« 前の記事| 後の記事 »

6/16ポピュラー課題曲指導法セミナー(大岩佳子先生)

blog_100616nagoya_ohiwa.jpg2010年6月16日(水)名古屋の中心部、栄のカワイ名古屋コンサートサ ロン"Bourree"に於いて、大岩佳子先生による「ポピュラー課題曲講座 指導法セミナー」が開催されました。
前日の大雨も上がり、栄の空はさわやかに晴れ上がりました。
受付には、大岩先生による課題曲の資料と、本日の課題曲の本がズラリ 。その中から約30曲をピックアップし、本や作曲者、編曲者の紹介を交 えながら大岩先生がほとんどの曲を演奏され、ノリの良い演奏で流れるように進んでいきました。

今回はジャズ系、ポップス系、ラテン系、ロ ック系など、ジャンル別に抑えておきたい指導と演奏のポイントをわか りやすく解説してくださいました。
≪ジャズ系の曲≫
♪  スウイングのリズムは「タタ」や「タッカ」のリズムを3連符にし て、「ツツタ、ツツタ」と言いながら2:1でとる。
♪ スタッカートはメッゾ・スタッカートぐらいで重めにとる

≪ ポップス系の曲≫
♪ 楽曲に力があるか見極める・・・
「歌もの」はピアノ演奏だけにな ると曲がつまらなくなることが多いので、コード進行が凝っているもの が良い。

♪ リズム感・・・
前の音からタイがかかっているメロディーが多く、左 手のバッキングと合わせると思ったより演奏が難しくなるので要注意。 他、ラテン系やロック系のノリ方を一曲ずつアドバイスされるなど、と ても勉強になりました。

その他にも性別・年齢別に合わせてやる気がでるような曲のアプローチ も教えてくださいました。
例えば小学校3、4年生の男の子には「インディアン・ロック」を、高学年の子には「夜空のムコウ」、30代、40代 の男性の方には「TUNAMI」、中高年の初心者の方には「タラのテーマ」 など。

CD(カラオケ)に合わせて「イッツ・オンリー・ア・ペーパー・ムーン 」「サテン・ドール」、FD(カラオケ)との「イパネマの娘」の演奏も ありました。 この方法はリズム感が良くなり、アンサンブル能力がつく、といった利点があるようです。
また昨年度ポピュラーステップで行われたピアノトリオの様子を紹介してくださり、プロのミュージシャンとのアンサンブルの雰囲気がよくわかりました。

参加された先生方からは
 「これからのレッスンや発表会に取り入れていきたい」
 「生徒のモチベーションが上がると感じた」
 「クラシックとポピュラーの垣根は作らないようにしようと思った」
などのご意見が出され、ポピュラー音楽が身近に感じられたようでした。

最後に大岩先生から上達のポイントを一つ。それは、ピアノを弾くことと同じくらいの時間、プロの演奏やCDを「聴 く」ことだそうです。
9 月19日(日)同会場にてピティナピアノステップ名古屋ポピュラー地区が開催されます。
参加はもちろん、まずは演奏を聴きに足を運んでみてはいかがでしょうか?

※この記事のご感想をこちらにお書き下さい。(Facebook登録者限定)


過去の記事




QRコード

携帯からもピティナ・コミュニティを閲覧できます
ピティナNagoyaポピュラーステーション