レポート アーカイブ

2008年5月 8日

角野美智子先生公開講座でお母さんも指導者も納得♪

5月1日(木)刈谷市産業振興センター 小ホールで角野美智子先生に「子育てから学ぶ、感性豊かな、真に音楽好きな子供に育てる指導とは・・・」の公開講座をしていただきました。

指導者の立場だけではなく、実際の母としての経験をもとに色々な話をしていただきましたので、大変説得力がありました。
いつもこのような講座は指導者ばかりですが、ご父兄もたくさん聴講され、みなさん大変熱心に耳を傾けていました。

先生自らの親子での練習方法から、歌心を育てて曲を豊かにする方法などを、テンポよく話を進められていきました。
耳を作って自立した練習をさせ、コンクールを上手く活用し生徒に力を引き出す方法も、次から次へ出てきます。
曲の流れの作り方も「あ~、そうそう子供ってそうやって弾くよねぇ」 「なるほど~、そうやると曲の流れがわかりやすい!」 納得の2時間でした。

角野先生の息子さんや娘さんは凄すぎるけど、子供の力は無限大!
その力を信じて頑張らなきゃいけませんね^^

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2010年10月 8日

9/23導入から中級の指導(根津栄子先生)

blog_100923mikawa_nedu.jpg2010年9月23日(木・祝)、刈谷市産業振興センター 小ホールにて、根津栄子先生による「導入から中級の指導」-手遅れにさせない日々の訓練とは- の公開講座を開催いたしました。 
当日は激しい雷雨の中にも関わらず、遠方からの受講者や親子での参加もあり子どもたちも一緒に楽しく講座を受けました。

♪ 導入は最短6ヶ月で!!根津先生が考え出したグッズで楽しく「体感」「音感」「読譜」を育てる!机にあふれるほど沢山のグッズを実演交えて紹介していただきました。
「体感」ではグッズを使って楽しく知らないうちに脳、手、足、指先などの感覚を磨きます。
「音感」も先生が編み出した「調の歌」「和音表」などを中心に基礎をしっかり訓練、
「読譜」は、指使い、大譜表、13個の基本リズム、調性、調号を徹底訓練、と
あらゆる方面からアプローチします。

♪小学低学年(最短1年){ツェルニー30番、インヴェンションへの移行}ツェルニー30番に入る前までに、調の把握、スケール、アルペジオ、指の独立などが出来るように。
スケールは指使いごとにグループ分けをして弾きやすい形からはじめると良い。
アルペジオ、スケール、共にセットでその子なりのレヴェルに合わせて、簡単なものから出来るようにさせる。勉強会で発表させることも、練習をあまりしてこない生徒に効果的!ツェルニー30番も順番を変えて、無理なく進められるように etc...

生徒にはいつも笑顔で接し、しかし、頭の中ではこれもやってあれも伝えてとフル回転している
そうです。
「先生はいつも大切なことしか言わないの。」「レッスン室の扉を開けるたびにうまくなっているはずよね。」や「ボールとざるのお話」など、とても印象に残りました。
本当に生徒のことを思い、生徒の立場になっていかに楽しく効果的にあらゆることを吸収できるかを常に考えていらっしゃるのだと感服しました。

会場からも「沢山のグッズの紹介、ありがとうございました。早速使いたいです。」
資料にあった生徒さんの「練習スケジュール」に驚きの声も上がりました。
「どの子も可能性があり、出来るようになっちゃうんです。」だそうです!
先生の情熱が、生徒さんのやる気、家族のご支援につながるとつくづく思いました。
資料もたくさんあり、盛り沢山の内容で、あっという間の2時間でした。
個人的にはまたその先のアプローチの仕方などをお伺いしたいなと思いました。
受講後、早速グッズを試したところ大好評です。根津先生、ありがとうございました。

2013年7月10日

【実施レポ】練習曲でアンサンブル!(藤井隆史先生、白水芳枝先生)

WEB130511fujii_shiramizu1.jpg2013年5月11日(土)、知立市のリリオ・コンサートホールにてピアノデュオ ドゥオールの藤井隆史先生白水芳枝先生をお招きして「練習曲でアンサンブル!」 - ツェルニー、ジョン・ジョージで音の層を学ぶ - の講座を開催いたしました。

【前半:講座】
ラヴェルの「マ・メール・ロワ」からの2曲の演奏で始まり、会場全体が温かく柔らかな雰囲気に
包まれました。その後、お二人の息の合ったやり取りで、ツェルニー「50の連弾練習曲」と
ジョン・ジョージ「森の夜明け」の曲を通して具体的な演奏ポイントや練習の方法、
アプローチの仕方などを教わりました。

4手(4声)で音の層の作り方。
♪ 4手、4声、2人である意味、それぞれの役割について考える。
♪ 楽譜をスコアのように読んでいく。
   (縦のラインで和声と拍感を。横のラインで流れとハーモニーを)
♪ プリモのキラキラ感、セコンドのバスの深さ、重要性、それぞれのタッチの違い。
♪ 長い音ほどよく気を配る。出だし、曲の終わりの合わせ方のコツ。
♪ 2人で話し合い、イメージをふくらませ、タイトルもつけてみよう。(違った意見も大いにあり)
などなどテンポよく沢山のことを教わりました。

先生方の演奏は音楽が終わった後の余韻を聴き取るところまでぴったりと息が合っていて、
とても惹きつけられました。
『相手に渡す心、繋ぐ音楽。相手に伝えようとする心が、聴いている人にも届くようになる』
とはまさしくこのことだ!と実感しました。連弾を通じて相手を思いやったり相手と共に一つの
音楽や世界を作り出したりする喜びはまた格別だなと感じました。そしてそれは、ソロの演奏
にも通じることだと思いました。

【後半:コンサート】

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・サン=サーンス 動物の謝肉祭(ガーバン編曲による4手連弾版)
サン=サーンスの風刺の効いた世界が目の前に広がり、素晴らしかったです。

どの曲に対しても先生方の細やかな気配りが感じ取られて、いつまでも聴いていたい幸せな気持ちになりました。
今回取り上げてくださった曲はシンプルなのに本当に素敵で、ぜひぜひいろいろ使ってみたいな
と思いました。他の受講者からも「先生方の演奏に感動しました」「講座もとてもよかったです」との声が多数あり、終了後のCDサイン会も盛況でした。

藤井先生、白水先生、本当にありがとうございました。

(Rep:ピティナ三河支部 久田えりか)

2014年6月30日

【実施レポ】ピアノ初級指導のためのレッスンポイント(奥村真先生)

2014年6月9日(月)、刈谷市総合文化センター リハーサル室2にて、奥村 真先生をお招きして「ピアノ初級指導のためのレッスンポイント」のセミナーを開催しました。人気の奥村先生のセミナーとあって、沢山の受講者がお集まりくださいました。

以下のことをユーモアを交えて楽しくお話していただきました。
・「初期」とはいつ頃?
ホワイトボードに書かれた表にも笑いあり!

・初期指導で大切にしていること 
感動する、読譜と指使い、練習したくなるように仕向けるなどなど

・演奏するときのサイクル 
「目→頭→手→耳」を分割してそれぞれ大切にしたいポイントについて

・バーナムを使った練習
トリル、スタッカート、2音間スラー、スケール、和音などなどのそれぞれ具体的な練習方法。先生の音のお手本をまねるところから、耳(頭)の回路(イメージ)が出来上がり、それを基に自分でお手本を作る=自宅練習でも自分の音が作れるようになるとのこと。生徒自ら、こういう音で弾きたい!を思えるようにして、それをテクニックに結び付けていくという手法をなさっているそうです。

・ポリフォニーで可能性を広げる
バーナムでのお手本と同じように一声から二声へのアプローチの仕方について。左手パートも右で弾いてお手本を作る。ここで耳が出来上がってきます。二声を例えて、知らない言語の外国人と日本人と2人が同時に話した場合、外国人がいくら大きな声で話しても意味は分からないけど、日本人が小さな声でしゃべってもすぐにわかりますよね。理解するように弾くという事が大事であることがとてもよく分かりました。

先生のおっしゃることは納得でした。脳は、目でも耳でも知っていることばかりに意識が働いてしまうそうです。理解していないことは、いくら指が動いていても耳=頭には入ってきませんね。それは音楽ではない!先生の経験とその裏付けに基づいたお話は大変説得力があり、共感しました。

生徒のよくある問題点について、一つ一つひも解いて先生が考えて導いていらっしゃる姿に感銘を受けました。今日のお話も一貫して、本人が音楽をいかに感じてそれを演奏につなげて表現して伝えられるかというところに先生のモットーがあるなと。初めに耳ありき!です。
早速レッスンでも実践しています。自分でお手本を作るという事、生徒たちにも早速効果大です。先生を見習って真摯に取り組みたいと思いました。それから、感動する心を忘れずに!
奥村 真先生、ありがとうございました。

(Rep:ピティナ三河支部 久田えりか)

2017年12月 8日

ロシア奏法によるピアノ教本 初めの一歩

171109sugino_1.jpg2017年11月9日(木)刈谷市総合文化センター リハーサル室1において、杉野加代子先生をお招きして、「ロシア奏法によるピアノ教本 初めの一歩」を使ったセミナーをして頂きました。
今回は普段の講座とは異なり、参加者の皆さんが見やすく、そしてすぐにピアノの所に出られるよう、ピアノを囲むような形で行いました。
レガート奏法は最初の一音が大切で、その音の出し方と次に向けて出す音の響かせ方はどのようにすると効果的なのか。 そしてスラーの中でも重心をかける位置はどうするのか、テヌート・スタッカートの弾き方など、盛りだくさんのご指導を頂きました。 今回は実践セミナーでしたので、先生がお手本を見せてくださるだけではなく、参加され た方々にも実際に弾いて感じて頂きました。

171109sugino_2.jpg皆さん大変熱心に聴講してくださり、意欲的に前に出て実際に弾いてご自分の音の変化を楽しんでいらっしゃいました。 杉野先生の弾かれる音色がとても美しく、少しでも近づける音色が出せるよう参考にさせて頂きたいと思います。 先生どうもありがとうございました。

2018年6月13日

2018年度 コンペ課題曲企画 課題曲公開レッスン(A1-C級)

180527okumura_1.png2018年5月27日(日)知立市のリリオ・コンサートホールにて奥村 真先生をお招きし「2018年度 コンペ課題曲企画 課題曲公開レッスン(A1-C級)」を開催いたしました。

朝の10時半から夕方まで丸1日、バッハ:インヴェンションを除く課題曲全曲をレッスンしてくださいました。どの部門も盛況で総勢200数名の聴講者が集まりました。 全曲を取り上げましたので1曲1曲は限られた時間しかありませんでしたが、その中で各曲のポイント、音色、タッチ、指遣い、リズムの躍動感や乗り、音楽の方向性、そして練習方法などなど、沢山のことを教えてくださいました。

180527okumura_2.png特筆すべき点は、先生が全曲演奏をしてくださったことです!先生の演奏は、音がキラキラして躍動感にあふれ、まさしく音楽が生きており、ワクワクいたしました。モデル生徒さんの演奏も、魔法がかかったように生き生きとしたものに変わっていきました。 いつもながら生徒さんに温かくそしてその子自身の音楽を引き出すレッスンに感銘を受けました。

奥村先生、今年も長時間に渡る素敵なレッスンを本当にありがとうございました。

2018年度 コンペ課題曲企画 課題曲公開レッスン

180602sugiura_1.png2018年6月3日(日)、刈谷市総合文化センター アイリス 小ホールにて杉浦日出夫先生をお招きし「ピティナ・ピアノコンペティション D級課題曲公開レッスン」を開催いたしました。

近現代の課題曲から3曲(プロコフィエフ以外)と、バロックから バッハ:フランス組曲 第5番より アルマンド、クーラント、古典から ベートーヴェン:パイジェッロのオペラ「水車小屋の娘」よりアリア「田舎者の愛ほど美しいものはない」による9つの変奏曲 WoO 69、ロマン派からは ショパン:練習曲 Op.10-9 へ短調の計7曲をレッスンしていただきました。

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「弾き方ではなくイメージが大切!」「魔法の黒い箱(ピアノのこと)から何かを引き出して」杉浦先生がお弾きになると本当に魔法の箱から音楽が出てきました! 「耳でペダルを踏む」「ショパンはメトロノームを自分の手から離さなかった」などなど先生の言葉が胸に響きます。
各曲の背景や作曲家について、テンポの重要性、耳作り、よく聴くことの大切さ、練習の仕方からレッスンの受け方まで先生のエピソードを交えながら様々な視点から教えてくださいました。

生徒さんの隣で一緒に歌って音楽を送り込むレッスンに感銘を受けました。モデル生徒さんの演奏も輪郭がくっきり鮮やかに変わっていきました。 杉浦日出夫先生、情熱あふれるレッスンをありがとうございました。



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