2017年11月24日

【実施レポ】演奏家によるペダル講座 -ペダルは魔法の装置-(赤松林太郎先生)

2017年11月9日 「演奏家によるペダル講座 -ペダルは魔法の装置-」赤松林太郎先生をお迎えしてのお話しをしていただきました。

まず始めに、 ペダルを踏まない曲でもペダルに足をおいて置くこと、ペダルの形と自分の足元をみておくことが大事であってその事を幼児期から意識するようにしておくと良い。 この事から如何にペダルが重要であるかということを最初に気付かされました。

踏み方として、シーソーの支点を考えて足の向きをななめに(ななめのほうがデリケートに踏める)して、足の親指に力を入れて踏むとよい。踏むタイミングは3種類。先に踏んで弾く、同時に踏む(アクセントペダル)、音と音を繋いで踏む(レガートペダル)。ペダルの深さも深く踏む、ハーフペダル、クォーターペダル、紙一枚程のペダルの踏み方など、それぞれの事例を良い例、良くない例、又私達に、疑問をなげかけながら、分かり易くご説明してくださいました。先生はどの曲でも、どこからでも、すぐ演奏されるので、豊富な事例をお持ちになっていて、素晴らしいなと感心致しました。

その後バロック、古典、ロマンの中から数曲を取り上げてもっと深く楽譜から読みとりながら、ペダルの踏み方をレクチャーしていただきました。 バロックについては、バッハの曲はペダルの是非について先生のお考えを述べていただき、それは、その当時の鍵盤楽器の事とか、2声の曲は踏むと和声にはいいが、音が3声-5声にもなり、それは作曲者の意図としていないので良くない。全然踏まないのではなく、和音の変わり目には少し踏む等、それは大変納得のいくものでした。

古典の曲は、ゆっくり踏んでゆっくり離す、ペダルによって1音の不協はいい、音に艶を出す、ビブラートが作れる、和声に膨らみをもたせる等でした。

ロマン派のショパンの曲についてはペダルを踏む事によって,テンポの揺れ、音量の揺れを求めるため、時間差で踏んだり、華やかさを求めるため、どこから踏んでどこでゆっくり浮かすように離すとか事細かく演奏を交えてお話ししてくださいました。 同じ事が書かれていても時代によって解釈が違う事、だから曲の構成を分析して、どう使うかペダルの設計図を決めていく等が、とても大切で重要であるという事に気付かされました。

今回は大型のスクリーンを御用意してくださったので、良かったと思います。 先生のお話はいつ聞かせて頂いても内容濃く、時間を忘れてしまうほどの素晴らしい講座でした。赤松先生本当に有難うございました。

Rep:岡山支部 藤井洋子

2017年10月31日

バッハコンクール課題曲セミナー

171020ishii_1.jpg2017年10月20日(金)ヤマハミュージックリテイリング岡山店にて、石井なをみ先生をお招きし、「バッハコンクール課題曲セミナー」が開催されました。
第8回日本バッハコンクール、幼児から小学5・6年AB、中学生A部門の課題曲全曲を石井先生の美しい音色と楽しくユーモア溢れる表現でご指導頂きました。 小さな幼児からバロックのスタイルに合った表現法、音色、アーティキュレーション、ディナミーク、指番号の工夫、音が良く聴ける耳を育てる、音程や拍を感じてフレーズを作る、何よりも左手が大切であるという事を改めて勉強することができました。 何も書かれていない、白楽譜から幾通りも考えられる様々な表現法を良い例、間違った例を取り上げながら、その中からまた新しい発見も出来、とても有意義で、あっという間の2時間でした。 コンクールに向け、どの生徒さんもバロックのスタイルにあった自分らしい演奏ができるよう、さらに努力して行きたいとおもいます。

Rep:岡山支部 本田ゆかり

2017年6月 9日

2017年度 コンペ課題曲企画 課題曲セミナー

岡山支部1.JPG2017年3月28日(火)倉敷市の玉島市民交流センター・玉島湊ホールにて、ピアノデュオドゥオールの藤井隆史先生と白水芳枝先生をお招きして、2017年度「ピティナ・ピアノコンペティション課題曲セミナー」が開催されました。

午前の部、午後の部と合わせて4時間半というお時間をいただき、A1級~D級(D級は近現代のみ)のソロ課題曲と連弾の課題曲(プレ初級・初級・中級の予選課題曲)というプログラムで演奏と解説をしていただきました。時間を忘れて、まるでコンサートを聴かせていただいているような至福のひとときのセミナーでした。
鍵盤からの音の引き出し方を、腕を使ったり、指先の様々なタッチで表現してくださったり、ペダルの細やかな踏みかえを試してくださったりと、これからコンペティションを受けようと思われている沢山の生徒さんたちも、熱い眼差しで受講されていました。 ピアノの響かせ方、連弾の細やかなバランス、ホールの響き等々、ホールでの演奏だから こそ耳で学べることも多かったことと思います。
岡山支部2.JPG先生たちの講座の面白く興味深いところは、1つの時代の作品をA1級からB級へと続けて 解説を進めていかれること(例えば、バロック期の課題曲をA1級からB級へ続けてひとく くりで)です。それにより、級の若いうちから育てておくべき音楽の歌わせ方、テクニッ ク、タッチなどを再認識し、それを次の段階へどのように広げていくのか、その道筋も学 ばせていただきました。
また、先生たちがこのセミナーのために作ってくださっている10ページあまりにわたる<演奏プログラム>の最後のページには、「連弾の心得」と「指導のポイント」をまとめてくださっており、ソロ曲の指導にも生きていく沢山のヒントをいただくことができました。
藤井先生、白水先生、本当にありがとうございました。

2017年4月17日

【お知らせ】5月5日石井なをみ先生公開レッスン時間割

石井なをみ先生の公開レッスンを下記の予定で開催いたします。
今回は、コンペティションのA1級~F級まで幅広くレッスンをしていただきます。
できるだけ多くの課題曲をレッスンしていただくことで、先生方のご指導のヒントもたくさんいただけると思います。たくさんのご参加をお待ちしております。
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2017年2月16日

【実施レポ】「四期」のしっておくべきこと-作曲家とその時代の音楽的語法- (赤松林太郎先生)

170209akamatsu_1.jpg 2017年2月9日(木)ヤマハミュージック倉敷店2Fホールにて赤松林太郎先生による「「四期」のしっておくべきこと-作曲家とその時代の音楽的語法-」の第2回目、バロック期についての講座がありました。

まずルネサンスからバロック期にかけての社会的あるいは文化的背景を含めて舞曲がどのように発展していったか、そしてそれぞれの舞曲がどのように演奏されなくてはいけないかのお話がございました。


170209akamatsu_3.jpg舞曲の次に対位法的楽曲としてバッハのインヴェンション3番と4番を例に出されフランス様式とイタリア様式の違い、そしてそれに伴う3番と4番の演奏法の違いについてお話頂きました。
さらにテーマと対位旋律のシンコペーションとの関係、ピカルディー終止と主音のみのユニゾンで終止する場合についてご説明下さいました。


赤松先生の音楽のみならずヨーロッパの歴史や文化等幅広い知識から繰り広げられるお話に、時間の経つのも忘れあっという間の2時間だったと思います。
次回は古典派についてですがバロックの音楽がどのような変遷と発展をたどってソナタ形式に至るのか、今から次回の講座がとても楽しみです。

赤松先生有難うございました。


Rep:岡山支部 本田順一  

2016年12月22日

【実施レポ】美しい響きをつくるための重力奏法(石井なをみ先生)

161212ishii_1.jpg 2016年12月12日(月)ヤマハミュージックリテイリング倉敷店にて石井なをみ先生をお招きし、「美しい響きを創るための重力奏法」という題で講座が開催されました。


美しい響きとは、遠くに音が伸びるということ、それには力を抜くということを、具体的な方法で演奏を交えてご説明していただきました。
まず、腕の力を抜くための具体的な方法を、動きを交えてお話しいただきました。
腕を回してみたり、腕をどなたかにあずけてみたり、その他にも、手首と上腕との関係、腰を支えて呼吸と一緒に打鍵すること、鍵盤の上に指を乗せ、音を出すのと同時に上腕を使うなど、いろいろな手法を教えていただき、良い音、良くない音とのあまりの違いに驚きを覚えました。


161212ishii_2.jpg また、四期別・作曲家別の奏法についてもお話をいただきました。それぞれの時代のいろんな作曲家と曲を何曲も取り上げ、指先のタッチの仕方、ハーフタッチ、アフタータッチ、シャープな音の出し方、重みをかけながら音を拡散する方法、鍵盤を這うように弾くことなど、具体的に、音を出しながら説明してくださいました。
先生が演奏されると、こんなにも音色が弾き分けられるものかと、美しい音に感動しました。
さらには、バッハのインヴェンションと、フランス組曲を使って、様々な奏法の練習の仕方も教えていただきました。


「感性が、知性で裏付けされること」と先生がおっしゃられました。楽譜をよく見て、どこの部分はどのタッチで弾くのか、どうしてそう弾くのか、その曲をどのように弾くかが大事で、キャラクターや構成なども考えて、説明ができるようにすることが大切であるということがよくわかりました。


いずれのお話も、指導者として共感を覚えたり、気づかされたり、新しい発見があったりと、とても充実した講座内容でした。
受講した皆様も、とても満足されたご様子で、もう一度聞きたい、もっと詳しく聞きたい、何回もシリーズとして続けてほしいという声もたくさん出ておりました。
ぜひ、またの機会にお願いしたいと思っております。


石井先生、本当にありがとうございました。



Rep:ピティナ岡山支部 藤井洋子

【実施レポ】「四期」のしっておくべきこと‐作曲家とその時代の音楽的語法‐(赤松林太郎先生)

161205akamatsu_1.jpg2016年12月5日(月)ヤマハミュージック倉敷店2Fホールにて赤松林太郎先生をお招きし、「「四期」のしっておくべきこと‐作曲家とその時代の音楽的語法‐」という題で講座が開催されました。

お忙しい先生の講座がようやく実現し、多くの方に受講していただきました。
今回は、来年にかけての全4回シリーズの第1回目ということもあり、まず「速さの概念」を軸に、バロック、古典、ロマンそして本日のテーマである近現代へと続く大きな流れを解説していただきました。
速度記号のもつ意味合い・ニュアンスは、その時代の速度感から生まれたものであり、楽曲を知っていく大きなヒントになるのですが、どんどん広がっていく先生の解説は本当に興味深いものでした。
音楽史的な観点からだけではなく、広く世界史的な視野からもとらえてお話しくださった「四期」の音楽の変遷を学びながら、多くの作品を送り出した作曲家達の様々な挑戦を知ることが、曲の解釈ひいては演奏の工夫につながっていくのだと再認識させていただきました。

161205akamatsu_2.jpg そして本題の近現代。印象派、新古典派など近現代を代表する作曲家達の作曲技法についてお話が進むのですが、印象的だったのは「ドビュッシー」の「グラドゥス・アド・パルナッスム博士」冒頭部の楽譜を使ってのペダルの奏法でした。
調性の決まった時代の濁りのないペダルから、ハーモニーの混ざり方が美しく濁るペダルへと変化していくのですが、踏むタイミングだけではなく、深さのアレンジ、細やかに実現するための足の向き(フォーム)、ソフトペダルの効果的な使い方等々、演奏をされながら詳しく解説して下さいました。その音色の変化と響きの美しさとニュアンスの豊かさに感動でした。

161205akamatsu_3.jpg 次々溢れ出てくる深い知識、テクニック、指導法、その合間にユーモアセンスたっぷりのお話も交えられ本当にあっという間の2時間でした。
次回は、「バロック期」ですが、バロックにおけるペダルのとらえ方も、というまた興味深い予告もいただきました。益々楽しみです。
赤松先生ありがとうございました。



Rep:PTNA岡山支部 藤井洋子・野中典子  

2016年10月13日

【実施レポ】バッハコンクール課題曲セミナー(石井なをみ先生)

2016年9月12日(月)ヤマハミュージック岡山店にて石井なをみ先生をお招きし、「バッハコンクール課題曲セミナー」が開催されました。

「バロック白楽譜指導ガイド -第7回日本バッハコンクール対策編-」を使いながら、バッハコンクールの中学Aまでの課題曲全て(インベンション、シンフォニアを除く)の解説をしていただきました。

石井先生は関西の方でいらっしゃるので、お話にメリハリがあり、とても楽しい講座で、2時間があっという間に過ぎてしまいました。実際に、良い演奏だけでなく、子どもが弾きがちな演奏もしてくださるので、違いがよくわかります。子どもにバロックを指導するにあたって、どんなことをしたらいいのか、レッスンの事例なども具体的にお話ししてくださいました。
小さなころから調や拍子を考えられるように常に意識させることや、音のイメージを作るための声かけなど、帰ってすぐにレッスンで使えるネタがたくさんありました。

石井先生には、12月に「美しい響きを創るための重力奏法」ということで、バロックとはまた違った音の作り方などのお話をお願いしています。そちらも、とても楽しみにしております。
石井先生、おいそがしいスケジュールの中、ありがとうございました。
Rep:岡山支部 安本裕子

2016年4月28日

【実施レポ】2016年コンペ課題曲コンサート―ピアノとお話―(梅村知世先生)

160417umemuratomoyo1.JPG2016年4月17日(日)、ヤマハ ミュージックリテイリング岡山店サロンホールにて「2016年コンペ課題曲コンサート―ピアノとお話―」が開催されました。 昨年に引き続き、講師には岡山県出身のピアニスト梅村知世先生に、留学先ベルリンからの一時帰国にあわせてお願いし、ピティナ課題曲の中から普段講座で聴く事ができないD・E・F級のクラシック・近現代の曲を抜粋し、お話を交えて演奏していただきました。
160417umemuratomoyo2.JPG 《古典》D級課題曲のベートーヴェン バガテルからはじまり、E級 トルコ行進曲の主題による変奏曲へと、演奏を交えたお話には大変説得力があり、《近現代》では作曲家の特徴、国の違いだけでなく楽器の特徴、その曲のキャラクターを大切にメリハリのある音楽を作っていく事が大事だとお話しくださいました。
とても温かい雰囲気で講座の時間が流れ、興味深いお話と素晴らしい演奏であっという間の1時間半でした。 ありがとうございました。


Rep:ピティナ岡山支部 渡辺恭子

2016年4月14日

【実施レポ】2016年度ピティナ・ピアノコンペティション 課題曲セミナー(藤井 隆史先生、白水 芳枝先生)

2016年3月29日(火)倉敷市の玉島市民交流センター 玉島湊ホールにてピアノデュオ・ドゥオール(藤井 隆史先生& 白水 芳枝先生ご夫妻) をお招きし、「2016年度ピティナ・ピアノコンペティション 課題曲セミナー」が開催されました。

午前、午後合わせて4時間のセミナーで、A1からD級(Dは近現代のみ)の全曲、デュオ初・中級の予選曲の演奏と解説をしていただきました。

当日は春休み中ということもあり、親子での参加も多くありました。時代ごとに課題曲を続けて演奏された後、解説をしてくださるという形だったので、セミナーでありながら、コンサートを聴きに来ているようでもありました。
玉島湊ホールは、岡山前期・後期予選が行われるホールで、使用するピアノを使ってのセミナーだったので、様々なタッチ、ペダルなどで、どんな響きになるかを実際に聴くことができ、生徒の指導に大いに役立つと感じました。

先生方は、前日から綿密なリハーサルをされて、ピアノやホールの特徴をつかんでくださり、それを踏まえたうえでの細かな演奏のコツも教えていただきました。これからコンペを受けようとして参加した子どもたちも、このホールで、こんなに素敵な音色で弾けたらいいなと感じたことと思います。

ソロ・デュオ合わせて58曲の演奏と解説を終えられ、ほっとされていらっしゃったお二人にアンコールをお願いしたら、快く、サン=サーンスの「白鳥」を演奏してくださいました。サプライズだったにも関わらず、息もぴったりで、最後に会場全体が、温かい雰囲気に包まれました。
藤井先生、白水先生、ありがとうございました。


Rep:岡山支部 丸川 映


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