セミナー アーカイブ

2014年4月28日

【実施レポ】ピアノ・メソッド活用法 - こどものレッスンのために(橋本晃一先生)

4月14日(月)ヤマハミュージックリテイリング 倉敷店にて橋本晃一先生による 『ピアノ・メソッド活用法~こどものレッスンのために~』セミナーを開催いたしました。参加者は30名を超える大盛況なセミナーとなりました。

セミナーでは、橋本先生の数々ある教本の内容を細やかに解説していただき、幼稚園・保育園・小学校等で耳馴染んでいる音楽をもとに楽しくアレンジされ、子供達が知っている曲で生き生きしたレッスンができるよう説明くださいました。

「やっぱり ピアノがすき!」下巻では、アルベルティ・バスはソナチネ・ソナタの古典を弾くために重要で予備練習のためにアレンジされていることや、バロック・バッハのようにポリフォニーになっている曲は、横の流れを聴きながら弾くことなど教本の工夫されている点などを改めて確認できました。
ステップの課題曲にもなっている人気ナンバーワンのディズニー・ホールニューワールドやジブリ・魔女の宅急便などのポピュラーのリズムの解説、シンコペーションや4ビート8ビートの違い、ペダルの踏み方のポイントなど詳しく教えていただきクラシックだけでなく時代のニーズに応じたスタイルで、生徒の希望にも叶えたレッスンが大事だと感じました。また、実際レスナーさん達が舞台に立ち先生との共演でより曲の雰囲気を感じ、臨場感溢れるセミナーとなりました。
特に印象が深い、先生が作られた思春期の子供達にむけてのストーリーに、「こどもだってジャズ&ロック」の中からBGMで8曲抜粋し、笑いあり、胸キュンしたりのかわいいストーリーと先生の演奏に会場のレスナーさんもきっと発表会やイベントで使用したいと思ったことでしょう。また、3人連弾でチャップ・スティックを演奏し二本指でも弾ける簡単な楽譜に小さい生徒さんと少し大きくなった生徒さんで楽しめる曲を最後に終了となりました。

日頃のレッスンでも、ぜひ活用して生徒さんと一緒に楽しんでいただければと思っております。
橋本先生、前日のステップでお疲れのところとても素晴らしいセミナーをありがとうございました。

(Rep:ピティナ岡山支部  渡辺 恭子)

2015年5月11日

【実施レポ】2015年コンペ課題曲コンサート (梅村 知世先生)

2015年4月12日(日)、ヤマハ ミュージックリテイリング岡山店サロンホールにて『2015年コンペ課題曲コンサート♪ピアノとお話♪ 』が開催されました。講師には岡山県出身のピアニスト梅村 知世さんの、留学先ベルリンからの一時帰国にあわせてお願いしました。
ピティナ課題曲の中から普段講座で聞く事ができないD・E・F級のクラシック・近現代の曲を抜粋し、お話を交えて演奏していただきました。

梅村さんはピティナの経験者でもあり、現在もコンクールを受け続けていらっしゃるので、本番前の緊張をほぐす体操なども教えて下さり、とても親しみを感じました。 講座は《古典》ではモーツァルト、ハイドン、ベートーヴェンのそれぞれの演奏スタイルの違いについて、《近現代》では作曲家の特徴だけでなく時代背景や管弦楽(いろいろな楽器)との兼ね合い等。

さすがピティナ特級グランプリを受賞されただけあって、興味深いお話と演奏はとても素晴らしいものでした。
Rep:ピティナ岡山支部 寄田美沙子

2015年5月27日

【実施レポ】2015コンペ課題曲セミナー(ピアノデュオ・ドゥオール)

2015年3月26日(日)玉島市民交流センター 玉島湊ホールにて、講師にピアノデュオ・ドゥオール(藤井隆史先生、白水芳枝先生)を講師にお迎えし、2015コンペ課題曲セミナーを開催いたしました。午前にソロA1からC級、連弾初級、午後にD級・中級を取り上げていただきました。
藤井、白水両先生の息の合ったお話に演奏、すばらしいタイミングで全曲を演奏してくださり、解説もわかりやすく、アフタータッチ、響きの方向性などご指導いただきました。清潔感のある美しい演奏に感動いたしました。

前日に4時間ぐらいホールにてリハーサルされ、ホールの響きやバランスを再三チェックされながら本当に真摯に音楽づくりをされていました。
お二人のデビューからずっとセミナーやーコンサートを聴かせていただいていましたが、今回念願叶って岡山で実施していただき、本当に感謝いたします。すばらしい演奏会でした。来年のお約束も出来、大変うれしいです。
Rep:ピティナ岡山支部 安本久仁子

2016年4月14日

【実施レポ】2016年度ピティナ・ピアノコンペティション 課題曲セミナー(藤井 隆史先生、白水 芳枝先生)

2016年3月29日(火)倉敷市の玉島市民交流センター 玉島湊ホールにてピアノデュオ・ドゥオール(藤井 隆史先生& 白水 芳枝先生ご夫妻) をお招きし、「2016年度ピティナ・ピアノコンペティション 課題曲セミナー」が開催されました。

午前、午後合わせて4時間のセミナーで、A1からD級(Dは近現代のみ)の全曲、デュオ初・中級の予選曲の演奏と解説をしていただきました。

当日は春休み中ということもあり、親子での参加も多くありました。時代ごとに課題曲を続けて演奏された後、解説をしてくださるという形だったので、セミナーでありながら、コンサートを聴きに来ているようでもありました。
玉島湊ホールは、岡山前期・後期予選が行われるホールで、使用するピアノを使ってのセミナーだったので、様々なタッチ、ペダルなどで、どんな響きになるかを実際に聴くことができ、生徒の指導に大いに役立つと感じました。

先生方は、前日から綿密なリハーサルをされて、ピアノやホールの特徴をつかんでくださり、それを踏まえたうえでの細かな演奏のコツも教えていただきました。これからコンペを受けようとして参加した子どもたちも、このホールで、こんなに素敵な音色で弾けたらいいなと感じたことと思います。

ソロ・デュオ合わせて58曲の演奏と解説を終えられ、ほっとされていらっしゃったお二人にアンコールをお願いしたら、快く、サン=サーンスの「白鳥」を演奏してくださいました。サプライズだったにも関わらず、息もぴったりで、最後に会場全体が、温かい雰囲気に包まれました。
藤井先生、白水先生、ありがとうございました。

Rep:岡山支部 丸川 映

2016年4月28日

【実施レポ】2016年コンペ課題曲コンサート―ピアノとお話―(梅村知世先生)

160417umemuratomoyo1.JPG2016年4月17日(日)、ヤマハ ミュージックリテイリング岡山店サロンホールにて「2016年コンペ課題曲コンサート―ピアノとお話―」が開催されました。
昨年に引き続き、講師には岡山県出身のピアニスト梅村知世先生に、留学先ベルリンからの一時帰国にあわせてお願いし、ピティナ課題曲の中から普段講座で聴く事ができないD・E・F級のクラシック・近現代の曲を抜粋し、お話を交えて演奏していただきました。
160417umemuratomoyo2.JPG 《古典》D級課題曲のベートーヴェン バガテルからはじまり、E級 トルコ行進曲の主題による変奏曲へと、演奏を交えたお話には大変説得力があり、《近現代》では作曲家の特徴、国の違いだけでなく楽器の特徴、その曲のキャラクターを大切にメリハリのある音楽を作っていく事が大事だとお話しくださいました。
とても温かい雰囲気で講座の時間が流れ、興味深いお話と素晴らしい演奏であっという間の1時間半でした。
ありがとうございました。

Rep:ピティナ岡山支部 渡辺恭子

2016年10月13日

【実施レポ】バッハコンクール課題曲セミナー(石井なをみ先生)

2016年9月12日(月)ヤマハミュージック岡山店にて石井なをみ先生をお招きし、「バッハコンクール課題曲セミナー」が開催されました。

「バロック白楽譜指導ガイド -第7回日本バッハコンクール対策編-」を使いながら、バッハコンクールの中学Aまでの課題曲全て(インベンション、シンフォニアを除く)の解説をしていただきました。

石井先生は関西の方でいらっしゃるので、お話にメリハリがあり、とても楽しい講座で、2時間があっという間に過ぎてしまいました。実際に、良い演奏だけでなく、子どもが弾きがちな演奏もしてくださるので、違いがよくわかります。子どもにバロックを指導するにあたって、どんなことをしたらいいのか、レッスンの事例なども具体的にお話ししてくださいました。
小さなころから調や拍子を考えられるように常に意識させることや、音のイメージを作るための声かけなど、帰ってすぐにレッスンで使えるネタがたくさんありました。

石井先生には、12月に「美しい響きを創るための重力奏法」ということで、バロックとはまた違った音の作り方などのお話をお願いしています。そちらも、とても楽しみにしております。
石井先生、おいそがしいスケジュールの中、ありがとうございました。
Rep:岡山支部 安本裕子

2016年12月22日

【実施レポ】「四期」のしっておくべきこと‐作曲家とその時代の音楽的語法‐(赤松林太郎先生)

161205akamatsu_1.jpg2016年12月5日(月)ヤマハミュージック倉敷店2Fホールにて赤松林太郎先生をお招きし、「「四期」のしっておくべきこと‐作曲家とその時代の音楽的語法‐」という題で講座が開催されました。

お忙しい先生の講座がようやく実現し、多くの方に受講していただきました。
今回は、来年にかけての全4回シリーズの第1回目ということもあり、まず「速さの概念」を軸に、バロック、古典、ロマンそして本日のテーマである近現代へと続く大きな流れを解説していただきました。
速度記号のもつ意味合い・ニュアンスは、その時代の速度感から生まれたものであり、楽曲を知っていく大きなヒントになるのですが、どんどん広がっていく先生の解説は本当に興味深いものでした。
音楽史的な観点からだけではなく、広く世界史的な視野からもとらえてお話しくださった「四期」の音楽の変遷を学びながら、多くの作品を送り出した作曲家達の様々な挑戦を知ることが、曲の解釈ひいては演奏の工夫につながっていくのだと再認識させていただきました。

161205akamatsu_2.jpg そして本題の近現代。印象派、新古典派など近現代を代表する作曲家達の作曲技法についてお話が進むのですが、印象的だったのは「ドビュッシー」の「グラドゥス・アド・パルナッスム博士」冒頭部の楽譜を使ってのペダルの奏法でした。
調性の決まった時代の濁りのないペダルから、ハーモニーの混ざり方が美しく濁るペダルへと変化していくのですが、踏むタイミングだけではなく、深さのアレンジ、細やかに実現するための足の向き(フォーム)、ソフトペダルの効果的な使い方等々、演奏をされながら詳しく解説して下さいました。その音色の変化と響きの美しさとニュアンスの豊かさに感動でした。

161205akamatsu_3.jpg 次々溢れ出てくる深い知識、テクニック、指導法、その合間にユーモアセンスたっぷりのお話も交えられ本当にあっという間の2時間でした。
次回は、「バロック期」ですが、バロックにおけるペダルのとらえ方も、というまた興味深い予告もいただきました。益々楽しみです。
赤松先生ありがとうございました。



Rep:PTNA岡山支部 藤井洋子・野中典子  

【実施レポ】美しい響きをつくるための重力奏法(石井なをみ先生)

161212ishii_1.jpg 2016年12月12日(月)ヤマハミュージックリテイリング倉敷店にて石井なをみ先生をお招きし、「美しい響きを創るための重力奏法」という題で講座が開催されました。


美しい響きとは、遠くに音が伸びるということ、それには力を抜くということを、具体的な方法で演奏を交えてご説明していただきました。
まず、腕の力を抜くための具体的な方法を、動きを交えてお話しいただきました。
腕を回してみたり、腕をどなたかにあずけてみたり、その他にも、手首と上腕との関係、腰を支えて呼吸と一緒に打鍵すること、鍵盤の上に指を乗せ、音を出すのと同時に上腕を使うなど、いろいろな手法を教えていただき、良い音、良くない音とのあまりの違いに驚きを覚えました。


161212ishii_2.jpg また、四期別・作曲家別の奏法についてもお話をいただきました。それぞれの時代のいろんな作曲家と曲を何曲も取り上げ、指先のタッチの仕方、ハーフタッチ、アフタータッチ、シャープな音の出し方、重みをかけながら音を拡散する方法、鍵盤を這うように弾くことなど、具体的に、音を出しながら説明してくださいました。
先生が演奏されると、こんなにも音色が弾き分けられるものかと、美しい音に感動しました。
さらには、バッハのインヴェンションと、フランス組曲を使って、様々な奏法の練習の仕方も教えていただきました。


「感性が、知性で裏付けされること」と先生がおっしゃられました。楽譜をよく見て、どこの部分はどのタッチで弾くのか、どうしてそう弾くのか、その曲をどのように弾くかが大事で、キャラクターや構成なども考えて、説明ができるようにすることが大切であるということがよくわかりました。


いずれのお話も、指導者として共感を覚えたり、気づかされたり、新しい発見があったりと、とても充実した講座内容でした。
受講した皆様も、とても満足されたご様子で、もう一度聞きたい、もっと詳しく聞きたい、何回もシリーズとして続けてほしいという声もたくさん出ておりました。
ぜひ、またの機会にお願いしたいと思っております。


石井先生、本当にありがとうございました。



Rep:ピティナ岡山支部 藤井洋子

2017年2月16日

【実施レポ】「四期」のしっておくべきこと-作曲家とその時代の音楽的語法- (赤松林太郎先生)

170209akamatsu_1.jpg 2017年2月9日(木)ヤマハミュージック倉敷店2Fホールにて赤松林太郎先生による「「四期」のしっておくべきこと-作曲家とその時代の音楽的語法-」の第2回目、バロック期についての講座がありました。

まずルネサンスからバロック期にかけての社会的あるいは文化的背景を含めて舞曲がどのように発展していったか、そしてそれぞれの舞曲がどのように演奏されなくてはいけないかのお話がございました。


170209akamatsu_3.jpg舞曲の次に対位法的楽曲としてバッハのインヴェンション3番と4番を例に出されフランス様式とイタリア様式の違い、そしてそれに伴う3番と4番の演奏法の違いについてお話頂きました。
さらにテーマと対位旋律のシンコペーションとの関係、ピカルディー終止と主音のみのユニゾンで終止する場合についてご説明下さいました。


赤松先生の音楽のみならずヨーロッパの歴史や文化等幅広い知識から繰り広げられるお話に、時間の経つのも忘れあっという間の2時間だったと思います。
次回は古典派についてですがバロックの音楽がどのような変遷と発展をたどってソナタ形式に至るのか、今から次回の講座がとても楽しみです。

赤松先生有難うございました。


Rep:岡山支部 本田順一  

2017年4月17日

【お知らせ】5月5日石井なをみ先生公開レッスン時間割

石井なをみ先生の公開レッスンを下記の予定で開催いたします。
今回は、コンペティションのA1級~F級まで幅広くレッスンをしていただきます。
できるだけ多くの課題曲をレッスンしていただくことで、先生方のご指導のヒントもたくさんいただけると思います。たくさんのご参加をお待ちしております。
20170505ishii.jpg

2017年6月 9日

2017年度 コンペ課題曲企画 課題曲セミナー

岡山支部1.JPG2017年3月28日(火)倉敷市の玉島市民交流センター・玉島湊ホールにて、ピアノデュオドゥオールの藤井隆史先生と白水芳枝先生をお招きして、2017年度「ピティナ・ピアノコンペティション課題曲セミナー」が開催されました。

午前の部、午後の部と合わせて4時間半というお時間をいただき、A1級~D級(D級は近現代のみ)のソロ課題曲と連弾の課題曲(プレ初級・初級・中級の予選課題曲)というプログラムで演奏と解説をしていただきました。時間を忘れて、まるでコンサートを聴かせていただいているような至福のひとときのセミナーでした。
鍵盤からの音の引き出し方を、腕を使ったり、指先の様々なタッチで表現してくださったり、ペダルの細やかな踏みかえを試してくださったりと、これからコンペティションを受けようと思われている沢山の生徒さんたちも、熱い眼差しで受講されていました。 ピアノの響かせ方、連弾の細やかなバランス、ホールの響き等々、ホールでの演奏だから こそ耳で学べることも多かったことと思います。
岡山支部2.JPG先生たちの講座の面白く興味深いところは、1つの時代の作品をA1級からB級へと続けて 解説を進めていかれること(例えば、バロック期の課題曲をA1級からB級へ続けてひとく くりで)です。それにより、級の若いうちから育てておくべき音楽の歌わせ方、テクニッ ク、タッチなどを再認識し、それを次の段階へどのように広げていくのか、その道筋も学 ばせていただきました。
また、先生たちがこのセミナーのために作ってくださっている10ページあまりにわたる<演奏プログラム>の最後のページには、「連弾の心得」と「指導のポイント」をまとめてくださっており、ソロ曲の指導にも生きていく沢山のヒントをいただくことができました。
藤井先生、白水先生、本当にありがとうございました。

2017年10月31日

バッハコンクール課題曲セミナー

171020ishii_1.jpg2017年10月20日(金)ヤマハミュージックリテイリング岡山店にて、石井なをみ先生をお招きし、「バッハコンクール課題曲セミナー」が開催されました。
第8回日本バッハコンクール、幼児から小学5・6年AB、中学生A部門の課題曲全曲を石井先生の美しい音色と楽しくユーモア溢れる表現でご指導頂きました。 小さな幼児からバロックのスタイルに合った表現法、音色、アーティキュレーション、ディナミーク、指番号の工夫、音が良く聴ける耳を育てる、音程や拍を感じてフレーズを作る、何よりも左手が大切であるという事を改めて勉強することができました。 何も書かれていない、白楽譜から幾通りも考えられる様々な表現法を良い例、間違った例を取り上げながら、その中からまた新しい発見も出来、とても有意義で、あっという間の2時間でした。 コンクールに向け、どの生徒さんもバロックのスタイルにあった自分らしい演奏ができるよう、さらに努力して行きたいとおもいます。

Rep:岡山支部 本田ゆかり

2017年11月24日

【実施レポ】演奏家によるペダル講座 -ペダルは魔法の装置-(赤松林太郎先生)

2017年11月9日 「演奏家によるペダル講座 -ペダルは魔法の装置-」赤松林太郎先生をお迎えしてのお話しをしていただきました。

まず始めに、 ペダルを踏まない曲でもペダルに足をおいて置くこと、ペダルの形と自分の足元をみておくことが大事であってその事を幼児期から意識するようにしておくと良い。 この事から如何にペダルが重要であるかということを最初に気付かされました。

踏み方として、シーソーの支点を考えて足の向きをななめに(ななめのほうがデリケートに踏める)して、足の親指に力を入れて踏むとよい。踏むタイミングは3種類。先に踏んで弾く、同時に踏む(アクセントペダル)、音と音を繋いで踏む(レガートペダル)。ペダルの深さも深く踏む、ハーフペダル、クォーターペダル、紙一枚程のペダルの踏み方など、それぞれの事例を良い例、良くない例、又私達に、疑問をなげかけながら、分かり易くご説明してくださいました。先生はどの曲でも、どこからでも、すぐ演奏されるので、豊富な事例をお持ちになっていて、素晴らしいなと感心致しました。

その後バロック、古典、ロマンの中から数曲を取り上げてもっと深く楽譜から読みとりながら、ペダルの踏み方をレクチャーしていただきました。 バロックについては、バッハの曲はペダルの是非について先生のお考えを述べていただき、それは、その当時の鍵盤楽器の事とか、2声の曲は踏むと和声にはいいが、音が3声-5声にもなり、それは作曲者の意図としていないので良くない。全然踏まないのではなく、和音の変わり目には少し踏む等、それは大変納得のいくものでした。

古典の曲は、ゆっくり踏んでゆっくり離す、ペダルによって1音の不協はいい、音に艶を出す、ビブラートが作れる、和声に膨らみをもたせる等でした。

ロマン派のショパンの曲についてはペダルを踏む事によって,テンポの揺れ、音量の揺れを求めるため、時間差で踏んだり、華やかさを求めるため、どこから踏んでどこでゆっくり浮かすように離すとか事細かく演奏を交えてお話ししてくださいました。 同じ事が書かれていても時代によって解釈が違う事、だから曲の構成を分析して、どう使うかペダルの設計図を決めていく等が、とても大切で重要であるという事に気付かされました。

今回は大型のスクリーンを御用意してくださったので、良かったと思います。 先生のお話はいつ聞かせて頂いても内容濃く、時間を忘れてしまうほどの素晴らしい講座でした。赤松先生本当に有難うございました。

Rep:岡山支部 藤井洋子

2018年5月14日

【実施レポ】2018年度 コンペ課題曲企画 課題曲セミナー(藤井隆史先生、白水芳枝先生)

3月27日(火)玉島市民交流センター玉島湊ホールにて、藤井隆史先生、 白水芳枝先生をお招きし、「2018年度コンペ課題曲企画 課題曲セミナー」が開催されました。

先生方の課題曲セミナーは今回で4年連続となります。県内外から、そして親子で受講される方もいらっしゃり、およそ90名の方が受講されました。

A2級-C級全曲(D級は近現代のみ)、デュオ初級ABC中級AB全曲という贅沢な5時間のセミナー。時代順にソロの演奏と解説があり、曲がステップアップしていく様子が良く分かりました。そして、ソロとデュオ両方をアドバイス頂けたことで、デュオでのポイントがソロにも活かすことができ、理解が深まりました。中でもデュオでの耳の使い方、どのように音が広がっていくか、バランスの作り方や、手・腕の位置等、レッスンで押さえておきたい内容ばかり。興味深かったのは、邦人作曲家が実際にどんなイメージで作曲したかという貴重なお話もあり、課題曲を身近に感じることができました。

藤井先生、白水先生の素晴らしい演奏で会場いっぱいに美しい音色と、ユーモアたっぷりなトークで笑いにも包まれました。受講後、すごく良かった!演奏会を聴いているみたいだった!の声がたくさん聞かれました。素晴らしいセミナーを本当にありがとうございました。

Rep: 岡山支部 河田絵美

【実施レポ】2018年度 ピティナ・ピアノコンペティション課題曲コンサート(梅村知世先生)

2018年3月30日(金)にヤマハ岡山店にて、2010年ピティナ特級グランプリを受賞された梅村知世先生(岡山県出身)をお迎えし、「2018年度 ピティナ・ピアノコンペティション課題曲コンサート」が開催されました。

当日は、ピティナ・コンペのD-F級の古典と近現代の課題曲の中から、演奏とお話がありました。 梅村さんは現在ベルリンで研鑚を積まれていて、小さい頃から現在までコンクールにも数多く挑戦されてきています。その生きた経験から、コンクールではその結果に一喜一憂しないで、それを通して自分がどれだけ成長できたか、何か目標を持って進めたかが大切だと冒頭に話をされました。

クラシックスタイルの中から、古典派の曲ではハイドン、モーツアルト、ベートーヴェンのソナタを1曲ずつ取り上げ、演奏の後にその作品がいつ頃作曲されたか、その当時はどんな楽器で演奏され、どんな作風で書かれたかを説明されました。時代的には楽譜も様々な出版のものがあり、複数の版を見比べて考察し、装飾音の入れ方についても考え方が複数あり、様々な演奏家の演奏を聴くことを勧められました。課題曲になっているシューベルトのソナタについても、古典派の手法を取り入れているという説明でした。

近・現代スタイルでは多岐に渡るため、D-F級の中からポイントになる作品、音源の少ない曲を取り上げました。曲も長く全ての説明は無理でしたが、ピアニストとして弾きにくい部分、音色の選び方など、作曲家の特徴を踏まえて分かり易く話されました。特にセヴラックやガーシュイン、邦人の作品などはどのように曲と向き合ったら良いかのヒントを多数くださいました。 セミナーは初期古典派から一気に現代曲まで大変奥深く、これからコンペに向けて自分自身も探求して行かなければならないと痛切に感じました。

そして最後には、今年のロマン派の課題曲は様々な作曲家のエチュードが多いということで、自分が中学生の頃に最初に出会ったショパンの「エオリアンハープ」を弾かれました。この頃に弾いたエチュードは、大人になっても身体が覚えていて一生ものになるので、身体が無理なく弾ける曲を選曲し弾くことを勧められました。 梅村先生素敵な演奏とお話を本当にありがとうございました。

Rep: 岡山支部 丸川 映

2019年4月 8日

【お知らせ】2019年4月28日岡原慎也先生公開レッスンについて

先日公開いたしました、時間割で、B級が1曲抜けておりましたので、
訂正版を以下に公開いたします。


岡原慎也先生の課題曲公開レッスンの時間割は以下の通りです。
午前中の課題曲セミナー、午後の公開レッスンともに、まだお席はございます。
ぜひ、ご聴講ください!!
詳細、お申込みはこちら↓↓↓から!

岡原慎也先生 課題曲公開レッスン
日時:2019年4月28日(日)13:00~16:30
会場:ヤマハミュージックリテイリング 岡山店 サロンホール

★13:00~13:30【A2級】
  ① バロック/きらきら星(フランス民謡)
    近現代/オスティナート(林光)
  ② クラシック/月のこびと(トンプソン)
    近現代/バッグパイプ(岡村周平)

★13:30~13:55【A1級】
  ① クラシック/気のいいアヒル(ボヘミヤ民謡)
    近現代/若々しい騎士(ジョン・ジョージ)
  ② 近現代/小さな決心(秋透)

★14:00~14:50【B級】
  ① バロック/ジーグ(テレマン)
    近現代/五月の風(平吉毅州)
  ② バロック/ポロネーズ(CPEバッハ)
    近現代/ダンス(ガルシア)
  ③ 近現代/つかの間の幻(マイカバル)

★15:00~15:50【C級】
  ① バロック/アリア(ラートゲーバー)
    近現代/そよかぜのおどり(三善晃)
  ② バロック/小さな風車(クープラン)
    近現代/おしゃれいもむし探検にゆく(枝野奈津子)
  ③ クラシック/ソナタハ長調 KV545 第1楽章(モーツァルト)

★16:00~16:30【D級】
  ① バロック/クーラント(リュリ)
    近現代/亜麻色の髪の乙女(ドビュッシー)

時間は多少前後する可能性がございます。ご了承ください。

2019年4月13日

※訂正【お知らせ】2019年4月28日岡原慎也先生公開レッスンについて

先日公開いたしました、時間割で、B級が1曲抜けておりましたので、
訂正版を以下に公開いたします。


岡原慎也先生の課題曲公開レッスンの時間割は以下の通りです。
午前中の課題曲セミナー、午後の公開レッスンともに、まだお席はございます。
ぜひ、ご聴講ください!!
詳細、お申込みはこちら↓↓↓から!

岡原慎也先生 課題曲公開レッスン
日時:2019年4月28日(日)13:00~16:30
会場:ヤマハミュージックリテイリング 岡山店 サロンホール

★13:00~13:30【A2級】
  ① バロック/きらきら星(フランス民謡)
    近現代/オスティナート(林光)
  ② クラシック/月のこびと(トンプソン)
    近現代/バッグパイプ(岡村周平)

★13:30~13:55【A1級】
  ① クラシック/気のいいアヒル(ボヘミヤ民謡)
    近現代/若々しい騎士(ジョン・ジョージ)
  ② 近現代/小さな決心(秋透)

★14:00~14:50【B級】
  ① バロック/ジーグ(テレマン)
    近現代/五月の風(平吉毅州)
  ② バロック/ポロネーズ(CPEバッハ)
    近現代/ダンス(ガルシア)
  ③ 近現代/つかの間の幻(マイカバル)

★15:00~15:50【C級】
  ① バロック/アリア(ラートゲーバー)
    近現代/そよかぜのおどり(三善晃)
  ② バロック/小さな風車(クープラン)
    近現代/おしゃれいもむし探検にゆく(枝野奈津子)
  ③ クラシック/ソナタハ長調 KV545 第1楽章(モーツァルト)

★16:00~16:30【D級】
  ① バロック/クーラント(リュリ)
    近現代/亜麻色の髪の乙女(ドビュッシー)

時間は多少前後する可能性がございます。ご了承ください。

2021年5月 1日

【変更のお知らせ】5/5岡原先生公開レッスンについて

感染状況を考慮し、先日公開しましたレッスンの時間割を変更いたします。

直前で申し訳ございませんが、決定次第こちらに掲載させていただきます。

しばらくお待ちくださいますよう、お願い申し上げます。

岡山支部事務局

2021年5月 2日

5/5岡原先生公開レッスン【訂正版】

岡山支部主催、岡原慎也先生による公開レッスンは、

感染状況を踏まえて、午前中のみの公開に変更させていただきます。

時間割は以下の通りです。

【A1級】

10:00~10:15 グリーガー/メヌエット  阿部美穂/いっぽんばしわたろう

10:15~10:30 グリーガー/メヌエット  バスティン/ダブリンのジッグ

10:30~10:45 フランス民謡/羊飼いの娘  バスティン/ダブリンのジッグ

【C級】

10:55~11:15 ディアベリ/ソナチネ  兼田敏/秋のセレナーデ

11:15~11:35 テレマン/ファンタジア  ミュルデル/村の夕暮れ

【B級】

11:45~12:05 CPEバッハ/マーチ  中田喜直/夕方のうた

12:05~12:25 ディアベリ/ソナチネ  中田喜直/夕方のうた

以上になります。

直前の変更で大変申し訳ございません。

どうぞよろしくお願い申し上げます。

2023年4月17日

時間変更のお知らせ(岡原慎也先生公開レッスン)

5月4日(木祝)開催の公開レッスンの時間帯を、

都合により30分繰り下げて行います。

以下の通りとなります。

【午前の部】10:30~13:00

【午後の部】14:00~16:30

変更後の時間割は以下の通りです。

20230504岡原先生時間割公開用.pdf

2023年4月29日

5/4岡原慎也先生公開レッスン聴講募集中です

5月4日(木・祝)

岡原慎也先生をお迎えして、課題曲公開レッスンを行います。

GW中ということもあり、動画配信のお問い合わせを多くいただきましたので、

急遽、お申込みいただきました方皆様に、

後日動画配信をさせていただくことといたしました。

当日どうしてもご都合が悪い場合には、後日動画配信でご受講ください。

ピティナ・ピアノセミナー (piano.or.jp)

こちらのリンクより、「オンライン」でお申し込みください。

WEBお申し込み締め切りは、5月2日(火)23:59までとなります。

時間割は以下をご覧ください。

皆様のお申し込みをお待ちしております。

岡原先生時間割.png



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