2014年度ピティナピアノコンペティション課題曲演奏会(2014.4.7) 終了
ピアニストの鈴木弘尚先生は昨年の音の葉ステップでアドバイザーとトークコンサートをして下さり、的確なアドバイスと素晴らしい演奏に代表の永瀬まゆみ先生をはじめ多くの会員も虜に。
そして今回、A1からD級までの課題曲全曲の演奏会が実現しました。
会場は武蔵浦和コミュニティセンターのホール。
遠方からも熱心な指導者の方々がお越しくださいました。
楽譜にある音を出しただけか、聴く人の心をとらえて離さない演奏か
どちらになるかを分けるポイントとなる
魅せる
「技」
「術」
「ツボ」
について実践的で具体的な説明を一つ一つ時間をかけて丁寧にしてくださいました。
・二声のメロディとメロディの内側に隠れている和声を感じる
・音程と音程の間に隠れている音を感じる
・伴奏形のキャラクターが変わればメロディの歌い方も変わる
≒歌手と伴奏者のつり合い
・明るい音色のタッチ 動かす指の距離は長くてスピードは速い
・暗い音色のタッチ 動かす指の距離は短くてスピードは遅い
・指でつなげるレガートと響きを耳でつなげるレガート
・ぺダルの踏み方や打鍵の様々な可能性
今日の内容をもし料理に例えるならば
主婦 と シェフの差
切り方?材料を入れるタイミング?
調理時間?隠し味?
はたまたスパイス!?
様々な行程や材料の違いひとつで仕上がりが全く違ってくる・・・
そのコツみたいなものを余すことなく大公開してしまうような演奏会でした。
アーティキュレーション、フレージング、タッチ、強弱
「ここはこうやって弾く」
と決めてしまわずに、10や20通りの色々な方法を試しておくことで、本番は気分や会場、ピアノの状態をみながら
「こう弾きたい!」
と感じたものを選択して演奏するというお話がありましたが、この決め込んだものだけで練習した演奏も料理で言うならばいつも味が均一なレトルト食品やコンビニ弁当にあたるのではないでしょうか。
いつも同じ味付けでは飽きてしまって食べる喜びも減ってしまいますね。
もちろん味の好みが人それぞれ違うように、音楽にも「これが一番いい」という正解はありません。
さぁ、コンペではどんなステキな演奏が共演されるのでしょうか。
私のピアノも、生徒さんのピアノも、もっともっと美味しくなるように色んな挑戦をしていきたいと思います!
午前の部も午後の部も「あと10分だけ!」「もうあと1分でもう一曲!」と大幅に時間を延長して熱意あふれる演奏とレクチャーしてくださった鈴木先生、本当にありがとうございました。
<文責:須藤 美帆>