レポート アーカイブ

2008年11月27日

小さな子供のための音色の使い分け-(稲垣千賀子先生)

blog_081109tokunoshima_inag.jpg2008年11月9日(日)徳之島文化会館(リハーサル室)にてPTNA南の風ステーション主催による、稲垣千賀子先生の「小さな子どものための音 色の使い分け」のセミナーが開かれました。セミナーには徳之島の地元のピアノ講師の方々や、実際にピアノを習っている大人の生徒さんや保護者の方、又、高 校の音楽の先生などがいらっしゃっていました。

初めに稲垣先生がどんな現状の中でレッスンをされているのかを説明して下さいました。ごくごく普通の町の先生をされていることや、いろんな生徒さんの紹介でした。

先生のお話を聞きながら、自分が受け持っている子どもたちの顔が次々と思い浮かび、どこにでも似たような、ちょっと面白い子や困った子どもがいるんだな、と親近感を感じました。

レッスンに来ている子どもたちも、地域差は多少あるかとは思いますが。。。
部活動や、塾に追われ、とても忙しい中でピアノを習っている子どもが多くいます。
一週間の毎日がスケジュールがいっぱいつまり、息をつく間がなく、遊ぶこともままならない。遊び方を知らない子どもの遊びがコンピューターゲームやTVです。

遊び方から学ぶ。体験を知らずイメージを膨らませることもないまま、日々を過ごしている。時代という言葉でまとめるにはあまりにも悲しすぎます。そういう子どもたちにレッスンの中で、先生が話される言葉には、イメージを引き出すパワーを感じました。

「稲垣先生の魔法のことばがけ集」を一つ一つ取り上げながら説明いただきました。

以前、インターネットで、このことばかけの事を知っていましたが、一つ一つの説明を聞き、もっと理解することができました。

本来、どんな子どもでも、考える力、イメージする力を持っているのに、与えられすぎて自らの力で少しふくらませ、引き出す事のできない環境にある中 で、ちょっとしたきっかけで、稲垣先生の言葉の力でまるで魔法からとけるようにイメージし、想像する力があふれ出し、心から動き、指先へ伝わり、音として 響いているように感じました。

私たちも日々のレッスンの中で子どもたちに向けて発している言葉ですが、なんでもない普通の言葉の中に考えるきっかけ、命を吹き込んでいかなければいけない、と思いました。

教える側にも伝えようとする努力がなければ相手に伝わっていかない。
先生は、伝えるとは一方的で、伝わっていかなければいけない、とおっしゃいました。
先生の言葉はとても心に響くものでした。

お話されている中で、先生は時折、声をつまらせて涙ぐむ時がありました。
その先生のお姿を見た時に心がとても温かくなり、先生の想いの深さを感じることができました。

町の先生だけれど、子どもたちには一人しかいない、私のピアノの先生であり、ピアノに触れること、共に音楽を作り出すことで心を育て、感性を磨き、表現の幅を広げ、少しずつ大きくなっていく子どもたちをしっかりと見届け、ささえていかなければいけないな、と思いました。

私にいったい何ができるだろうか と考えたとき、
毎日使っている言葉を大切にし、なにげない言葉一つ一つに丁寧になることが大事ではないか と思いました。それが伝わり、音楽になるならば、簡単ですぐにできて、そしてとても効果的なのではと思います。
手を加えたり、工夫するならばちょっとと思うかもしれませんが、ほんの少し、考え、伝わるように噛み砕けるならば、すぐに出来ること。。。これが一番だと思います。
その瞬間、ひらめいた・・・・という思いでした。

会場の皆さんも共にうなずいてらしたので、共に感動し、共に伝わっていたと思います。

以前、このセミナーと同じものが鹿児島であった時に他の先生と受講したいと思いましたが、他の行事と重なり、又、家を留守にし、2泊3日もかけて船 にゆられて行かなければならない、という離島のハンディーゆえに断念しましたが、この島にいながらにして同じ内容のとても充実したセミナーを受けることが でき、本当にうれしく思いました。

徳之島は鹿児島から遠く離れた所にありますが、きれいな海と豊かな農作物、そして温かい人たちの心があります。 この自然の中で育った子どもたちの多くは大きくなったら島を離れてゆくのが大半です。島を離れ、都会の中に埋もれ、まぎれるのではなく、自然に触れたから わかることがたくさんあると思うので、それを大切に、失わせない様に、イメージすること、想像を膨らませることのお手伝いが出来るように私たちも日々感動 し、共に感じ、伝わるように一つ一つの言葉を大事に使っていきたいと思います。

小さなことでいいと思います。

それを気づく機会を与えてくださったのが今回の稲垣先生のセミナーでした。本当にありがとうございました。深い感謝の思いでいっぱいです。

2013年10月24日

奄美秋季ステップ開催レポート(2013.10.12、13)

奄美秋季地区は、アドバイザーに小野里栄子先生と、デュエットゥでお馴染みの大島有加里先生、木内佳苗先生をお迎えし、132組の参加者で2日間のステージとなりました。

トークコンサートでは、デュエットゥのお二人の、デュオや2台ピアノ、又、小学生に馴染みの鍵盤ハーモニカを使った演奏などに、会場の200人余の方達に大きな感動を与えて下さいました。

今回、講評の後の質問コーナーでは、生徒達からアドバイザーの先生方へ演奏についての様々な質問があり、的確にお答えして下さる先生方のお話に真剣に聴き入る子供達の姿は、とても「学びの場」を感じました。

来年は記念すべき10回目をむかえます。
参加して下さる皆さんの笑顔と出会えるステップになるようスタッフ一同頑張りたいと思います。たくさんのご参加をお待ちしています。(青田千春)

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2015年11月 5日

奄美秋季ステップ開催レポート(2015.10.24-25)

10月24日、25日、奄美文化センターにて石黒加須美先生、直井文子先生、中川京子先生をお迎えし、南の風邪ステーションのステップが開催されました。
ステップは中川京子先生のトークコンサートから始まり、素晴らしい演奏に会場から大きな拍手がありました。
奄美ではとなりの喜界島からの参加もあり、ソロ・デュオ・アンサンブル・二台ピアノ等のステージで子供達ののびのびとした演奏に先生方から温かいコメントを沢山頂きました。二台ピアノでは小学校低学年からの演奏や中学生の8手連弾、アンサンブルでは鍵ハモの子供達の演奏、手話との弾き語り等、楽しいステージでした。
今年も台風を心配しながらのステップ開催でしたが無事終わることができました。
来年も楽しいステップとなる様スタッフも頑張っていきたいと思います。(前田かおり)

2016年12月22日

奄美秋季ステップ開催レポート(2016.10.15・16)

台風を心配しながらでしたが、今年も無事に第12回ピティナステップを開催できました。石黒先生お講座からスタートして、3日目の学校クラスコンサートまで幅広い観点から音楽に携わることができ、充実した3日間となりました。
石黒先生の講座では、子育て中の母親に寄り添った内容で先生のお言葉一つ一つが胸に響く内容で感謝でした。
デュエットゥのトークコンサートでは、動物の謝肉祭を奄美っ子との共演、子ども達も最後まで興味をもち楽しめるステージでした。デュエットゥの繊細でパワフルな演奏に会場が感動で包まれました。
90名のステップは親子での演奏、8手連弾、奄美の島唄と三味線の演奏、グランミューズ参加など参加者各々の音が音楽の可能性や楽しさを改めて感じることがありました。
最終日の学校クラスコンサートはデュエットゥの演奏に子ども達の目が輝き、ピアノに触れることの少ない子ども達にとって貴重な時間となりました。
石黒先生、大嶋先生、木内先生ありがとうございました。


2017年10月30日

奄美秋季ステップ開催レポート(2017.10.14-10.15)

10月14日(土)、15日(日)の2日間に渡り、
奄美秋季ステップが93組の参加で開催されました。
ステップは、江本純子先生によるトークコンサートで始まり、
美しい音色や迫力のある演奏に大きな拍手で、会場が盛り上がりました。

ステップでは、ソロや連弾、2台ピアノの他にも、弾き歌いや親子アンサンブル、
琉球舞踊との共演等、多彩なステージで、参加者は楽しんで演奏していました。

アドバイザーの江本純子先生、菊池扶由美先生、平田博通先生から、
奄美の子供達の素直な音、音楽を楽しんでいる事等、あたたかいお言葉や
さらなる技術面の向上等、的確なアドバイスを頂き、本当にありがとうございました。

コミュニケーションコーナーでは、お友達や先生、ちがうお教室のお友達への
コミュニケーションカードがたくさんポストに入っていて、
終始なごやかな雰囲気でした。

来年も、また楽しいステップとなるよう、スタッフ一同頑張りたいと思います。



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