4月23日(水)、日比谷ゆめステーション3回目の勉強会を行いました。
約30名近くの先生方にご参加いただき、9:00~15:00まで、熱心な意見交換が繰り広げられ
ました。
来年1月に行う合同発表会の打ち合わせへと続きました。
その後は恒例のプレゼンテーション。今回は金田理恵子先生と薬師寺綾子先生です。
まず、薬師寺先生から。先生のテーマは「やる気」と「脳」の関係です。
先生は茂木健一郎さんの著作などを紹介し、「やる気」つまり「意欲」をつくっているのは、脳であること、その脳を活性化させるにはどのようにしていくとよいか、という大変興味深いお話をしてくださいました。試行錯誤の末、レッスンでいろいろ試し、やる気のなかった子が少しずつやる気を出してくれたというケースは、同じ悩みを抱える私たち指導者にとって非常に参考になるものでした。「ギリシャ語で優秀はディアフォロン、ディアフォロンはやり遂げるという意味」「やり遂げるまでやり続けることが成功」「ピアノで積極的な脳をつくる」など、印象的で心に残ることばが多くありました。先生からの提案で、皆が「やる気のない生徒」にどのように接しているか、活発な意見交換がなされ、まさにこれぞ「勉強会!」でした。
お昼を挟んで、次は金田先生です。
金田先生は障害のある子供たちを積極的に受け入れレッスンしています。
日比谷ゆめステーションがまだお茶ノ水でステップをしていた6年前、初参加で初めて人前でピアノを弾いた自閉症の男の子が、現在立派に成長し、「幻想即興曲」を弾く姿、日々のレッスンで先生がひとりひとりに熱心に接しておられる姿etc・・たくさんの感動をもらいました。
少しでも生徒さんたちに理解してもらおうと手作りしたたくさんの教材・グッズからも先生の熱意が伝わってきました。先生は障害者を決して特別扱いせず、あくまでも「個性」として捕らえているのではないでしょうか。「レッスンは生徒たちの中にある」ということばが深く心に響きました。
このように、今回も大変有意義な勉強会でした。改めて先生方の質の高さを実感しました。
次回は10月、久保真理子先生と石井晶子先生の発表となります。
(Rep:日比谷ゆめステーション 中前 浩子)