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2016年4月14日

【実施レポ】リストの超絶技巧からピアノ奏法を読み解く ー自分の身体との対話ー vol.2(関野 直樹先生)

160321sekino1.jpg 2016年3月21日(月)スタジオ ヴィルトゥオージにて関野 直樹先生をお招きし、「リストの超絶技巧からピアノ奏法を読み解く ー自分の身体との対話ー vol.2」という題で講座が開催されました。 ハンガリー在住、リスト音楽院で研鑽を積まれ、そこから得た体の使い方を細かくレクチャーする講座の第2回目。今回は、まず冒頭に、ラ・カンパネラを演奏。あっという間に受講者のみなさまを惹きつけてくださいました。そして、第1回目の復習、体の使い方からスタート。各パーツの使い方を、体操をいれ、体感しながらすすめてくださいましたので、とてもわかりやすく、中高生の生徒さんにも、聞かせてあげたいな、と思う内容でした。
160321sekino2.jpg そして、いよいよラ・カンパネラのアナリーゼ。先生の論文も踏まえて、5つのカテゴリーにわけて、一つ一つ丁寧にすすめてくだいました。たとえば跳躍。 その意味やいろいろな種類までを、実際に弾きながら解説してくださるので、実践的で、うなずきながらみなさんがお聞きになっていました。また、生徒さんがよく弾く曲(ブルクミュラーやエリーゼのために、など)も引用され、より実践的だったように感じます。 リストのお話も、ちょこちょこでてきて、興味深いものでした。 休憩をはさみ、先生セレクトのロゼワインを頂き、みなさんリラックス。 後半は、ワインを頂きながら、前半のアナリーゼでしっかり学んだことを踏まえて、「死の舞踏」の演奏をきくミニコンサート。先生も、それを意識して弾かれたそうですが、指や手首の動きがとても軽やかで、かつムダなチカラを使わず、でもとてもエネルギッシュな演奏に弾き込まれてしまいました。 みなさんが、食い入るように聞いてらっしゃる空気で会場中が一体となって、素晴らしい時間となりました。

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終了後、先生へのフィードバックが一番喜ばれますので、とお伝えすると、ほぼすべての方が、熱心にレポート書いてくださりました。 「死の舞踏」の迫力は、みなさんの共通の感想のようでした。
次回、第3回は、5月に、公開講座をしながら、体の使い方をさらに深めていく予定です。先生の真摯な姿勢に感謝、ありがとうございました。



Rep:新宿×響ステーション 松枝由紀子

2016年6月13日

【実施レポ】リストの超絶技巧からピアノ奏法を読み解く ‐自分の身体との対話‐ vol.3(関野 直樹先生)

2016年5月21日(土)にて関野 直樹先生をお招きし、「リストの超絶技巧からピアノ奏法を読み解く ‐自分の身体との対話‐ vol.3」という題で講座が開催されました。

ハンガリー在住、リスト音楽院で研鑽を積まれ、そこから得た体の使い方を細かくレクチャーする講座の第3回目、最終回。 今回は、今までのレクチャーの復習とともに、それをふまえての公開レッスンでした。「スケルツアンド/スカルラッティ」「タンポポがとんだ/平吉毅州」「グラドウス・アド・パルナッスム博士/ドビュッシー」「激流/カスキ」 指や手首の使い方を学んだ直後、そのままそれを応用して説明してくださり、インプットされたものを、すぐアウトプット、実践的に落とし込むことができる内容でした。生徒さんたちも、とてもわかりやすく、細やかな指導で、みるみる変わっていくので、楽しかったそうです。

後半は、お待ちかねのプチ演奏会。今回は、リストの超絶技巧練習曲と同じ題名(ラカンパネラや鬼火、英雄など)の曲が、同時代作曲家、ブルクミュラーの練習曲にもあることから、そのさわりをご披露くださいました。そして、特別に、生徒さんのリクエスト、「ラ・カンパネラ」を、「もっとそばで聞くといいよ」と、演奏を真横で聞かせていただくことができました。「ノクターン遺作/ショパン」「ラプソディ・イン・ブルー/ガーシュイン」と、ステキな曲が続きました。息遣いから、早い指の動き、こんな間近で、ピアニストの演奏を聞く機会などそうないですから、皆さん大興奮(笑)でした。

3回に分けてのセミナーでしたので、前回の復習をしながら、じっくりとそして、実践的にやっていただけて、ゆっくり落とし込むことのできるセミナーだったと思います。全3回を通して、少人数を生かして、間近で先生の演奏をきけたこと、セミナーの直後に、学んだことを踏まえて演奏をきけたこと、こういう機会を頂けたことは素晴らしい時間でした。関野先生の真摯な姿勢に感謝、ありがとうございました。

Rep: 新宿×響ステーション 松枝由紀子


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