2012年5月13日(日)熊谷文化創造館「さくらめいと」月のホールに於いて、熊谷春季地区ピティナ・ピアノステップが開催されました。

毎春、熊谷荒川土手を満開に咲かせる見事な「さくら」から名前をいただき「熊谷さくらステーション」が産声をあげ、お陰様で今年は第7回を重ねることができました。遠路よりお越し下さいましたアドバイザーの先生方、参加者の皆様に心より感謝申し上げます。
今回は、103組もの方々にご参加いただき、アドバイザーの先生方は4名の平間百合子先生、田中貴子先生、大迫千恵美先生、川合見幸先生をお迎えし、ローテーションしていただきました。
特別企画といたしまして、平間百合子先生にトークコンサ-トをお願いいたしました。素敵な演奏に魅了された瞬間でした。
また、昼休みには、ご参加いただいた皆様に感謝の気持ちを込めて、スタッフによる8人連弾を披露させていただきました。
ご参加の皆様、熊谷春季地区ステップを楽しんでいただけましたでしょうか?どうもありがとうございました。それでは、詳細をご報告させていただきます。
~第1部・第2部~ 10:00~12:05
コンペティションの課題曲をフリーステップで演奏する参加者が多く、プログラムは、同じ曲も続いておりましたが、緊張の中にも皆さん日々練習に励まれている様子が伺えました。
~講評/大迫千恵美先生~ 12:05~12:15

ステージで演奏する際の2つのアドバイスをいただきました。
① ホールの大きさ等により残響が違います。残響の長いホールでは、特にペダルを離す時のタイミングに気をつけましょう。
② フレーズの中で、一番言いたいところはどこかを考えて演奏しましょう。曲の全部を頑張り過ぎてしまうと言いたいところがわからなくなります。言葉のイントネーションのように、楽譜をよく読みイントネーションのある音楽を作りましょう。
~平間百合子先生によるトークコンサート~ 12:20~12:40


第1部、第2部の講評終了後、平間百合子先生によるトークコンサートが行われました。午前中の参加者から午後の参加者、またご家族の方々で会場はいっぱいになりました。モーツァルトのトルコ行進曲から華麗に演奏が始まり、タイトルが同じで作曲家が違う曲や関連した曲を、作曲家の年代や生まれた国の音楽の特徴などのお話をしながら弾き比べをしてくださいました。平間先生の奏でる素敵な音色だけでなく、お話をされる声のトーンも何ともお優しく、わかりやすいお話と素晴らしい演奏に会場中の皆さんが魅了され聴き入っておりました。至福の時でした。平間先生、お忙しい中、どうもありがとうございました。
~8人連弾ミニコンサート~ 13:10~13:15


昼休みの時間を利用し、スタッフが春畑セロリ先生の「パペット・レボリューション」より、「ホチキス&ケシゴム・ダンサーズ」を披露いたしました。8人での連弾は自分の立ち位置を確保するとこから始まります。8人の息を合わせることは、なかなか難しかったですが、楽しんでいただけましたでしょうか?拙い演奏ではありましたが、お聴きくださいましてありがとうございました。
~第3部・第4部~ 13:25~15:15
導入から応用までの幅広い級の参加者の部となりました。初めて参加される導入の級の皆さんも立派に演奏されておりました。基礎級の生徒さんが多く、ピアノの演奏に慣れ楽しんで弾かれている様子も伺えました。参加者数も多いこの部は聴衆も多く、たくさんの方々に聴いていただけました。
~講評/田中貴子先生~ 15:15~15:25

音楽はどういうところから始まったかを考えると、本をただせば「声」です。言葉は途中で途切れることはありません。音楽では言葉はフレーズです。フレーズをどう歌ったら(表現したら)素敵になるかを楽譜を見て考えてください。楽譜を読んで弾くことだけで素晴らしいですが、どんな風に弾いたら素敵になるかをよく考え、人に伝わるような演奏を心掛けましょう。
~第5部・第6部~ 15:35~17:35
第3部・第4部と同じく導入から発展までの幅広い級の参加者の部となりました。基礎・応用の参加者は年齢的には高学年の方が多くなり、皆さん落ち着いて演奏されていました。参加者数の多いこの部も聴衆が多く、たくさんの方々に聴いていただけました。
~講評/川合見幸先生~ 17:35~17:45

川合先生から、「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ」の暗号を教えていただきました。。
ド・・・努力の「ド」 上達するために努力しましょう。
レ・・・連弾の「レ」 連弾をすることは、相手の友達と共に、より一層練習に励む効果があります。
ミ・・・耳の「ミ」 耳を鍛えましょう。連弾は相手の音を聴きながら弾くので、「良
い耳」を作る練習になります。
ファ・・・ファミリーの「ファ」 保護者の皆さんに感謝です。いつも応援ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。
ソ・・・想像力の「ソ」 一番大切なことです。作曲家が何を言いたいか、曲のイメージを出して演奏しましょう。
ラ・・・LOVEの「ラ」 心を込めて、最後の一音まで丁寧に演奏しましょう。フレーズを心から歌うこと。
シ・・・子供さんにとって→指導者の「シ」 指導者の先生と仲良く練習に励み、先生
と一緒に音楽を楽しんでください。
大人の方にとって→集中力の「シ」 集中力は大切です。
~第7部・第8部~ 17:55~19:50
第7部は応用から発展&フリー、第8部は発展&フリー、またグランミューズの方の部となりました。ピアノ歴も長く、名曲も弾けるようになって、一層ピアノを楽しんでいらっしゃる様子が伺えました。
~講評/平間百合子先生~ 19:50~20:00

作品に向き合う時間がないと次の工夫にいきません。「息遣い=自分の心」があって次の演奏に繋がります。ペダルも鍵盤も深くしたり浅くしたり、また、音の出し方についても、指から・肘から・肩から・上半身から・・・というように工夫を重ねていきましょう。
~継続表彰者~
10回表彰者・・・5名 5回表彰者・・・6名




皆さんおめでとうございました。これからもピアノの勉強を続けてくださいね。
以上で報告を終えます。アドバイザーの先生方、長時間に亘りご指導いただきまして誠にありがとうございました。103名という多い人数でしたが、小さいお子さんも保護者の方やご指導される先生方の速やかないす及び足代セッティングのお陰で、時間通り運ばせていただくことができました。皆様、ご協力ありがとうございました。
次回熊谷春季地区は、2013年5月19日を予定しております。また皆様にお目にかかれますことを楽しみにしております。
2012年5月22日 報告者 北川由美子