昨年に引き続き、仙台出身のN響ヴァイオリニスト三又治彦さんの働きかけで復興支援コンサートが実現しました。昨年も一緒に演奏して頂いたピアニストの三又瑛子さんと、今年は大崎市出身のN響クラリネット奏者伊藤圭さんも含め三人での精力的な支援コンサートになりました。
今年も、東京からおいで頂き、心温まる素敵な音楽のプレゼントをくださって、心より御礼申し上げます。
6月12日(火)
11:30 古川高等学校体育館 対象 1年生、音楽部2・3年生、職員など約300人
エルガーの「愛の挨拶」に始まり、ヘンデルの「私を泣かせてください」、「チャルダッシュ」やそれぞれのソロなどをたっぷり聞かせていただきました。
古高は、伊藤さんの母校です。演奏開始前から校長先生や音楽の先生や多くの方々に大歓迎を受けました。耐震工事が行われている校舎で定期試験直前の1年生を中心に繰り広げられました。
終了後も校長室でミニコンサートをし、くつろいだ場を提供していただくなど、数々のご配慮に感謝申し上げます。
15:00 大崎市古川中央公民館大ホール 大崎市民など およそ170人

昨年は、大崎市の他の事業と重なり残念でしたが、今年は職員の皆さんのご努力により、大々的に広報掲載やポスター掲示を行って頂くことができました。お蔭で、平日の午後にもかかわらず、多くの方々に足を運んで喜んでいただけましたことを感謝申し上げます。
市民の皆様には、地元の演奏家を知っていただき、素晴らしい生の演奏をご堪能頂けたことと思います。
「良かった。普段なかなか聞けない楽器の演奏で心が洗われたようだ。」
「地元出身で素晴らしい演奏家がいるのを始めて知った。」
「気軽に聞ける貴重な機会だった。また、機会があれば是非聴きたい。」
「こんなに良いのに、もっと大勢に聴いてもらうと良かった。」
大崎市出身の演奏家は様々なジャンルでたくさんいらっしゃいます。
これを機に、いろんな方に故郷で気軽に素晴らしいパフォーマンスをして頂き、元気な姿を見せて頂きたいものだと思いました。
6月13日(水)
10:30 純心幼稚園 園児と保護者、職員など およそ300人
音楽教育に熱心な園長先生のお計らいで、昨年に続いての訪問です。昨年とは楽器の編成が変わりましたが、昨年同様大崎みちのくステーションで進行担当を任され園児と演奏の仲介を致しました。「ワルツィングキャット」の曲では、幼児のピアノ指導に導入しているリトミックの要素を入れてみると、興味をもって音楽を聞いてもらうことができました。
日頃から音楽に親しんでいる子供達はとても喜んでくれました。保護者の方からは、「なかなか聞く機会のない素敵な音楽を聞けて良かった。」「子供たちは幸せ。」と話してくださいました。
終わりに、今年も園児たちがお礼にピアニカを一生懸命演奏してくれたのがかわいらしくて嬉しかったです。
14:00 大崎市屋内運動場 古川東中学校生徒職員など およそ600人
校舎も体育館も被害を受け、プレハブの校舎で頑張っている学校です。今回は、市の総合体育館は耐震工事中で使用不可。しかし、どうにかして実現しようとご努力いただきました。生徒たちは、屋内運動場の硬い地面に運動着で座って鑑賞することになりました。ピアノの代わりに、楽器店さんのご協力で電子ピアノを用意して頂き会場が完成しました。
ここでも急遽、みちのくステーションで進行を務めましたが、生徒たちの立派な鑑賞態度には感心しました。学校一丸となって、目標に向かって進んでいる姿を感じました。
演奏終了後、「いい機会をありがとう。」「馴染みのある曲があって良かった。」「地元の先輩たちが活躍しているのを知ることができて嬉しい。」などの感想をいただきました。
18:00 古川東中学校音楽室 吹奏楽部員、弦楽部員、保護者などおよそ120人
音楽部の生徒及び保護者の方々、一般の方で鑑賞しました。
おまけに特別企画して頂いた、クラリネットの特別指導や三又さんたちへの質問コーナーを通して、生徒たちは一流の演奏家をより身近に感じ目標にできたことでしょう。

二日間、スケジュールいっぱいのところを、一つ一つ丁寧に心を込めて演奏や音楽の啓蒙活動をしていただきました。
一流の音楽家として演奏を披露して頂いただけでなく、次の世代に繋ぐご指導もして頂きましたことに感謝申し上げます。また同時に、ふるさとの人々への熱い思いも伝わってきて深く感動致しました。ピティナ大崎みちのくステーションが関われたことを誇りに思います。