台風接近が心配された10月24日、国立音楽大学A Iスタジオにて根津栄子先生による「チェルニー30番〜30の小さな物語 および こどものスケール・アルペジオ」についての講座が開催されました。
毎年秋に、国立支部が企画し活動会員を対象に行っているこの講座、今回は各地で好評開催されている根津栄子先生をぜひお招きしたいとの声が全員一致で実現しました。スケールとアルペジオのテクニックは、どんな作品を弾くにも必要不可欠ですが、指導は一番悩む場所でもあり、またチェルニー30番も、中級への橋渡しとして、一番身近な教材です。
まずはピアノを始めてまだ数ヶ月の幼い生徒さんが、調号を判断しながら全調でアルペジオ(五指ポジション内で)演奏するレッスン風景に始まり、根津先生のアイデアやグッズ、指導内容が紹介され、続いてチェルニー30番の詳細のご説明...と、内容は盛りだくさん!!
各地では数回に分けられる講座を、なんと一回でご紹介いただけるのですから、根津先生はきっと大変だったと思いますが、参加者にとってはこんなに贅沢な事はありません (先生、ありがとうございます)
「全調の基本テクニックは、小さいうちからつけさせておかなければ」とおっしゃる先生。生徒さん達が皆さん優秀でいらっしゃるのも納得です。
チェルニー30番については、標題、装丁など全てに根津先生のこだわりがこめられているそうです。昔のシンプルな本で習った私達にとって、なんと良い時代になった事でしょう!
盛りだくさんの講座の後は、先生は会員とのランチにもご参加いただきました。お疲れのはずなのに、講座で伺いきれなかった質問にも笑顔で一つ一つ答えてくださいました。早速その日から、講座のアイデアを実践した会員も多かったとか。
根津先生、遠方はるばるお越しいただき、本当にありがとうございました。