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2011年9月 2日

表参道ステップ開催します

表参道で心を音に!

表参道パウゼステーション代表 楠原 祥子 Shoko Kusuhara

 みなさま、こんにちは。カワイ表参道パウゼステップへ今年もようこそ!
 この7月下旬、ワルシャワは曇りがちで太陽が恋しい日々でした。
ショパン音楽祭「夏をショパンとともに」にリサイタルに行く車中のこと。
運転はドロペックというポーランド人ピアニスト。となりで彼は最初の結婚
から離婚にどう至ったかを自嘲気味に、それでもユーモアたっぷりに
語り続けています。続いてポーランド大統領機墜落事故を同様に。
外の景色はどこまでも野原、野原・・土と空。空の広さよ、綿雲の流れよ。
 8月初旬、フランスのノーアンにあるジョルジュ・サンドの館。ショパンの
作品35以後の多くはここで書かれたものです。民家一軒分ほどもある大きな
キッチン、洗練されたテーブルセッティングと、頭上にはミルク色にワインを
注いだ色合いのフェミニンなシャンデリア。
 ポーランドとフランスのショパン。二つの顔の違いを感じている方、
きっといらっしゃいますね。この夏、それをたしかに感じたのでした!

当日のプログラムより

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2012年8月30日

表参道秋季ステップ開催します

ご挨拶

7月末、そよ風涼しい夕方のワルシャワ空港に降り立ちました。その名もフリデ
リク・ショパン国際空港。玄関口でショパンにお出迎えいただけるのが、ここ
ポーランドです。目抜き通りにあるベンチは、座ると即興曲が流れだすショパン
ベンチ。これから私が弾きに行くのはショパン音楽祭「夏にショパンを」。

翌日、ワルシャワから250kmほど南の音楽祭の地に到着。こんもりと緑深い林の
奥にホールが見え、ふと足元を見ると、リスくんが木の実をひたすらかじって
います。人々は硫黄泉が湧くスパでプログラムを組んでもらい、ゆったりと身体を
癒しながら休暇を楽しんでいます。

そして音楽祭5日目夜は私の出番。ショパンのノクターン作品62、グランドワルツ、マズルカ作品24と30、シマノフスキのマズルカ、ザレンプスキのグランド
ポロネーズというプログラム。こんな雰囲気の中で弾けるのって幸せだな・・と
思いながら、そっと指を鍵盤に置きました――これが2012年の私の夏。

表参道カワイパウゼステップに弾きに来て下さってありがとうございます。
三善晃作品とショパンをメインに、日本の心、ショパンの心、表参道で!

表参道パウゼステーション代表:楠原 祥子 Shoko Kusuhara


(当日のプログラムより)

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2014年9月11日

表参道9月ステップ開催します

ごあいさつ

出演者の皆さま、表参道秋季ステップへようこそ!
7月終わり。ポーランドのショパン国際音楽祭にリサイタルに行きました。プログラムに入れたバラード第4番とワルツ作品64-2の2曲が、同じ女性に献呈されていることに気がついたのです。ナタニエル・ロスチャイルド男爵夫人――高貴な美しいマダムだったに違いありません。なんて羨ましい!この2曲をショパンから献呈されるなんて。
8月の初め。そこはパリのオルセー美術館。奥まった展示室に、ひっそりと掛けられた小さな肖像画が目にとまりました。黒とシルバーのドレス姿のマダム――それこそは、ロスチャイルド男爵夫人その人でした。19世紀からさらに100年巻き戻したような古めかしさ。やや陰鬱な表情。少しも美しくない人。それでも私は、彼女が奏でたであろうバラードとワルツの響きを絵に重ね、やっと出会えた嬉しさで胸がいっぱいになったのでした。

楠原 祥子Shoko Kusuhara


(当日のプログラムより)

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2016年9月 8日

表参道9月ステップ開催します(2016.9.11)

ごあいさつ


水には神秘が秘められていて、水は形をなさず、透明のはずなのに深い奥底は見えず、津波となっては町や人をのみ込んでしまう。
『オンディーヌ』水の精の物語をベースにした作品は、水にまつわる怨念や恐怖を映し出します。

ヴェニスのゴンドラ漕ぎの舟歌もあります。ショパンの『バルカローレ』がそうですが、水面にはねかえる光が七色にまたたくのに、波間には死のモティーフが見え隠れします。
『ヴォルガの舟歌』は苦しい労働の歌。
チャイコフスキーの四季から6月『舟歌』には、岸辺にたたずむと波が足にキスで挨拶をしてくれる、星はひそやかな光で迎えてくれる、という詩がついています。

心を描写する水の情景はそこまで。ラヴェルの『水の戯れ』になると、「水の運動と様を描いてこれほど見事な作品はない。」と三善晃が評した
ように、リアルに目で見える水の動きを描写するようになります。
水の魔力はいつの時代も創作力をかきたてるのでしょうね。

表参道パウゼステップに弾きに来て下さってありがとうございます!
ご一緒に音楽する一日にいたしましょう!


表参道パウゼステーション代表
楠原祥子


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2017年9月 8日

表参道ステップ開催します(2017.9.10)

表参道ステップに出演下さりありがとうございます。
みなさんの演奏を聴かせて頂くのが楽しみです!

この夏もポーランドに演奏に行きました。B Hブコフスカ記念ショパン
国際音楽祭、ルボストロン音楽祭でのリサイタルです。ショパン国際
音楽祭では、その夜のメインピアニストの前に、10代の若手二人が
演奏するというユニークな形式が組まれています。これが世界のヤング
エイジ国際コンクール入賞者たちで強者ぞろい。彼らに共通するのは
目の光の強さと、凛とした表情です。よく練習するし、英語ができる
のも共通項。
私と一緒にステージに立った二人は、リスト「ドン・ジョヴァンニの回想」、
「スペイン狂詩曲」をメインに置いています。
私はパデレフスキ作品とショパン「マズルカ作品30」、「ワルツ集」、
ショパン/ミハウォスキ「子犬のワルツパラフレーズ」という舞曲
プログラム。
炸裂するエネルギーや勢いで聴かせる、または、表情の
色濃さや機微や味わいを聴かせる。音楽への異なる取り組みがあって、
心に響かせるのが演奏の奥深さでしょうか!

表参道パウゼステーション代表 楠原祥子


(当日のプログラムより)

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2018年9月26日

表参道9月ステップ開催します(2018.9.29)

ご挨拶

出演者のみなさま、本日は表参道パウゼステップに出演下さり、
誠にありがとうございます。またご来場のみなさまにも御礼を申し上げます。

ピリオド楽器による第一回ショパン国際コンクールがワルシャワで開催されました。
ショパンがポーランドで所有していたBuchholtz、パリに出てからのPleyel、Erard、
Broadwoodといった18世紀の楽器で演奏する初めてのショパンコンクールです。

19世紀の演奏のスタイルや表現が、現代のコンサートグランドで奏されるものとは
違ったであろうことは想像できますが、ではそれがどのようなものであったか。。。
それを追求していくのがこのコンクールの意義だったでしょう。

ショパンのBuchholtzは、その後ワルシャワ蜂起で焼失されたため、
復元されたレプリカが使用されました。
ウィーン式のアクションを持ち、ピアノの底板が張られているため、
反響版を閉じれば完全なボックス型になる構造です。

その響きは実に優美で、チェンバロに近い立ち上がりの後にボックス内で残響が混じり、
今までに耳にしたことのないようなやわらかい響きが生まれます。
第1次予選で私が魅了されたのは、まさにその響きでした。

ショパンはBuchholtzを、遺作ポロネーズの数々、
2曲の協奏曲も含めて多数作曲に使っています。
それら遺作ポロネーズのほとんどは、国が消失していた時代に
民衆の民族意識を鼓舞したものです。

今回、特有のノスタルジーやメランコリーの心に染み入る表現を、
このBuchholtzで聴いた時、初めて、やっと、ショパンの若き時代のピアノの響きを
耳にしたと思えたのです。


表参道パウゼステーション代表  楠原祥子


(当日のプログラムより)

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