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PTNAステップ日比谷冬季Ⅱ地区 開催レポート

12月4日(日)、ステップ二日目が開催されました。

総勢96組、8部にわたるプログラム。この日もまたみなさん思い思いに、スタインウエイの音色を紡いでくれました。

愛知県からお越しの大岩佳子先生、神奈川県より寺北香苗先生、東京都の久元祐子先生、そして、日比谷ゆめステーション代表の渡部由記子先生が、アドバイザーを務めてくださり

参加者のみなさんに愛情たっぷりの、たいへん勉強になるメッセージを書いてくださいました。

 

 本日は、今回のステップ最大の楽しみである久元祐子先生のトークコンサートが行われました。

久元先生は、ショパンイヤーであった昨年、全国各地でプレイエルの演奏会を行い、また軽井沢八月祭では、天皇皇后両陛下ご臨席のもと御前演奏をなさいました。今年2月には、ウィーンのベーゼンドルファーザールでのリサイタルが絶賛され、オーストリアのピアノ専門誌の表紙を飾られました。

素晴らしい先生の演奏を聴こうと、12:15~行われたトークコンサートは、会場に溢れんばかりの大盛況となりました。

 モーツァルトについての著書も多数だされ、CDも多くリリースされていらっしゃる久元先生。

本日は、モーツァルト作曲「幻想曲 ニ長調 K397」、「ピアノソナタ 変ロ長調 K333」を、演奏してくださいました。K333は、若い頃パリで作曲されたと言われていたが、実は

最近のハイテク技術で、楽譜の紙質やインクの原料を分析した結果、晩年の作品であることが発覚した...など興味深いエピソードの数々もお話くださいました。

 幻想曲で、メゾソプラノが歌いだしたと思えば、ソナタ第一楽章で美しい真珠の粒がきらめき、第二楽章は弦楽四重奏さながらの絡み合い、第三楽章は、ヴァイオリンのテーマに始まり、管楽器や打楽器...と、それはそれは多彩な音色が繰り広げられ、ホールはたちまち

夢のような空間となりました。

 

 アドバイザーの先生方からは、4回におよぶ講評をいただきましたが、全員の先生がすべての時間にお話くださいました。子供たちにむけては、今、やっておくべき大切なこと...

美しいものに感動し心を育む重要性、お手玉やおはじき等あそびの中で指先を強化し機敏性を養うこと、力んで大きな音を出そうと頑張らず自然な奏法と脱力を身につけること、自分の演奏を客観視してみること、背中などピアノ演奏時の理想的なからだの使い方、自然の風景や本、映像から様々な感情を味わうこと等々、書ききれないほど沢山、ためになるお話の数々をいただきました。

 

 渡部先生は、キッチンスケールを用いて5指が均等に鍛えられること、折り畳み傘を背中にあてがい正しい姿勢への矯正法、ピアノ演奏を舞台劇に例えて相手に伝える為の表現方法など、わかりやすく直接的な指導のお宝を、ご披露くださいました。

 

ステップ後半、7部&8部は、グランミューズ部門でした。大人の方は、選曲や演奏に対する思い入れも深く、演奏のむこうに様々な奥深さが感じられました。ホールは、個性の共演となり、まるでコンサートの会場のように、聴衆を魅了いたしました。

 

 ステージには、日比谷ゆめステーション10周年を祝福して贈られたすばらしく立派な胡蝶蘭が華やかさをプラスし、参加者全員が、とても優雅な充実した時間を過ごすことが出来ました。大人も子供も、何かと気ぜわしい師走ではございますが、この日は、しばし日々の喧騒をはなれ、しあわせな思い出とともに、ひとあし早い贅沢なクリスマスプレゼントを胸に、

帰路につかれたことと思います。

 

 さて、今回のステップでも、他3名の先生方がローテーションでアドバイスくださった中、まる二日間まったく休憩なしで、参加者全員にメッセージをお書きくださった、日比谷ゆめステーション代表の渡部由記子先生。今年も、PTNAコンペティションの決勝大会へ、全国で一番多く生徒さんを輩出された等、沢山の素晴らしい指導実績をお持ちの渡部先生から、最新のおしらせがございます。

 

 

  12月20日発売 ムジカノーヴァ 1 月号 (音楽之友社) にて、5ページにわたっての特集が記載されます。内容は、

 

     「好感度120%UP!

       コンクール審査員が教えるステージマナー 」 です。

 

是非、ご覧下さい!


                          (Rep: 日比谷ゆめステーション 松田映子)




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