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指導法講座 バロックの小品と古典派ソナチネの指導法

170424ninou_1.jpg2017年4月24日(月)9:30- 東広島市芸術文化ホールくららサロンホールにて新納洋介先生をお招きし、「指導法講座 バロックの小品と古典派ソナチネの指導法」という題で講座が開催されました。
バロックの舞曲を繰り返して弾く場合の演奏法,ソナチネの演奏様式などをコンペの課題曲,また広島県,山口県,島根県で行われている中国新聞社ユースピアノコンクールの課題曲も交え演奏とともに中身の濃いレクチャーをたっぷりしていただきました。
 
バッハの曲:チェンバロの演奏スタイルではバロック時代は装飾音のつけ方でかなり変化をつけられる。繰り返しをした後でその前打音や装飾音をつけるだけでだいぶ変化をつけられることが新しい発見でした。
ちゃんとした決まり,パターン,やってはいけないパターン,その両方を前打音中心にレクチャーしていただきましたが今まで知らなかった,しかしこうなっているのは聴いたことがある等々,そのパターンが分かればかなり素敵な演奏が出来そうです。色々試してみて合う形を使ってみてはと提案してくださいました。
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さらに演奏スタイルでは バロックでは間が大事,跳躍するときなどは特に時間を使ってと,フレージングではうねらない音楽,ディナーミクやクレッシェンドのかけ方,ピアノの構造を考えたうえでの 音つくりなど納得できる内容のお話でした。先生のお話と演奏では 本当にバロック時代のメヌエットになります。
ソナチネは手首を使いすぎるとタッチによっては 打鍵が遅れタイミングがずれリズムもずれロマン派の様になって行くと日ごろの気にしていないところを指摘され,その内容はアナリーゼがわかる自然な流れの演奏に繋がっていくのだと確認しました。
 
音楽の作り方で 色々な規則やパターンを教えて頂きましたが,こう弾いたならもうバロック,これなら古典派とわかりやすく非常に正統な内容でした。整理して生徒に試してみたいです。
新納先生ありがとうございました。

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