ご挨拶
7月末、そよ風涼しい夕方のワルシャワ空港に降り立ちました。その名もフリデ
リク・ショパン国際空港。玄関口でショパンにお出迎えいただけるのが、ここ
ポーランドです。目抜き通りにあるベンチは、座ると即興曲が流れだすショパン
ベンチ。これから私が弾きに行くのはショパン音楽祭「夏にショパンを」。
翌日、ワルシャワから250kmほど南の音楽祭の地に到着。こんもりと緑深い林の
奥にホールが見え、ふと足元を見ると、リスくんが木の実をひたすらかじって
います。人々は硫黄泉が湧くスパでプログラムを組んでもらい、ゆったりと身体を
癒しながら休暇を楽しんでいます。
そして音楽祭5日目夜は私の出番。ショパンのノクターン作品62、グランドワルツ、マズルカ作品24と30、シマノフスキのマズルカ、ザレンプスキのグランド
ポロネーズというプログラム。こんな雰囲気の中で弾けるのって幸せだな・・と
思いながら、そっと指を鍵盤に置きました――これが2012年の私の夏。
表参道カワイパウゼステップに弾きに来て下さってありがとうございます。
三善晃作品とショパンをメインに、日本の心、ショパンの心、表参道で!
表参道パウゼステーション代表:楠原 祥子 Shoko Kusuhara
(当日のプログラムより)