レポート アーカイブ

2009年2月26日

第3回ロシアンメソッド研究会レポート

昨年11月に開講したロシアンピアノメソッド研究会は、1月に第3回目を迎えました。
第1回目は、基本の1音の弾き方を、松田先生に一人一人手を持って頂きながら体験しました。
第2回目からは、松田先生のテキスト「ピアノレッスン1a」に沿って、ソロの部と伴奏を、順番に交代しながら演奏をし、指導していただいています。その曲を弾くにあたって、一音一音を美しく弾くために、手の形、手の向き、鍵盤のどこで弾くか、また椅子の高さ、姿勢など、チェックしていただきました。

今回は、「ピアノレッスン1a」の後半に進みました。音符が10個くらいしかない短い楽譜なのに、基本のポーンポーンが曲になると、注意しなければならない事が、大変多くなりました。
1拍目と1拍目の前の拍、fとp、早く弾く場合と遅く弾く場合、それに加えて曲のイメージも絡み合って、タッチの仕方や音色など単純ではありません。タッチの種類も、そっとタッチ、とるタッチ、支えるタッチその他いろいろあり、イメージをつかむために、ラミネート、シフォンケーキ、くらげだとか、いろんな言葉も出てきます。美しい言葉、きれいな言葉が盛りだくさんで、参加者の顔が、明るくなっていきます。

また「ハッ!」と呼吸の感じ方を表現されるのですが、それが絶妙です。また、子供の理解度、指などの身体的な違いなどによって、どこが出来たらOKなのか、ポイントを教えていただきました。 

最後の15分間は感想や、質問、要望など自由に話をする時間になっています。ここで得られたことが生徒さんに早速反映されている嬉しい報告もちらほら聞こえてくるようになりました。
この時間もとても楽しいです。

次回から、いよいよレガート奏法に入ります。じっくり学んで行きたいと思います。

(辻美千子)

2009年3月27日

第4回ロシアンメソッドピアノ研究会レポート

今回は、「ピアノレッスン1b」のテキストに沿ってロシアンピアノ奏法における「レガート奏法」の導入を学習しました。
まず、ノンレガートとレガートの違い・・というところから、解説に入りました。レガートとは、「音の響きが繋がっている」ということ・・・研究会参加者に手渡される指導者向け解説書(このテキストには、ロシアン奏法、そして松田先生の指導における素敵エッセンスがたくさん詰まっています♪)のイラストを見ながら、松田先生からの説明に皆が聞き入ります。

いよいよ、次は実践です。参加者全員が、ピアノに向かい、レガート奏法を一から学びます。指の動かし方を丁寧にひとつひとつ出来るまで根気よく見てくださる先生。指を持って頂きながら、なんとか出来たときのあの喜び!音が美しくなめらかに響くのです!「今までのレガートって何だったんだろう・・・・」全員がそう思わざるを得ない瞬間でした。

そうこうしていると、レガート奏法にだけ集中しすぎる私たち・・です。第1~3回の間で学んだこと(ロシアン奏法における手のフォーム、タッチ、ノンレガート奏法など)も甘い部分があったらきちんとご指摘頂き、全員で何度も振り返り再確認を欠かしません。もちろん、奏法の内容だけでなく、音楽の作り方も丁寧に解説があり、実践します。テキスト1bは最後の一曲以外、すべて単音(先生の伴奏あり)、両手交互奏の曲で構成されています。交互奏で単音、一見すると同じようなテキストも市販されていますが、実際ロシアン奏法を学習していくと、全く異なることがわかります。この「ピアノレッスン」というテキストがいかに、ロシアン奏法に基づいて作られているかということを身を持って体感します。かわいいタイトルとイラストの入ったテキストで、参加者は生徒の立場になり、そして指導者の立場になり、ワクワクしながら取り組んでいます。

私たち指導者も一辺倒で生徒に教えられないように、手の形、背の高さ、指の長さなどそれぞれに異なる、参加者それぞれのロシアン奏法における疑問点にも松田先生は熱心に答えてくださいます。そして場合によっては皆で、解決できるよう話しあったり実践したりといった時間を取ることもあり、全てが役立ちます。研究会ではこうして、とても和やかに、しかしながら、頭の中がクルクルと回るくらいたくさんの「知識」と「体感」を得、そして「高揚感」(=生徒にも自分自身にも
早く実践してみたい、なんとも言えない不思議な気もち)に包まれながら、次回研究会での学びへのさらなるワクワクに向けて、自宅練習に取り組む・・こんな非常に心地よいサイクルでの学習を行っています。

(レポート:長谷 祐子)

2009年6月 5日

5/18ステップ説明会開催(講師:林苑子先生)

5月18日(月)さわやかに晴れ渡ったここ京都・修学院地区ステップ会場ともなるアトリエ・松田において林苑子先生を講師としてお迎えし、ステップ説明会が開催されました。

参加される生徒さんのお母様方5名を含む31名の参加者。林先生とアトリヱステーション代表の松田先生との「大きな古時計」の連弾演奏からとても暖かい雰囲気で始まりました。林先生のステップの概要、そして、新曲課題曲から、先生の演奏をしながらの曲の解釈・導入の頃から取り入れられるアナリーゼにつながる指導法を丁寧に分かりやすくお話いただきました。その効用・・特に曲を1本の線に見立て地図を見るように曲を見てみることは、大変解りやすい指導法と思われました。奏法では、背中からエンゼルの羽が生えているように感じて、・・などなどご経験豊かな説得力ある先生のお話には、受講者全員とても集中し、吸い込まれるように聞き入りました。
また、最後にステーションの先生方のキラキラ星の3人連弾など、ステップの楽しい受け方を見せていただきました。

このように今回の説明会では、特にアットホームなイメージが伝わり、アンケートのなかにステップをぜひ受けさせたいと思いました。というご意見を多数頂戴いたしました。この彫刻のあるアトリヱという空間は素敵な空気が流れている気がします、というご意見で、ステーション後援の研究会の先生方もちょっとおしゃれな連弾をステップで発表しましょう!と盛り上がっているようです。またこの場所ならばとご家族で出演を決めてくださった方もあり、大変楽しみなステップになりそうな予感がしております。帰りの皆さんのお顔を見ていますと、とてもにこやかで、さあやらなきゃ、という風に感じることができました。いらしてくださった生徒さんのお母様方からも
「林先生のあたたかい、エネルギーあるお話はとても有意義になりました。」と
ステップの良さがいっそう伝わった説明会となりました。

このほどこ11月15日(日)予備14日(土)に行われるアトリヱステーションで行われるステップのチラシが出来上がりましたのでどうぞご覧ください。(report: 辻 美千子)

チラシイメージ

2009年6月 9日

第6回ロシアンメソッドピアノ研究会レポート

 松田紗依先生のご自宅のアトリヱで開かれている研究会は、5月で早くも7回目を迎えました。松田先生は毎回1人ずつの受講生に対して大変わかりやすく丁寧に的確な指導をしてくださるので自分の癖がよくわかり、自宅で練習する際の注意点が明確になり大変感謝しています。

現在テキストは「1-a」、重要ポイントである『手の息』を習得しながら、ノンレガート奏法からテキスト「1-b」に入り、レガート奏、スタッカートの奏法と、徐々に実習は進んでいきます。
先日、松田先生の生徒さんのレッスンを見せていただく機会がありました。見せていただいた生徒さんは小学生、まだ何年も習っていないのに、柔らかい手の動きでとてもきれいに響く音色で演奏されていました。そして、先生のアドバイスをよく聞き、自分の音に集中して音楽的に表現されていました。先生のご好意で生徒さんの手を持たせていただいたのですが、そのときいつもの研究会で私たち受講生は何度も松田先生に手を持っていただき指導を受けていますのに、いざ、持つとなると大変戸惑いました。そこで、この回の研究会では生徒指導する時の「手の持ち方」に焦点をあてて実習させていただきました。受講生同士で、手を持ち合って感想を言い合ったり、松田先生の手を持たせていただいたり何回もチェック。もう全員がピアノの周りに集まり覗き込んだり、しゃがみこんで下から手の様子を見たりと熱心に納得いくまで実習しました。やはり手を持つことには重要な意味があり(生徒のひじや手首の状態をチェック)、先生の助言の「一見うまく弾いているように見えても音色はちがい、実は力が入っている事があります。」と言われましたが、なるほどうまく持つことができるとそれもわかるようになります。生徒のどの部分に手をそえて、どこを支えながらリードするかよく習得しないといけません。この実習を終え、生徒の手がうまくもてるようになると、自分自身がピアノを弾く時にその部分に意識がいくようになり、今の自分にとって大変役に立っています。

 松田先生は常に受講生全員の状態をよく見てくださって一人一人にその時に必要な言葉を見つけてアドバイス下さいます。先生のロシアン奏法を皆に伝えようとしてくださる熱意あふれるご指導のおかげで少しずつではありますが日に日に変わりつつある自分に気づいています。また、何と言っても笑顔であたたかい心配りで広く受け入れてくださる先生のお人柄が皆の心を掴んでいます。松田先生にそしてロシアン奏法にめぐり会えた事でこの歳にしてもう一度自分と向き合い、自分を磨くことに励む気持ちにさせていただいた事に心よりお礼申しあげます。

 ♪心に響く音♪を目標にこれからも研究生一同がんばっていきたいと思っております。
(report: 千本 陽子)

2009年12月16日

京都修学院地区 第1回ステップレポート

11月15日(日)、秋晴れのとても良いお天気に恵まれ京都アトリヱステーション主催のステップが初開催されました。

アドヴァイス下さった先生は石井克典先生、小倉郁子先生、小田晴美先生、野畑さおり先生。皆さん天井8メートル、しっくいの壁、そして、彫刻の置かれた会場に響く温かい音色に感動してくださいました。

参加された58名の皆さんは、子供、趣味で楽しんでおられる大人の方、指導者など多岐に渡り、聴衆の方も多く、熱気のある会場となりました。出演者の方々からは、サロン風のあたたかな雰囲気の会場で気持よく演奏できた、というお声をいただきました。また、ステーション企画の「ピアノと朗読のミニミニコンサート」でも会場いっぱいの方がお集まりくださいました。「スイミー」辻伽緒璃(小1)さんの朗読、「やまなし」山田葉子さんの朗読、作曲・演奏は松田紗依先生によって行われ、皆さん惹きこまれるように聴いてられました。スタッフもまた3人連弾を続けますのでご期待下さい。

来年のステップは11月14日(日)に開催予定です。紅葉美しい京都の秋も楽しめるアトリヱステーションのステップにどうぞ御参加くださいませ。

京都アトリヱステーションスタッフ一同

2010年12月17日

【レポート】ロシアンピアノ奏法に基づく合理的、音楽的な練習方法(松田紗依先生)

♪ ロシアンピアノ奏法に基づく合理的、音楽的な練習方法  -ブルグミュラー25の練習曲編 ♪
2010年12月2日、京都でのセミナーは久しぶりとなる今回の講座は、京都駅からすぐのメルパルク内のスタジオで行われた。40名を超える参加者があり、和歌山、名古屋、そして埼玉など、遠方からの方々も多くみられた。

 今までのセミナーでは松田紗依先生著のピアノレッスンの本を用いてきたが、今回、初めてその続編ともいえるブルグミュラーを用いてのセミナーとなった。 皆がよく知るブルグミュラーで子供たちがつまずくところを取り上げ、何が原因で弾きにくいのか、また、その具体的な解決方法、練習方法を弾きながら示してくださった。
 
 講座では恒例となっている、受講者に弾いていただいてのひとことアドバイス、も行われた。ひとりひとりの特徴をみて、指の形、手の位置などをアドバイス、またたく間に音が柔らかく、説得力のあるものに変っていく。1音1音のタッチと音色を追求するロシアンピアノ奏法には、この過程がセミナーにおいても欠かせないのであろう。
 
 講座終了の時間となり、セミナーレポートを参加者の方々が書いているあいだ、松田先生が1音1音を美しく弾くための自作の練習曲を(ちいさな練習曲集musse刊)弾いて下さった。
 ゆっくり、ポーン、ポーン、と響く音の美しいこと!まるで豊かな響きがスタジオを飛び出して晩秋の京都の空にどこまでも広がっていくかのような、そんな響きであった。
この音色がなによりもの説得力をもって、受講者に届いたのではないだろうか。

 2年近く続いている松田先生によるピアノ指導者のための研究会に、新たに受講希望の方々があり、来年2月から新しいクラスを開講することとなったそうだ。
今日のセミナー後にも3名の方が受講を希望され、このクラスに加わられるらしい。

 「美しい1音があって初めて美しい2音につながる」との松田先生の言葉が心に響く。
ロシアンピアノ奏法を生み出したロシアという国が持つ芸術における歴史、音楽芸術に求める奥深さを少しばかり垣間見た気がする。 
音楽芸術とそれを構成する1音のあり方に対する根本的な意識の違いを感じずにはいられない。 
 この意識の違いの中に日頃指導しながらも抱いている疑問を解決する糸口があるように思われる。 この講座をこれからも続けていただき、具体的な方法を示していただきながら意識の違いを常に吹き込んでいただきたい。私のみならず多くの受講者がそう感じたに違いない。

(Rep:ピティナ京都アトリエステーション 川村緑子)

2012年10月 4日

*アトリヱステーション協力の録音会コンサートレポート*

先日9月30日(日)4時より 金澤攝氏の公開録音コンサートを終えました。

アトリヱ・松田という昭和11年建築の彫刻家の旧アトリヱでの開催でした。

このホールは 天井は8メートルでしっくいの壁の木造建築です。
台風の影響で足元の悪い状態にもかかわらず関係者含め15名ほどの方がいらして下さいました。

過去との絶間のない対話の中で、音楽史に浮上していないロマン派の作曲たちの楽譜を探し求め、私たちの前に披露して下さった金澤氏の演奏は、「強い風雨の音も演奏を引き立てて良かった」という感想をいただく程心に響いてくるコンサートでした。メンデルスゾーン、シューマン、ショパン、リストが活躍したロマン派の時代、聴衆がピアノ近くで演奏を聴き感想と意見交換が行われているような華やかな熱のこもったサロンの情景が目に浮かぶようでした。

次回公演は、再びアトリヱ・松田で11月28日(水)7時開演です。
金澤氏の演奏の中にある現在巨匠とされる作曲家達と共にロマン派の時代の音楽を支えた無名の作曲家達の作品が持つ豊かな響きと雰囲気を味わいにぜひお出かけください。

2012年11月19日

2012.11.10(土) 指導者検定が開催されました

2012年11月10日(土) 
指導者検定の演奏実技及び指導者実技の検定が開催されました。

池川礼子先生・江夏範明先生・福田惺子先生による講評と質疑応答には
みなさん一人ひとりからのご質問に真摯に熱っぽくお答え下さり、
たいへん勉強になり、もっと続けたい有意義な時間となりました。


指導者検定縮小.jpg



2013年11月14日

京都修学院ステップ開催レポート(2013.11.10)

今年のステップはアドヴァイザーに坂井千春先生、時藤恭子先生、和田仁先生3名をお迎えし、70名の参加者でにぎわいました。
1部ごとに入れ替え制とし、1部に初級から上級の曲、幅広い年令で構成しました。
そのプログラムは大変好評でした。お昼休みに開催致しました坂井千春先生によるトークコンサートでは会場は一杯の聴衆者となりました。曲はシャミナーデ作曲の「秋」「リゾネーラ」。みなさん坂井先生の醸し出す音色にうっとり致しました。
また、今回も最後のグランミューズ部門の後にQ&Aコーナーを設けました。
12名ほどの演奏者が参加し、コンサートでいい演奏をするには?暗譜で演奏が難しいがどうしたら?などの質問に3人の先生方がユーモアあふれる体験談や具体的な方法を織り交ぜながら熱くお話くださいました。
ここで特筆したいことがひとつ。熱心にコンサート活動に参加されている会社員男性、ご自分の演奏に不満で落ち込まれている様子でしたが、アドヴァイザーの先生の『とても音楽的で心に響きましたよ』との一言に満面の笑顔に。この一言に励まされて、また弾き続けてくださるに違いない、とQ&A効果の素晴らしさを改めて感じました。
終演後もしばらくは参加者同士が和気あいあいとご歓談。この様子にスタッフ一同、とても幸せな気分になりました。アトリエでステップをする意義がしっかりみえてきたように思えました。
ピアノを通しての心あたたまる繋がりが感じられるアトリヱステーションのステップ、来年も開催することにしました。

京都修学院ステップ開催レポート 京都修学院ステップ 京都修学院ステップ

2015年11月18日

京都修学院地区ステップ  2015年11月15日

ピティナピアノステップ京都修学院地区へお越し下さいまして、ありがとうございました。京都アトリヱステーションは2008年10月に発足し、今回、7回目のステップ開催となりました。心配した雨は朝にはあがり、11月にしては暖かい陽気の中、おかげさまで無事終了することができました。

s_IMG_2279.JPG
本日は、54名の方にご参加いただきました。そのうち22名の方がグランミューズでした。各部にグランミューズの方がいらっしゃいましたので、幅広い年齢の方の演奏を一度に聴ける貴重な体験になったとのお声をいただきました。また、一年に一度のアトリエでのステップを楽しみに毎年ご参加くださるグランミューズの方々の中で交流がうまれています。
小さいお子さんも、ピアノを人生の友として歩む未来を想像できたのではないかと思います。


アドバイザーの先生方は、石﨑久子先生(富山)、今野早苗先生(神奈川)、安野直子先生(東京)にお越しいただきました。先生方からは、出演者の気持ちに寄り添った暖かくも適確なコメントをいただきました。
s_IMG_2286.JPG
Q&Aコーナーでは、ピアノの先生になった理由や、練習方法、コンクールに挑む方のお悩みなど、多彩な質問がありました。1つの質問に対して3名の先生からそれぞれにいただいたお答えは、必ずや出演者の方々の今後の糧となることでしょう。

また、今野先生と安野先生のお昼のトークコンサートは心が弾むような楽しい連弾で、快晴の京都の空に明るく響きました。今回は、連弾に熱心な先生がアトリヱにいらっしゃるとのことが事前にわかっていたので、グランミューズでは、連弾で出演して、講評を楽しみにしていた方もありました。音色が多彩な連弾でうまれるピアノの楽しみに目覚めた方も多かったのではないでしょうか。

京都アトリヱステーションの会場は、彫刻のある漆喰の壁で、ヨーロッパの趣のある
サロン風です。
高い天井に、温かみのある音色が響いて、ホールとは違う趣で演奏を楽しんでいただけたのではないかと思います。
これからも、参加者の方が、楽しみながら成果を確認できる場として継続していきたいと思います。
s_IMG_2288.JPG

<会場:アトリヱ・松田について>
1936年に彫刻家の故・松田尚之によってアトリヱとして建てられました。現在は音楽ホールとしてコンサートや音楽講座が催されています。79年を経た木造、しっくいの壁に響く温かみある音色をどうぞお楽しみください。この場を音楽愛好家、学習者、指導者の方々にとって、発展、交流の場としていただけましたら幸いです。



京都アトリヱステーション代表 松田紗依


(当日のプログラムより) ⇒スケジュール・プログラムはこちら

続きを読む "京都修学院地区ステップ  2015年11月15日" »

2020年1月 6日

京都修学院ステップ開催レポート(2019.11.10)

今年は11回目のステップ開催で、66組の方にご参加いただきました。
アドバイザーの先生は、小倉郁子先生、奈良井巳城先生、鎌田裕子先生です。午後からは、奈良井先生のトークコンサートで、ブルクミュラーコンクールを見据えて、ブルクミュラー25の練習曲を楽しいお話と情景が浮かぶような素敵な演奏で、満員のお客様からのため息がもれていました。

参加者の方ですが、小さな生徒さんを出された先生からは、その生徒さんが演奏でミスがあったけれども、アトリヱの厳かな雰囲気で気持ち良く弾けて良かったという感想がありました。

また、小さなお子様連れの親御さんは、出演者のお子さんにお母さんが付添い、赤ちゃんを連れたお父さん同士が、控室にしている日本間で和やかに談笑しながら待っておられる微笑ましい光景が見られました。
最近の住宅事情からか、障子や襖、床の間を見るのがはじめてというお子さんもいらっしゃいます。他ではなかなか味わえない、ほっこりとした待合室になっているようです。

グランミューズは、いつも最終部に設定しています。日が暮れてけからのアトリ ヱは、昼間とガラッと雰囲気が変わって、大人のまったりとした時間です。終了後に、奈良井先生をよく知る出演者の方から、突然のリクエスト。奈良井先生は、ボロディンの「小組曲 7番夜想曲」を披露されました。柔らかく美しい音色がアトリヱの彫刻に寄り添うようにやさしく響きました。その場にいた人にとって忘れられない特別な時間となったと思います。

グランミューズが終わってからは、講評用紙を待つ間に、「来年もここで会おうね」というお声があちこちから聞こえてきました。ステップというステージで、音楽を介して、人と人とのあたたかい交流がたくさんうまれたことが何よりの喜びだと感じました。
この場を音楽愛好家、学習者、指導者の方々の発展、交流の場としていただけましたら幸いです。



過去の記事




QRコード

携帯からもピティナ・コミュニティを閲覧できます
ピティナ京都アトリヱステーション