリを受賞された梅村知世先生(岡山県出身)をお迎えし、「2018年度 ピティナ・ピアノコンペティション課題曲コンサート」が開催されました。

当日は、ピティナ・コンペのD-F級の古典と近現代の課題曲の中から、演奏とお話がありました。 梅村さんは現在ベルリンで研鑚を積まれていて、小さい頃から現在までコンクールにも数多く挑戦されてきています。その生きた経験から、コンクールではその結果に一喜一憂しないで、それを通して自分がどれだけ成長できたか、何か目標を持って進めたかが大切だと冒頭に話をされました。

クラシックスタイルの中から、古典派の曲ではハイドン、モーツアルト、ベートーヴェンのソナタを1曲ずつ取り上げ、演奏の後にその作品がいつ頃作曲されたか、その当時はどんな楽器で演奏され、どんな作風で書かれたかを説明されました。時代的には楽譜も様々な出版のものがあり、複数の版を見比べて考察し、装飾音の入れ方についても考え方が複数あり、様々な演奏家の演奏を聴くことを勧められました。課題曲になっているシューベルトのソナタについても、古典派の手法を取り入れているという説明でした。

近・現代スタイルでは多岐に渡るため、D-F級の中からポイントになる作品、音源の少ない曲を取り上げました。曲も長く全ての説明は無理でしたが、ピアニストとして弾きにくい部分、音色の選び方など、作曲家の特徴を踏まえて分かり易く話されました。特にセヴラックやガーシュイン、邦人の作品などはどのように曲と向き合ったら良いかのヒントを多数くださいました。 セミナーは初期古典派から一気に現代曲まで大変奥深く、これからコンペに向けて自分自身も探求して行かなければならないと痛切に感じました。

そして最後には、今年のロマン派の課題曲は様々な作曲家のエチュードが多いということで、自分が中学生の頃に最初に出会ったショパンの「エオリアンハープ」を弾かれました。この頃に弾いたエチュードは、大人になっても身体が覚えていて一生ものになるので、身体が無理なく弾ける曲を選曲し弾くことを勧められました。 梅村先生素敵な演奏とお話を本当にありがとうございました。

Rep: 岡山支部 丸川 映

【実施レポ】2018年度 コンペ課題曲企画 課題曲セミナー(藤井隆史先生、白水芳枝先生)

3月27日(火)玉島市民交流センター玉島湊ホールにて、藤井隆史先生、 白水芳枝先生をお招きし、「2018年度コンペ課題曲企画 課題曲セミナー」が開催されました。

先生方の課題曲セミナーは今回で4年連続となります。県内外から、そして親子で受講される方もいらっしゃり、およそ90名の方が受講されました。

A2級-C級全曲(D級は近現代のみ)、デュオ初級ABC中級AB全曲という贅沢な5時間のセミナー。時代順にソロの演奏と解説があり、曲がステップアップしていく様子が良く分かりました。そして、ソロとデュオ両方をアドバイス頂けたことで、デュオでのポイントがソロにも活かすことができ、理解が深まりました。中でもデュオでの耳の使い方、どのように音が広がっていくか、バランスの作り方や、手・腕の位置等、レッスンで押さえておきたい内容ばかり。興味深かったのは、邦人作曲家が実際にどんなイメージで作曲したかという貴重なお話もあり、課題曲を身近に感じることができました。

藤井先生、白水先生の素晴らしい演奏で会場いっぱいに美しい音色と、ユーモアたっぷりなトークで笑いにも包まれました。受講後、すごく良かった!演奏会を聴いているみたいだった!の声がたくさん聞かれました。素晴らしいセミナーを本当にありがとうございました。

Rep: 岡山支部 河田絵美

2017年11月24日

【実施レポ】演奏家によるペダル講座 -ペダルは魔法の装置-(赤松林太郎先生)

2017年11月9日 「演奏家によるペダル講座 -ペダルは魔法の装置-」赤松林太郎先生をお迎えしてのお話しをしていただきました。

まず始めに、 ペダルを踏まない曲でもペダルに足をおいて置くこと、ペダルの形と自分の足元をみておくことが大事であってその事を幼児期から意識するようにしておくと良い。 この事から如何にペダルが重要であるかということを最初に気付かされました。

踏み方として、シーソーの支点を考えて足の向きをななめに(ななめのほうがデリケートに踏める)して、足の親指に力を入れて踏むとよい。踏むタイミングは3種類。先に踏んで弾く、同時に踏む(アクセントペダル)、音と音を繋いで踏む(レガートペダル)。ペダルの深さも深く踏む、ハーフペダル、クォーターペダル、紙一枚程のペダルの踏み方など、それぞれの事例を良い例、良くない例、又私達に、疑問をなげかけながら、分かり易くご説明してくださいました。先生はどの曲でも、どこからでも、すぐ演奏されるので、豊富な事例をお持ちになっていて、素晴らしいなと感心致しました。

その後バロック、古典、ロマンの中から数曲を取り上げてもっと深く楽譜から読みとりながら、ペダルの踏み方をレクチャーしていただきました。 バロックについては、バッハの曲はペダルの是非について先生のお考えを述べていただき、それは、その当時の鍵盤楽器の事とか、2声の曲は踏むと和声にはいいが、音が3声-5声にもなり、それは作曲者の意図としていないので良くない。全然踏まないのではなく、和音の変わり目には少し踏む等、それは大変納得のいくものでした。

古典の曲は、ゆっくり踏んでゆっくり離す、ペダルによって1音の不協はいい、音に艶を出す、ビブラートが作れる、和声に膨らみをもたせる等でした。

ロマン派のショパンの曲についてはペダルを踏む事によって,テンポの揺れ、音量の揺れを求めるため、時間差で踏んだり、華やかさを求めるため、どこから踏んでどこでゆっくり浮かすように離すとか事細かく演奏を交えてお話ししてくださいました。 同じ事が書かれていても時代によって解釈が違う事、だから曲の構成を分析して、どう使うかペダルの設計図を決めていく等が、とても大切で重要であるという事に気付かされました。

今回は大型のスクリーンを御用意してくださったので、良かったと思います。 先生のお話はいつ聞かせて頂いても内容濃く、時間を忘れてしまうほどの素晴らしい講座でした。赤松先生本当に有難うございました。

Rep:岡山支部 藤井洋子

2017年10月31日

バッハコンクール課題曲セミナー

171020ishii_1.jpg2017年10月20日(金)ヤマハミュージックリテイリング岡山店にて、石井なをみ先生をお招きし、「バッハコンクール課題曲セミナー」が開催されました。
第8回日本バッハコンクール、幼児から小学5・6年AB、中学生A部門の課題曲全曲を石井先生の美しい音色と楽しくユーモア溢れる表現でご指導頂きました。 小さな幼児からバロックのスタイルに合った表現法、音色、アーティキュレーション、ディナミーク、指番号の工夫、音が良く聴ける耳を育てる、音程や拍を感じてフレーズを作る、何よりも左手が大切であるという事を改めて勉強することができました。 何も書かれていない、白楽譜から幾通りも考えられる様々な表現法を良い例、間違った例を取り上げながら、その中からまた新しい発見も出来、とても有意義で、あっという間の2時間でした。 コンクールに向け、どの生徒さんもバロックのスタイルにあった自分らしい演奏ができるよう、さらに努力して行きたいとおもいます。

Rep:岡山支部 本田ゆかり

2017年6月 9日

2017年度 コンペ課題曲企画 課題曲セミナー

岡山支部1.JPG2017年3月28日(火)倉敷市の玉島市民交流センター・玉島湊ホールにて、ピアノデュオドゥオールの藤井隆史先生と白水芳枝先生をお招きして、2017年度「ピティナ・ピアノコンペティション課題曲セミナー」が開催されました。

午前の部、午後の部と合わせて4時間半というお時間をいただき、A1級~D級(D級は近現代のみ)のソロ課題曲と連弾の課題曲(プレ初級・初級・中級の予選課題曲)というプログラムで演奏と解説をしていただきました。時間を忘れて、まるでコンサートを聴かせていただいているような至福のひとときのセミナーでした。
鍵盤からの音の引き出し方を、腕を使ったり、指先の様々なタッチで表現してくださったり、ペダルの細やかな踏みかえを試してくださったりと、これからコンペティションを受けようと思われている沢山の生徒さんたちも、熱い眼差しで受講されていました。 ピアノの響かせ方、連弾の細やかなバランス、ホールの響き等々、ホールでの演奏だから こそ耳で学べることも多かったことと思います。
岡山支部2.JPG先生たちの講座の面白く興味深いところは、1つの時代の作品をA1級からB級へと続けて 解説を進めていかれること(例えば、バロック期の課題曲をA1級からB級へ続けてひとく くりで)です。それにより、級の若いうちから育てておくべき音楽の歌わせ方、テクニッ ク、タッチなどを再認識し、それを次の段階へどのように広げていくのか、その道筋も学 ばせていただきました。
また、先生たちがこのセミナーのために作ってくださっている10ページあまりにわたる<演奏プログラム>の最後のページには、「連弾の心得」と「指導のポイント」をまとめてくださっており、ソロ曲の指導にも生きていく沢山のヒントをいただくことができました。
藤井先生、白水先生、本当にありがとうございました。

2017年4月17日

【お知らせ】5月5日石井なをみ先生公開レッスン時間割

石井なをみ先生の公開レッスンを下記の予定で開催いたします。
今回は、コンペティションのA1級~F級まで幅広くレッスンをしていただきます。
できるだけ多くの課題曲をレッスンしていただくことで、先生方のご指導のヒントもたくさんいただけると思います。たくさんのご参加をお待ちしております。
20170505ishii.jpg

2017年2月16日

【実施レポ】「四期」のしっておくべきこと-作曲家とその時代の音楽的語法- (赤松林太郎先生)

170209akamatsu_1.jpg 2017年2月9日(木)ヤマハミュージック倉敷店2Fホールにて赤松林太郎先生による「「四期」のしっておくべきこと-作曲家とその時代の音楽的語法-」の第2回目、バロック期についての講座がありました。

まずルネサンスからバロック期にかけての社会的あるいは文化的背景を含めて舞曲がどのように発展していったか、そしてそれぞれの舞曲がどのように演奏されなくてはいけないかのお話がございました。


170209akamatsu_3.jpg舞曲の次に対位法的楽曲としてバッハのインヴェンション3番と4番を例に出されフランス様式とイタリア様式の違い、そしてそれに伴う3番と4番の演奏法の違いについてお話頂きました。
さらにテーマと対位旋律のシンコペーションとの関係、ピカルディー終止と主音のみのユニゾンで終止する場合についてご説明下さいました。


赤松先生の音楽のみならずヨーロッパの歴史や文化等幅広い知識から繰り広げられるお話に、時間の経つのも忘れあっという間の2時間だったと思います。
次回は古典派についてですがバロックの音楽がどのような変遷と発展をたどってソナタ形式に至るのか、今から次回の講座がとても楽しみです。

赤松先生有難うございました。


Rep:岡山支部 本田順一  

2016年12月22日

【実施レポ】美しい響きをつくるための重力奏法(石井なをみ先生)

161212ishii_1.jpg 2016年12月12日(月)ヤマハミュージックリテイリング倉敷店にて石井なをみ先生をお招きし、「美しい響きを創るための重力奏法」という題で講座が開催されました。


美しい響きとは、遠くに音が伸びるということ、それには力を抜くということを、具体的な方法で演奏を交えてご説明していただきました。
まず、腕の力を抜くための具体的な方法を、動きを交えてお話しいただきました。
腕を回してみたり、腕をどなたかにあずけてみたり、その他にも、手首と上腕との関係、腰を支えて呼吸と一緒に打鍵すること、鍵盤の上に指を乗せ、音を出すのと同時に上腕を使うなど、いろいろな手法を教えていただき、良い音、良くない音とのあまりの違いに驚きを覚えました。


161212ishii_2.jpg また、四期別・作曲家別の奏法についてもお話をいただきました。それぞれの時代のいろんな作曲家と曲を何曲も取り上げ、指先のタッチの仕方、ハーフタッチ、アフタータッチ、シャープな音の出し方、重みをかけながら音を拡散する方法、鍵盤を這うように弾くことなど、具体的に、音を出しながら説明してくださいました。
先生が演奏されると、こんなにも音色が弾き分けられるものかと、美しい音に感動しました。
さらには、バッハのインヴェンションと、フランス組曲を使って、様々な奏法の練習の仕方も教えていただきました。


「感性が、知性で裏付けされること」と先生がおっしゃられました。楽譜をよく見て、どこの部分はどのタッチで弾くのか、どうしてそう弾くのか、その曲をどのように弾くかが大事で、キャラクターや構成なども考えて、説明ができるようにすることが大切であるということがよくわかりました。


いずれのお話も、指導者として共感を覚えたり、気づかされたり、新しい発見があったりと、とても充実した講座内容でした。
受講した皆様も、とても満足されたご様子で、もう一度聞きたい、もっと詳しく聞きたい、何回もシリーズとして続けてほしいという声もたくさん出ておりました。
ぜひ、またの機会にお願いしたいと思っております。


石井先生、本当にありがとうございました。



Rep:ピティナ岡山支部 藤井洋子

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