セミナー アーカイブ

2009年8月31日

ピアノ指導者のためのコード習得セミナー(橋本晃一先生)


「長年ピアノを弾いているけれど、楽譜がないと何もできない...」
「レッスンにコードを導入したいけど、自信がない...」
「伴奏づけやアレンジができるようになりたい...」

そのような先生方に、多数の作・編曲を手がけ、ステップ課題曲でもおなじみの橋本晃一先生がおくる、コードが読める!弾ける!使える!ための講座が開かれます!どうぞご期待ください!

♪コードネームの読み方の基本
♪指にフォームを覚えさせる弾き方
♪おしゃれなコードを使うためのコード進行法
上記の習得の手順と、練習の方法をご指導いただきます。


日時   2009年10月8日(木) 10:00~12:00
会場   国立楽器音楽の森 2Fコンサートフロア
受講料  一般:¥2,000(税込)
     PTNA会員、国立楽器会員、学生:¥1,500(税込)
       ※当日は各¥500増しとなります。ご注意ください。

主催   PTNA青梅支部
問合せ 申し込み先

溝口 Tel&Fax 0428-22-4642
松内 Tel&Fax 0428-32-0808

2009年10月 8日

<緊急>橋本晃一先生講座 台風により延期します

10月8日開催予定でした、橋本晃一先生による「ピアノ指導者のためのコード習得セミナー」は、大型台風上陸により10月22日(木)に延期となりました。開始時間、場所等はそのままの内容での延期とさせていただきます。ご迷惑をおかけしますが、なにとぞご了承くださいますようお願い申し上げます。なおご不明な点ございましたら、下記にお問い合わせください。

♪コードネームの読み方の基本 ♪指にフォームを覚えさせる弾き方 ♪おしゃれなコードを使うためのコード進行法
上記の習得の手順と、練習の方法をご指導いただきます。


日時   2009年10月22日(木) 10:00~12:00
会場   国立楽器音楽の森 2Fコンサートフロア
受講料  一般前売:¥2,000(税込)
     PTNA会員、国立楽器会員、学生:¥1,500(税込)
       ※当日は各¥500増しとなります。ご注意ください。

主催   PTNA青梅支部
問合せ 申し込み先

溝口 Tel&Fax 0428-22-4642
松内 Tel&Fax 0428-32-0808

2009年10月30日

ピアノ指導者のためのコード習得セミナー(橋本晃一先生)レポート

IMG_1923_SP0000.jpg2009年10月22日(木)国立楽器音楽の森コンサートフロアにて、ピアノ指導者のためのコード習得セミナーが開催されました。講師には、多数のピアノ教材やステップ課題曲でもおなじみの橋本晃一先生をお招きしました。先生の教材はきっと皆様も必ず1冊はお持ちではないでしょうか?台風で二週間延期になり、ご迷惑をお掛けしたにもかかわらず、当日多数の方々が会場に足を運んでくださいました。これも橋本先生の人気たる所以なのでしょう。


教材には
「コード進行の基礎知識〈課題と解答付〉」
「Chord Form Perfect Master〈ピアニストのためのコード・フォーム完全マスター〉」
(二冊ともドレミ楽譜出版)が使用されました。

先生の教材は、右手でコードをつかみ、左手でベースという両手奏を基本として説明されています。受講者は各種コードを両手奏により体験しながら、その後はaug、7th、△7th、などへ発展させていきました。コードの進行については、トニック、サブドミナント、ドミナントの説明に始まり、Ⅱ-Ⅴ-Ⅰ(トゥーファイヴ)、循環コードのご説明をいただきましたが、先生の教材では主要進行が全調で自習できるようになっているので、ぜひ活用してみようと思っています。

アレンジの基礎となるメロディーへのコードづけについては、段階的アプローチを提案されとてもわかりやすいものになっています。その段階的アプローチとは、まずメロディに対して主要三和音をつけてみて、その後理論に伴い、副三和音→借用和音→aug dim等→代理コード→9th 11th等のテンション、の順に可能性を探っていくというものです。例題も豊富に載っており、しっかり応用力をつけることが出来そうです。


先生は短時間でコード全般における説明をされ、非常にお疲れであったでしょうにもかかわらず、最後に映画カサブランカより「時のたつまま」をピアノソロでご披露下さいました。するとまたたく間に会場は素敵なJazzのライブハウスに早変わり!!受講者はしばし勉強を忘れ、心地よいひとときに酔いしれました♪

ポピュラー指導や初歩教材の編曲だけでなく、最近ではレッスンにおいて生徒さんから「作曲や編曲をしてみたい」とのリクエストを受ける事も稀ではありません。そんな時にコードを味方につけ、柔軟に対応できるレスナーでありたいと感じる今回の講座でした。最後まで温かくお教えいただきました橋本先生、どうもありがとうございました。

2011年9月14日

佐々木邦雄先生「ソルフェージュ指導法講座」セミナーレポート

sasaki2.JPG sasaki1.JPG2011年9月8日(木)、国立楽器内にて、佐々木邦雄先生の「ソルフェージュ指導法講座」セミナーが開かれました。音楽の基礎能力となるソルフェージュの大切さと、その体得までの手法を、先生の自作の教材を用いてご説明いただきました。


 楽曲を読み説くための「術」を身につけ、楽典、和声、リズムなどあらゆる角度からふみ込んで行き、それをいかに「生きた」演奏表現につなげていくか...一見すると難しいようですが、佐々木先生はとてもユーモアを交えて説いていかれます。

 

近親調、和声、ソナタ形式などの、知っているようで知らないエピソードには発見の連続でしたし、
ハノンを使った練習方法などは、その日からレッスンで実践できるものです。
また先生の自作の教材は、曲としても大変美しいもので、教材のもつ「魅力」も、勉強の面白さや
意欲を深める大きな要因なのだと感じさせられました。
ソルフェージュの世界は当然奥深く、この日はまだ入口に立ったに過ぎないでしょう。しかし
これからも深く勉強してみたい!と参加者全員、意欲をかきたてられる講座でした。

 

今回は国立支部会員のみの催しとなり少人数参加でしたが、先生の明るいお人柄を身近に
感じ取ることの出来る贅沢な時間となりました。佐々木先生、本当にありがとうございました!

 

≪ 以下は会員の声です。≫

◆佐々木先生は、面白い比喩や、曲例を弾いてくださり、もっと聞きたいと思う
 講座でした。自分も納得しながら、生徒への説明の仕方も学んだような気がします。

◆自作の教材で、実践を交えての講義は、とても勉強になりました。ハノン一つ
 とっても、いろいろな練習の仕方を伺い、話術もすばらしくて、ついつい引き込
 まれていきました。

◆生徒のソルフェージュ指導の為にと思って受けた講座でしたが、とても勉強に
 なることばかりで、気づいたら自分のために聞いていました。ソルフェージュが
 お勉強ではなく、本当に音楽をする上で深く関わり、必要不可欠なものだという
 ことを再認識する、良い機会になりました。

◆佐々木先生の、音楽に対する真っ直ぐな姿勢と探求心に、感銘を受けました。
 ソルフェージュ指導とは、ただ楽譜の通りに歌うだけでなく、ハーモニーを感じ
 て、自分でアナリーゼが出来るように導いていく事だという深いお話しに、沢山
 のヒントを頂き感謝します。

◆とても楽しく充実した内容でした。アナリ―ゼの重要性、必要性を改めて考える
 とても良い機会になりました!

◆ソルフェージュとは自分の力で考え、結論を出していける基礎力。日々の積み
 重ねですね。


2011年10月16日

丸子あかね先生 「おんぷとリズム」セミナーレポート

maruko1.jpg2011年10月13日(木)、国立(旧 青梅)支部発足30周年記念として企画された講座第二弾は、講師に支部会員からのリクエストで丸子あかね先生をお迎えしての「おんぷとリズム」のセミナーとなりました。

丸子先生の講座はふだん、「読譜」「リズム」「奏法」と、項目ごとに別々に開かれている物なのだそうですが、今回はなんと贅沢な事に、それを一つにまとめてご紹介いただきました(先生、無理を言って申し訳ありません!)

一般のお子さんを対象に「おんぷの教室」を開講していらっしゃるmaruko2.JPG先生の教材は、詳細かつ合理的に練りに練られ、子供のつまづき易い点や、いかに声掛けをすれば伝わりやすいのかといった「普段のレッスンに必要な」ポイントが満載です。大譜表マットを実際に歩きながら身体を使って記憶を深めたり、せんとかんの歌を歌ったり...、かみ砕いて子供の心に何度となくうったえていくものです。読譜が確実に出来るようになれば、練習における子供の自立を促し、上達を早める事が可能だとお話いただきました。

 

ポイントだけでなく、ジョークもこれまた満載で、会員一同何度もおmaruko3.JPG腹を抱えて笑う場面も。講座終了後のランチまでお付き合いいただき、若い会員の質問にも一つ一つ親身にお答えになっておられたのが印象的でした。

先生のお教室は、若手の先生方の勉強と育成の場にもなっていらっしゃるとの事です。子供たちに対する深い愛情だけでなく、後進の指導にも熱い気持ちで取り組んでおられる姿勢には、本当に頭の下がる想いです。たくさんの生徒さんや先生方に慕われていらっしゃるのでしょうね。

 

丸子先生、どうもありがとうございました。

2012年10月22日

宇治田かおる先生をお招きして脱力の勉強会

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今月初め、『からだで変わるピアノ』の著者・宇治田かおる先生をお招きし、国立支部内で勉強会を行いました。


生徒さんに向けての言葉がけなどのアプローチの仕方から、体の脱力方法まで、先生ご自身の生徒さんとの実践や、時には支部の先生方も体感しながら勉強会が進められました。特に脱力の具合・感じ方は、本を読むことですべてを理解するというのはなかなか難しいので、これは'百読は一感にしかず'と感じました。

レッスンで、遊びの感覚をもたせること、指先しっかり手首やわらかく、優先順位、オノマトペ...勉強になることがたくさん! また、生徒さんと力が入っている状態、入っていない状態を感じて一緒に確かめるのも大切なことだと思いました。

宇治田先生の明るいユーモアのあるお人柄と指導法から、普段の自分自身のレッスンの仕方を客観的に振り返ることができ、勉強会後に早速レッスンに取り入れさせて頂いています。

宇治田先生、有意義な時間をありがとうございました!そしてご協力下さいました鈴木さんにも感謝いたします。


2013年10月26日

根津栄子先生「チェルニー30番 30の小さな物語」講座レポート

 台風接近が心配された10月24日、国立音楽大学A Iスタジオにて根津栄子先生による「チェルニー30番〜30の小さな物語 および こどものスケール・アルペジオ」についての講座が開催されました。

毎年秋に、国立支部が企画し活動会員を対象に行っているこの講座、今回は各地で好評開催されている根津栄子先生をぜひお招きしたいとの声が全員一致で実現しました。スケールとアルペジオのテクニックは、どんな作品を弾くにも必要不可欠ですが、指導は一番悩む場所でもあり、またチェルニー30番も、中級への橋渡しとして、一番身近な教材です。

まずはピアノを始めてまだ数ヶ月の幼い生徒さんが、調号を判断しながら全調でアルペジオ(五指ポジション内で)演奏するレッスン風景に始まり、根津先生のアイデアやグッズ、指導内容が紹介され、続いてチェルニー30番の詳細のご説明...と、内容は盛りだくさん!!
各地では数回に分けられる講座を、なんと一回でご紹介いただけるのですから、根津先生はきっと大変だったと思いますが、参加者にとってはこんなに贅沢な事はありません (先生、ありがとうございます)

「全調の基本テクニックは、小さいうちからつけさせておかなければ」とおっしゃる先生。生徒さん達が皆さん優秀でいらっしゃるのも納得です。

チェルニー30番については、標題、装丁など全てに根津先生のこだわりがこめられているそうです。昔のシンプルな本で習った私達にとって、なんと良い時代になった事でしょう!


盛りだくさんの講座の後は、先生は会員とのランチにもご参加いただきました。お疲れのはずなのに、講座で伺いきれなかった質問にも笑顔で一つ一つ答えてくださいました。早速その日から、講座のアイデアを実践した会員も多かったとか。

根津先生、遠方はるばるお越しいただき、本当にありがとうございました。

 

 

 

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2014年10月17日

ラファエル・ゲーラ先生 脱力奏法勉強会

20141009guerrasensei.jpg10/9 国立AIスタジオにて、ラファエル・ゲーラ先生による脱力奏法講座が開かれました。この講座は、国立支部の活動会員による毎年秋の勉強会の一環として企画されたものです。

ラファエル・ゲーラ先生はNYのマンハッタン・スクール・オブ・ミュージック卒業後、シンシナティ大学の修士課程で学ばれ、、アメリカ、メキシコ等を中心にオーケストラとの共演、ソロおよび室内楽ピアニストとしてご活躍。97年から活動拠点を日本に移し、2008年度にはフェリス女学院大学に客員教授として招かれました。現在、ソロリサイタルや、黒沼ユリ子氏をはじめとした数々の著名な演奏家との共演の他、 後進ピアニストの指導や、指導者への演奏法講座など多岐に渡りご活躍中です。


まず脱力についての、日々のトレーニング方法をみっちりやっていただきました。ひとこと脱力と言っても、圧力をかけないものとかけるもの、強弱を変えて...など、いろんな音色を前提に、バリエーションを持って実践されるものです。プライベート講座なので、会員達はじっくりと体験。陥りやすい部分など指摘していただきました。


それからいくつものバリエーションを持つタッチの中から、まず基本になる2種類のタッチを中心にお教えいただきました。そしてそのタッチを曲の中でどう実践するかを、ペツォルトのメヌエットや、シューマンのユーゲントアルバムなどを使って説明していただく...という、とても盛りだくさんな内容でした!

ゲーラ先生のご説明は、とても理路整然とされていて、深い内容を分かりやすくお教えくださいます。指導はもちろん、自分の演奏にも活かしていきたくなる内容に、若い先生たちからも活発に質問が飛んできました。

先生のお話を通訳してくださるのが、奥様でバロック舞踊のスペシャリスト、武田牧子先生。お二人のコンビネーションがまたとても素敵で、最初は緊張気味だった会員たちも、最後はお二人のファンになってしまいました!。講座後のランチの席でも、先生は指導法やピアノの話をまだまだたくさんして下さり、とうとうパスタも冷めてしまうほど...。

これはほんの入り口で、とても奥の深い奏法のお話。まだまだ教えていただきたいとの声が多く聞かれます。また機会がありましたら、どうぞ宜しくお願い致します。
ゲーラ先生、牧子先生、ありがとうございました!

2014年11月28日

二本柳奈津子先生"ブルグミュラー25練習曲を音楽的に演奏できるために"

11/27 国立支部会員講座 (国立 向陽ビル)
二本柳奈津子先生"ブルグミュラー25の練習曲を音楽的に演奏出来る為に"


今年「学びの秋」となった国立支部では、活動会員のみの非公開講座第二弾として、日本中で人気講座を開かれている二本柳奈津子先生をお招きしました。あの二本柳先生を活動会員のみで間近に拝見できるとのチャンスに、会員全員、期待度はMAXです!


テーマは"ブルグミュラー25の練習曲"ですが、二本柳先生のコンセプトは、そこにたどり着くまでの導入期、まだ曲もシンプルな時にいかに表現や奏法について徹底しておくか...
いわゆる逆算の指導をいかに講師が計画してレッスンするかという事です。


ご紹介頂いたたくさんのレッスングッズに、皆の目は釘づけ!。
いかに子供達の感性をいろんな方向からくすぐり、理解するまで伝えきるか...
先生の愛情がつまったレッスングッズは、会員達にとっての日々のなやみをまさに解消してくれるものでした。筆者も数年前から二本柳先生の講座は聴講させて頂いていますが、さらなる進化をとげていて、驚きの連続です。


先生の楽しいトークに、部屋は爆笑の連続です。
楽しいひと時を過ごすうちに、いつしか生徒の上達を願うレッスンは、こんなに楽しいものだったのだと、あらためて思い起こさせていただいている事に気づきました。やはり講師自身がまず楽しんで、試行錯誤していかなければなりませんね。
そして先生の生徒さん達のコンペティションでの素晴らしい演奏や、発表会の風景などを観せて頂きため息の連続です...。導入期の小さな積み重ねが、あの大きなスケールの演奏につながっていく訳なのですね。


充実の講座はもちろん二時間の枠でおさまるはずもなく、のちのランチの席でも先生への質問は続きます。フレンドリーで楽しい先生に、私達もついつい垣根を越えてあれやこれやと悩みを相談させていただいちゃいました。


私達にとって、今一番欲しかった指導の悩みへの答えが満載の、パワフルな講座でした。
二本柳先生、本当にありがとうございました!。

≪講座の様子です≫
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≪ランチにて...≫

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2015年10月29日

西原稔先生「ベートーヴェンピアノソナタの楽譜から~」講座

西原 稔先生講座
    『ベートーヴェンピアノソナタの楽譜から、当時の楽器の性能を含めて
    作品とピアノの関係を探ってみよう』    
 
       2015/10/23(金)国立音大A.I.スタジオ 10:30~12:30
       主催 ピティナ国立支部


 19世紀音楽史のご専門で桐朋学園大学教授の西原先生をお招きして、支部主催の
勉強会を行いました。ピアノのテクニックやレッスン方法以外の講座は久しぶりでした。
学生時代に戻ったようで、新鮮な気分と知的刺激に満ちた講座となりました。
 配られた資料を読むだけでも面白く、貴重な情報に満ちていましたが、お話の内容が
また愉快でした。「ヘーエ」「そうなんだ」「エーッッ」と、はじめて耳にする話や、
知ってはいても意味合いがはじめて理解できた話などもあり、「勉強する」ことの
楽しさを堪能しました。
 講座途中で何と、古いラジカセが動かなくなり、暫くしてまた動き出すハプニングが
あり、「ベートーヴェンと同じで気まぐれですね}などと冗談を飛ばしながら何枚もの
CDを早送りしながらポイントを要領よく説明して下さいました。中には非常に珍しい
19世紀初期、ウィーンのシュトライヒャー製作のオリジナル楽器による演奏があり、
当時の楽器と現在の楽器との違いを実感しました。
 音域の狭さが初期のソナタの作曲に与えた影響。それが数年ごとに製作者の努力に
よって少しずつ広がっていく度に、ベートーヴェンが喜んでその鍵盤を使いまくる様が
楽譜にまざまざと記されていること。ペダルについては、当時の楽器に何種類もの弱音
ペダルがあったこと、ダンパーペダルを使っても音の持続時間がかなり短かったこと、
等々は現在のピアノで演奏する際の楽譜の読み方を大きく左右するので、ピアノ教師に
とって不可欠の知識ですね。
 西原先生、支部企画委員の皆様、ありがとうございました。

                            広報委員代理 萬 喜子

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2015年12月 7日

小原孝先生 公開レッスンレポート

11月29日(日)、国立AIスタジオにて、大活躍中のピアニスト小原孝先生による公開レッスンが行われました。小原孝先生は皆様すでにご存知の通り、クラシックからポピュラーまで、多岐にわたるジャンルで縦横無尽に活躍されているピアニストで、ソロ、伴奏、アレンジ、オーケストラとの共演、CM音楽などでご活躍中です。

今回は国立支部所属の生徒さん5組(ソロ2名、連弾3組)を対象にレッスンして下さいました。
曲目はブルグミュラー、そして小原先生のアレンジによる"ねこふんじゃった"シリーズやバイエルなど数曲、ブラームスのハンガリー舞曲までさまざまです。

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最初は有名な先生を目の前にして固かった受講生達も、先生の子供の目線に立った楽しいお声掛けに、どんどん表情を変えていきました。
先生はとにかく受講生とお話をなさいます。「ここはどうしてみる?」「こんな風にしてみてはどうかな?」と。

子供に一度考えさせ、そして譜面には書かれていない自由な音の世界へ、イマジネーションを刺激しながらいざなっていくのです。短時間にぐいぐい音楽に表情を与えて下さり、最後はすっかり雰囲気も和み、笑い声も聞かれるなか終了しました。

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その後は少し早いクリスマスプレゼントとして、先生の演奏による「アルハンブラの想い出」「旅立ちの日に」「アヴェマリア」の生ライブが実現しました。
なんとも贅沢なプライベートライブに、受講生達もスタッフも大感激。
その暖かい音色に、全員、ひととき我を忘れ酔いしれました。

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そして先生作詞作曲の東日本大震災心の復興支援曲~「逢えてよかったね」を全員で合唱。
会を終えました。
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終了後にはスタッフとのディナーまでお付き合い頂き、気さくに色んな質問や楽しいトークに応じてくださいました。その先生のお人柄に、スタッフ全員すっかりファンになってしまった一夜でした。

今年は25周年記念で、いつにも増して精力的に活躍されている先生。
スタッフ一同、ご活躍を心より応援させていただきます。
長い時間、ありがとうございました。

2016年11月 3日

杉浦日出夫先生講座「ピアノの基礎確認講座」

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2016年9月27日 AIスタジオ
杉浦日出夫先生によるセミナー《ピアノの基礎確認講座》

先日、国立支部主催で杉浦日出男先生のセミナーがありました。
ピアノの基礎とは?脱力を身につけるには?音楽を奏でるために必要なこととは?
という、何気なく通り過ぎてしまいそうなピアノ演奏の基礎中の基礎のことを丁寧に一つずつお話したくださりました。
また、一つずつの動作や練習方法も杉浦先生が実際に演奏・動きをみせてくださりすぐにでも取り入れやすい講座内容でした。

先生自らの体験から『美しい音、大きな音、速い指』といったピアノ演奏の上に必要なテクニックをどのように修得していくべきか、演奏以外の体操からのアプローチの仕方など、あっという間の二時間でした。


時代の変化、人の価値観の変化とともに指導方法も様変わりしてきました。しかし、美しい音楽を演奏する上で必要なことは何一つ変わりません。
指導者のこのような学びの場、時間を大切にしていきたいものです。

2016年11月 5日

ピアノトリオ体験講座

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こちらも先月の講座です。
9月29日(土)ことのはスタジオ
《ピアノトリオでアンサンブル》
支部に所属する多喜美穂先生がナビゲーターとして支部会員有志で講座が行われました。

今回はトリオということでベースの村井俊夫先生、ドラムの大澤基弘先生にご協力を御願いしていただきました。

まずはクラシックではないそれぞれの曲をどのようにアンサンブルし、合わせていくかということを多喜先生からお話をきき、実際に音を出していく、簡単なようで頭を使っての講座でした!

何よりも私たちはクラシック出身、楽譜にかかれていることは弾けるし、まずその楽譜にかかれていることを行うという基本が身にしみすぎているからこそ音を抜くこと、作ることがアンサンブルにおいてどのように大切なのか、またソロとアンサンブルの違いの勉強にもなりました。

村井先生や大澤先生にも優しいお言葉をかけてもらい一人一人とても実りある時間が過ごせたと思います。


体験してみないと感じられないことは多くありました。

ご協力いただきました先生方本当にありがとうございました!

このように国立支部では有志でも講座を開いたり行ったりしています。体験が人の成長に繋がること、そして音楽が紡ぐ縁を大切に、日々成長していきたいと思います。

2017年6月 5日

奈良井巳城先生講座    「ロシアピア二ズムから学ぶ表現力 ~ブルグミュラーをもっと多彩に~」

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2017年6月1日 AIスタジオ
「ロシアピア二ズムから学ぶ表現力 ~ブルグミュラーをもっと多彩に~」
国立支部主催で、奈良井巳城先生による講座がありました。

身近なブルグミュラーを使って、ピアノ演奏に必要なテクニックや打鍵、ぺダリングなどについてのお話でした。
まずは、ロシアに留学された奈良井先生によるロシア・ピア二ズムの系譜から始まり、意外と知らないピアニスト(作曲家)や、そのピアノスト達のつながり、流派まで短い時間で一気にまとめてくださいました。

そしてロシアではどんな奏法を学ぶのか、その多彩な音色を作るための打鍵の仕組みなどのお話から、では実際ブルグミュラーの曲では、どのような場面でどのようなテクニックを使うのか・・・先生が演奏を交えながらとてもわかりやすく解説してくださり、子供たちにもわかりやすい表現などの勉強にもなりました。

また、楽譜に書かれていることを、前後の流れや記号本来の意味から正しく読み取ることの大切さ、呼吸について、そしてブルグミュラーがどんな目的を持ってこの25曲を作曲したのか、その特徴やポイントなども知ることができ、改めて、子供たちがピアノを学ぶために素晴らしい教材だということを実感しました。

残念ながら時間が足りず、ブルグミュラーの最後までお話を聞くことができなかったのですが、ぜひまた機会があれば今日の続きを聞かせていただきたいと思います。
奈良井先生の気さくなお人柄で、笑いありの和やかで楽しい2時間となりました。

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2017年10月17日

赤松林太郎先生講座 「バッハのイロハ」

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2017年9月7日 (第1回)
2017年10月12日 (第2回)
「バッハのイロハ」
国立支部主催で、赤松林太郎先生による2回に渡る講座がありました。

第1回では、まず舞曲の歴史や背景について、ヨーロッパの歴史も含めて細かく教えていただきました。
舞曲は非常に歴史とのつながりが深いということを改めて実感し、赤松先生による歴史の面白ネタもありで、あっという間に中世ヨーロッパの時代に引き込まれていきました。

また、プレインヴェンションについての説明や取り入れ方、小さい生徒さんに対しては、いつどのように舞曲を取り入れたら良いか等、普段のレッスンでは日々の教材に追われて通り過ぎてしまうことを、改めて勉強することができました。

第2回では、前回のお話を踏まえて待ちに待ったインヴェンションについての内容に入りました。
そもそもインヴェンションとは何か、知っていたようで実はきちんと知らなかったことや、インヴェンションのテーマの仕組みについて生徒さんへのわかりやすい説明、それぞれの曲や声部によってどのような音色が必要か、緻密なアナリーゼに裏打ちされた納得の解説で、わくわくの連続でした。

時間の関係で、インヴェンションの主要な曲とシンフォニアを少しだけ取り上げての内容でしたが、残りの曲についてももっとお話をお聞きしたかったと思う、あっという間の連続講座でした。
やはりバッハはとてもとても奥深く、素晴らしいですね!

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2018年5月13日

一柳富美子先生講座「ロシア音楽教育の現状と音楽学派」

2018年5月10日(木)10:30~12:30 国立向陽ビル会議室にて


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2018年の初、支部主催の講座が行われました。講師の先生はロシア音楽学者の
一柳富美子先生です。
「ロシア音楽教育の現状と音楽学派」という講座名通り、ロシアの鍵盤楽器の歴史や作曲家の生涯など多方面からロシアのことをお聴きできた時間でした。

今まででも音楽史や、ロシア作曲家を勉強する上で学んだはずの歴史も『より具体的な数字』を目にして紐解いていくと謎だったことが頭の中で解決していくような感覚を得ました。

一柳先生の素晴らしい分析力にも驚きながらも、緩急のあるお話しに講座に参加した支部会員他申し込みいただいていた方々も引き込まれていたようでした。


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ロシア音楽だけではなく音楽の歴史に興味ある方、音楽を学んでいる方はぜひ一度一柳先生の講座をおすすめさせていただきたい、そんな二時間でした。
(写真は一柳先生と支部会員メンバー)

2018年7月25日

公開講座のご案内

この度国立支部では、安倍美穂先生をお招きして下記日程で講座を開催することになりました。

講座テーマは「ピアノレッスンとっておきレシピ〜何はなくとも楽しいレッスン〜」です。


○日時 平成30年9月13日(木)
    受付 午前10時15分 講座 10時30分〜12時30分

○場所 AIスタジオ(国立駅から徒歩2分)

○講師 安倍美穂先生

○内容
1、表現とテクニックの同時進行 
イメージすると音が生き生きと動き出します!
2、レッスンで気軽に即興&アンサンブル!先生の簡単な伴奏でシンプル教材が豪華に楽しく大変身。聴く耳も育てます。
3、大好きな曲を教材に身近なポピュラー曲のアレンジ術、コードネームへの導入法をお話します。

○受講料 ピティナ会員2500円 一般3000円
定員20名程度 参加申込はピティナHPよりお申し込みください。

2018年9月14日

安倍美穂先生「ピアノレッスンとっておきレシピ〜なにはなくとも楽しいレッスン」

2018年9月13日(木)10:30〜12:30 国立AIスタジオにて

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安倍美穂先生による講座「ピアノレッスンとっておきレシピ〜なにはなくとも楽しいレッスン」が開催されました。
安倍先生は近年ピティナコンペティションの課題曲にも選ばれている先生ですが、本来はピアノ科を出られている先生ということ、みなさんと同じなんです、という温かい言葉からスタートしたとてもお人柄の出る印象を持った先生でした。

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レッスンの導入から、指体操・音程感の取得・和声の感覚付けなど、目的に合わせてどのようにアプローチしていくのか、すぐに実践できるアイデアのお話満載でした。
(写真は歌を歌いながら体の一部分を触っているところ)

決して難しい曲で得ることをせず、音楽本来どうあるものだったかな?と考え原点に基づいて私達指導者がアプローチできることを安倍先生はたくさん気づかせてくださったように思います。

今回は支部会員に加え、多くの方にご参加いただきスタジオはいっぱいでした。ありがとうございました。

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写真は支部会員と安倍先生。

2019年6月 8日

西尾洋先生「作曲家が教えるピアノ」

2019年6月6日(木) 国立 AIスタジオにて国立支部主催の今年初の講座に西尾洋先生をお呼びしました。
タイトルの通り「作曲家が教えるピアノ」という西尾先生からみた作品へのアプローチ、考え方などとお話くださいました。

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先生自身の生い立ちの話から椎名林檎のお話、そして知育玩具や絵本について様々な話題を盛り込んでのギロックの作品へ繋がる西尾先生の惹きつける力に圧倒されてしまいました。

学ぶということ、知るということ、分析とは?、楽譜を読むとは?

指導者であれば当たり前に勉強していることを伝えるとはどういうことなのか?

調性の大切さ、音程や楽譜を読んでいく大事さ、と一曲一曲丁寧に細かく説明してくださいました。

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現代社会ではすぐに結果が求められることが多く(ピアノ指導の場でもありがちですが、、、)目に見える何かを残そうと頑張ってしまうのですがそれと併せて目に見えない大事なことを知っていく、経験していくこととはなんだろう?と先生のお話を聞き、感じることが出来ました。

あっという間の二時間、最後は支部メンバー中心のランチ会にも西尾先生を囲んでまた楽しい時間を過ごさせていただきました。

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2019年10月 4日

轟千尋先生講座「楽譜に書ききれない"表情のモト"って?」

2019年10月3日(木)10:30~12:30 国立音楽大学 AIスタジオにて国立支部主催による講座が行われました。
今回は作曲家の轟千尋先生をお呼びし、楽譜に書かれている意図とは?どのように楽譜を読むことがいいのか?といったお話を中心に講座が開かれました。

まずは『ねこふんじゃった』をアレンジした曲で私たち受講者の耳を奪っていかれ、気づいた時には先生の世界に入っているようなそんな2時間でした。前半はベース・ハーモニー・メロディーといった大事な構成のお話から後半はブルグミュラーを使っての実際どのように見えるは意見を出したり、時に疑問点を先生に聞くことができました。

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楽譜には何が書いてあるのか?はたしてそれは自分がちゃんと読み切れているのか?
何気なく見てきたモノ(楽譜)の中にある世界とは?

楽譜に隠されたルールや、それを紐解くお話もとてもわかりやすく、すぐにでも実践できそう!と感じることばかりでした。
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そして何よりこの2時間、轟先生の音楽への常に新鮮な気持ちを持っていること、それが一番印象的で且つ大切なことじゃないかなと思いました。
見慣れているものやコト、人に例えてもどうしても一面から見てしまいがちですが、よく目を凝らしてみる、いつものこととして受け取る側がいないことは常に心に揺れる何かをキャッチしやすいと思います。
音楽においても自分の心が動くような感性を常にもてる状態であることも指導者にとって大切なのでは?と思いました。


先生の自作曲も含めキラキラとした空間や時間、お話が、講座の始めに何気なくおっしゃっていました【エステのような時間】この言葉がピッタリな時間でした。
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