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2007年11月 9日

手の痛みとピアノ奏法

 blog_071028shinnyurigaoka.jpeg 酒井直隆先生「手の痛みとピアノ奏法」
2007年10月28日(日)、昭和音大ラ・サーラ・スカラにおいて、酒井直隆先生をお招きし、標記のセミナーを実施致しました。酒井先生は、横浜市立大学病院で音楽家専門外来を開いておられるほか、ムジカノーヴァ誌の連載、ショパン誌の特集記事でもお馴染みです。講座は、具体的な写真や画像を見ながら、豊富なエピソードと共に、医学の知識の無いピアノ指導者にも、楽しく・わかりやすく説明して下さいました。

<手と奏法>
近頃、楽器やスポーツをするに当たって、体の構造から練習法やフォームなどを効率的にしていこうという研究が広まってきたように思いましたが、実は、1850年頃から始まっていました。ピアノの発達と共に、それまでの弾き方では無理が生じるようになったこと、奏法教育の間違いから、手を傷めるケースが多々あり、音楽家が解剖学を勉強して、現代の奏法へ行き着いたのです。
手の大小・指の長短、柔らかすぎる、などなど、人によって、悩みは様々ですが、大ピアニスト達の手も、また様々で、手や環境のせいには出来ない(逆を言えばどんな手でも希望はある)のです。

<手の障害の原因と対処法>
手の解剖学的知識があれば、ひじの痛みの原因がひじの使い方にあるのではなく、手の使いすぎから来ている、ということがわかります。俗に言う腱鞘炎も、多くの人が間違った部位を指して使っています。
痛くなったら弾けない、のではなく、痛みのある箇所はいたわり治療しつつ、原因となっている弾き方をあらためていけば、練習は続行できます。

<練習法の再検討・・・やっぱりピアノは毎日練習>
最近のスポーツ医学で、筋肉の練習は、毎日より週に1回位のほうが、効率が良い、という事がわかっています。ピアノの練習を、筋肉と脳(反射)の練習にわけると、ピアノは脳の訓練が大事なので、毎日練習しなければならないそうです。(筋肉部分は、指より、腕や上半身などの大きな部分のことだそうです。)

酒井先生のインタビュー記事が、こちらに掲載されています。

(記:katsuko新百合ヶ丘ステーション 平山) 

 

2008年10月31日

ステップ・指導者検定(実技)実施報告

10月25日(土)・26日(日)に、村上隆先生・沢田菊江先生・金子勝子先生をアドバイザー、試験監にお迎えして、「指導者検定付ステップ」を開催いたしました。
25日と、26日の朝に、通常ステップ、その後、指導者検定(初級・中級)です。
ステップには、86組(3名当日欠席)、指導者検定には、20名にご参加頂きました。
ステップでの、恒例のアドバイザーの先生方によるワンポイントアドバイスレッスンは、指導を受けた生徒さんのみならず、これから指導実技試験を受ける方々にとっても、有意義なものになったのではないでしょうか。
指導者検定には、地域の先生方や、会場の音大生の挑戦も多々頂き、見学者も多く、「地元で受けられる指導者実技試験」のニーズを強く感じました。
来年も、Katsuko新百合ヶ丘ステーションでは、ステップ・指導者検定を行う予定です。
また、来年度のステップには、作曲家の湯山昭先生をアドバイザーにお迎えして、参加される方には、1曲は湯山先生の曲を弾いていただき、湯山先生からコメントを頂く予定です。
皆様のご参加をお待ちしております。

<ワンポイントアドバイスレッスン>

アカデミックな村上先生
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曲の情景が目に浮かぶ沢田先生
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グレードアップを図る金子先生
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 <たくさんの継続表彰の皆さま>
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(Katsuko新百合ヶ丘ステーション事務局:平山)



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