桜の花びらが舞い散る小雨の中、4月14日(木)、秋山徹也先生をお迎えし、「アナリーゼして弾こう!」のセミナーが行われました。
新学期が始まってまもないお忙しい時期であるにも関わらず、熱心な先生方の熱気で狭い会場はホットな空間に。
秋山先生は、まず冒頭、「私は、曲は適当に好き勝手に弾いていいと思っています」と、皆の度肝を抜くと、その後、先生の沢山の知識の引き出しの中から、形式、和声、調性、音型、構成、音の方向、展開の技法など、作曲家の目指すルールや、どのように考え弾くかを、自分で選択するためのヒントをご講義くださいました。
ハイドンのソナタ、バッハインヴェンション、コンペ課題曲等を弾かれながら、具体的に一つ一つどのように解釈するのか、音の作り方、フォルテ、ピアノ、クレッシェンドなどはただの音量ではないこと、クライマックスがどこであるかの考え方等々を、理路整然とお話しされました。
そして、「好き勝手に弾く」というのは、楽譜を単純に音にすることではなく、常識的な沢山の知識を持って、その中から自分で選択し、ルールを理解したうえで、個性を反映させるということで、それが自立したオリジナリティのある演奏につながるという先生のお考えに、皆深く共感いたしました。
増六の和音のテンション、フラット系への転調の管楽器との関係、シャープ系の弦楽器との関係、クライマックスがどこであるかの見分け方などなど、時間を大幅にオーバーしての熱のこもったお話。
終了後、個別に質問される方も多数いらっしゃいました。
自立して弾くための、沢山の「考えるヒント」を教えていただいたセミナーでした。
以下、参加された先生方の感想です。
「素晴らしいセミナーだった!参加してよかった。」
「継続してお勉強したい」
「目から鱗」
「分かった気になっていたことが、とてもわかりやすく理路整然とし、頭の中が整理された」
「お人柄に感動した」
「はじめて知った知識が沢山あった」
「知識欲を刺激され、大変楽しかった。」
★まほろばステーションでは、継続して学習するため、勉強会を企画しています。
時 4月27日(水)10時30分~12時30分
所 泉サンリツピアノパークにて
内容 指導者ライセンス課題曲を、皆でワイワイ言いながら、お勉強したいと思います。
多数のご参加お待ちしております!!
(場所代としてお一人500円かかります。)