セミナー アーカイブ

2009年9月25日

5回シリーズ「楽譜に隠されたヒントを探せ」第1回

blog_090914moriya_todoroki.jpg守谷ステップでは、2009年9月14日に轟千尋先生をお迎えして「楽譜に隠されたヒントを探せ」という題でセミナーを開催致しました。

轟先生には今年、4月6日にすでにセミナーをしていただき、その際、先生方のもっと和声を勉強したい、という要望を受け今回、第1回から5回までのシリーズのセミナーを開催する事になりました。

今回第1回目の講座は、基本的な和音の性格やI度からVII度による音楽の導き方
についてお話していただきました。
ちびまるこちゃんの家族構成を例にして、和音の性格をとても解りやすく話していただきました。

1. 音楽にとって、心が動かされるのは和声(ハーモニー)のおかげだということ
2. I度とV度間のコントラストは、音楽を作り上げていく上で、重要な要素だということ
3. 楽曲全体は、1つの大きなカデンツになっていること

私としては上記のお話が印象に残りました。
その他にもアナリーゼした楽譜をいただき、丁寧にお話いただきました。
先生の熱心なお話で2時間が、あっという間にすぎました。あと4回のセミナーが楽しみです。

轟先生、ありがとうございました。次回も楽しみにしております。blog_090914moriya_todoroki.jpg

2009年10月30日

5回シリーズ「楽譜に隠されたヒントを探せ」第2回

blog_091023moriya_todoroki.jpg守谷ステップでは、2009年10月23日に轟千尋先生をお迎えしました。
2回目である今回のセミナーは「表情のめじるしを探る」という題のもとに、読譜の3原則  1.おおきく2.タテ 3.ヨコより、4.タテ、である、和声から表情を読み解くと云う副題でセミナーを開催致しました。先生の熱心なお話で2時間が、あっという間にすぎました。

和声のはたらきにT.D.Sがあることは前回お話いただき、今回はサブドミナント(S)であるII.IVが遊び、採り、ゆとりを加えること。そのうちのIIはDを導く、誘い出す役目であることを教えて頂きました。
色々のお話の中で偽終止であるVI度は長調の時は短3和音(暗い)で、短調の時は長3和音(明るい)になる話はおもしろいと思いました。
転回形のお話もして頂き、いろいろの書き方が有ること。
転回形に着目する事は、フレーズの運び方の大きなヒントになること。 
和音を重ねていくと音がおしゃれになること。減7や準固有和音、借用和音の話まで発展しました。
最後に3人の先生に和音をつけてもらい和声の響きを味わいました。

今回も轟先生、ありがとうございました。次回を楽しみにしています。

2009年12月 4日

5回シリーズ「楽譜に隠されたヒントを探せ」第3回

blog_091120moriya_todoroki.jpg守谷ステップでは2009年11月20日に轟千尋先生をお迎えして『メロディーラインを美しく、時に厄介にする謎の正体は?』という題で、セミナーを開催致しました。
今回は「旋律線から大きな骨格を見つけ出すためにはどうするか?」という疑問の前提のもとで、非和声音の重要性をお話いただきました。

「非和声音とはメロディーのかざり。」
うん、そうそう。そんな感じで私も解っているつもりでした。
でも、お話を聞いてそのすごさに気づかされました。

旋律の背景には必ず、ハーモニーが存在していること。
そのハーモニーが組み立てられている音を装飾しているものの事を非和声音という事。
非和声音には全部で6つ(経過音、刺繍音、倚音、掛留音、逸音、先取音)あり、その中でも倚音の大事さをお話いただきました。

ベートーヴェンのピアノソナタ8番「悲愴」の1小節3拍目の音も倚音といわれると非和声音のすばらしさなのだと実感しました。その他、ブルグミュラー5番、チェルニー30番の2番を資料としてお話いただきました。

非和声音を知っていると、
1.フレーズを大きく捉える事ができるようになること。
2.無駄がとれること。
を話していただきました。

最後に8小節の課題を与えられ、先生が1小節に1.2個の音を書かれ、その中に経過音、刺繍音、倚音を各自加えて曲を作るという、実践をしました。少し私も、納得したように思います。

今回のセミナーは、言葉としては知ってるつもりでいた非和声音のすてきさ(特に倚音)を知ったことは、とても新鮮な感じがしました。轟先生のような作曲家からの立場でのお話はとてもおもしろく感じています。

来年4回目となる1月15日も楽しみにしています。いっぱい実践の音を教えてください。
今回も轟先生ありがとうございました。

2010年1月21日

5回シリーズ「楽譜に隠されたヒントを探せ!」第4回

blog_100115moriya_todoroki.jpg4回目である今回のセミナーは、 「音楽の地図を書こう」という題のもと、調性、形式の図式化を勉強しました。

◆そもそも調性とは何か?
  というお話では以下の3つを学びました。

1. 調性がどんな時に確立するか?確立するための必要な3つの条件
(1)T D
(2)長調か短調か
(3)「主調」があるか
2. 転調と借用の違いは?
長い転調は転調 / 短い転調は借用
3. 調性の性格
調性の性格を決めるのは難しくそれぞれの作曲家で感じかたが違うし、個々の人、それぞれの感じ方でいいと云うこと。何調はどんな色か想像するのもおもしろいとおもいました。絵本を見せていただき絵から音を聞くというお話はすばらしいと思いました。
「色で音を聞く」→「調と色」
絵本は子供たちも「想像」「創造」させるきっかけになるのではと思いました。 

◆大切なのは個々の調の性格よりもお互いの関係ということで、五度圏の近親調のお話をしていただきました。
(1)近親調のT.D.Sの関係
   F―C―G
   S―T―D
(2)転調先から主調にもどってくる距離が近いとほっとする感じ。
遠いと疲れた元気のない感じ。(遠いからといって仲が悪いというのではなく、何回も登場すると近親調になる。)
(3)同主調は近くて遠い
  短調から長調(ピカルディ終止)は近い。
  長調から短調は難しいの話はおもしろいと思いました。

◆最後に曲の構成が解らない時は、形式を図式にする お話をしていただきました。
シューマン作曲のトロイメライを全員で、先生の模範を見て実践しました。

1つの曲を、先生のお話のように見られるようになれたらよいのにと、思いました。
2時間があっというまに過ぎました。
先生、ありがとうございました。次回を楽しみにしています。

2010年3月 4日

5回シリーズ「楽譜に隠されたヒントを探せ!」第5回

blog_100219moriya_todoroki.jpg守谷ステップでは2010年2月19日に轟千尋先生をお迎えしました。5回目の最終である今回のセミナーは、「機能和声からフランス・近代和声への応用」という題のもと、5回シリーズのまとめとなりました。「おしゃれ和音のからくり」として、下記のことをとても解りやすくお話いただきました。

1.副Vの和音
2.準固有和音
3.減7
4.ナポリのII
5.ドリアのIV

その他、ロマン派から近代にかけてはハーモニーの多様化がすすみ、これまでのルールが破られていること。等、楽しくお話いただきました。

♪ ご参加頂いた先生方の感想です。

●轟先生、ありがとうございました。5回のシリーズで学べましたので、和音が除々に複雑になっても、自然に受け入れる事ができました。音楽の3要素(メロディー、リズム、ハーモニー)の中で最も和音が好きで、美しさを感じていました。そのからくりを学ぶことができて、楽譜を深く読むコツが分かりました。
難しい和声が轟先生の言葉表現で、頭にスーっと入ってきて、宝物を頂いたような嬉しさです。美しく感じる心を演奏につなげていきたいと思います。本当にありがとうございました。
                                               (村木裕子先生)

●セミナーに参加している私たちも、かなり勉強しておられる方もあるかと思えば、初心者もあり・・・という状況の中、1人1人に伝わるようにと熱意をもって、解りやすい言葉で伝えて下さったことを感謝しています。                           (田代雅恵美先生)

上記の先生と同じようなご感想をたくさんいただきました。
私も先生のお話は楽しく、あっというまの5回でした。先生、本当に本当にありがとうございました。

2010年4月16日

4/9ピアノ曲アナリーゼ・ワークショップ(山本雅一先生)

blog_100409moriya_yamamoto.jpg守谷ステップでは2010年4月9日に、山本雅一先生によります、ピアノ曲アナリーゼ・ ワークショップを開催致しました。

当日 はファシリテーターに竹中素美先生も加わり、有意義なセミナーとなりました。
アナリーゼにおける、調性、拍子、和音進行、形式の重要性を曲の中でお話いただきました。
シューマンの「初めての悲 しみ」op.68-16では、調性の変化、和音 進行をお話いただきました。
この曲はシ ューマンの作曲技法を考えた時、小品ながらシューマンらしさが溢れていることを聞き、改めて作曲の奥深さに感激しま した。「初めての悲しみ」を子供に弾か せる時のヒントをいただきました。
ギロックの「フランス人形」では、1拍目の音が順番に下がっていくことを気づかされました。
ブルグミュラーの「貴婦人の乗馬」では、2小節までを2分音符系 でとらえ、3.4小節を4分音符系でと り、問いと答えにするお話はおもしろい と思いました。

勉強する場をあたえていただき、とても うれしく思っています。
山本先生ありがとうございました。ファシリテーターの竹中先生のお話も、とても参考になりました。



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