2018年5月30日

古典の風格を整えよう vol.6 -実践編-古典期の課題曲による公開レッスン

連休最終日の2018年5月6日(日)汐留ベヒシュタインサロンにて今井顕先生による「古典の風格を整えよう vol.6 -実践編-古典期の課題曲による公開レッスン」セミナーが開催されました。

シリーズ6回目となりました今回は、ピティナピアノコンペティションの課題曲の中から 古典の曲を取り上げて、生徒さんたちにご協力いただき、公開レッスン方式で 楽譜の見方、解釈の仕方を紐解いていただきました。

課題曲は以下のとおり
・モーツアルト ソナタ変ホ長調 KV282 終楽章(C級課題曲)
・ハイドン  ソナタHob.XI:34 第一楽章(D級課題曲)
・ベートーヴェン 「水車小屋の娘」のアリアによる9つの変奏曲WoO69(D級課題曲)
・モーツアルト ソナタ変ホ長調 KV282 第一楽章(E級課題曲)
・ベートーヴェン ソナタ第21番Op.53 第一楽章 「ワルトシュタイン」

配布資料として、『レーオポルトが息子ヴォルフガングに教えたに違いないこと』 と、D級課題曲のベートーヴェンのヘンレ版と春秋社版のコピーが配られました。

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古典曲を弾く上での基本となる強弱のこと、拍のこと、スタッカートのことなど 楽譜の中から拾い上げて、一つ一つ丁寧に解説していただきました。 楽譜上の音符や符点などのリズム、速度記号などの音楽用語を、当時の文化、社会 また、作曲家の背景などを 時にはウイットに富んだエピソードで、わかりやすく教えていただき 曲のイメージを掴みやすいレッスンとなりました。

どの曲でも共通して私たちが陥りやすい事例として スタッカートや速いパッセージに多く見られる 『音の粒を揃える』ことに特化しすぎて無機質な音楽になってしまうということ それは日本語の発音にも関係があるそうで、スタッカートは『表情豊か』に、レガートは『大切に』 と捉えて注意深く音を聴きながら弾くこと 全ての音に意味があってそこに拍を感じ大切に心を込めて表現すること そこに散りばめられている音と音の間と空間を感じ取ること どんな気持ちでそれが書かれているのか、なぜその音符が使われているのか、 をいかに汲み取れるかが音楽的なセンスにつながるとのことでした。
180506imai_2.jpgまた、使用楽譜によって随分と解釈が変わってしまうことも驚きでした。表現は自由といえども 古典の様式をきちんと理解した上で演奏するためには、やはり、原典版の楽譜を使って読み解く力を身につけることが大切だと思いました。 ハイドンに関しては、実はモーツアルトよりとてもロマンティックなのに、表現が乏しい演奏が多いとおっしゃっていたのも印象的です。


180506imai_3.jpg次回、10月12日のシリーズ7回目では、このハイドンについての解釈や表現方法を教えていただきます。  今井先生の温かいお人柄とわかりやすく楽しいお話であっという間の2時間、生徒さんたちも、参加者の皆様も とても満足された表情で、次回を予約された方も多かったことが主催側にとって何より嬉しいことでした。 今井先生、ありがとうございました。また10月よろしくお願いいたします。

2018年1月12日

【実施レポ】モーツァルトへのレシピ -古典の風格を整えよう Vol.5-(今井顕先生)

2018年1月6日(土)汐留ベヒシュタインサロンにて今井顕先生をお招きし、「モーツァルトへのレシピ -古典の風格を整えよう Vol.5-」という題で講座が開催されました。

今回は『幻想曲を演出する ‐幻想曲K.397(d-moll)、K.475(c-moll)を題材として‐』というテーマ。 ファンタジー、それはモーツァルトにとってピアノを超えた世界であり、オペラのシーンを思わせる表現でもあること、オペラのセリフの間合いが大切なのと同様に、ピアノでもその間合いを表現していかないといけないこと。

シェイクスピアが、セリフに魂を込めろ!と言ったことが、同じように音に魂を込めろ!という気持ちが大切。
バッハもハイドンもモーツァルトも皆人間の心を持っていた。その心を音楽で表現したい、アナリーゼも規則も大事だが、もっと大切なのは人の心情を表現すること。そして、レオポルド・モーツアルトの言葉として『曲のアフェクトを感じる、それは音楽家の大切な感性』という印象深いお話が前置きにありました。

d-moll幻想曲では、出だしのAndanteには、英語のgoの意味があること。アリアの前の休符、静寂も音楽であること、」低音に見られる下降する音型は地獄に引き摺り下ろされるような恐怖! 逃げ出したい感情、諦め、叫び、、、、、そして穏やかな微笑みのメロディー。 この暗から明への切り替えがまさしく天才モーツァルトであるところ! そしてこの曲は初版譜では第97小節のい音上の七の和音で終わっていた、、そこから先は弟子が書いたのであろう。ただ内田光子氏のCDでは、彼女のオリジナルが付け加えられている。

一方、c-moll幻想曲では、モーツアルト直筆の楽譜を見ながら、c-moll 調号を書き入れながら消した後があること、モーツアルトが書き進んでいくうちに調号を使うことのは実際的でないことに気がついた。なぜならば、すぐに音楽はh-mollに転調していっているので、、、 参考資料として配られた直筆から、モーツアルトが側に居るような不思議な気分に浸った時間でした。

またここでも下降する軸のラインは、ドンジョバンニを思わせる地獄へと向かう恐怖、嵐のような音型に沿う2度音程には痛みが表現されている。対話風の音型にはそれぞれの登場人物の気持ちをいれて、、、など
今井先生の演奏からモーツァルト劇場に誘い込まれたようなセミナー、形にとらわれず、何よりも心で音楽を表現することの大切さを改めて思ったひとときでした。

2017年5月23日

汐留5月ステップ開催レポート(2017.5.13)

3回目となる汐留チェンバロステーションのステップが、5月13日(土)に汐留ベヒシュタインサロンで開催されました。今回は本多昌子先生と湯口美和先生による、ピアノそしてクラヴィコードの連弾によるトークコンサートがあり、息の合った素晴らしいアンサンブルとクラヴィコードの密やかな響きを味わい、あっという間の時間でしたが、充実したトークコンサートとなりました。
当ステーションの特長でもある古楽器(今回はクラヴィコード)での参加者は5名ほどで、曲によってピアノとクラヴィコードを弾き分けて、2つの楽器でステージを経験されている参加者もいらっしゃいました。
これからも様々な古い楽器に親しみ、ピアノとの違いや鍵盤楽器の歴史などにも更に興味を持っていただけると嬉しく思います。

2017年5月10日

汐留5月ステップ開催します(2017.5.13)

ご挨拶

このたびは汐留チェンバロステーションステップにご参加、ご来場くださり
ありがとうございます。私達のステーションはその名の通り沢山の方に
古楽器での演奏も経験して頂き、楽しんでいただきたいという想いから
立ち上げたステーションです。
最近では古楽器を演奏できるステップも増え、様々な鍵盤楽器を皆様に
知っていただけるようになりましたが、私たちのステーションでも
ユーロピアノさんのご協力を得てクラヴィコードを弾いていただくチャンスを
作らせていただきました。耳を澄まさないと聴こえないような密やかな響き、
けれど身体に、そして何より心に染み入るような美しく温かなファンタジー
溢れる音の世界を弾き手にも聴き手にも体験していただければ
こんなに嬉しいことはありません。
そしてそれを体験なさった方々の中から、次回は是非自分も弾いてみよう!と
思う方が増えてくださることを心より願っています。
勿論、従来のステップと同じようにステージ経験や日頃の成果を試す場としての
ご参加など、スタッフ一同、皆様の熱い想いを聴かせていただくのを
心より楽しみにしております。


汐留チェンバロステーション代表
湯口 美和

(当日のプログラムより)

⇒スケジュール・プログラムはこちら

2017年1月19日

【実施レポ】モーツァルトへのレシピ ‐古典の風格を整えよう Vol.3‐(今井顕先生)

2017年1月15日(日)表参道カーサ モーツァルトにて今井 顕先生をお招きし、「モーツァルトへのレシピ ‐古典の風格を整えよう Vol.3‐」という題で、大寒波到来の寒い中、講座が開催されました。


今回はソナタK.283を取り上げ、その楽譜から モーツァルトの音楽、表現を読み取るこつ(スラー、スタカート、強弱、表情記号の持つ意味、それらをどんな表現に結びつけるか) 休符に隠れた表情(その先に来るものへの緊張感、色合いの変化により切り口が変わる) 間合いをどう演出するか、拍感の大切さ、その拍感を実際にどう表現するか、 前打音の奏法などを、今井先生の演奏を交えながら、学ばせていただきました。

古典派は難しいという固定観念にとらわれがちですが、モーツァルトの時代はやはり音楽は大きな楽しみであったこと、演奏することにまずは楽しむ気持ちが大切、そして、楽譜を正しく読む力、その曲の表現Affektをとらえる力の大切さを改めて思いました。

そして、最後に今井先生の言われたお話、『時代によって古典派の音楽の捉え方が変わってきている。例えば、テンポは多少動いてもいいのではないか』表現の仕方もたくさん有る選択肢の中から自分で考え自分で決めていく力が必要ということを強調されていました。


次回は、5月14日(日)10:00から汐留ベヒシュタインサロンにて 2017年度PTNAコンペティションE,F級の課題曲モーツアルトのソナタを中心に、一層モーツァルトに近づける時間にしていけたらと思っています。


Rep:杉並ステーション

2016年2月17日

【実施レポ】みんなで古楽器を楽しもう!! -チェンバロワンポイントレッスンのお知らせ-(菊池 香緒里先生)

2016年1月17日(日)赤坂ベヒシュタイン・センターにて菊池 香緒里先生による「みんなで古楽器を楽しもう!!-チェンバロワンポイントレッスンのお知らせ-」という題で講座が開催されました。
ピティナ汐留チェンバロステーションのステップとの関連企画であり、名称の通りスピネットチェンバロを実際に受講者に弾いて頂くのが目的で、同ステーションのスタッフであるチェンバロ奏者の菊池香緒里が講師を務めました。
13:15からのグループレッスンと14:30からの個人レッスンの構成で、参加者は自由曲を準備しておき、グループ或いは個人どちらかの形態を選択してレッスンを受けます。いずれの場合も、冒頭で楽器の概要が説明され、準備した曲を各参加者が弾き、講師がワンポイントでアドバイスするという流れ。
スピネットチェンバロを弾いた直後に感想を尋ねられた各参加者は、ピアノとの違いを挙げていました。普段弾いている曲であっても、楽器が変われば弾き方も変えなければならない事を受講者は実体験から学んでいました。言い換えると、チェンバロの奏法を必ずしもそのままピアノの奏法にいかせるとも限らず、最後の質疑応答では、具体的にどうしたら良いかとの実践的な質問が受講者から出ていました。
ピアニストと連動して、セミナーの場でピアノ演奏のヒントも今後提案出来ると、普段ピアノを弾いている受講者達にとって説得力がより増すのかもしれないと思いました。

2016年2月 4日

汐留1月24日ステップ開催レポート(2016.1.24)

第2回目となる汐留チェンバロステーションのステップは、汐留ベヒシュタイン・サロンで開催されました。
当ステーションの特長でもあるスピネットチェンバロでの参加者は3名、素朴で美しいスピネットチェンバロの音色が会場内に響きわたり、なんとも贅沢な時間でした。
今回は就学前から受験生、音高、音大生、社会人の方まで幅広い世代の参加となり、充実したステップを開催することが出来ました。

2016年1月21日

汐留1月24日ステップ開催します(2016.1.24)

♪ごあいさつ♪

この度は汐留チェンバロステーションステップにご参加、ご来場くださりありがとうございます。

私達のステーションは一昨年発足し、今回で第2回目のステップ開催となります。
その名の通り沢山の方に古楽器での演奏も経験して頂き、楽しんで頂きたいという想いから立ち上げたステーションです。
昨今、ピアノのみならず、様々な鍵盤楽器も日常的に楽しめるような状況が増える傾向にあり、私たちスタッフも それぞれの鍵盤楽器の魅力を沢山の方に味わって頂ける機会がより多くなって来ていることをとても嬉しく思っています。
私達もスピネットやクラヴィコードなど、親しみ易い古楽器を今後も多くの方に経験して頂き、又、生の音色や雰囲気を味わって頂けるようにセミナーも定期的に開催するなど、いろいろ工夫していきたいと思いますので、ステップ、セミナー共に是非お気軽にご参加ください。
勿論、従来のステップと同じように受験前のステージ経験や日頃の成果を試す場としてのご参加等、スタッフ一同、皆様の熱演を聴かせて頂くのを心より楽しみにしております!!


汐留チェンバロステーション代表 湯口美和

(当日のプログラムより)

⇒スケジュール・プログラムはこちら

2015年2月 4日

南麻布冬季ステップ お忘れ物のご案内

南麻布冬季ステップ:お忘れ物のご案内
先日は南麻布冬季ステップへのご参加、誠にありがとうございました。
会場を確認しましたところ、ピアノのベンチの上に指輪のお忘れ物がございました。
ゴールドの指輪で中に「BOUCHERON 50 OR750  H24072011m」と記載されています。
お心当たりの方は、南麻布セントレホール(03-5791-3070)までご連絡くださいますようお願いいたします。

2015年1月22日

南麻布ステップ開催します

ご挨拶

 この度は南麻布冬季ステップにご参加,ご来場下さりありがとうございます。
汐留チェンバロステーションは昨年秋に発足し、本日のステップが記念すべき第一回となります。その名の通り、沢山の方に古楽器での演奏も経験して頂き、楽しんで頂きたいという想いから開いたステーションです。
演奏者にも聴き手にも古楽器特有の暖かで優美な、ピアノとは又一味違う音の世界の魅力を味わって頂くことが私達スタッフの願いです。
その一環として、今回はステップ前日にチェンバロ奏者から楽器についての簡単な説明やワンポイントレッスンを受ける企画を致しましたところ、沢山のステップ参加者がご参加下さいました。今後もこうした企画を通して古楽器の世界により親しんで頂き、更にステップでその成果を発表していただく等、魅力的な展開を工夫していきたいと考えています。
勿論ピアノでのステップ参加も大歓迎です! 
ピアノの響きと古楽器の音色を聴き比べたり、互いに様々な作品や演奏を楽しんで頂き、ステップをどんどん盛り上げていきたいと願っています。
ご意見ご希望など、どんどんお寄せ 下さい、お待ちしています!!

汐留チェンバロステーション代表 湯口 美和

 
(当日のプログラムより)

⇒スケジュール・プログラムはこちら


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