セミナー アーカイブ

2016年9月29日

【実施レポ】ショパン最新エディション情報(岡部玲子先生)

160909okabe1.jpg 9月9日、カワイ横浜にて岡部玲子先生をお招きし、「ショパン最新エディション情報」講座が開催されました。

ショパンの時代の演奏形態はどのような感じだったでしょうか?
の問いかけに始まり貴族の集うサロンでピアノの椅子にゆったりもたれかかりながら演奏するショパンの姿を描写した絵を見せてくださり「こんな雰囲気でお聴きくださいと岡部先生がOp.9-2のノクターンをお弾きになりました。


あれあれ?
紛れもなく有名なノクターンOp.9-2ですが随所に聴きなれない装飾が施されています。
とても新鮮な響きです。
演奏を終えられ、「これはショパン自身がのちに書き加えたヴァリアントです」と仰いました。

ショパンは自分が書き上げた作品を様々な理由で書き換えたり、書き加えたりしたために校訂の底本となる初版が一つではないことがショパン作品の楽譜作りの難しさであること、ショパン学会で校訂の方向性が決まったのもつい10数年前と、その研究も世界的になかなか一本化できない現状をお話くださいました。

160909okabe2.jpg エディションの違いをどのように演奏に生かすのか、先生が色々な作品を弾いて事例を提示してくださいました。
どれが正解か?ということではなく、演奏者や指導者が自身の経験値や考え方で選択していく余地があることを大変分かりやすく示してくださいました。
それぞれの楽譜の'音'や'弾き方'の違いも時代の流れのなかで少しずつ'主流'が変化していくというお話にはとても納得しました。
'最新情報'ということで、まざにショパンのエディション研究はまだまだ現在進行形であり、多くの研究者が少しでもショパンの作曲の意図に近づこうと、研究を続けていることを知り、今後どんなショパン作品の楽譜がお目見えするのかとても楽しみです。


これまでの膨大な研究の成果を、短い時間で分かりやすく集約して教えてくださいました。
台風のなか、たくさんの資料を持ってお出かけくださった先生に心より感謝申し上げます。
このセミナーを受講したことで先生のご著書である「ショパンの楽譜、どの版を選べばいいの?」の内容をより深く理解することができました。

受講された先生方からも「とても楽しく、ためになるお話を聞けてよかった」「これまでパデレフスキ版を一番のテキストのように使ってきたけれど、もっと他の版にも目を向けてショパンの作品をもっと学んでみようと思いました」などたくさんのご感想をお寄せいただきました。

もっと具体的に知りたいことも沢山あり、ぜひ続編をお願いしたいと思います。
ありがとうございました。



Rep:ピティナ南町田ドリームステーション 黒川ちとし

2017年5月 1日

【実施レポ】2017年度 コンペ課題曲企画 課題曲セミナー(平間百合子先生)

170329hirama_1.jpg2017年3月29日(水)カワイ横浜「プラージュ」にて平間百合子先生をお招きし、「2017年度 コンペ課題曲企画 課題曲セミナー(A1級-D級)」が開催されました。
年度末のお忙しい中、遠方からも多数の 先生方にお集まりいただき、3時間たっぷり先生の演奏とお話を伺いました。 先生ご自身もコンペ指導をなさっており、たくさんの生徒さんを育てていらっしゃい ますので、先生の一言一言には大変説得力があります。演奏法や解釈の説明に とどまらず、生徒さんへの言葉掛けのアイディアや具体的な練習方法、困難な テクニックの克服法など沢山の指導法を惜しみなく教えてくださいました。

C級、D級の課題曲もインベンション、シンフォニア、ショパンエチュード以外の おもな曲は全曲演奏してくださり、後半はセミナーであることを忘れ、先生の 多彩な音色の演奏に聞き入ってしまいました。先生はとても発想が豊かで 次々と曲のイメージを提示してくださいます。どの級も時代のスタイルを きっちりと捉えた上で、色々な可能性を教えてくださいました。

受講された 先生方からも先生のチャーミングなお人柄と素晴らしい演奏に感嘆の声が 多数聞かれました。3時間休憩なしで大変ハードなセミナーを颯爽と こなしてくださいました平間百合子先生に心からお礼申し上げます。170329hirama_3.jpg

2017年10月12日

ピアノ講師のためのワクワク☆スキルアップ勉強会

170929kurokawa_1.jpg2017年9月29日(金)、海と空の青さが目にも鮮やかな秋晴れの朝、みなとみらい地区にあるカワイ横浜にて黒川ちとし先生による「ピアノ講師のためのワクワク☆スキルアップ勉強会」という講座を開催致しました。
毎月カワイ町田店で継続開催している勉強会を少しバージョンアップし、これまで少しずつご紹介していた教則本の指導法をセミナーという形で公開させていただきました。大阪からいらして下さった先生をはじめ、学びたいパワーをお持ちの多数の先生方にお集まりいただきました。
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「教材を使いこなそう!」いうタイトルでバーナムピアノテクニックのミニブック、オルガンピアノの本3、バイエル75番以降を使って日頃、私がどのようにレッスンでそれぞれの教材を指導しているか、ご参加の先生に生徒役を演じていただくなど和気藹々とした雰囲気の中、お話しさせていただきました。バーナムでは読譜の基本はもちろん、感性が豊かな導入の段階から音色に対する意識を育てること、オルガンピアノの本(新刊)や、バイエルの後半を挿絵やシール、歌などを使って楽しく効果的にアプローチする方法をご紹介しました。

170929kurokawa_3.jpgセミナーレポートでは、「早速レッスンに取り入れたい!」「指導者も楽しむことが大切なのですね!」「バーナムの使い方では目からウロコが落ちました」などなど大変好評をいただきました。同じ教則本でも使い方次第で、生徒さんの才能を十二分に引き出すことができます。レッスンを楽しむことがヤル気に繋がるということを実感して頂けたらとても嬉しく思います。ご参加下さいました先生方、準備などご尽力下さいましたカワイ横浜のスタッフの方に心よりお礼申し上げます。

Rep:南町田ドリームステーション代表 黒川ちとし

2017年12月 8日

拍子って何?生徒に上手に説明するには‥?

171129taki_1.jpg2017年11月29日(水)朝から抜けるような青空の拡がる横浜みなとみらい地区に多喜靖美先生をお迎えして、『拍子って何?生徒に上手に説明するには‥?』のセミナーを開催いたしました。

全国様々なセミナーが展開されておりますが、『拍子』に特化した講座はほかには類を見ないと思います。バロック時代以降の音楽では一番大事な要素であるといっても過言ではない"拍子"、大事だと分かっていても本当に説明に困ってしまう指導ポイントのうちの一つではないでしょうか。アンサンブルのご指導を沢山なさって来られた先生が長年試行錯誤され、導き出された拍子の'伝え方'その"とっておきのお話"をとても分かりやすく、惜しみなく教えてくださいました。

171129taki_2.jpg講座の前半では"拍子"に関する日本特有の既成概念と、欧米の捉え方の違いをご説明下さいました。ここでこれまでの拍子の認識が180度変わった方もいらしたのではないかと思います。それから耳慣れたシューマンとチャイコフスキーの小品がいったい何拍子なのか?実際に楽譜に拍子記号と小節線を書き込むワークをしたり、またコールユーブンゲンを使って異なる拍子を持つ同じメロディを皆さんで歌ったりしながら、私たちの拍子の感覚の曖昧さを再認識したり、拍子が違うとこんなにもニュアンスが変わるのか?と'拍子の支配する力'を分かり易い事例を使って実感させていただきました。
後半は機能和声と拍子との連関をシューマンの『子どもの情景』や ブルグミュラーを使って示して下さり、作曲家の終止に意図された工夫を紐解いて下さったり、拍子を感じることで同じアーティキュレーションも奏法が異なる事をご説明くださいました。先生が弾かれる『子どもの情景』の一節の音色がとても素晴らしく、全曲聴きたい!と皆さん思った事でしょう。最後に単純拍子と複合拍子の違いなど様々な拍子を"波形"に表す方法を教えていただきました。

171129taki_3.jpg講座の最初に先生が仰られたとおりに、目から鱗がポロポロと落ちました。以前から困っていた事、漠然と考えていた事がスッキリと解決して、横浜の青空のように晴れやかな気分になりました。当日は沢山の受講者の方が各地からご参加下さり、変わらずお元気そのものの多喜先生との再会を喜ぶ姿も多くございました。これまで沢山の曲を演奏され、ご指導されて来られた多喜先生ならではの素晴らしい講座です。是非全国の先生方にも聞いていただきたいです。 多喜靖美先生、本当にありがとうございました。

Rep:南町田ドリームステーション代表 黒川ちとし

2018年4月20日

スーパーピアノレッスン in Yokohama

180330ishii_1.jpg2018年3月30日、桜が満開の横浜、カワイ横浜「プラージュ」で待ちに待った石井なをみ先生による「スーパーピアノレッスン in Yokohama」が開催されました。
コンペの課題曲からバッハインベンション、シンフォニア、ショパンエチュードまで、10名の方に石井先生のレッスンを受けていただきました。

課題曲では曲の持つイメージからテンポの設定、効果的な指番号、具体的な練習方法などを教えていただきました。バッハでは分析の重要性をご指摘いただき、インベンションやシンフォニアの学習段階で自分で分析する力を身につけること、さらには背景にある和声や調性の持つ色彩などについて、感性を裏付ける理論がとても重要であること、ショパンのエチュードでは効果の上がる練習方法や、腕や手首を柔軟に使うことなどをアドバイス頂きました。全ての受講生の方が先生のご指導により、その場で変化していく様子も大変勉強になりました。


180330ishii_2.jpg今回もう一つの企画である石井先生のお話のコーナーでは、海外のジュニアのコンクールについて、ご審査をされている立場から、海外ではどういう演奏が好まれるのか?傷のない演奏を良しとしがちな日本国内のコンクールもそろそろ見直す時期が来ているのではないか?など大変貴重なお話をお聞かせくださいました。当日は名古屋、埼玉、広島などから遠方からのご参加もあり、皆さんメモを取りながら熱心に耳を傾けていらっしゃいました。石井先生、ステップ翌日でお疲れにところ早朝より大変お世話になりありがとうございました。



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