レポート アーカイブ

2016年6月23日

【実施レポ】四期の演奏スタイルとピアノの歴史(藤井一興先生)

160610hujii1.jpeg 6月10日(金)カワイ表参道コンサートサロンパウゼにて藤井一興先生をお迎えし、「藤井一興ピアノ研究セミナーvol.2 四期の演奏スタイルとピアノの歴史」が開催されました。 今回のプログラムはコンペ課題曲A1級からF級迄の中から幅広くセレクトされました。
160610hujii2.jpeg 全曲を藤井先生の演奏付きレクチャーで、「指導ポイント」と「演奏ポイント」両方の観点から解説していただけるという、大変興味深い内容でした。 4期の時代に合わせた奏法や音色の選び方。ペダルの適切な扱い方。呼吸感や休符の感じ方。打鍵と離鍵のテクニックなど細部に渡り、それぞれの作曲家の特徴を素晴らしい実演にて御教授下さりました。
160610hujii3.jpeg 受講生の皆様から、「音楽の本質を理解する事の重要性や、生徒さんにその素晴らしさを伝える事の大切さについて、改めて考えさせて頂ける内容だった」との感想を多く頂きました。 また今回、バロックプログラムに至りましては特に皆様から大絶賛で、初めて耳にする様な美しく立体感ある響きに圧巻されました。

次回の「藤井一興ピアノ研究セミナーvol.3」は、2016年11月25日カワイ表参道コンサートサロンパウゼにて、バッハ平均律とショパンエチュードの二本立てによるプログラムを、複数回シリーズにてスタート致します。
大変興味深く貴重な機会ですので、是非とも御拝聴頂けましたら幸いでございます。
皆様のお越しをお待ちしております。


Rep:ピティナ世田谷スマイルステーション 代表  三輪昌代

2016年12月 8日

【実施レポ】藤井一興ピアノ研究セミナーVOL.3 調性による色彩とファンタジー1(藤井一興先生)

日程:11月25日
会場:カワイ表参道店

161125hujii_1.JPG メシアンの弟子としても知られる藤井一興先生によるピアノ研究セミナー。藤井先生の愛弟子である三輪昌代先生が代表をつとめる表参道スマイルステーションの主催で行われました。
今回は、ショパンのエチュード1‐5番(作品10)と、それと同じ調のバッハ平均律をあわせて演奏・考察するという大変興味深い取り組みです。


161125hujii_2.JPG 1 バッハ平均律BWV846/ 1番 ショパンエチュードop.10-1 C-Dur 2 バッハ平均律BWV865/ 20番 ショパンエチュードop.10-2 a-moll 3 バッハ平均律BWV854/ 9番  ショパンエチュードop.10-3 E-dur 4 バッハ平均律BWV849/ 4番   ショパンエチュードop.10-4 5 バッハ平均律BWV858/ 13番  ショパンエチュードop.10-5 Fis-Dur/Ges‐Dur(異名同音)


161125hujii_3.JPG ショパンが毎日のようにバッハの平均律を練習していたことは有名です。
藤井先生は両者を弾き比べ、10‐1とプレリュードの1番は左手のバスがCで、右手が8分音符が拍の頭にあり、まず16分音符による一度の分散和音と、あまりに共通点が多いことを指摘されました。
続けて弾きながら、和声や転調、不協和音など、アナリーゼをしつつ、「この不協和音程を感じて」など、音楽の構造からどのような音色、タッチ、バランスで弾くべきかを示しました。
時々「悪い例」として、乱暴なタッチも演奏してくださり、それまでの雅やかで美しい響きとの違いにびっくりしますが、確かにそれがふだんよく聞く音であることに愕然とします。


161125hujii_4.JPG バッハでも藤井先生は場所によって微妙にペダルを踏んでいました。
平均律4番のフーガの最後の部分ではソステヌートペダルを使って全音符が4小節続くタイを伸ばしていました。
いったん弾いて減衰した音なのに、鍵盤を押し下げダンパーが解放されたままなので、他の倍音が鳴ると共鳴して再び鳴り始める。
そのお話しのあとに演奏を聴くと、確かにそうなっています。
惜しげもなく、5声の難しいフーガで美しい横の流れとハーモニーをつくりだす方法を披露してくださいました。


いっぽう藤井先生がショパンエチュードを弾き始めると、なめらかでスピードのある指はこびにうっとりと受講者たちが聴き入りました。
10‐1のアルペジオを弾くときには、どの音が音階第何音か考え、倍音に気を付けながら強すぎず、弱すぎないバランスを追求して透明な響きを作るというお話がありました。

10‐2では右手首の振り方、腕のなかの「中身を変える」、腕から手をぶら下げる感覚、3の指のストレッチ方法など、まさにテクニックの奥義の連続。

10‐3「別れの曲」では、31小節目、34小節目がエキエル版で音が変わっている問題について触れ、藤井先生がミラノでエキエル先生に直接お話を聞いたという驚きのエピソードが飛び出し、会場もしんと静まりかえりました。

10‐4でも指づかいやダイナミクス、ペダリング、いったん弱くするとよい箇所など、絶対に聞いておきたい話の連続。
最後のダダーンという和音は「ワン・ドロップダウン・ツー・プレイ」といって腕を一度落とす動作で、鍵盤からの跳ね返りを利用して2音を弾くそうです。


161125hujii_5.JPG 最後にこんなお話がありました。
「様式は違いますが、ショパンはバッハをお手本にハーモニーを書いています。
ショパンでもバッハでも、左手を聴くことが大切です。
バスに"のせる"と転調しやすいし、ハーモニーの彫りが深くなりますね」


161125hujii_6.JPG 作曲家でもある藤井先生。
楽曲の深い理解は、そのまま1音1音をどう弾くべきかの解釈に直結しており、驚くべきピアノの音色の美しさ、ハーモニーの立体感、それらが織りなす深い説得力に、ただただ、ずっと聞いていたい、もっともっと知りたいという強い思いがあとからあとから湧いてくるような、かけがえのない時間でした。


文・山本美芽(音楽ライター・ピアノ教本研究家 )


161125hujii_8.JPG ★次回、表参道スマイルステーションによる藤井先生のセミナー★

「藤井一興ピアノ研究セミナーVOL.4調性による色彩とファンタジー2」
2017.3.3(金曜日) 
表参道カワイサロンパウゼにて10時半‐
ショパンエチュードとバッハの平均律の続きをとりあげる予定です。


※この日の講座はプロのカメラマンによってDVD収録されています。
2016年年末に完成の予定です。
ご希望の方は表参道スマイルステーション(090-5309-2076)にご連絡いただくか こちらにメッセージ頂けますと幸いです。
olivier.messiaen1908-1992@jcom.home.ne.jp



yamamotomime.jpg 山本美芽
やまもと・みめ◎音楽ライター、ピアノ教本研究家。東京学芸大学大学院教育学研究科音楽教育専攻修了。
中学校(音楽)、養護学校にて教諭と勤務したのち、執筆活動をはじめる。
ピアノ指導者としても大学在学中から現在までレッスンを行う。「ムジカノーヴァ」「ジャズジャパン」等の音楽専門誌にて、国内外の一流アーティストに多数取材。
「もっと知りたいピアノ教本」(大半を執筆、音楽之友社)「21世紀へのチェルニー」(単著、ショパン)などを執筆、ピアノ教本についての研究をライフワークとして続け、 多くのピアノ教本の著者・訳者に直接取材した経験を持つ。
中村菊子、呉暁、樹原涼子などピアノ教本の著者・訳者からは厚い信頼を得ている。
2006年―2010年の間、 夫の転勤のためアメリカ・カリフォルニア州在住。
州立シエラカレッジにて単位取得。
アメリカのピアノ教本事情を研究。帰国後、2013年より著書「自分の音、聴いてる?」 (春秋社)をテーマにしたセミナー、また音楽指導者のためのライティングセミナーを全国各地で行う。
音楽教育学の知識と、音楽ライターとしてプロの音楽家・教育者との膨大なインタビュー経験、 自分自身のピアノ指導・子育て経験、ピアノ学習、全国のピアノ指導者との密接な交流から得た現場発の問題点など、理論と実践を融合しながらピアノ教育が進むべき道を先導している。
ピアノを多喜靖美氏に師事。 室内楽を多喜靖美、松本裕子の両氏に師事。2015年より「ピアノ教本、かしこく選ぼう」セミナーを全国で行う。
あわせて指導者向けの「ライティングセミナー」、 参加者が実際に弾き合いながら学ぶ「ひきあいセミナー」なども開催中。

オフィシャルサイト http://mimeyama.jimdo.com/
◆ ホームページ
◆ 山本美芽セミナースケジュール
◆ facebook

2016年12月16日

表参道10月ステップ開催レポート(2016.10.2)

2016年10月2日カワイ表参道サロンパウゼにて
ステップが開催されました。

音楽を愛する皆様が楽しく幸せなスマイルでご参加下さりました事と、
ご協力、お力添えいただきました関係者の皆様に
心からの感謝を申し上げます。

また次回に向けて、より一層の精進に努めたく存じます。
素晴らしい1日を本当にありがとうございました。

表参道スマイルステーション代表 三輪昌代

2017年10月10日

バッハ平均律、ショパンエチュード全曲シリーズ 調性による色彩とファンタジー第2回

170303fujii_1.jpg文・山本美芽(音楽ライター・ピアノ教本研究家)
日程:3月3日
会場:カワイ表参道コンサートサロンパウゼ

メシアンの弟子としても知られる藤井一興先生によるピアノ研究セミナー。藤井先生の愛弟子である三輪昌代先生が代表をつとめる表参道スマイルステーションの主催で行われました。今回は、ショパンのエチュード作品10の6-9番と、それと同じ調のバッハ平均律をあわせて演奏・考察するという大変興味深い取り組みです。


170303fujii_2.jpg1. 変ホ短調 バッハ平均律BWV853/ 1巻8番 ショパンエチュードop.10-6
2. ハ長調 バッハ平均律BWV870/ 2巻1番 ショパンエチュードop.10-7
3. へ長調 バッハ平均律BWV856/ 1巻11番 ショパンエチュードop.10-8
4. へ短調 バッハ平均律BWV857/ 1巻12番 ショパンエチュードop.10-9

170303fujii_3.jpg
「これは教会音楽ですね」と、まず先生が弾き始めた平均律の変ホ短調のプレリュード。一瞬にしてヨーロッパの荘厳な教会を思わせる響きに、さっと会場の空気が変わりました。これほどまでに素晴らしい曲だっただろうかと、驚きと感動が広がっていきます。
まず平均律1巻のes mollは、プレリュードはes mollですが、ヘンレ版のフーガはdis moll。藤井先生はこの異名同音を弾きわけられました。聴きわけは難しかったものの、シャープ系dis mollのほうがキラキラした音色。♭系のes mollは、やわらかい音色だった気がします。同じ調のショパンエチュード10の6es mollは、時の宿命を哲学的に受け止めるような曲。長三和音といえば明るいと思いがちですが、ここでは長三和音が悲しみを表現している、そんなお話もありました。

次にハ長調、2巻の1番のプレリュードは「絢爛豪華なカテドラルのようですね」といいながら演奏があり、一気に頭のなかがヨーロッパの教会に。楽譜のなかに途中出てくる4度や半音階進行などが教会の建物のパーツのように見えてきます。藤井先生が長く滞在していたパリで、サントシャペル寺院などのステンドグラスからの光を音色にたとえたお話、ルイ13世からさらにさかのぼったアンリ4世時代のフランス、バッハのいたドイツは、どちらもイタリアの様式や装飾からの影響を受けていた話もありました。
フーガは「清楚」というキーワード。先生のなにげない一言がどんどん想像力を広げてくれます。

170303fujii_4.jpgへ長調の平均律は1巻11番。「イタリア風、アラベスクが入ったプレリュードです」なるほど、イタリアンコンチェルトに似ている感じがしますが、やはりイタリア風というのがひとつバッハの引き出しとしてあるわけです。へ長調のショパンの練習曲は作品10?8。流麗で美しく、安定して弾いていく藤井先生のスーパー・テクニックには舌を巻くばかり。もしかして簡単な曲だったんだろうかと錯覚しそうになります。左手のリズムを踊りのように感じて弾くことが大切。また、右手の16分音符の「4321」の指で弾くときの「32」の音は「団子になりやすい」、音と音がくっつきやすいそう。このふたつの音のタッチをはっきりさせると「可愛らしくなります」。はっきりしない例と弾きわけてくださるのと聴くと、確かに、32がはっきりしていると、可愛い感じがします。
つねに素敵な音楽のためにテクニックやペダリングや指の形があることに感動します。また、この曲では4拍目から1拍目に入るときに100分の1秒ぐらい間をあけるというお話で、確かにそれがあると歌いやすく自然に聞こえました。

最後はへ短調。1巻12番のフーガは、休符が立体感をつくるための重要な役割を果たしているお話がありました。そこに注意して先生の演奏聴くとまさにその通り。100分の1秒の話もそうですが、あらゆる場面に応用できる重要な知識です。
どこの曲でも触れていたのが、ショパンは半音階の使い方や、和音を美しく響かるための配置など、多くのことをバッハから学んでいるということ。それが自然に楽曲のなかに出ている様子を、ひとつひとつ演奏を聴きながら音で確認していくと、決して難しくはありませんでした。
藤井先生が弾くバッハのフーガは、澄んだペダリングが非常に美しく、ひとつひとつの声部を自然な歌のように浮かび上がらせていました。最前列で見ていても、ペダリングは細かすぎてすべての足の動きと指の動きまでは理解できませんでしたが、これは収録されたビデオを何度も見直せばわかるかもしれません。もっともっと先生の音を聴きながらペダリングをよく見ていたいという思いが残りました。
毎回藤井先生の講座で感じることですが、曲を理解するための理論は、机上の空論ではなく、実際の音、鳴り響く演奏への感動があって、はじめて必要性や意味がいきいきと伝わります。やはり指導者としては、生徒さんには実際の音を通して美しさを感じてもらい、そのうえで理論も説明できたら理想的だと感じました。


★次回のセミナーのご案内★
次回、表参道スマイルステーションによる藤井先生のセミナー
「藤井一興ピアノ研究セミナーVOL.5 調性による色彩とファンタジー3」

2017.11.17(金)
表参道カワイサロン パウゼにて10時半-12時半
ショパンエチュードとバッハの平均律の続きをとりあげる予定です。

この日の講座はプロのカメラマンによってDVD収録されています。
2017年 4月半ばごろに完成の予定です。
限定枚数にて只今、御予約受けたまわり中です。
ご希望の方は表参道スマイルステーションにご連絡いただくか
090-5309-2076
こちらにメッセージ頂けますと幸いです。
olivier.messiaen1908-1992@jcom.home.ne.jp

2017年11月24日

【実施レポ】藤井一興ピアノ研究セミナーvol.5 バッハ平均律・ショパンエチュード全曲シリーズ調性による色彩とファンタジー3(藤井一興先生)

日時 2017年11月17日(金)10:30-12:30
会場 カワイ表参道コンサートサロンパウゼ
主催 ピティナ表参道スマイルステーション
代表:三輪昌代
レポート:山本美芽(音楽ライター)

《バッハ平均律第1巻17番変イ長調BWV862》
《ショパンエチュード変イ長調op.10-10》
《 バッハ平均律第1巻7番変ホ長調BWV852》
《 バッハ平均律第2巻第7番変ホ長調BWV876》
《ショパンエチュード変ホ長調op.10-11》

ショパンがパリに出る前に書いた作品10の練習曲を見ると、バッハの平均律との共通点がさまざまに浮かび上がり、ショパンがバッハを研究していたことが推測されます。 表参道スマイルステーション主催のこのセミナーシリーズは、この視点から、同じ調のショパンエチュードとバッハ平均律を演奏しながら考えていく興味深いものです。今回はフラット系の変ホ長調、変イ長調の曲がテーマでした。
今回演奏された曲は、どれもエチュードや平均律のなかでも比較的難しい部類に属し、学習順序としてはあとになってしまいがちで「大変そう」というイメージもありますが、藤井先生が弾き始めると、あまりに美しい世界が広がり、まさに驚きの連続でした。

「初冬のこんな天気のいい日には、教会のカテドラルにあるステンドグラスに光が入って、そこでパイプオルガンの音が鳴り響くと、なんともいえないんですね」とのお話から始まった1巻のプレリュード7番。長く伸ばす音符がたくさんあり、オルガンのようなイメージとのこと。ペダルを細かく踏みながら、藤井先生はまるでオルガンのように持続音で声部を描き分けていきます。

また、藤井先生は、調性や、音階や和音の第何音が使われているのか、大事な音の和声的な意味合いをわかりやすく指摘されました。1巻7番のフーガの冒頭テーマが「属音から始まり」、真ん中の声部の「テーマは主音から始まる」といった具合です。そしてショパンエチュードの作品10の11、こちらも変ホ長調ですが、アルペジオで「パララン」とハープのように弾く和音が終始連続する曲。和音のなかでそれぞれの音のバランスをどのようにとるのか、特に内声の出し方がポイントということです。そこではどの指を中心に動くか、いつどの指をすばやくどけるのか、手首の使い方など、さまざまな技術的な要素もお話がありました。

ショパンはフラット系の調で、曲をたくさん残しています。同じフラット系の調でも「英雄ポロネーズ」などの作品もあり雄大な広がりを感じさせる変ホ長調と、高貴さのある変イ長調ではまた色合いが違うものです。平均律1巻17番のプレリュードではヘミオラについて、フーガでは4度あがって2度下がる音型を多用、ミクソリディア旋法が出てくることなどアナリーゼ面を中心に。同じく変イ長調のショパン練習曲作品10の10では、手の中心の軸などの技術面についての解説とあわせて、ラヴェルやドビュッシーを先取りしたような側面についてもお話がありました。

演奏にあたって、藤井先生はショパンはエキエル版、バッハはヘンレ版を使っていました。参加者から、平均律のなかで版によって違う音については、どのように考えたらいいのかという質問がありました。藤井先生は、ヘンレ版でも先生が子どもの頃に使っていたヘンレ版と現在では音が違う、作曲者自身も音を二通り書いている場合などは、作曲者が亡くなっていたら「本当はどちらなのか」と確認することもできない。1音の違いは大きいけれども、そこよりももっと深いところ、大きなところにを大切にしたほうが良いのではないかというお話をされました。

学習課題である以前に、最高の音楽作品としてショパンとバッハを味わう。その感動とともに、藤井先生の驚異的な無駄のないテクニック、そして楽譜を見る眼に触れることができる、素晴らしい時間となりました。

次回の藤井先生セミナーは4月27日、藤井先生が翻訳を手掛けたピュイグ・ロジェのテクニックなども取り入れ、レッスンで取り入れていくための効果的な練習方法についてもお話いただくそうです。
このセミナーがDVDで販売される予定です。DVDのお申し込み先は ピティナ表参道スマイルステーション三輪宛にメールかお電話にてお問い合わせいただけますようによろしくお願い致します。

◆メールアドレス:olivier.messiaen1908-1992@jcom.home.ne.jp
◆電話:090-5309-2076

藤井 一興 (ピアニスト)
ピアノを安川加壽子、井上二葉、辛島輝治、萩原智子、作曲を長谷川良夫、南弘明の各氏に師事。東京芸術大学 3 年在学中、フランス政府給費留学生として渡仏。パリ・コンセルヴァトワールにて作曲科、ピアノ伴奏科ともに一等賞で卒業。パリ、エコール・ノルマルにてピアノ科を高等演奏家資格第一位で卒業。その間、作曲をオリヴィエ・メシアン、ピアノをイヴォンヌ・ロリオ、マリア・クルチォ、ピアノ伴奏をアンリエット・ピュイグ=ロジェの各氏に師事。

1976年 オリヴィエ・メシアン国際コンクール第 2 位( 1 位なし)
1979年 パリのブラジル・ピアノ曲コンクール第 1 位
1980年 クロード・カーン国際コンクール第 1 位
    モンツァ"リサ・サラ・ガロ"国際コンクール第 1 位
    第1回日本国際ピアノ・コンクール第 4 位( 1 位と 3 位なし)
1981年 マリア・カナルス国際コンクール第 2 位( 1 位なし)
    及びスペイン音楽賞
    サンジェルマン・アン・レイエ市
    現代音楽国際ピアノ・コンクール第 1 位
1982年 パロマ・オシェア サンタンデール国際ピアノコンクール入賞
    第 3 回グローバル音楽奨励賞
    第 10 回京都音楽賞実践部門賞

世界各地、日本国内にてリサイタル、室内楽、コンチェルトの他、フランス国営放送局を始めとするヨーロッパ各地の放送局や日本のNHK等で多くの録音、録画など幅広い活動を行っている。 レコード・CDではメシアンのラ・フォヴェットゥ・デ・ジャルダンやイゴール・マルケヴィッチ作品集、武満徹作品集などを続々とリリース。また、作曲家としても、フランス文化省から委嘱を受け、その作品が演奏会や国際フェスティバルで演奏・録音されている。その他、世界初のフォーレのピアノ全集の校訂を担当し、 1 - 5 巻(全 5 巻完結)を春秋社より出版している。
現在、東邦音楽大学大学院大学教授、東邦音楽総合芸術研究所教授、桐朋学園大学特任教授、東京芸術大学講師。◆ オフィシャルサイト


2018年12月 4日

【実施レポ】藤井一興ピアノ研究セミナーvol.7バッハ平均律・ショパンエチュード全曲シリーズ調性による色彩とファンタジー5(藤井一興先生)

日時 2018年11月30日(金)10:30-12:30
会場 カワイ表参道コンサートサロンパウゼ

ショパンが敬愛していたバッハをどのように取り入れているのか、ショパンの練習曲とバッハ平均律の同じ調の作品を分析していく藤井一興先生のセミナーシリーズ「調性による色彩とファンタジー」、第5回がカワイ表参道にて行われました。

●宿命を克服するヘ短調
まず今回は平均律2巻のヘ短調プレリュードBWV881からお話が始まりました。テーマを弾きながら藤井先生が「なんて美しい休符なんでしょう」とお話しされます。美しい休符! f mollのうちひしがれた気持ちから、As Durになり気持ちが和らぎ、だんだん不安になる様子、倚音の解決に情感を込めるなど、ひとつひとつの音符が感情を細かく表していることが明確にわかります。続くヘ短調のフーガ。完全5度、減7度の下降など、音程がつくりだす印象をお話しされ、モティーフで和音を変えて遊んでいく様子を弾きながら説明くださいました。複雑なはずのフーガが立体的にすっきりと、ストーリーをもって見えてきます。途中、56小節目のリズムを「情熱的」と形容され、このころは熱い気持ちで神をたたえていたのだなと感じました。

続くショパンのエチュード25-2。ここでは、「真珠の粒」と「ビロード」の2種類のタッチで実演してくださいました。真珠の粒のほうはレガートとは若干違う粒立ちのいい音で、鍵盤の深さ10ミリのうち8.5ミリから9ミリのところで弾き、鍵盤から指を離すスピードをそろえるのがコツとのこと。ビロードは指の肉付きのいいところを接点にして鍵盤に手が吸い付くようなレガート。この美しいタッチで流れるように弾かれるエチュードはあまりにも美しく、もはや勉強というより「なんて美しい...」とリサイタルを聴いているような気分に。こうして実際に藤井先生の美しい音に浸るのが、なによりも貴重な時間です。

●神をたたえるヘ長調
平均律のヘ長調、BWV880は、タイで音を長く長く伸ばすタイの修行のような曲ですが、それを藤井先生はパイプオルガンのような響きとお話しされました。「オルガンのように音を伸ばすには、よく力を抜くことです」と実演されるその音が、長く響いてまるで本当にオルガンのようです。ピアノでこのような表現ができるということをまず聴いてイメージしておくのは大切と感じました。

続くヘ長調のフーガは16分の6拍子という珍しい拍子ですが、2拍子にとるところは8分の6拍子と共通しており、十字架のモティーフが使われています。「神をたたえる生き生きとした曲ですね」と藤井先生。途中、32分音符で細かい譜割りがでてきます。これを「お客様にわからないように、ちょっとだけ音の間隔を広げます」という秘密も教えて頂きました。「あわてないで神をたたえるということですね」。いまの時代はたとえばポピュラーだったらラブソングが多いですけれども、バッハの時代は思いをぶつける相手は神だったのだなとお話を聞きながら改めて思い出しました。気持ちの高ぶり、悲しい気持ちなどをぶつける相手はすべて神であるという考えでつくられている音楽なのです。

続くヘ長調のショパンエチュード。かなりの超絶技巧を要求される曲で、9小節目からの細かいトリルを実演してくださったときには、あまりの細やかですばやい動きに目が点になりました。「4232か、3232か。4の指の音色のほうがエレガントなのですが、3のほうが動きは速いので、どちらを使えるかですね。3を使う場合は、吸い付くように寝かせて」といった具体的な指使いの選択のお話しは実に参考になります。ふにゃふにゃした日本人の生徒の手でこのエチュードを弾かせるのは先生も大変にご苦労があったとか。

●ピアノのエクササイズ
前回に続いて、「ピアノのエクササイズ 48の白鍵盤の練習と12のレクリエーションより」(アンリエット・ピュイグ=ロジェ著、音楽之友社)についてのお話しもありました。これは子どもに美しい音色で指の独立を勉強してほしいという考えでピュイグ=ロジェ先生が書いて下さったものです。いつも「耳を育てる、耳を養う、音色の美しさを求める、そのための指のお稽古」とお話しされていたそうでした。今回は指のくぐり、かえ指、2で軸足を作るなどのエチュードについて触れていました。2の指の軸足などは、今日のショパンエチュードでも出てきたお話で、導入からそこまで見渡し、つながっている教育をピュイグ=ロジェ先生がされていたことがうかがえます。

今回も、つい「お勉強」になりがちな平均律とショパンエチュードの美しさを存分に味わいながら、楽譜の読み取り、どう弾くべきかという具体的な方法について間近に聴ける、宝物のような時間となりました。

なお、先生は今回、ショパンはエキエル版、そしてバッハについてはクルチ版を持参。内容については「よく研究されています。フランス語や英語で書かれた解説の部分を読んで、それを自分なりに参考にしています」とのことでした。

藤井先生と三輪昌代先生による課題曲セミナーは4月19日(金)
藤井先生の「色彩とファンタジー」セミナー第6回は、5月24日(金)の予定です。 なお、このセミナーを録画したDVDがピティナ表参道スマイルステーションから販売予定です。


◆メールアドレス:olivier.messiaen1908-1992@jcom.home.ne.jp
◆電話:090-5309-2076

藤井 一興(ピアニスト)
ピアノを安川加壽子、井上二葉、辛島輝治、萩原智子、作曲を長谷川良夫、南弘明の各氏に師事。東京芸術大学 3 年在学中、フランス政府給費留学生として渡仏。パリ・コンセルヴァトワールにて作曲科、ピアノ伴奏科ともに一等賞で卒業。パリ、エコール・ノルマルにてピアノ科を高等演奏家資格第一位で卒業。その間、作曲をオリヴィエ・メシアン、ピアノをイヴォンヌ・ロリオ、マリア・クルチォ、ピアノ伴奏をアンリエット・ピュイグ=ロジェの各氏に師事。

1976年 オリヴィエ・メシアン国際コンクール第 2 位( 1 位なし)
1979年 パリのブラジル・ピアノ曲コンクール第 1 位
1980年 クロード・カーン国際コンクール第 1 位
    モンツァ"リサ・サラ・ガロ"国際コンクール第 1 位
    第1回日本国際ピアノ・コンクール第 4 位( 1 位と 3 位なし)
1981年 マリア・カナルス国際コンクール第 2 位( 1 位なし)
    及びスペイン音楽賞
    サンジェルマン・アン・レイエ市
    現代音楽国際ピアノ・コンクール第 1 位
1982年 パロマ・オシェア サンタンデール国際ピアノコンクール入賞
    第 3 回グローバル音楽奨励賞
    第 10 回京都音楽賞実践部門賞

世界各地、日本国内にてリサイタル、室内楽、コンチェルトの他、フランス国営放送局を始めとするヨーロッパ各地の放送局や日本のNHK等で多くの録音、録画など幅広い活動を行っている。 レコード・CDではメシアンのラ・フォヴェットゥ・デ・ジャルダンやイゴール・マルケヴィッチ作品集、武満徹作品集などを続々とリリース。また、作曲家としても、フランス文化省から委嘱を受け、その作品が演奏会や国際フェスティバルで演奏・録音されている。その他、世界初のフォーレのピアノ全集の校訂を担当し、 1 - 5 巻(全 5 巻完結)を春秋社より出版している。
現在、東邦音楽大学大学院大学教授、東邦音楽総合芸術研究所教授、桐朋学園大学特任教授、東京芸術大学講師。

オフィシャルサイト

山本美芽
やまもと・みめ◎音楽ライター、ピアノ教本研究家。東京学芸大学大学院教育学研究科音楽教育専攻修了。中学校(音楽)、養護学校にて教諭と勤務したのち、執筆活動をはじめる。ピアノ指導者としても大学在学中から現在までレッスンを行う。「ムジカノーヴァ」「ジャズジャパン」等の音楽専門誌にて、国内外の一流アーティストに多数取材。「もっと知りたいピアノ教本」(大半を執筆、音楽之友社)「21世紀へのチェルニー」(単著、ショパン)などを執筆、ピアノ教本についての研究をライフワークとして続ける。中村菊子「レッスンのハンドブック」の中で一部を取材執筆、呉暁「練習しないで上達する」において文章作成などを担当し、多くのピアノ教本の著者・訳者に直接取材した経験を持つ。  2006年―2010年の間、夫の転勤のためアメリカ・カリフォルニア州在住。カリフォルニア州立シエラカレッジにて単位取得。アメリカのピアノ教本事情を研究。帰国後、2013年より著書「自分の音、聴いてる?」(春秋社)をテーマにしたセミナー、また音楽指導者のためのライティングセミナーを全国各地で行う。音楽教育学の知識と、音楽ライターとしてプロの音楽家・教育者との膨大なインタビュー経験、自分自身のピアノ指導・子育て経験、ピアノ学習、全国のピアノ指導者との密接な交流から得た現場発の問題点など、理論と実践を融合しながらピアノ教育が進むべき道を先導している。  2012年よりピアノを多喜靖美氏に師事。室内楽を多喜靖美、松本裕子の両氏に師事。2015年より「ピアノ教本、かしこく選ぼう」セミナーを全国で行う。あわせて指導者向けの「ライティングセミナー」、参加者が実際に弾き合いながら学ぶ「ひきあいセミナー」なども開催中。オフィシャルサイト http://www.mimeyama.com
ホームページ
山本美芽セミナースケジュール
facebook

2019年5月 8日

【実施レポ】藤井一興先生、三輪昌代先生セミナー(2019/04/19)

日時 2019年4月19日(金)10:00-13:00
会場 カワイ表参道コンサートサロンパウゼ
主催 ピティナ表参道スマイルステーション
代表:三輪昌代

4月19日、表参道スマイルステーション主催のコンペ課題曲セミナーが行われました。今回は、ピアニストの藤井一興先生と、藤井先生の愛弟子でありステーション代表でピアニストの三輪昌代先生とのコラボセミナーです。
全3時間に及ぶセミナー、まず最初の2時間は三輪先生の担当。A2級からC級までの課題曲をすべて通し演奏しながらお話がありました。 課題曲の紹介だけでなく、具体的、発展的練習方法の提案があり、コンペ曲の練習を通じて「幼少期から多角的に聴こえ、響きを選択する事の出来る耳を育てる」ために、練習方法やサポートすると良い教本、例えばハノンの何番を具体的に使ったらよいなどについて触れられていました。

さまざまな視点がありましたが、例えば印象に残ったのは4期の様式感の出し方、バロックらしく弾くための具体的なコツ、バロックと古典の違いを明確に出すための視点です。まず三輪先生は、4期を理解するためにはピアノの進化や時代背景を学ぶことも大切なので、生徒さんたちには作曲家の背景や楽器博物館などで当時の楽器を研究することも勧めているそうです。その上で具体的なアドバイスがたくさんありました。ごく一部をご紹介すると、例えばバロックによくあるゼクエンツは、波打つようにならず、段階的に奏でる。

カノンはユニゾンにしてみると型がよく解る。また、鍵盤から指が浮いたようにならないために離鍵の練習例が示され、これは藤井先生直伝の方法に三輪先生がアレンジを加えたものだそうですが、非常に効果が高そう。ぜひ、とり入れたいと感じました。同音連打でレガートをつくるのは難しいものですが、そのときに薄くペダルをふむ「のりペダル」のテクニックのお話も。両手のバランスのとりかたでは「どちらかを出すというより、大切な声部を聴く」という感じ方をするお話もありました。
トリルの指づかいの工夫の実例では、楽譜に書いていない方法の提案があり、確かに弾きやすそうです。「音をなじませる」という言葉も何度も出てきて、目立たせる音となじませる音を感じて表現する力も育てたいと感じました。三輪先生は膨大な課題曲を次々に演奏され、たとえば安倍美穂「試練」では短い曲のなかで驚くほどドラマチックにストーリーが表現されており、ダイナミクスのつけ方や音色の響かせ方が印象に残りました。

藤井先生はD級以上をリサイタル形式で、演奏を中心に少しずつお話も入れた内容でした。シンフォニアより第1番、ベートーヴェンのソナタ1番1楽章、ショパンワルツ49の2、ドビュッシーの亜麻色の乙女、平均律の1巻1番のプレリュード、優しい嘆き、ショパンエチュードよりエオリアンハープ、ドビュッシーのアラベスク第2番、リストの「ため息」、ドビュッシーのエチュード11番...ピアノレッスンの定番曲での豪華すぎるリサイタル的な内容。弾いたあとに演奏のポイントを短くお話になります。邦人作品の彌冨 恵 「水中散歩をしてみたら」では水を思わせるハーモニー、日下部満三「夏の雲」は5度と4度の響きをうまく組み合わせた響きについて、作曲家でもある藤井先生らしい視点でのお話がありました。

「あと4分半あるので」とアンコールとして演奏されたドビュッシー「水の反映」では、藤井先生のタッチが冴え、響きが万華鏡のようにホールに広がり、課題曲もコンクールも忘れ先生の誘う美の世界に浸る時間となりました。

5月24日には、同じ会場のカワイ表参道コンサートサロンパウゼにて、藤井先生のバッハ平均律とショパンエチュード全曲シリーズのレクチャー第6回が開催される予定です。

文・山本美芽(音楽ライター)

藤井一興(ピアニスト)
ピアノを安川加壽子、井上二葉、辛島輝治、萩原智子、作曲を長谷川良夫、南弘明の各氏に師事。東京芸術大学 3 年在学中、フランス政府給費留学生として渡仏。パリ・コンセルヴァトワールにて作曲科、ピアノ伴奏科ともに一等賞で卒業。パリ、エコール・ノルマルにてピアノ科を高等演奏家資格第一位で卒業。その間、作曲をオリヴィエ・メシアン、ピアノをイヴォンヌ・ロリオ、マリア・クルチォ、ピアノ伴奏をアンリエット・ピュイグ=ロジェの各氏に師事。
1976年 オリヴィエ・メシアン国際コンクール第2位(1位なし)
1979年 パリのブラジル・ピアノ曲コンクール第1位
1980年 クロード・カーン国際コンクール第1位
モンツァ"リサ・サラ・ガロ"国際コンクール第1位
第1回日本国際ピアノ・コンクール第4位(1位と3位なし)
1981年 マリア・カナルス国際コンクール第2位(1位なし)
及びスペイン音楽賞
サンジェルマン・アン・レイエ市
現代音楽国際ピアノ・コンクール第1位
1982年 パロマ・オシェア サンタンデール国際ピアノコンクール入賞
第 3 回グローバル音楽奨励賞
第 10 回京都音楽賞実践部門賞
世界各地、日本国内にてリサイタル、室内楽、コンチェルトの他、フランス国営放送局を始めとするヨーロッパ各地の放送局や日本のNHK等で多くの録音、録画など幅広い活動を行っている。 レコード・CDではメシアンのラ・フォヴェットゥ・デ・ジャルダンやイゴール・マルケヴィッチ作品集、武満徹作品集などを続々とリリース。また、作曲家としても、フランス文化省から委嘱を受け、その作品が演奏会や国際フェスティバルで演奏・録音されている。その他、世界初のフォーレのピアノ全集の校訂を担当し、 1 - 5 巻(全 5 巻完結)を春秋社より出版している。
現在、東邦音楽大学大学院大学教授、東邦音楽総合芸術研究所教授、桐朋学園大学特任教授、東京芸術大学講師。
オフィシャルサイト
三輪昌代
東京音楽大学ピアノ科卒業。プラハアカデミー修了。尚美コンセルヴァトワールディプロマ修了。ケルン国立音楽大学マスタークラス修了。イエルク・デームスマスタークラス修了。第42回日仏協会フランス音楽コンクール第1位。フランス大使館よりフランス大使賞。併せて毎日放送賞を受賞。第36回ピテイナピアノコンペティショングランミューズA2カテゴリー第1位。第15回長江杯国際音楽コンクール第1位。その他多くのコンクールで上位入賞。第39回家永ピアノオーディション合格。サントリーホール、オペラシティホール、東京芸術劇場、上野文化会館、すみだトリフォニーホール、ザ.フェニックスホールにてコンサート出演。イタリア、ドイツ、ウイーン、プラハにてソロリサイタル、ピアノコンチェルト、室内楽に出演。音楽誌ムジカノーヴァ、ショパン、音楽現代にて好評を博す。
ピアノを藤井一興、青柳いずみ子、秋山徹也、樋口紀美子、酒匂淳、クヴイータ.ビリンスカ、ゲラルド.ファウス、ユージン.インディーチに師事。室内楽をヨゼフ.ハーラ、ダナ.ブラコヴアに師事。声楽を坂本紀夫、鹿野道夫に師事。
現在、「世田谷代田2台ピアノによるレッスン教室」を主宰し、後進育成を行い、コンクール審査やアドバイザーを務め、又日本、海外で演奏活動を行う。
全日本ピアノ指導者協会正会員。
「表参道スマイルステーション」代表。日本フォーレ協会会員。 及川音楽事務所所属ピアニスト。 日本ソルフェージュ研究協議会正会員、日本コミュニケーション能力認定協会コミュニケーション能力1級認定。
山本美芽
やまもと・みめ◎音楽ライター、ピアノ教本研究家。東京学芸大学大学院教育学研究科音楽教育専攻修了。中学校(音楽)、養護学校にて教諭と勤務したのち、執筆活動をはじめる。ピアノ指導者としても大学在学中から現在までレッスンを行う。「ムジカノーヴァ」「ジャズジャパン」等の音楽専門誌にて、国内外の一流アーティストに多数取材。「もっと知りたいピアノ教本」(大半を執筆、音楽之友社)「21世紀へのチェルニー」(単著、ショパン)などを執筆、ピアノ教本についての研究をライフワークとして続ける。中村菊子「レッスンのハンドブック」の中で一部を取材執筆、呉暁「練習しないで上達する」において文章作成などを担当し、多くのピアノ教本の著者・訳者に直接取材した経験を持つ。  2006年―2010年の間、夫の転勤のためアメリカ・カリフォルニア州在住。カリフォルニア州立シエラカレッジにて単位取得。アメリカのピアノ教本事情を研究。帰国後、2013年より著書「自分の音、聴いてる?」(春秋社)をテーマにしたセミナー、また音楽指導者のためのライティングセミナーを全国各地で行う。音楽教育学の知識と、音楽ライターとしてプロの音楽家・教育者との膨大なインタビュー経験、自分自身のピアノ指導・子育て経験、ピアノ学習、全国のピアノ指導者との密接な交流から得た現場発の問題点など、理論と実践を融合しながらピアノ教育が進むべき道を先導している。  2012年よりピアノを多喜靖美氏に師事。室内楽を多喜靖美、松本裕子の両氏に師事。2015年より「ピアノ教本、かしこく選ぼう」セミナーを全国で行う。あわせて指導者向けの「ライティングセミナー」、参加者が実際に弾き合いながら学ぶ「ひきあいセミナー」なども開催中。
◆ オフィシャルサイト
◆ 山本美芽セミナースケジュール
◆ facebook
★山本美芽先生最新セミナースケジュールはこちら

2019年6月10日

【実施レポ】2019/05/24 藤井 一興先生セミナー(表参道)

日時:2019年5月24日(金)10:30-12:30
会場:カワイ表参道コンサートサロンパウゼ
主催:ピティナ表参道スマイルステーション
代表:三輪昌代

2019年5月24日(金)にカワイ表参道コンサートサロンパウゼにて藤井 一興先生をお招きし、「藤井一興ピアノ研究セミナーvol.8バッハ平均律・ショパンエチュード全曲シリーズ調性による色彩とファンタジー⑥」を開催いたしました。

今回は、下記の2曲を取り上げました。

1. イ短調... バッハ/平均律BWV889(第2巻20番)、ショパン/エチュードop.25-4、op.25-11
2. ホ短調... バッハ/平均律BWV855(第1巻10番)、BWV879(第2巻10番)、ショパン/エチュードop.25-5

 バッハを敬愛していたショパンは平均律クラヴィーア曲集から多大なる影響を受け、生涯のバイブルとして演奏し続けていました。バッハ平均律とショパンエチュード全曲を調性毎にとりあげるこのセミナーも6回目。毎回欠かさず受講しているうちに、バッハとショパンの関連が非常に自然なものであり、取り組むべき課題というよりは時代を超越したクラシックのなかの名曲中の名曲として、聞く側もとらえ方が熟成されてきた感じがあります。 

今回はイ短調とホ短調。平均律2巻の20番のイ短調は、半音階の下降がとても印象的だというお話から、同じイ短調の「木枯らしのエチュード」も半音階の下降があることへとつながり、こうして比べるとあまりにわかりやすい共通点にため息がでるほどです。フーガはプレリュードとの音色を差をつけて。パイプオルガンにはたくさんの音色がありますが、3声部の弾き分けのイメージで、この箇所は具体的にどの音色で、というお話も弾くときのイメージを豊かにしてくれます。そして藤井先生の弾きはじめた『木枯らし』の輝かしく美しいこと、それはもう衝撃的なものでした。しばらくメモをとるのも忘れて聴き入ってしまいます。途中でレクチャーがあり、どこで音色を変えるのか、または手の小さな日本人ならではの指づかい、ペダリングの工夫、脱力の際に気を付ける手の具体的な箇所なども惜しげなく伝授くださいました。

 ホ短調は、まず平均律1巻10番。プレリュードは雨の日に聴いたらぴったりきそうなメランコリックな雰囲気ではじまり、藤井先生の清らかな音色が心に沁みます。そして後半プレストになってからは「天から降ってくるような」という先生の言葉どおりの神々しい美しさ。フーガはやはり下降する半音階から開始。ショパンエチュードの作品10では、小刻みに震わせるような右ペダル、親指の付け根を楽にすること、右手が浮かび上がりながらハーモニー全体が共鳴して聴こえるようなバランスのつくりかたなど、実際の音を聴きながらだと腑に落ちることばかりでした。途中、「人間の声のような」「心にぐさっとくるような」というような藤井先生の何気ない言葉のひとつひとつに先生がフランスで修業し、その後長年探求してきた深いものが感じられます。

 楽譜の版についてのお話もありました。藤井先生が子どもの頃に弾いていた版と現代の研究を反映した信頼できる版では、驚くほど音が変わっているものがあるとか。ショパンだけでなく、バッハの平均律でもそうなのだそうです。バッハの中で声部をつなげる真ん中のサスティンペダルの使い方もお話があり、かなり目から鱗の衝撃的なものでした。現代のピアノをうまく使いこなす、最新の楽譜の研究成果を利用する。伝統を受け継ぐことも大切にしながら、自分で判断して歌や響きや流れを作っていく。その様子にじかに触れているうちに、藤井先生がイメージや勉強したことを音にしていくプロセスがちらっと見えたような気もしました。

 帰宅してから、この日のお題とは別のバッハのプレリュードを練習していたとき、藤井先生がショパンエチュードでおっしゃっていたことがふと浮かび、それをヒントに弾き方を変えてみたら、「これだ」というバランスで音が出ました。これがピアニストの音に学ぶ本当の意味なのだとため息が出るような経験でした。

この日のセミナーの様子は、DVDに収録されて販売されます。希望者は表参道スマイルステーションまでご連絡ください。

 次回藤井先生のセミナーは2020年1月31日(金)、藤井先生の愛弟子の三輪昌代先生によるブルクミュラーコンクールとバッハコンクールの課題曲をレクチャーするセミナーは9月26日(木)、いずれも表参道のカワイコンサートサロンパウゼにて開催の予定です。

文・山本美芽(音楽ライター/ピアノ教本研究家)



藤井 一興 (ピアニスト)

ピアノを安川加壽子、井上二葉、辛島輝治、萩原智子、作曲を長谷川良夫、南弘明の各氏に師事。東京芸術大学 3 年在学中、フランス政府給費留学生として渡仏。パリ・コンセルヴァトワールにて作曲科、ピアノ伴奏科ともに一等賞で卒業。パリ、エコール・ノルマルにてピアノ科を高等演奏家資格第一位で卒業。その間、作曲をオリヴィエ・メシアン、ピアノをイヴォンヌ・ロリオ、マリア・クルチォ、ピアノ伴奏をアンリエット・ピュイグ=ロジェの各氏に師事。

1976年 オリヴィエ・メシアン国際コンクール第 2 位( 1 位なし)
1979年 パリのブラジル・ピアノ曲コンクール第 1 位
1980年 クロード・カーン国際コンクール第 1 位
    モンツァ"リサ・サラ・ガロ"国際コンクール第 1 位
    第1回日本国際ピアノ・コンクール第 4 位( 1 位と 3 位なし)
1981年 マリア・カナルス国際コンクール第 2 位( 1 位なし)
    及びスペイン音楽賞
    サンジェルマン・アン・レイエ市
    現代音楽国際ピアノ・コンクール第 1 位
1982年 パロマ・オシェア サンタンデール国際ピアノコンクール入賞
    第 3 回グローバル音楽奨励賞
    第 10 回京都音楽賞実践部門賞

世界各地、日本国内にてリサイタル、室内楽、コンチェルトの他、フランス国営放送局を始めとするヨーロッパ各地の放送局や日本のNHK等で多くの録音、録画など幅広い活動を行っている。 レコード・CDではメシアンのラ・フォヴェットゥ・デ・ジャルダンやイゴール・マルケヴィッチ作品集、武満徹作品集などを続々とリリース。また、作曲家としても、フランス文化省から委嘱を受け、その作品が演奏会や国際フェスティバルで演奏・録音されている。その他、世界初のフォーレのピアノ全集の校訂を担当し、 1 - 5 巻(全 5 巻完結)を春秋社より出版している。
現在、東邦音楽大学大学院大学教授、東邦音楽総合芸術研究所教授、桐朋学園大学特任教授、東京芸術大学講師。

オフィシャルサイト



三輪昌代
東京音楽大学ピアノ科卒業。プラハアカデミー修了。尚美コンセルヴァトワールディプロマ修了。ケルン国立音楽大学マスタークラス修了。イエルク・デームスマスタークラス修了。第42回日仏協会フランス音楽コンクール第1位。フランス大使館よりフランス大使賞。併せて毎日放送賞を受賞。第36回ピテイナピアノコンペティショングランミューズA2カテゴリー第1位。第15回長江杯国際音楽コンクール第1位。その他多くのコンクールで上位入賞。第39回家永ピアノオーディション合格。サントリーホール、オペラシティホール、東京芸術劇場、上野文化会館、すみだトリフォニーホール、ザ.フェニックスホールにてコンサート出演。イタリア、ドイツ、ウイーン、プラハにてソロリサイタル、ピアノコンチェルト、室内楽に出演。音楽誌ムジカノーヴァ、ショパン、音楽現代にて好評を博す。
ピアノを藤井一興、青柳いずみ子、秋山徹也、樋口紀美子、酒匂淳、クヴイータ.ビリンスカ、ゲラルド.ファウス、ユージン.インディーチに師事。室内楽をヨゼフ.ハーラ、ダナ.ブラコヴアに師事。声楽を坂本紀夫、鹿野道夫に師事。
現在、「世田谷代田2台ピアノによるレッスン教室」を主宰し、後進育成を行い、コンクール審査やアドバイザーを務め、又日本、海外で演奏活動を行う。
全日本ピアノ指導者協会正会員。
「表参道スマイルステーション」代表。日本フォーレ協会会員。 及川音楽事務所所属ピアニスト。 日本ソルフェージュ研究協議会正会員、日本コミュニケーション能力認定協会コミュニケーション能力1級認定。




山本美芽
やまもと・みめ◎音楽ライター、ピアノ教本研究家。東京学芸大学大学院教育学研究科音楽教育専攻修了。中学校(音楽)、養護学校にて教諭と勤務したのち、執筆活動をはじめる。ピアノ指導者としても大学在学中から現在までレッスンを行う。「ムジカノーヴァ」「ジャズジャパン」等の音楽専門誌にて、国内外の一流アーティストに多数取材。「もっと知りたいピアノ教本」(大半を執筆、音楽之友社)「21世紀へのチェルニー」(単著、ショパン)などを執筆、ピアノ教本についての研究をライフワークとして続ける。中村菊子「レッスンのハンドブック」の中で一部を取材執筆、呉暁「練習しないで上達する」において文章作成などを担当し、多くのピアノ教本の著者・訳者に直接取材した経験を持つ。  2006年―2010年の間、夫の転勤のためアメリカ・カリフォルニア州在住。カリフォルニア州立シエラカレッジにて単位取得。アメリカのピアノ教本事情を研究。帰国後、2013年より著書「自分の音、聴いてる?」(春秋社)をテーマにしたセミナー、また音楽指導者のためのライティングセミナーを全国各地で行う。音楽教育学の知識と、音楽ライターとしてプロの音楽家・教育者との膨大なインタビュー経験、自分自身のピアノ指導・子育て経験、ピアノ学習、全国のピアノ指導者との密接な交流から得た現場発の問題点など、理論と実践を融合しながらピアノ教育が進むべき道を先導している。  2012年よりピアノを多喜靖美氏に師事。室内楽を多喜靖美、松本裕子の両氏に師事。2015年より「ピアノ教本、かしこく選ぼう」セミナーを全国で行う。あわせて指導者向けの「ライティングセミナー」、参加者が実際に弾き合いながら学ぶ「ひきあいセミナー」なども開催中。オフィシャルサイト http://www.mimeyama.com
ホームページ
山本美芽セミナースケジュール
facebook
★山本美芽先生 最新セミナースケジュール は こちら

2019年10月10日

【セミナー実施レポート】コンクール課題曲から学ぶ 基礎力と豊かな表現力の育み方

コンクール課題曲から学ぶ 基礎力と豊かな表現力の育み方

日時:2019年9月26日(木)10:30-12:30
会場:カワイ表参道コンサートサロンパウゼ
主催:ピティナ表参道スマイルステーション
代表:三輪昌代

2019年9月26日(木)にカワイ表参道コンサートサロンパウゼにて三輪 昌代先生による、「コンクール課題曲から学ぶ 基礎力と豊かな表現力の育み方」を開催いたしました。


190926_omotesando_3.jpg第1部では、ブルグミュラーコンクール。バッハコンクール課題曲より46曲を演奏されながらのレクチャーでした。ロマン期は、ピアノが著しい発展を遂げた為、演奏表現の幅が広がりました。良いテクニックを身に付ける事と豊かなイメージを促し演奏に結び付ける事が大切だとお話しされました。
多角的に聴く事が出来る耳を養う事。美しい音を奏でる為の基本的な手のフォームを作る練習方法。情緒ある音を奏でる為には、それぞれの指を筆のように考えて様々な運指を考え工夫する必要があるということ。表現が多彩で無限に広がるというお話を伺いました。 指導者は常日頃から感性を磨かなくては...と改めて思いました。
バロックの曲を学ぶ上で大切にされていることは楽譜から様々な可能性を感じ「考えさせる」指導をする事。
1.曲のアナリーゼ(拍子。調号。転調。音程)
2.ダイナミクス、アーティキュレーションは幾通りにも考えられる。色々な可能性を試す事が大切。
3.自分が選んだダイナミクスやアーティキュレーションが表現出来る指使いを考える。
4.全ての指使いを楽譜に書き込む。
5.脳の回路を豊かに形成する為に、工夫した練習法を実施する。(ユニゾン練習/拍感練習/リレー練習/片手暗譜練習)
シンプルな曲の中に多くの学びのエッセンスが含まれているという事を考えさせられました。又反進行のエクササイズ練習にはピュイグ=ロジェ「小さくてもじょうずな手」を活用する旨、テキストの紹介もありました。

190926_omotesando_2.jpg第2部では村井頌子先生にメヌエットやブーレ。
リゴドンのステップをご伝授いただきました。
実際に踊ってみる事でイメージが膨らみ、演奏表現に活かせると思いました。


190926_omotesando_1.jpg2時間10分という限られた時間ではありましたが、課題曲レクチャー。バロックダンス、コミュニケーションスキルまでの盛りだくさんなお話を伺う事が出来ました。特にコミュニケーションについては、改めて考える必要のあるテーマだと思いました。
第3部は「コンクール参加時に備えて生徒さんや保護者の方とのコミュニケーションスキル」
生徒さんの事を熱心に思う余り、本意が伝わらなくなってしまったり温度差が生じてしまうケースもままならない。指導者、保護者、本人は1つのチームであり良い距離感を保つ事が大切。生徒さんの自己重要感を満たすメッセージスキルとリスニングスキルを磨く事。目標を明確化し伝える事。「相手の反応が自分のコミュニケーション力」というお話には様々な事を気付かされました。

三輪昌代先生。ありがとうございました。

文・依田 倫子




三輪昌代

三輪 昌代
東京音楽大学ピアノ科卒業。プラハアカデミー修了。尚美コンセルヴァトワールディプロマ修了。ケルン国立音楽大学マスタークラス修了。イエルク・デームスマスタークラス修了。第42回日仏協会フランス音楽コンクール第1位。フランス大使館よりフランス大使賞。併せて毎日放送賞を受賞。第36回ピテイナピアノコンペティショングランミューズA2カテゴリー第1位。第15回長江杯国際音楽コンクール第1位。その他多くのコンクールで上位入賞。第39回家永ピアノオーディション合格。サントリーホール、オペラシティホール、東京芸術劇場、上野文化会館、すみだトリフォニーホール、ザ.フェニックスホールにてコンサート出演。イタリア、ドイツ、ウイーン、プラハにてソロリサイタル、ピアノコンチェルト、室内楽に出演。音楽誌ムジカノーヴァ、ショパン、音楽現代にて好評を博す。
ピアノを藤井一興、青柳いずみ子、秋山徹也、樋口紀美子、酒匂淳、クヴイータ.ビリンスカ、ゲラルド.ファウス、ユージン.インディーチに師事。室内楽をヨゼフ.ハーラ、ダナ.ブラコヴアに師事。声楽を坂本紀夫、鹿野道夫に師事。
現在、「世田谷代田2台ピアノによるレッスン教室」を主宰し、後進育成を行い、コンクール審査やアドバイザーを務め、又日本、海外で演奏活動を行う。
全日本ピアノ指導者協会正会員。
「表参道スマイルステーション」代表。日本フォーレ協会会員。 及川音楽事務所所属ピアニスト。 日本ソルフェージュ研究協議会正会員、日本コミュニケーション能力認定協会コミュニケーション能力1級認定。



2021年10月22日

表参道10月ステップ開催レポート(2021.10.3)

心配しておりました台風も過ぎ去り美しい秋に彩られる表参道。

昨年はコロナを心配して開催を見送りましたので
今年は2年振りのステップ開催となりました。


今回は96組の方がご出演なさりました。

カワイ表参道パウゼの
シゲルカワイEXは素晴らしい響きを奏で、
会場の皆様は温かく幸せな笑顔に包まれました。

アドバイザーの後藤先生。岡田先生。松下先生。
大変お世話になりました。
コロナ禍の中でアドバイザーをお引き受け下さりまして
誠にありがとうございました。


今回は講評用紙やパスポートなどをレターパックにて発送致しました。


スタッフの皆様とカワイ表参道様の御理解ご協力を賜り、
細やかな所まで 感染対策を整えられました事に心からの感謝で一杯です。

また次回お会い出来ます日を心待ちにしております。


ピティナ表参道スマイルステーション



過去の記事




QRコード

携帯からもピティナ・コミュニティを閲覧できます
ピティナ表参道スマイルステーション