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根津栄子先生セミナー開催レポート

2月26日の、第7回「まほろば交流会」例会では、根津栄子先生をお迎えしての公開セミナーを開催いたしました。

音楽は多くの部分がスケール、アルペジオ、和音、転回形でできています。ピアノ弾きはスケールアルペジオがどれほど大事かよくわかっていますが、また、その大事なテクニックを生徒に教えるのが難しいことも事実です。
多くのピアノの先生方にとって関心の高いテーマだったこと、また、根津先生の宮城初セミナーを皆さんが待ちわびていたこともあって、40人以上の先生方がお集まりくださいました。

生徒に、楽しくスケールアルペジオを身に付けさせたいという、先生の願いがこもった「こどものスケールアルペジオ」(音友)。

手の形、手首や腕の使い方、重力奏法、親指の練習方法から始まり、指使いの同じスケールごとに練習させるという今までの既成概念とは違う練習方法をご紹介くださいました。
ピアノを弾く姿勢を良くする方法、粒をそろえたり、音量の比率や、音質を変えて弾く練習と、そのイメージ作 り。
調号カードを使って全調を楽しそうに弾く5歳児のレッスン風景、生徒さんや親御さんも全員参加でのスケールアルペジオの教室練習会の開催の模様の映像紹介。
全調の転回形を使い、声部のそれぞれの音が際立つよう指を独立させる練習方法、同じく展開形を使った全調のアルベルティバスの練習方法。
生徒さんがイメージしやすいよう、積み木やボール等グッズも多くご紹介くださいました。

最後は皆さん先生の周りに集まって、12面体のサイコロを振って出た調号のスケールを弾いたり、一分以内で全 調のアルベルティバスを弾くのを実際に先生がやって見せてくださるのを和やかに、かつ目を皿にして拝見させていただ きました。

モーツアルトのソナタになってからアルベルティバスの練習をしたのでは遅い。バッハの3声になってから、声部を際立たせるため指の独立を意識しても遅い、というのが先生のお考え。小さいうちに楽しく、知らず知らずにきちんと した基礎を教えてもらい、どんな曲にも対応できるテクニックが身に付いている生徒さん達は幸せです。

終了後、質問の挙手が多数。解散後も個別に質問される皆さんです。
朝早くにお発ちになり、千葉から仙台へ当日入りされた根津先生。お疲れ様でした!牛タンお気に召して良かった です。^^

受講後の皆さんの感想です。

「スケールアルペジオだけで、ここまで掘り下げたレッスンができることに驚いた。」
「目からうろこだった」
「具体的で大変分かりやすく、すぐにレッスンで使える」
「スケールとアルペジオの練習会は効果的だと思った。」
「実践的で、内容が濃かった。」
「基本練習の大切さを、痛感した。」
「受講者の皆さんのモチベーションの高さに感心した」
「教える側の工夫一つで、ここまで効果的になる」等々・・・。

7月13日の「チェルニー30番」(東音)の講座も待ち遠しい限りです!

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