レポート アーカイブ

2008年5月20日

~生徒が伸びるコンクール活用法(藤原亜津子先生)~セミナーレポート

青梅支部では5月15日(木)に藤原亜津子先生をお迎えして「音楽の森ピアノ講座2008 ~生徒が伸びるコンクール活用法~」をテーマにセミナーを開催致しました。バスティンなどのセミナーでおなじみ、いつもエネルギッシュな藤原先生の明るい トークに、受講者にとって笑顔の絶えない講座となりました。

テーマは「生徒が伸びるコンクール活用法」ですが、まず藤原先生は「コンクールは生徒だけではなく、私(講師)自身が伸びるチャンスです」と強調し ておられました。ベテランである先生ですら、コンペの講評をいつも真摯に受け止め、今後の指導の糧にされているとのこと。いつもご自身を「まだまだ頑張ら なくては」と思える状況に置くというその姿勢には頭が下がります。

生徒や親御さんに、コンペ参加をお勧めする時のコミュニケーション術などにも触れ、コンペは「今の実力を追求する場」であり、ステップは「継続しつ つ今後の方向性を定める機会」と位置づけ説明、決して義務ではなく生徒自身の自由な意思でチョイスするよう心がけているとおっしゃっておられました。ま た、結果だけを求めるのでなく、失敗も成長に結びつける言葉がけも欠かさないとのことでした。

余談で「生徒や親御さんには、なかなか言いにくい事もちょっと語尾を上げると上手く伝わるものよ」ともらされたのには、参加者からもふと笑いがもれ ました。ぜひ参考にさせていただこうと思います!その後はバスティンセミナーでおなじみの、「お手玉」や「玉ひも」などの小物をあげ、導入期のテクニック の確立をわかりやすくご説明いただきました。

この時期は、コンペティションの準備として大事な時期でもあり、会場には若い先生方の姿も目立ちました。

このあとシリーズ講座は6月21日 金子恵先生の「コンペティション課題曲公開レッスン」へ、またコンペ終了後は再び藤原先生による「コンペアフターフォロー」講座へと続きます。どうぞ多数のご参加をお待ち申し上げております。

2008年6月24日

6/21 コンペティション課題曲公開レッスン(金子恵先生)

koukai1.JPG2008年6月21日、国立楽器本店 音楽の森コンサートフロアにて金子恵先生の2008年コンペ課題曲公開レッスンが行われました。

当日はA1~C級まで7名の生徒が受講、金子先生はエネルギッシュかつ丁寧に、また時には生徒の手を取りながら教えてくださいました。まずどの曲も、テンポ設定が重要であることを強調されました。フレーズを生かすためにも、また舞踊を意識するためにも、その曲を活かすテンポを見つける事が必要であり、時には実際にフレーズを歌ってみて決めるのも良いと話されました。また「教え込むだけでなく、子供自身の耳で音を判断させなければ演奏は変わらない」という言葉が、印象に残ります。


スタイル別には、バロックで必要になる軽い音のタッチの練習法や、古典での弦楽器の奏法をふまえた上での説明、アーティキュレーションの選択、またオーケストレーションを意識した音作りなど、生徒達にもわかりやすい言葉で伝えていただきました。また近現代などでは、いかに印象に残るような音楽を作るかを考えなければならないとも話されました。
弱くても響く音の出し方のコツなど、すぐに実践できる要点を余すことなく教えていただきました。


一人一人の持ち時間には限りがありますが、先生はその中でもまずその生徒の良い部分を認めてくださり、それによって心をひらいた生徒が、先生の言葉の数々に引き込まれるように夢中になっていく姿は、コンペ指導だけでなく、ぜひ普段のレッスンの参考にさせていただきたいと思いました。

課題曲セミナーからひきつづきの公開レッスンで、さぞお疲れの事と思いますが、金子先生、どうもありがとうございました!!!

2010年10月29日

国立支部「バロックダンス勉強会」

10282.JPG国立支部では今年から月1回の定例会議とは別枠で、支部活動会員による勉強会を行っています。その中の試みとしまして今回は初めて外部の先生をお招きし、10月28日(木)、国立音楽大学AIスタジオにて「バロックダンス勉強会」を行いました。講師は石田由美先生(桐朋音楽大学卒。古典舞踊を村井頌子・浜中康子各氏に、フォルテピアノを渡辺順生氏に師事。今年5月にルーテル市ヶ谷センターでバロックダンスとフォルテピアノのコンサートを催されました)です。


取り上げられたのは「メヌエット」、中でも「Zのメヌエット(Z型に移動する)」を実際に踊ってみようという内容です。いつもの勉強会と違い、身体を使うというイベントに、普段運動不足のメンバーはちょっとドキドキ気味です。

まずは「足の基本ポジション(1~5番)」と「プリエ、エルヴェ、ジュテ」の動きを実践し、「6拍」でひとまとまりとなるステップを練習しました。ただしこの6拍は「2拍+4拍」という複合型となります。ここがなかなか上手くとらえきれずに、はじめはぎくしゃく気味。

やっとの思いで6拍のステップが踏めるようになり、そこからは男性役、女性役二人一組でZ型に移動するという「Zのメヌエット」を踊りました。


実際に動いてみて感じた事は「拍のまとまりやフレーズ感が楽譜上の"小節"の概念とは違ってくる事」、また「各拍に入っていく感覚はそれぞれ微妙な違いがある」という事などです。やはり舞曲は踊ってみないとわからないものですね!メヌエットだけでもこれだけ奥が深いのですから、「ガボット」等などたくさんの種類のバロックダンスを理解するには相当な覚悟が要りそうです!
...しかも意外にもこのバロックダンス、つま先で歩くため体力を相当消耗し、シェイプアップも期待できそう...などとメンバーはひそかに期待を寄せるのでした。


石田先生、どうもありがとうございました。

2016年9月17日

国立支部35周年パーティー

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国立支部、久々の更新になります!
秋になりましたが台風が毎週のように来てあまり落ち着かない日々が続きますね。

先日、国立支部35周年記念パーティーを開きました。

総勢20名ほどのメンバーが揃い、各で出し物をしたりととにかく国立支部らしい会となりました。
ミュージックベルやピアノソロ、連弾、鍵ハモでのアンサンブルや合唱、みんなでフラダンスやぐるぐるピアノ、そして漫談までも、、、食事中には支部の先生が作られたCDを流したりととにかく盛りだくさんの出し物、どれも印象的でした。


三多摩支部という名前で発足したこの国立支部、とにかく熱意のある先生方で今の形が出来たといっても過言ではないと思います。


この支部が発足された話しやご自分のお話も一人一人がされ、またメンバーと共有した時間はとても充実した時間でした。

秋はステップ、そして講座とまだまだ支部の活動は続きます!
これからもより良い活動ができるように進んでいきたいと思います。

2016年11月24日

国立秋季ステップ開催レポート(2016.11.13)

この日は朝から気持ちの良い秋晴れでした。
音楽学校のスタジオということで、楽器はスタインウェイのフルコン。
ステージがなくて客席やアドバイザー席は写真の通りやや狭い感じですが、天井は高く、素晴らしい音響で一人一人のタッチや音色、弾き方の個性がはっきりと聞き分けられました。
アドバイザーの講評もそれを反映して、弾き方やピアノ演奏についての考え方に細かいアドバイスがありました。

※実施事務局からのお願い
時期柄、風邪などでやむを得ず欠席される場合もあるかと存じます。
会の進行に関わりますので、ご欠席の場合はご一報頂けますと幸いです。
ご参加の皆様のご協力、どうぞ宜しくお願い致します。


会場とスタインウェイ
講評風景
表彰式1,2部
表彰式3,4部
表彰式5,6部
表彰式7部

2018年11月17日

国立秋季ステップ開催レポート


11月11日(日) 国立秋季地区ステップが、国立音楽大学付属中学・高等学校内のスタジオで開催されました。
参加者は85組(うちグランミューズは9組)そして14名の方が継続表彰を受けられました。
アドバイザーの先生は、石崎久子先生、直井文子先生、仲田みずほ先生で長時間丁寧にコメントを書いてくださいました。

今回は昼休みの後、仲田みずほ先生のトークコンサートがありました。
曲目はソレールのソナタR.84、ドビュッシーの月の光、ラフマニノフの音の絵op.39-6、シューマン=リストの献呈と盛りだくさん。
ラフマニノフやドビュッシーと比べるとあまり知名度が低いと思われるソレールの作品も興味をもてるようなお話をされた後にスタインウェイから多彩な音色を引き出した迫力のある演奏を聴かせていただきました。

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子供や大人も、そして会場にいるスタッフ達も真剣に演奏に聴き入ってしまう演奏でした。
今年は各部ともに表彰される方がいらっしゃり、国立音大ならではの温かい雰囲気の中、また先生方より今後の的確なお言葉をいただけるお時間でした。

先生方本当にありがとうございました。

そしてまたステップ参加者の方には新たな音楽の探求、楽しみを見つけていただけることを願っています。

以下表彰式の写真です。
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2019年1月25日

国立支部 2019年総会&新年会

明けましておめでとうございます。

2019年1月24日(木)立川にて国立支部の総会、そして新年会をおこないました。

総会では昨年度の収支報告や今年度の役員決定、そして今年度予定しているステップやコンペティションのお話や講座のなど密度の濃い時間となりました。

いつもは和やかな雰囲気をもつ国立支部のメンバーもこのときばかりは(?!)背筋が伸びて新年度の活動の会話をしています。

その後は美味しい食事と共に新年会のスタートです。今年は少人数での会でしたが新年会中でも活動会員によるステップのお話や、予定している講座のお話など今年訪れるイベントのトークを楽しみました。

様々な環境下にいるメンバーが揃っている国立支部です。一人一人出来ることを一つ一つ協力しあいアットホームな雰囲気につつまれています。
今年もどうぞよろしくお願いします!


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2019年4月 2日

第一回ヤングスプリングコンサート開催致しました

2019年3月28日国立支部主催の第一回ヤングスプリングコンサートが小金井宮地楽器ホール 大ホールにて開催されました。

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響きも最高のホールにて一番小さな生徒さんは年長のピアニスト、そして一番大きな生徒さんは高校生と多彩な演奏を聴くことができました。

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ゲストは吉野奈緒さん。
小学6年生とは思えない大人っぽい雰囲気で登場され、ワルツ3曲即興曲1曲を演奏されました。会場全体が引き込まれてあっという間の時間でした。

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そしてこのコンサートはピティナのステップ等に継続して参加している生徒さんと昨年度のピティナ・ピアノコンペティションの予選奨励賞以上の生徒さんを支部から表彰する表彰式もありました。

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支部長から一人一人賞状とトロフィーが渡されていきます。

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コツコツと続けていることがこのように素晴らしいことと認識してもらえるということはまた生徒さんにとっても嬉しい瞬間です。

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今回は「ヤングピアニストコンサート」と「スプリングコンサート」の合同開催となりました。素晴らしいホール、そして素晴らしい演奏の中春休みの貴重な一日が音楽に包まれた一日でした。

2019年6月 8日

西尾洋先生「作曲家が教えるピアノ」

2019年6月6日(木) 国立 AIスタジオにて国立支部主催の今年初の講座に西尾洋先生をお呼びしました。
タイトルの通り「作曲家が教えるピアノ」という西尾先生からみた作品へのアプローチ、考え方などとお話くださいました。

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先生自身の生い立ちの話から椎名林檎のお話、そして知育玩具や絵本について様々な話題を盛り込んでのギロックの作品へ繋がる西尾先生の惹きつける力に圧倒されてしまいました。

学ぶということ、知るということ、分析とは?、楽譜を読むとは?

指導者であれば当たり前に勉強していることを伝えるとはどういうことなのか?

調性の大切さ、音程や楽譜を読んでいく大事さ、と一曲一曲丁寧に細かく説明してくださいました。

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現代社会ではすぐに結果が求められることが多く(ピアノ指導の場でもありがちですが、、、)目に見える何かを残そうと頑張ってしまうのですがそれと併せて目に見えない大事なことを知っていく、経験していくこととはなんだろう?と先生のお話を聞き、感じることが出来ました。

あっという間の二時間、最後は支部メンバー中心のランチ会にも西尾先生を囲んでまた楽しい時間を過ごさせていただきました。

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2019年7月 4日

第43回ピティナコンペティション福生地区予選が開催されました

2019年6月30日(日)、心配していたお天気にも恵まれ今年も第43回ピティナ・コンペティション福生地区予選が開催されました。
開場早々に会場ロビーには、少し緊張気味の出演者と保護者の方たちの姿でいっぱいになり、スタッフも張り切って対応させていただきました。

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福生地区予選は、A2級~F級、連弾もあり129組(138名)と多くの方が参加してくれました。長い審査時間でしたが、1人の遅刻者、欠席者、トラブルも無く無事に終えることが出来ました。

福生地区予選に参加していただいた出演者の皆様、審査員の先生方、会場スタッフの方々のご協力に感謝いたします。

本選へ出場される皆様、ぜひ頑張ってください!!

2019年12月 2日

国立秋季ステップ開催レポート

11月23日(日)国立秋季地区ステップが国立音楽大学付属中学・高等学校内スタジオで開催されました。参加者は84組(内グランミューズは14組)、そして20名の方が継続表彰を受けられました。雨が降る大変寒い日でしたが皆さんとても熱心な演奏でした。

アドバイザーの先生方は、岩淵貴子先生、菊地裕介先生、小池由美先生でした。
温かい励ましのお言葉や、より上手くなるためのアドバイスを丁寧にコメントを書いてくださいました。

15時からは菊地裕介先生によるトークコンサートがおこなわれ、参加者のみなさんはじめ多くの方々が集まってこられました。
曲目は「チャイコフスキーのくるみ割り人形の序曲」「ショパンの革命」「ベートーベンのエリーゼのために」と、どれもクラシックのよく知られている曲ばかりで小さなお子さんも一度は聞いたことがある親しみやすいものばかりでした。
"エリーゼのためにはピアノ初心者の曲?"と思いがちな一曲も菊地先生は"プロも演奏します!"と、今まで聞いできた「エリーゼのために」とは違う演奏をされ聴衆者はその演奏に惹き込まれてしまいました。

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また、講評の時間では音楽以外の、学校の勉強もきちんとやり色々な引き出しをつくる大切さもお話され、また、
強弱をつけることがメインになってしまうピアノという楽器でどのように音楽を作っていくか、ということを主に、さらなる音楽への構成を考える助言をいただきました。


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冷たい雨が降る中、今日この日のために練習を重ねてきた演奏はとても熱いもので、小さなピアニストから大人のピアニストの方多くの方に参加していただき無事に終えることができました。演奏を終えた方々がほっとした表情で1階ロビーでくつろいでいたのも印象的です。
そして長時間にわたり、一人一人の演奏に真摯に向き合いアドバイスをいただきました先生方、本当にありがとうございました。

表彰されたみなさん、本当におめでとうございます。
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