菅原 望先生セミナー(今治・2023/04/13開催)
4/13(木)、今治のS-Music Studioで講師に菅原望先生をお招きして、今年度ピティナコンペティションの課題曲セミナーを開催しました。
午前中B級C級、午後A1級D級の順に、細かくわかりやすく演奏をしながら進めてくださいました。
菅原先生の優しくて温かい説明に頭も心も満腹になると同時に、改めて心引き締まる思いでした。
これから本番目指して生徒と共に頑張りたいと思います。
(レポート:永易 和子)
4/13(木)、今治のS-Music Studioで講師に菅原望先生をお招きして、今年度ピティナコンペティションの課題曲セミナーを開催しました。
午前中B級C級、午後A1級D級の順に、細かくわかりやすく演奏をしながら進めてくださいました。
菅原先生の優しくて温かい説明に頭も心も満腹になると同時に、改めて心引き締まる思いでした。
これから本番目指して生徒と共に頑張りたいと思います。
(レポート:永易 和子)
2019年9月16日(月)に朝倉ふるさと美術古墳館にて西尾 洋先生をお招きし、「和声の練習帖 -手の形で和声感を身につける-」を開催いたしました。
まず基本の和声の説明がありました。①和音は3つか4つの音でできている(それには声部があり構成がある)。そして②調性があり、③終止(フレーズ)がある。
そして和声感についてです。上記の①,②がどんな組み合わせや混ぜ方をして、③行き着く音は何なのか(この音ではまだ続くな!とか、この音で終わったな!とか)。こういう事が和声感で、この和声感で作品の内容を表現していると説明されました。
この和声感を訓練することにより"あっ!今は何調で何の和音"と反射的に表現できるようにします。一つ一つの音でなく手の形で覚えます。ただその音を弾くのでなく、音の流れが元の世界から揺れ動き、はみ出してどんな意味があるか。どういう終わり方をするのか。秘密を探していくという事を、きらきら星(フランス民謡)やアラベスク(ブルグミュラー作曲)を例に挙げて説明がありました。
先生の説明とピアノの音色を聞いていると不思議な空間を感じます。受講されている皆さんの表情も引き込まれている様でした。そんな気持ちになったところで和声の練習帖に入りました。
まず和音を音名でぶつぶつ言う練習です。練習帖には「あらゆる和音のいろいろな形を瞬時に考える。」とあります。先生の指示で音階上の四和音(ドミソシ・レファラド...)を皆でぶつぶつ言ってみました。"ぶつぶつ"の言葉の裏には速さがありました。よほど集中しないと言えません。
次の「カデンツ・ユニットを弾く」は基礎練習に添ってのカデンツの分析です。最初は I IV I です。先生は「動きのある音は2度ずれ( I IV )。そして戻る( IV I )」で表現されていて、"何の音へ進む"でなく"手の形で覚える"という事でした。
この I IV I のカデンツについては譜例9まであり、あらゆる角度から分析されています。そして〈 学びのポイント〉があります。このポイントは素敵な文章で書かれていて"もう一度弾いて響きを味わってみようかな!響きを確かめてみようかな!"とか"次へ進んでみようかな!"という気持ちになります。
長いカデンツはいくつかのカデンツをつなげたものとしてとらえる。そして大きな流れで覚える。音を出す前にどんな響きにするか想像する事が大切と説明がありました。
先生に来て頂いたのは何度目でしょうか。先生の説明はとても穏やかで分かり易いです。が、同時にとても奥深いものを今回特に感じました。練習帖...書きつけたいです。
Rep:野住 桂子
2019年4月2日(火)に朝倉ふるさと美術古墳館にて西尾 洋先生をお招きし、「2019年度ピティナ・ピアノコンペティション課題曲アナリーゼセミナー 「深読みで楽しくなるピアノ演奏」」を開催いたしました。
開催日は春休み中でしたので子ども達の参加もありました。その為でしょうか、先生はあらかじめ「はじめてのアナリーゼ体験プリント」という手作りの資料を準備されていました。この資料はA4の用紙8枚にまとめてあり、小学校低学年でも読み易い字の大きさで書かれ、全ての漢字に振り仮名がつけてありました。優しく語りかける様な文章は、私達大人にとって2分もあれば十分目が通す事ができました。それは端的でとても分かりやすい内容でした。更に空白には可愛らしい音符のイラストがあり、参加した子ども達もにこやかな表情をしていました。
始まるまでに先生が五線のボードに基本的な音型を書いておられました。それを皆が真剣な表情で書き写そうとすると、先生が「写真撮っていいですよ!たまに間違って写しているから...!」とジョーク交じりに言われ、皆の笑いを誘い和やかな雰囲気でのスタートでした。
アナリーゼの最初は、B級バロック テレマン作曲「ジーグ」です。この曲は資料に載せてあり詳しく説明がありました。ポイントとなる ①調・和音記号 ②音程はすでに書いてありました。
その次に、③拍のアタマに出てくる主音をさがします。これらの事を先生がピアノで音を出し、響きを確かめながら また、細かいところは五線紙のボードに書いての説明で、少しずつ紐を解いていく感じです。
そして、この①~③が主和音を拠点にどうずれていくか、またはどう変化していくか...少しずれてまた戻ったり(戻った時にほっとする)、別の世界へ行ったり(転調)、最終的には主音に戻る。この変化する時「次はどうなるのかな?」と ワクワクする気持ちが生まれたり、また、響きを夢見ることができると説明がありました。
「楽しい農夫」では主音になる音と気になる存在の音を言われました。この″気になる音″は多くの曲にそれぞれあるようです。「ロンド」では転調の事、音の変化による表現の見せ所、気持の移り変わりについて説明されました。時間のある限り参加者の要望にも応え、たくさんの曲を取り上げて頂きました。
日ごろ何となく感覚で弾いていた事が確かなものになった方も多かったように思いました。心に残るセミナーでした。
Rep:野住 桂子
2019年2月17日(日)に朝倉ふるさと美術古墳館にて西尾 洋先生をお招きし、「知れば聴こえる・聴こえれば弾ける -バッハのポリフォニー-」を開催いたしました。
アナリーゼでとりあげたのは、バッハ・インヴェンション第13番(a-moll)、シンフォニア第2番(c-moll)。作曲技法の観点から、バッハのフレーズは「自己紹介(提示)」→「反復進行」→「終止形」の形態が展開していくこと、和声が変わるときには、何かドラマが変わることなどを数多くのその意味も踏まえて講義くださいました。
日曜日だったこともあり、子どもさんの参加もありましたが、大変わかりやすく説明くださり、ポリフォニーに興味を持ってもらえたのではないかと思います。
Rep:岩佐 生恵
2019年2月17日(日)に朝倉ふるさと美術古墳館にて西尾 洋先生をお招きし、「知れば聴こえる・聴こえれば弾ける -バッハのポリフォニー-」を開催いたしました。
アナリーゼでとりあげたのは、バッハ・インヴェンション第13番(a-moll)、シンフォニア第2番(c-moll)。作曲技法の観点から、バッハのフレーズは「自己紹介(提示)」→「反復進行」→「終止形」の形態が展開していくこと、和声が変わるときには、何かドラマが変わることなどを数多くのその意味も踏まえて講義くださいました。
日曜日だったこともあり、子どもさんの参加もありましたが、大変わかりやすく説明くださり、ポリフォニーに興味を持ってもらえたのではないかと思います。
Rep:岩佐 生恵
2018年5月26日(土)今治市住民センターにて、平間百合子先生をお迎えして、「2018年度 コンペ課題曲企画 課題曲コンサート」を開催いたしました。
A1からF級までの近現代、A1からE級までのロマン、A1からD級までのクラシック、A1からE級までのバロックを、10時-12時の2時間、休む間も無く次々演奏して下さり、一同大変感動しました。 平間百合子先生の演奏は、聴いているものの心を揺さぶり、皆さん素敵な演奏に聴き入っていました。
演奏するにあたっての心構え、その曲の時代、背景、地理、歴史を知ることの大切さ、その時代の楽器の素材や構造を知って弾く、楽譜を読むことの大切さ、緊張した時の対処法(口を開けると筋肉がほぐれてリラックスできる)など、今後の指導に役立つこともたくさん教えていただきました。
バッハにまつわる楽しいクイズ形式の話では、子ども達も身を乗り出し参加していました。小さいから音楽に慣れ親しみ、音楽に興味を持つ心を育てることも指導者の役目だと改めて認識しました。 平間百合子先生、演奏とご指導本当にありがとうございました。
2018年4月4日(水)西条市総合文化会館リハーサル室にて、黒田亜樹先生のセミナー「2018年度 コンペ課題曲企画 課題曲セミナー」が開催されました。
黒田亜樹先生をお迎えして、子どもたちに伝えたい内容、子どもたちに必要な練習方法をわかりやすく軽快なトークで教えていただき、あっという間の4時間でした。
楽器が扱える子を育てるために大切な練習方法、グルーピングの考え方、ペダルの踏み方や出したい音に対してのタイミング、クレッシェンドの仕方、ザッツについて、トリルが上手に弾ける方法など盛りだくさんの内容を教えいただきました。 亜樹先生が説明会冒頭おっしゃったように、楽器が扱える子を育てること、ピアノが体の一部となり、ピアノを心から楽しめる子を育てるよう、これからも子どもたちと関わっていきたいです。
黒田亜樹先生、ご指導本当にありがとうございました。
2017年3月22日(水)愛媛県総合科学博物館にて、黒田亜樹先生をお招きして「2017年度 コンペ課題曲企画 課題曲セミナー」が開催されました。
セミナーでは作曲家の特徴や時代背景、生徒に必要なテクニック指導を教えて頂きました。
黒田先生の軽快な解説と素敵な音楽に、今治支部会員・県内外からの参加者全員感動の4時間となりました。
「大切なのはまず子ども達がピアノという楽器を扱えること」
「その子が一番弾きやすい方法で」
「心を育てて聴く人に届ける」
テクニックの指導においては、弾けないところを回数ではなく1分弾いてみようと促すことでやる気が出る1分練習法や、弾けないところを歌えたら弾けるようになるという方法や、リズムがわかりにくい生徒には音の高低なしで唱えると弾けるようになるという方法があることを教えていただきました。 音色については、木管をイメージしたいときは背筋を伸ばして、弦楽器をイメージしたときは体を伸びやかに動かして、声をイメージしたいときは指を伸ばして、など教えていただき大変参考になりました。
黒田先生の演奏で課題曲が更に魅力的に感じ、まだまだ聴いていたいと思いました。 今年もわかりやすく丁寧な解説を本当にありがとうございました。