ごあいさつ
今年は寒かったり暑かったり、両極端な気候が繰り返し、漸く夏を迎えました。
寒ければ羽織り、暑ければ脱ぎ、私達は自然に対応しています。
きっと音楽も、日常のこれと同じ感性も自然に使って、
場の空気や温度感に合わせて演奏出来たなら、
聞く側は心地良く心を開き受け入れていけるのでしょうね。
そして客席を含めたホール全体の空間に寄り添った時、
全体の空間の一部であることを感じた時、
きっと、客席と一体になれた感覚を味わえることと思います。
さて一体になれたなら、そこから先は、演奏者はまるで魔術師の様に、
聞き手の心を様々な世界に連れ出し、様々な気持ちへと導いてくれ、
感動という奇跡を起こしてくれることでしょう。
勿論、客席を意識しなくても聞き手の心を惹きつけ
感動的な演奏をされる方もいらっしゃいますが。
理想を求め、そんな柔らかな優しく落ち着いた気持ちで舞台に立ち、
客席を眺めてみて下さい。
今日はどんな魔術師が、どんな世界に私達を連れ出してくれることでしょう。
楽しみに客席に座りたいと思います。
今回もご出演、誠にありがとうございます。
ピティナ岐阜中さくらステーション
松波知子
(当日のプログラムより)