今年の京都修学院ステップは、11月としては暖かいポカポカ陽気の中、71組の参加者を迎えて開催いたしました。アドバイザーに埼玉より戸沢睦子先生、田中克己先生、東京より松田映子先生をお迎えしました。今年の紅葉は遅めで心配しましたが、お庭の紅葉も赤く染まって皆さまをお迎えです。
参加された方は、4歳のお子さんから趣味で楽しんでいらっしゃる熟年の方、ピアノ指導者まで多岐にわたり、聴衆の方も多く、大変にぎやかな会となりました。
田中克己先生によるお昼のトークコンサートは満員のお客様。小さなお子さんも楽しめるお話を交えながら、ドビュッシー「子供の領分」を演奏してくださいました。皆さま、しばしうっとりと、惹きこまれる様に聴いていらっしゃいました。
また、聴衆者から演奏者の方へメッセージを送る「コミュニケーションカード」を活用して、弾く人と聴く人との交流を図る取り組みを今年も推進しました。昨年よりたくさんのカードが集まり、演奏者の方へ届けることができました。演奏を聴く側は、とかく難しい顔をして聴きがちになりますが、その一生懸命の演奏の良いところに耳を澄ますような、あたたかい雰囲気の会場になることを願って、また、演奏者への何よりのご褒美になるように、との思いで今後も続けていきたいと思います。
アドバイザーの先生方からの、温かい励ましとアドバイスを一人ずつ手書きで頂けるこのステップは、ピアノ学習者にとって、実りの多いものになること思います。
今年で修学院ステップは10周年を迎えました。10年間続けて参加された大人の方もいらっしゃいました。最後の部が終わってもお馴染みの方、新しく参加された方やスタッフも交えてみんなで名残を惜しむ歓談の時間もありました。これは、アトリエのステップならではのこと。音楽と人との出会いのある豊かな時間をつくれることは何より嬉しい事です。
来年のステップも秋ごろに開催予定です。
美しい秋の京都も楽しめる京都アトリヱステーションのステップへ是非ご参加ください。