レポート アーカイブ

2009年6月19日

6/1テクニックを養うための基礎と応用(講師:池川礼子先生)

blog_090601kumagaya_ikegawa.jpg2009年6月1日(月)に池川礼子先生によるセミナーが5月に移転したばかりの和幸楽器熊谷店にて行われました。

テーマは「テクニックを養うための基礎と応用」
池川先生には、前日のステップよりお越しいただきましたが
お疲れを感じさせることなく熱弁をふるっていただきました。

先生のお考えになるテクニックとは・・・・・自分の弾きたい音が出せることというお言葉に会場のみなさんがメモを取っていました。

先生が普段使っている玩具を実際に会場のみなんさんへ回してくださったり、お隣に座った人の肩へ力を入れていくなど、身を持って脱力の方法などを体験することができました。

当日の朝は曇り空でしたが、講座が終わる頃には39名の参加者の気持ちを表すような暑い日差しがふりそそいでいました。これから池川先生のように一人でも感じることの出来る生徒が育っていくように心がけてレッスンしていきたいと思います。

2009年6月24日

熊谷春季地区ステップ開催レポート


第1部出演者 集合写真

第2部出演者 集合写真

第3部出演者 集合写真

第4部出演者 集合写真

第5、6部出演者 集合写真

ドレスアップして出演したスタッフ 記念撮影
5月31日、熊谷文化創造館「さくらめいと」月のホールに於いて、熊谷さくらステーションステップが開催されました。
アドバイザーに池川礼子先生、奈良井巳城先生、水野千春先生をお迎えし、欠席者もなく91組全員が、美しいベーゼンドルファーのピアノで演奏してくださいました。
今回のステップで印象的だったのは、連弾での参加を楽しんでくださっている方が増えた点でした。親子での参加、先生と参加、お友達と参加...など、それぞれの選曲もアニメの名曲やポピュラー、クラシックなど...と個性があり、聴衆側も楽しませて頂きました。
また、今回は室内楽アンサンブルステージとして、今井奈々子先生(ヴァイオリン)、吉田祥子先生(チェロ)と共演できる部を設けました。普段ソロ曲としても人気のある曲に、弦のオブリガード、ベースが美しく合うことで響きも広がり、演奏者の姿もとても堂々として見え、皆さんがその時間を楽しんでいらっしゃるように感じました。

室内楽アンサンブルステージには、当日もスタッフとして活躍している5人のステーション会員が、ドレスアップして演奏しました。会員の先生方の素敵な演奏に、出演者や生徒さんたちが一生懸命聴き入っている姿が印象的でした。

アドバイザーの先生方による講評の時間には、出演者の皆さんがお集まりになり、熱心にお話を聞いていらっしゃいました。
3名の先生とも、ピアノを生涯楽しく続けてもらうためには...というキーワードを出してお話してくださり、『効率の良い練習をどのようにすればよいか』や『上手になりたいという欲求を満たすために、曲について考えたり、イメージを膨らませたり、自分の演奏や人の演奏を聴いたり音の振動を感じたりすることで、もっと弾きたくなってもっと上手になる』、『きちんと暗譜をするにはどんな手段がいいか』など...どのお話も指導者の立場からも大変興味深いお話ばかりでした。
当日は、風邪やインフルエンザへの対策をとり、各出演者やお客様に、手洗いとうがいを呼びかけながらの運営でしたが、皆さんのご理解を頂けて、無事全てのステージが終えられたことにスタッフ一同感謝しております。

今回のステップが終わって、ピアノ大好き!な出演者の皆さんのパワーを感じた効果でしょうか?私も無性にピアノが弾きたくて仕方がありませんでした。
全国にピアノ仲間がいるってとっても嬉しいなと改めて感じた1日でした。
報告者  古川 貴子

奈良井巳城先生 講評にて
奈良井巳城先生 講評にて
水野千春先生 講評にて 参加者に『曲のストーリーを想像してみましょう』とお話してくださいました
水野千春先生 講評にて 参加者に『曲のストーリーを想像してみましょう』とお話してくださいました
継続表彰の様子
継続表彰の様子
写真撮影準備
写真撮影準備
池川礼子先生 講評にて
池川礼子先生 講評にて
室内楽 目で合図を送って...
室内楽 目で合図を送って...
室内楽 グランミューズの参加者
室内楽 グランミューズの参加者
室内楽 トリオで厚みのある演奏でした
室内楽 トリオで厚みのある演奏でした
継続表彰のようす
継続表彰のようす
継続10回表彰 有村典子さん
継続10回表彰 有村典子さん
受付スタッフ
受付スタッフ
仲良く継続表彰 とても息のあった連弾ペア(高木さん 秀さん)でした
仲良く継続表彰 とても息のあった連弾ペア(高木さん 秀さん)でした
講評の配布
講評の配布
開演前ステージ
開演前ステージ

2010年5月21日

熊谷春季地区 さくらステーションステップ開催レポート

5月16日、文化創造館「さくらめいと」月のホールに於いて、熊谷さくらステーションの第5回ステップが開催されました。
アドバイザーに石黒加須美先生、尾見林太郎先生、田中巳穂先生をお迎えし、86組の参加者が演奏して下さいました。

ステーション代表の高橋先生をはじめ、スタッフの先生方から、第5回のステップは特別なものに出来たらいいなという想いがあり、お花を飾ったステージや継続表彰状、記念品の展示として、参加して下さった皆様への感謝、敬意を形として表現させて頂きました。

ステップ開演前.JPG

お花のある華やかなステージ

今回は、出演者の方が、ご本人の演奏以外の時間も、マナー良く演奏を聴いていらっしゃる姿を多く見受けました。
真剣に手元に見入っている方、知っている曲が始まると、階名(ドレミ)を口ずさんでいる方、拍子に合わせて身体を動かしながら聴いている方...、会場に響く演奏を皆で共有できる喜びを感じました。

また、いつもロビーに設置しているコミュニケーションボックスも、スタッフの先生が目を引く工夫をした甲斐があり、今回はとても多くのメッセージが寄せられました。
きっと受け取った参加者は嬉しく、励みになったことでしょう。
メッセージを書いた方への、おいしいプレゼントも好評でした。

ステップの目的のひとつである、「音楽による交流」の手段として、これからも、コミュニケーションボックスを利用して頂けたらと思います。コミュニケーションボックス.JPG

たくさんのメッセージが届けられました!


昼休みには、スタッフによる連弾ミニコンサートを開催しました。代表の高橋先生に進行して頂き、ステップ課題曲の導入3~発展5より連弾曲を5曲ご紹介しました。

連弾1.JPG 連弾2.JPG 連弾3.JPG 連弾4.JPG

プログラムの最後には、8人でピアノを囲んで、
春畑セロリさん作曲の「えいやっと!」を披露しました。
練習の甲斐あって、掛け声もバッチリ決まった!のではないでしょうか。
スタッフの先生方の、真剣ながらも楽しそうな表情が写真から伝わると思います。
8手連弾真剣!.JPG

先生方の真剣な表情!

ホールいっぱいのお客様に聴いて頂き、ステップ開催5回記念として、スタッフとしても楽しいひと時となりました。

アドバイザーの先生方による講評の時間には、各部門のステップや年齢層に合わせたお話を頂きました。『左右のバランス』『フレーズに気持ちを込めて 相手に伝わるように』『タッチによって曲の雰囲気を弾き分ける』『これからの人生に失敗しないための集中力』『ひとに聴いてもらえるように心を込めてピアノを弾こう』『表現の幅を広げるために家庭で環境を作る大切さ』など、ピアノを使って表現することの楽しさや、喜びをもっと知るための具体的なアドバイスをたくさん頂きました。

ステップに参加して下さっている方は皆さん向上心をお持ちです。それは参加回数を重ねるごとに、演奏に反映されていますね、とアドバイザーの先生もおっしゃっていました。
継続表彰を受けられた皆様、おめでとうございます。

継続表彰1.JPG

第1・2部 継続表彰記念写真

継続表彰2.JPG

第3・4部 継続表彰記念写真

継続表彰3.JPG

第5・6部 継続表彰記念写真

第5回の熊谷さくらステーションステップは、参加して下さった皆様、お客様にとって
どんなステップになりましたでしょうか?来年も同会場で5月22日に開催を予定しております。
次回もみなさまのご参加をお待ちしております。

報告者  古川 貴子

2011年6月19日

第6回 熊谷さくらステーションステップ 開催記録

5月22日、文化創造館「さくらめいと」月のホールに於いて、熊谷さくらステーションの第6回ステップが開催されました。
アドバイザーに小倉郁子先生、酒井郁江先生、古屋千種先生をお迎えし、93組の参加者が演奏して下さいました。

今回はプログラムが、第1部:基礎1~応用2、第2部:導入1~基礎4、第3部:グランミューズ~室内楽、
第4部:導入3~発展1、第5部:基礎1~発展2、第6部:応用3~発展1、というように
各部の中で幅広いステップの演奏に触れられ、それぞれの参加者が、ご自分の演奏のことで緊張しながらも舞台を見上げ、他の参加者の演奏に耳を傾けていらっしゃいました。

また今回は、アドバイザーの小倉郁子先生による親学レクチャーや、前回好評でした室内楽での参加ステージを設け、盛り沢山なステップとなりました。
親学レクチャーは第1回、第2回ともに、多くの保護者、ピアノ指導者の皆様に熱心に聴いて頂き、大盛況でした。そちらのレポートは別記させて頂きますので是非お読みください。
室内楽は今井奈々子先生(ヴァイオリン)、吉田祥子先生(チェロ)をお迎えして、参加者と別室リハを経て本番演奏して頂きました。
講評で酒井先生から、『アンサンブルは、ソロと違う楽しみがある』『演奏者同士で息を揃え、お互いに深く広くハーモニーを同じ方向に向かわせて感じる必要がある』とお話頂きました。
参加者ご本人や保護者の方から『間近で弦の音を聴いて涙が出そうになった』『次回も室内楽ステージに参加したい』とおっしゃって頂き、
音楽の楽しみの幅を広げられるこのステージを、是非多くの方に体感して頂きたいと思いました。

当日アドバイザーの先生方から頂いた講評、アドバイスをご紹介させて頂きます。
第1部、第2部の講評は小倉先生に頂きました。
音楽は文章表現のように、まとまりのあるフレーズ感を。暗譜をしっかり確認しましょう。
本番は一度だけですので、何が起こるか分からない。何があっても弾けるくらいよくさらいましょう。

第3部、第4部の講評は酒井先生に頂きました。
ピアノを弾く時の姿勢は、休憩しているようではなく、上半身が動きやすい座り方をしましょう。
重心を置く場所を意識して、深く呼吸がとれる位置に座りましょう。

第5部、第6部の講評は古屋先生に頂きました。
曲に対して、知りたい→知っていくうちに好きになる→素敵に弾きたい...というように是非好きになって演奏しましょう。本番で曲の勉強は終わりと思わず、何年か後に弾くと更にワンランクアップした演奏ができると思います。

3月の大震災後にステップが中止になった会場もあり、遠方から熊谷春季ステップに参加された方もいらしたとお聞きしました。当日も震災等起きた場合の注意事項を司会スタッフがアナウンスするなど、2ヶ月経った現在も影響を感じる日々の中、無事に熊谷春季ステップを終えることができ、スタッフ一同ホッとしております。
会場にお越しの皆様には、ロビーに設置しているメッセージボックスのご利用、アンケートのご協力、有難うございました。
スタッフの案でステージに飾った可憐なお花もご好評をいただきました。


ピアノを弾ける事、好きな音楽を楽しむことができる喜びは、当たり前のように思いがちですが、とても幸せなことだな。と改めて感じます。
演奏前に読まれるコメントで、おじいちゃんおばあちゃんに聴いてほしくてこの会場で演奏します。という方がいらっしゃいました。聴いてくれる方のことを想って練習されたということに、優しさを感じ、温かい気持ちになりました。
私はいつもスタッフとしてお手伝いさせて頂いていますが、それぞれの参加者が思い思いの曲を演奏して舞台を彩るステップは本当に素敵なステージだな、と思います。

今後も参加者の皆様に楽しみにして頂けるステップを目指し、スタッフ一同頑張りますので、
目標→継続→努力→達成感→新たな目標
という小倉先生のお話にあった『サイクル』の中に、是非ステップを利用して頂きたいと思います。


次回のステップも皆様の参加をお待ちしております!!


報告者    古川 貴子

素敵なべーゼンドルファーのピアノとお花を飾ったステージ
お花を飾ったステージ.JPG

ステージ上に継続表彰の記念品を展示しました。
継続表彰の記念品展示.JPG

メッセージボックス&アンケートコーナー
アンケート、メッセージコーナー.JPGメッセージボックス.JPG

室内楽でのフリーステップ参加者
室内楽.JPG室内楽3.JPG室内楽4.JPG室内楽5.JPG室内楽 グランミューズ.JPG

継続表彰の参加者の記念撮影をしました。
継続表彰1.JPG2011継続表彰2.JPG

小倉郁子先生による『親学レクチャー』 レポート

親学レクチャー 小倉先生.JPG
5月22日に開催された熊谷春季地区ステップ会場で、
アドバイザーの小倉郁子先生による親学レクチャーが行われました。

ステップで小倉先生が『親学レクチャー』をなさるのは、初めてということでした。
第1回、第2回ともに、15分ずつという短時間での講義でしたが、
多くの保護者の方やピアノ講師の皆様にお集まりいただき、
当レクチャーへの関心の高さを感じました。

小倉先生は、双子の息子様の子育てをされたお母様としての視点から
ピアノを核とした教育論をお持ちの先生です。
お子様を授かられる前から、ピアノの先生として多くの子供さんを指導されていたので、
一般的な『お母さん』よりも、ご自身のお子様方を客観的に見ることが出来たかもしれないとおっしゃっていました。

以下は小倉先生のお話を、文章にさせて頂きます。
言い回し方や、文脈が先生の言葉と異なる箇所があります。
ご了承ください。

レクチャー1 ~成功へのサイクルとは~
◎わが子の子育てから生きたサイクルを見つけました。体験談をお話しします。
ピアノという習い事は、『家庭学習』です。
家族がつぶさに見ている環境で練習を重ねていくものです。
小学校低~中学年までは、是非『親子で』取り組んで頂きたいと思います。
全てに通じる基礎力をつける時期に、それはとても重要です。
先生にお任せには、しないで頂きたいです。
なぜなら......
ご自分のお子さんが
今、「何に悩んでいるのか」「何に困っているのか」がわからなくなってしまうのです。

『親子で真剣に取り組む』とは具体的にどのようなことでしょう?
いつも何時間もくっついて...ではなくて良いのです。
親御さんにはレッスンを見学して頂きます。
先生のレッスンで習ってきた練習の仕方があるとしましょう。
親の方が理解力を持っているのですから、どういうふうに...、というやり方をお家で再確認し、
教えてあげて下さい。そして、『家庭学習』として身につけて行きましょう。
また、先生はレッスン中によく比喩や、抽象的な表現を用いますが、お子様によっては
その表現よりわかりやすい生活体験や言葉掛けがあると思います。子供さんに合う噛み砕いた言葉での説明は、
その親しかできない役目だと思います。親子だから伝わることがあるのです。
子供の性格(まったく考えようとしない。すぐメソメソ泣いてしまう等...)は何故そうなのだろう?と
日々の生活を観察しながら、親御さんにも学んで頂きたいと思います。
日々の生活を観察することは、その子供へ反抗期や受験期にどんな言葉掛けをするのが良いか、
知っていくことに繋がる大切な事と考えています。
また、『親子で真剣に取り組む』ことは、親子の絆に繋がります。
厳しい半面、愛情たっぷりに、やるならとことん本気で!
時には子供を崖っぷちに立たせてみることも必要です。例えばPTNAのステップやコンペを利用して、
厳しい岐路に立った時に、最後は自分の力で解決できる『強い精神力』をつけるための経験を
させてあげてください。
その経験をさせた後、出来具合によって、がっかりしてしまう親御さんがいらっしゃるかもしれません。
そんなとき、絶対にしてはいけない言葉掛けがあります。
『やめちゃいなさい』です。この言葉を発してしまった時、親御さんはその子供の教育に負けてしまっています。

さて、目標に向かってとことんやり抜くということは、小学高学年まで意識して取り組むことが大切です。
サイクルを何度も何度も積み重ねて経験させることで、サイクルが身に付きます。

そのサイクルは
目標→継続→努力→達成感(喜び、自信)→新たな目標→継続にもどる...
というものです。

ただし、タイムリミットがあります。
子供の反抗期の前までに親子の絆づくりをしてください。


レクチャー2 ~ピアノ学習から何を学ぶべきか~
◎ピアノ学習者を核にして考える子育て法を伝授します。
ピアノ学習とは、楽譜があって読譜をし、イメージを膨らませ、それを音にするためのテクニックをマスターする『表現訓練』と言えると思います。

『読譜』とは、左右、両手がすらすら弾けるようになったら終わりではなく、音楽理論を手掛かりに曲を分析することと、作曲家の時代背景などを合わせて読み取る『知的アプローチ』も含めて考えなくてはなりません。
その中には学ぶものが多く、人として成長するのに必要なことが沢山詰まっています。
目標に向かって時間や労力をかけて、立ち向かっていけるように
『集中して取り組める環境』を提供してあげてください。

子供がくじけた瞬間に指導者はどう支えればいいでしょう?
努力を認めてあげつつ、今乗り越えようとしているハードルを、出来るだけ小さなハードルに出来るよう工夫しましょう。
また、何度も時間をかけていると、何を目的にしているのか忘れがちになります。
いつも目的意識を忘れずに持って取り組めば、練習は捗ると思います。

保護者と指導者は、ピアノ学習の過程を、常に『情操教育』であると認識していなければなりません。
ピアノを通じて『人づくり』をしているのです。
レクチャー1でもお話ししたように、ステップやコンペに挑戦し、やるならばとことん取り組み、
自分を苦しいところに敢えて追いやることで、人間形成に役立ちます。
豊かな心を育て、自己を戒め、限界まで頑張るということはもちろん、
限られた時間の中で練習することで、時間配分や自己管理が出来るようになります。
また、どう練習すれば効率よくこなせるか?どう表現しようか?など、
創意工夫ができるようになっていくと思います。
忙しくなる中高生に成長したとき、自分で優先順位を考える力や自己コントロール、目標に向かってやり抜くことを自然に身につけていけると考えています。
その様に成長できるよう、親は子供の年代が小さいうちから言葉掛け、アドバイスをしてください。

とことん取り組み、ステップやコンペで演奏することで得られるものは、なんでしょう?
仕上げた曲を人の前で演奏する時、その本人は「期待」「不安」「緊張」と闘いながら、奮闘しています。
このステージ経験は、本番でしか出来ないのです。ここ一番という時に自己管理をし、実力発揮する訓練が出来ると思います。
この経験は人生のなかで様々な機会に、きっと役立つことと思います。

以上が親学レクチャーでのお話でした。
保護者、指導者にとって、大変興味深いお話でした。
もっとお話を聞いてみたい!と多くの皆様が感じられたのではないでしょうか?

今回のお話をお役立て頂き、是非ピアノを『人生の友』として頂けたら幸いです。


報告者  古川 貴子

2012年5月26日

PTNA PIANO STEP 熊谷春季地区 開催記録

2012年5月13日(日)熊谷文化創造館「さくらめいと」月のホールに於いて、熊谷春季地区ピティナ・ピアノステップが開催されました。
待機席からのステージ.JPG

毎春、熊谷荒川土手を満開に咲かせる見事な「さくら」から名前をいただき「熊谷さくらステーション」が産声をあげ、お陰様で今年は第7回を重ねることができました。遠路よりお越し下さいましたアドバイザーの先生方、参加者の皆様に心より感謝申し上げます。

今回は、103組もの方々にご参加いただき、アドバイザーの先生方は4名の平間百合子先生、田中貴子先生、大迫千恵美先生、川合見幸先生をお迎えし、ローテーションしていただきました。

特別企画といたしまして、平間百合子先生にトークコンサ-トをお願いいたしました。素敵な演奏に魅了された瞬間でした。
また、昼休みには、ご参加いただいた皆様に感謝の気持ちを込めて、スタッフによる8人連弾を披露させていただきました。

ご参加の皆様、熊谷春季地区ステップを楽しんでいただけましたでしょうか?どうもありがとうございました。それでは、詳細をご報告させていただきます。
 
~第1部・第2部~ 10:00~12:05
コンペティションの課題曲をフリーステップで演奏する参加者が多く、プログラムは、同じ曲も続いておりましたが、緊張の中にも皆さん日々練習に励まれている様子が伺えました。

~講評/大迫千恵美先生~ 12:05~12:15
1部2部講評大迫先生.JPG
 ステージで演奏する際の2つのアドバイスをいただきました。
① ホールの大きさ等により残響が違います。残響の長いホールでは、特にペダルを離す時のタイミングに気をつけましょう。
② フレーズの中で、一番言いたいところはどこかを考えて演奏しましょう。曲の全部を頑張り過ぎてしまうと言いたいところがわからなくなります。言葉のイントネーションのように、楽譜をよく読みイントネーションのある音楽を作りましょう。

~平間百合子先生によるトークコンサート~ 12:20~12:40
step talkコンサート.JPGトークコンサート 演奏写真.JPGのサムネール画像
 第1部、第2部の講評終了後、平間百合子先生によるトークコンサートが行われました。午前中の参加者から午後の参加者、またご家族の方々で会場はいっぱいになりました。モーツァルトのトルコ行進曲から華麗に演奏が始まり、タイトルが同じで作曲家が違う曲や関連した曲を、作曲家の年代や生まれた国の音楽の特徴などのお話をしながら弾き比べをしてくださいました。平間先生の奏でる素敵な音色だけでなく、お話をされる声のトーンも何ともお優しく、わかりやすいお話と素晴らしい演奏に会場中の皆さんが魅了され聴き入っておりました。至福の時でした。平間先生、お忙しい中、どうもありがとうございました。


~8人連弾ミニコンサート~ 13:10~13:15
8手連弾1.JPG8手連弾2.JPG
 昼休みの時間を利用し、スタッフが春畑セロリ先生の「パペット・レボリューション」より、「ホチキス&ケシゴム・ダンサーズ」を披露いたしました。8人での連弾は自分の立ち位置を確保するとこから始まります。8人の息を合わせることは、なかなか難しかったですが、楽しんでいただけましたでしょうか?拙い演奏ではありましたが、お聴きくださいましてありがとうございました。

~第3部・第4部~ 13:25~15:15
 導入から応用までの幅広い級の参加者の部となりました。初めて参加される導入の級の皆さんも立派に演奏されておりました。基礎級の生徒さんが多く、ピアノの演奏に慣れ楽しんで弾かれている様子も伺えました。参加者数も多いこの部は聴衆も多く、たくさんの方々に聴いていただけました。

~講評/田中貴子先生~ 15:15~15:25
3部4部講評 田中先生.JPG
 音楽はどういうところから始まったかを考えると、本をただせば「声」です。言葉は途中で途切れることはありません。音楽では言葉はフレーズです。フレーズをどう歌ったら(表現したら)素敵になるかを楽譜を見て考えてください。楽譜を読んで弾くことだけで素晴らしいですが、どんな風に弾いたら素敵になるかをよく考え、人に伝わるような演奏を心掛けましょう。

~第5部・第6部~ 15:35~17:35
 第3部・第4部と同じく導入から発展までの幅広い級の参加者の部となりました。基礎・応用の参加者は年齢的には高学年の方が多くなり、皆さん落ち着いて演奏されていました。参加者数の多いこの部も聴衆が多く、たくさんの方々に聴いていただけました。

~講評/川合見幸先生~ 17:35~17:45
5部6部講評 川合先生.JPG
川合先生から、「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ」の暗号を教えていただきました。。
ド・・・努力の「ド」 上達するために努力しましょう。
レ・・・連弾の「レ」 連弾をすることは、相手の友達と共に、より一層練習に励む効果があります。
ミ・・・耳の「ミ」 耳を鍛えましょう。連弾は相手の音を聴きながら弾くので、「良
い耳」を作る練習になります。
ファ・・・ファミリーの「ファ」 保護者の皆さんに感謝です。いつも応援ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。
ソ・・・想像力の「ソ」 一番大切なことです。作曲家が何を言いたいか、曲のイメージを出して演奏しましょう。
ラ・・・LOVEの「ラ」 心を込めて、最後の一音まで丁寧に演奏しましょう。フレーズを心から歌うこと。
シ・・・子供さんにとって→指導者の「シ」 指導者の先生と仲良く練習に励み、先生                                 
                     と一緒に音楽を楽しんでください。
    大人の方にとって→集中力の「シ」 集中力は大切です。

~第7部・第8部~ 17:55~19:50
 第7部は応用から発展&フリー、第8部は発展&フリー、またグランミューズの方の部となりました。ピアノ歴も長く、名曲も弾けるようになって、一層ピアノを楽しんでいらっしゃる様子が伺えました。

~講評/平間百合子先生~ 19:50~20:00
平間先生 講評.JPG
 作品に向き合う時間がないと次の工夫にいきません。「息遣い=自分の心」があって次の演奏に繋がります。ペダルも鍵盤も深くしたり浅くしたり、また、音の出し方についても、指から・肘から・肩から・上半身から・・・というように工夫を重ねていきましょう。

~継続表彰者~
10回表彰者・・・5名    5回表彰者・・・6名
1部2部表彰式.JPG3部4部表彰式.JPG5部6部表彰式.JPG7部8部表彰式.JPG
皆さんおめでとうございました。これからもピアノの勉強を続けてくださいね。

以上で報告を終えます。アドバイザーの先生方、長時間に亘りご指導いただきまして誠にありがとうございました。103名という多い人数でしたが、小さいお子さんも保護者の方やご指導される先生方の速やかないす及び足代セッティングのお陰で、時間通り運ばせていただくことができました。皆様、ご協力ありがとうございました。
次回熊谷春季地区は、2013年5月19日を予定しております。また皆様にお目にかかれますことを楽しみにしております。

2012年5月22日                 報告者 北川由美子

2014年6月 5日

熊谷夏季ステップ開催レポート(2014.6.1)

6月1日 熊谷文化創造館「さくらめいと」月のホールに於いて、熊谷さくらステーションステップが開催されま した。
アドバイザーに 鈴木弘尚先生、中嶋宏美先生、西川美知子先生、松丘ゆみ先生をお迎えし、美しいベーゼンドル ファーのピアノで演奏してくださいました。
今回初めてご参加いただいた方も多くいらっしゃいました。
お友達との連弾、先生との連弾での参加など、選曲もポピュラー、クラッシック、アニメ、など楽しませていただ きました。

また鈴木弘尚先生によります、トークコンサートもあり、美しい音が会場全体を包み込む素敵なコンサートとなり ました。
ラフマニノフ「鐘」
シューベルト水車小屋の娘
鈴木弘尚先生編曲によりますラピュタ
またトークの中で、シューベルトの作品の中での長調、短調のもつ明るさ暗さなどが、反対の意味合いをもつこと もあるとのお話を伺うこともできました。
興味深いものでした。

アドバイザーの先生方による講評の時間には、出演者の皆さんがお集まりになり、熱心にお話を聞いていらっしゃ いました。
練習には、集中が大事なこと。(だらだら練習しない。ピアノ以外の事に興味を持つことも大事なことです)
拍子感ももっと感じましょう。
伴奏形にも意識しましょう(同じ食べ物でも食感が違うように、感じよう。楽譜に書いてない伴奏形で練習してみ たりいろいろ試してみよう)
左右の音のバランスは、もっと音を聴くこと。ペダルでも。
休符に意識しましょう。音を出す前、音を出した後にも意識を。
大人の部においては、ピアノのペダルについて、会場のベーゼンドルファー特有のペダルの踏み方についてもお聞 きすることができました。
それぞれのピアノ、それぞれの会場のピアノのペダルの構造を理解することの大事さ。

無事すべてのステージが終えられましたことに、スタッフ一同感謝しております。
次回も皆様のご参加をお待ちしております。(報告者 高橋俊子)

2015年5月21日

熊谷春季ステップ開催レポート(2015.5.17)

5月17日、熊谷文化創造館「さくらめいと」月のホールに於いて熊谷春季地区ステッ プが開催されました。
今回で熊谷さくらステーションとしての開催も10回を迎える事ができました。
アドバイザーに林苑子先生、植田味香子先生、高田有莉子先生、プレアドバイザーに大 野芳枝先生をお迎えして92組の参加者の皆さんがベーゼンドルファァーのピアノで演奏してくださいました。 今回は第3部に室内楽体験を企画しまして、16名の方が参加されヴァイオリンやチェ ロとの演奏を楽しみました。
午前中に別室でのリハーサル、午後第3部に本番となりました。
参加者の演奏の前には、ヴァイオリンの今井奈々子先生とチェロの吉田祥子先生に楽器 紹介をして頂きました。
ヴァイオリンは一番高い音を出すl楽器、魂柱が大事な役目、チェロは左手の音の音域 ぐらいを出す楽器、弓も太くて短いなど小さなお子様にもわかりやすく説明してくださいました。
次にピアノの古川貴子先生と3人でショパンの「ノクターンOp.9 No.2」を演 奏して頂きました。
会場全体が素敵な音色に包まれ、三重奏の調べに皆さん聴き入ってました。

アドバイザーの先生方には貴重なメッセージと講評を頂きました。
第1部、2部の講評では、ピアノを演奏するときの姿勢、ホールでのピアノのタッチの 意識、ホールで弾く経験の大切さ。
第3部、4部の講評では、室内楽を演奏する時に自分の音を聴く耳、相手の音を聴く 耳、全体の音を聴く耳の大切さ。ソロを演奏する時には自分の音を聴いてもらうメッセージ性が大事。
第5部、6部の講評では、ホールやピアノの特徴をつかんで演奏されると良い。左右の 音のバランスや左手のフレーズの流れに気をつけると良い。大人の方の演奏には自分の弾きたいメッセージ性があり良かった事。
4人の先生方からのアドバイスを皆さん熱心に聞いておりました。

今後も参加者の皆様がステージでの演奏を楽しんで頂けますように、熊谷さくらステー ションスタッフ一同色々な企画を考えていきたいと思います。
次回も皆様のご参加をお待ちしております。

熊谷さくらステーション  前林久美子

2016年6月 9日

熊谷ステップ開催レポート(2016.5.29)

5月29日ピティナ熊谷さくらステーションのステップが開催されました。アドヴァイザーには平田博通先生、水谷稚佳子先生、安嶋健太郎先生をお迎えしました。ソロ、連弾、フルート、お孫さんとのハープの共演といろいろな音楽が楽しめたステップでした。
 トークコンサートでは安嶋健太郎先生の繊細な音に包まれました。プログラムは、ショパンが12歳の時に作曲したポロネーズト短調、ラフマニノフ作曲メロディーは初期の曲と後に書き直した曲を比べた演奏、そしてバッハフランス組曲よりアルマンドでした。会場の皆様も午後のひと時を幸せに過ごされたことと思います。
次回は2017年5月3日(水・祝)に開催いたします。

受付もスムーズです
ステージです
トークコンサート
ピアノ&素敵なハープ
継続表彰 おめでとうございます1
継続表彰 おめでとうございます1
継続表彰 おめでとうございます1
継続表彰 おめでとうございます1

2018年5月28日

熊谷春季ステップ開催レポート(2018.5.20)

5月20日ピティナ熊谷さくらステーションのステップが開催されました。
アドヴァイザーには、伊集院紀子先生・桑原 巌先生・山田真治先生・米川幸余先生を
お迎えしました。
ソロ、連弾、お孫さんとの連弾、沢山の方の継続表彰と、心温まるステップでした。

トークコンサートでは、伊集院紀子先生扮する、
ベートーヴェンの「私を誰だか知っているかね?」の、
突然の登場に会場の皆さまは、一瞬にしてステージに釘づけになり、
ベートーヴェン身に起きた出来事など、
小さなお子さまにもわかりやすく楽しくお話ししてくださいました。
更に、ベートーヴェン伊集院紀子先生の「運命」の演奏に心奪われ、
会場の皆様も素晴らしい時間を過ごされた事と思います。

2019年6月13日

【セミナー実施レポート】ブルグミュラー マスター講座25の練習曲・18の練習曲

2019年5月20日(月)に和幸楽器熊谷店ホールにて赤松 林太郎先生をお招きし、「ブルグミュラー マスター講座25の練習曲・18の練習曲」を開催いたしました。

25の練習曲から「アヴェ・マリア」「タランテラ」「天使のハーモニー」、18の練習曲から「ゴンドラの船頭歌」「空気の精」「つむぎ歌」の6曲を取り上げ、ショパン、リスト、メンデルスゾーンと同じ標題曲を擁するブルグミュラーが、ロマン派の大曲を弾けるようになるために最適な教材であること、それを表現するためにこども達がどんな問題を抱えているかを見極め、どのように指導するかを赤松先生の演奏を交え、ユーモアたっぷりにお話しいただきました。

「アヴェ・マリア」では、和音をいかにそろえて美しく響かせるかというテーマで、指の個性を理解し長さの違う指をフォークのように使うこと、更に密集では内側、開離では外側の音を大切に弾くという先生の解説のもと、よくある演奏としてソプラノのみを歌わせた場合との比較演奏をしてくださいました。『メロディーだけを考えていると音楽が空っぽになる』という先生のお言葉通り、その響きの違いに驚きました。
「タランテラ」では、冒頭の速いパッセージで音がずれる例を取り上げ、その原因として初めから左手が遅れること、対処法は左手を聴いて左手に合わせることと、左手のみ呼吸することとお話しくださいました。
18の練習曲からはペダリングの重要性に焦点を当て、曲に合わせて深いペダル、1/2、1/4、1/8と踏み方を変えていくこと。そこにピアノの構造を加味することで、目と耳でより具体的にこども達に伝えることができることを実感しました。
また、この段階で左手とペダルのみの練習でコンビネーションを作っておくことがとても有効だとのお話から、今までペダリングがうまくいかなかった生徒に早速試してみよう!と私自身の抱えていた靄が晴れていくような気がしました。

赤松先生のお話はとても明確かつ具体的で、レッスンですぐに取り入れられることばかりでした。ここには書ききれませんでしたが、多くの生徒に特効薬となり得る指導の処方箋を惜しみなく分け与えてくださった赤松先生に、心から感謝いたします。最後に突然のリクエストに応えて弾いてくださったショパンのスケルツォは、私たちにとって最高のプレゼントとなりました。



Rep:熊谷さくらステーション 川端礼子


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