ご出演のみなさまへ
本日は表参道パウゼステップに演奏にいらして頂き、誠にありがとうございます!
コロナ・・・
半年前のこと。。。3月初めに私はポーランドにメンデルスゾーンの2台ピアノ協奏曲の合わせのために行きました。ワルシャワからほんの少しだけ足を伸ばし、ウィーンに滞在して、国立オペラ劇場でマスネの『マノン』も観ることができたのです。
でも、その渡欧はまさにぎりぎりのエッジのところで、わずかその10日間の間に世界の情況は激変したのでした。
ワルシャワに戻って、デュオの相棒のタマラと練習を重ねていたある晩、テレビをつけたところ、首相が何かを発表しています。いかにも重要な内容であることがすぐに察せられました。「空港を閉鎖する!」
それからの相棒のタマラの稲妻のごとき行動の速さは眼を見張るものがあり、その発表から40分後には、私の帰国便を翌日の便に変えてもらうために、私達はワルシャワのショパン空港に到着していました。
それでもまだその頃は、オリンピックはおろか、コンサートなど芸術活動のほぼすべてが中止になるなど、思いもよらないことでした。
そして夏が過ぎ今は9月。
表参道パウゼステップは開催できる運びとなりました。
無観客、アドバイザー2名、トークコンサートなしと、従来とはガラリと形態が変わりますが、それでもライブ演奏が実現することが大きな喜びです。
今日はスタッフ一同、コロナ対策に細心の注意を払いながら、みなさまの演奏を楽しみに聴かせて頂きます。
表参道パウゼステーション代表 楠原祥子
(当日のプログラムより)