今回は78組の参加者の方々が素晴らしい演奏を披露して下さいました。
迫田時雄先生・水谷稚佳子先生・守麗子先生をアドバイザーにお迎えし、参加者一人一人にメッセージをいただきました。【講評・継続表彰】では、先生方から実りあるお話を頂きましたのでここにご紹介致します。

次回秋のステップ(10月25日開催)ではアンサンブルコンチェルトが中心です。
この日参加された皆さまにもアンサンブルの楽しさをお伝えするため、当ステーション設立の『音の泉管弦楽団』のメンバーによる二つの企画をご用意しました。
また、今回はアドバイザーとしてお越しの水谷稚佳子先生にレクチャーをお願いしました。
ピアノ演奏に役立つ頭と指の体操~目からウロコの、すぐに役立つ楽しいお話~』
***以下はレクチャーの内容です***

フィンガートレーニングをレッスンに取り入れてます。それは、
●指の筋肉を鍛える
●いかに楽に弾けるかです。
人は、「初めて」「不得意」なことは力が入ってしまいます。よく『脱力』といいますが、これは力を抜けばいいということではありません。本当に力を入れるべき所に入れる、ということです。
例えて言うなら『トイレの電気』です。夜真っ暗の中トイレに行く時、トイレの電気を付けて中に入り、用を足したら電気を消して出ます。これを、玄関からリビング、廊下と家中の電気をつけたらそれは無駄なことです。スイッチがどこにあるかわかっていれば必要なスイッチだけをつければ良いので省エネになります。
ピアノを弾く時もスイッチがわかってれば余計な力を使わずに楽に弾けます。指を動かしているのは運動能力で、これは脳が命令しています。右は左手、左脳は右手を動かしています。皆さんは、右手だけで弾いたら上手に弾ける。左手だけで弾いたら上手に弾ける。でも両手で弾いたらなんだかうまくいかない、ってことありますよね。私も今だにあります。それは脳が混乱しているからです。
これが、左脳と右脳のスイッチがわかれば混乱せずうまくいくと思います。
そうすれば、短い時間で両手で弾けるようになりますよね。

そこで、これから皆さんと右脳と左脳がうまく使えるように体操をしたいと思います。
①右手→グーでトントントン
左手→パーでスリスリ
同時にやる。これを途中で左右逆のことをする。
②右手→グーで胸の位置
左手→パーで前に出す
「もしもしカメよ」を歌いながら途中左右のグーパーを逆にする。
③右手→親指を出しあとはグー
左手→小指を出しあとはグー
次は右手→小指をだす
左手→親指を出すと「カタツムリ」を歌いながら交互に指を出す
頭では理解出来るけれど、この体操なかなか難しいです。
このレクチャーの中で水谷先生がおっしゃっていた言葉。
「5時間かかってやっとできることを、1時間でできたらいいですよね!」
左脳と右脳とがササッと最短距離の回線でつながれば、譜読みも早くなりその分の時間を「良い音」や「表現」「楽曲分析」などに使えて、どんどん上手になれますね。
ある参加者の方が前回参加した時にコミュニケーション用紙をもらい、とても嬉しかったんだそうです。それで、今回は同じ部に参加された方全員に書いてお渡ししたいとのこと。
一生懸命書かれていた姿が印象的でした。
ご縁で同じステーションのステップに参加されたみなさんがこうして繋がり、音楽の輪が広がったら素晴らしいと思います。
朝降っていた雨も午後にはやみ、夕方には晴れてきました。
参加された皆さま、ご家族の皆さま・聴きに来て下さった皆さま、アドバイザーの先生方、ありがとうございました。音楽に包まれたステキな一日を過ごすことができました。
次回、文京大塚秋季地区・音の泉ステーションでは、コンチェルトが中心のステップです。
小さなお子さまもコンチェルト体験ができるよう、『ブルグミュラー25の練習曲』の全曲をはじめピアノ独奏曲をコンチェルト用にアレンジした課題曲もご用意しております。
もちろん通常のピアノコンチェルトのご参加も歓迎です。
こちらのステップにもぜひご参加、聴きにいらしてくださるようお願い申し上げます。
スタッフ一同皆さまにお会い出来ることを楽しみにしております。
(リポート作成:文京音の泉ステーションスタッフ瀬戸喜美子)