第3回ロシアンメソッド研究会レポート
昨年11月に開講したロシアンピアノメソッド研究会は、1月に第3回目を迎えました。
第1回目は、基本の1音の弾き方を、松田先生に一人一人手を持って頂きながら体験しました。
第2回目からは、松田先生のテキスト「ピアノレッスン1a」に沿って、ソロの部と伴奏を、順番に交代しながら演奏をし、指導していただいています。その曲を弾くにあたって、一音一音を美しく弾くために、手の形、手の向き、鍵盤のどこで弾くか、また椅子の高さ、姿勢など、チェックしていただきました。
今回は、「ピアノレッスン1a」の後半に進みました。音符が10個くらいしかない短い楽譜なのに、基本のポーンポーンが曲になると、注意しなければならない事が、大変多くなりました。
1拍目と1拍目の前の拍、fとp、早く弾く場合と遅く弾く場合、それに加えて曲のイメージも絡み合って、タッチの仕方や音色など単純ではありません。タッチの種類も、そっとタッチ、とるタッチ、支えるタッチその他いろいろあり、イメージをつかむために、ラミネート、シフォンケーキ、くらげだとか、いろんな言葉も出てきます。美しい言葉、きれいな言葉が盛りだくさんで、参加者の顔が、明るくなっていきます。
また「ハッ!」と呼吸の感じ方を表現されるのですが、それが絶妙です。また、子供の理解度、指などの身体的な違いなどによって、どこが出来たらOKなのか、ポイントを教えていただきました。
最後の15分間は感想や、質問、要望など自由に話をする時間になっています。ここで得られたことが生徒さんに早速反映されている嬉しい報告もちらほら聞こえてくるようになりました。
この時間もとても楽しいです。
次回から、いよいよレガート奏法に入ります。じっくり学んで行きたいと思います。