いわきステップ開催します
ごあいさつ
本日は2011年度ピティナ・ピアノステップいわき地区にご参加、ご来場いただきありがとうございます。
3月11日の未曾有の大震災以降、私たち福島県に住む住民は地震、津波に加え、 放射能と言う目に見えない恐ろしい脅威に晒されることになりました。
物資もガソリンも全く入って来なくなり、ゴーストタウンのように人が消えた災害 直後のいわき市内の情景は今でもありありとよみがえります。
いわきステーションの先生方は幸い全員無事でしたが、関係者の中には津波で家を失くされた方や亡くなった方、そして警戒区域内に自宅があって未だに家には戻れずに大変な苦しみの中にある方も多くいらっしゃいます。ピアノを学習する子供たちの中にも県外に転校するケースが相次ぎ、私たち指導者 は、こんな環境の中でピアノが続けられるのだろうかという不安でいっぱいでした。
そんな中、「船橋なの花ステーション」の六島礼子先生と「仙台おりひめス テーション」の武内園子先生から、被災した子供たちにと楽譜が届き、また、ピティ ナ本部のご支援により、5月21日にはピアニスの伊賀あゆみさんと山口雅敏氏が 中央台南小学校の体育館の楢葉町避難所を訪問して復興を祈るコンサートをひらいてくださったり、7月8日には中央台北小に避難していた久之浜第一小の子供たちの為に世界的ピアニストの樋口あゆこさんが演奏をプレゼントして下さいました。
この度、本来6月に開催予定だったいわきステップが延期・再開される運びとな り、いわきに住む多くのピアノ学習者のみならず、県外からも参加者がありましたこ とを大変うれしく、ご支援下さった皆様には心より感謝申し上げます。今後も音楽が人々の心のよりどころとなるよう、いわきの地でステップを継続して開催できればと思っております。
最後に、本日お越しくださいましたアドバイザーの林苑子先生、由良佳久先生、今 回特別にアンサンブルをご披露くださるクラリネットの大成雅志氏と佐藤展子先生、 そしてピティナの福田成康専務理事に、この場をお借りしまして心より御礼申し上げ ます。
いわきステーション代表 細渕 裕子
(当日のプログラムより)