◆2016年1月16日(土) 10:00~12:00 ショパン、モーツァルト楽曲レクチャー
13:30~15:30 公開レッスン
◆場所 カワイ川口ショップ コンサートサロン
◆講師 アンジェイ・ヤシンスキ先生
今回で三度目になるヤシンスキ先生の講座。
音の葉研究会の恒例行事となり毎年年始の楽しみとなっています。
長年コンクール審査にあたられ、かれこれ30回以上も来日されているヤシンスキ先生から現状の日本の若いピアノ学習者について感じていらっしゃることを伺いました。
現状と課題、そして指導の助言の一部をご紹介いたします。
・日本の若いピアニストのレベルは上がっていていると審査していて感じている。
・テクニックは素晴らしく、楽譜も正確に読み取れている。
ただ・・・
・真似をするのは上手い一方で自分の気持ちを自然に表現することが足りないように感じる。
そこで・・・
・レッスンの中で5分は即興のエクササイズをすることをおすすめします。
※簡単なモチーフを先生が演奏 → 続きのフレーズを生徒が即興で演奏する
というデモストレーションをしてくださいました。
「即興!?」と気負うことなく、まるで楽しい話をしているかのように音のキャッチボールが出来たら活き活きとしたレッスンになり、生徒自らの発想が豊かになると確信しました。
・大げさなリアクションをよくみかけます。イメージすることは大切ですが体ごと踊らないようにしましょう。
・目標をもって、何が必要か考えて練習!指を動かすだけにならず頭を使ってしましょう。
・自分は今どのようにひいているか客観的にみましょう。
・出来ることはまだないか?と、自分に問い続けましょう。
より良くなれば喜びになる。喜びをもって楽しく取り組めば自然と聴く人も幸せになれる。(ただ楽しいだけでなく音楽がコントロールされている前提で!)
・いい音楽の基準をもつこと。日ごろからずばらしい音楽にふれること。
時間を延長して惜しげもなく演奏を聴かせてくださるヤシンスキ先生。
ピアノ愛にあふれる素晴らしい講座をまた来年も受けられることを楽しみにしております。ありがとうございました!
<文責:須藤美帆>