赤松先生 in レゾナンス〜!!
『演奏家 赤松林太郎先生によるペダル講座』withミニコンサート
ペダルは魔法の装置!!
10月9日㈮ 素敵な響きのコンサートサロン レゾナンスにて赤松先生によるセミナーとコンサートが開かれました。
木の香りと素敵な響きにうっとり。まるで軽井沢の別荘に来たみたい~ との声も聞かれました。
赤松林太郎先生のコンサート・レポート
指だけの練習ではなく、足(ペダル)の練習も行いましょう!
耳と足の連動が大切です。どんな音を出したいか によってペダルの踏み方を考えてみましょう。
ペダルを踏む前に大切なこと。
① 装着
② 姿勢
① 装着 は生徒さんの補助ペダルはピアノのペダルにぴったりとくっ付ける事、圧力をかけない事。
② 姿勢 はお腹、胸を張り、肩を楽に顎を引いて笑顔で弾こう。くれぐれも猫背になったり、上半身が揺れてガコガコ踏まないこと。
また、鍵盤の構造もよく理解した上でペダルを踏むと良いです。
そしてペダルの踏み方のお話へ。
色々な踏み方があるそうですが、今日は主に3種類をお話しして頂きました。
① レガートペダル 弾いてから踏む
② リズムペダル 音と同時に踏む
③ 弾く前から踏むペダル
これら3種類を駆使してブルクミュラー、バッハシンフォニアの解説をして頂きました。
他にもdim.ペダル、cresc.ペダル、接着剤ペダル、残響ペダル、ソステヌートペダルの
具体的な使用例を教えて頂き、大変感激しました。
また、ペダルを使った場合のブルクミュラーとそうではないものを比較して弾いて頂きました。
もうペダルなしではいられない!素敵な世界へ連れて行って下さいました。 文責 A.萌
赤松林太郎先生のコンサート・レポート10月9日(金)
そしてあまりにも素晴らしかったので受講者の羽石彩子先生にも感想をレポートして頂きました。
直前の「ぺダル講座」でその極意と魔法のような音色変化のテクニックをご披露いただき、高まる期待通りの至福のコンサートでした。
一曲目のスカルラッティ、ハーモニーが線的な書法で移ろいゆく様を絶妙なサウンドと音色で表現され、どんどんとその世界に惹き込まれていきました。
ハイドンでは古典期のギャラントで瀟洒な美しさに加え、ハイドンらしい機知に溢れる演奏。シューベルトは、甘く片隅に咲く花のような美しいハーモニーとカンタービレ、それに相対するエネルギッシュな情熱、まさに心の琴線に届く音楽でした 。
ショパンの円熟曲「幻想ポロネーズ」は、様々な楽想と感情が色とりどりの音色でレゾナンス・ホールの中に鳴り響き、まるで現実とファンタジーを彷徨うような感覚になりました。
シューマンの「アラベスク」では織り成されるアラベスク模様によるファンタジーの回想が、ホールに響く音空間で実感できました。
圧巻はリスト=ワーグナーの「イゾルデの愛の死」。オーケストラを思わせるような多彩な表現と音で会場は感動に包まれました。
最後にリベルタンゴでリズムの魔法とゴージャスなアレンジを堪能。
バロック、古典に始まり、まるでピアノ音楽史のダイジェスト版のような豪華なコンサートでした。素晴らしい演奏をありがとうございました。
プログラムは、
D. Scarlatti:ソナタK.87 L.33、
J.Haydn:ソナタHob.XVI-23、
F. Schubert:即興曲Op.90-3、
F. Chopin:幻想ポロネーズ
R.Schumann:アラベスク
F. Liszt- Wagner:イゾルデの愛の死
A. Piazzolla:リベルタンゴ