日頃より、ピアノの先生方から「生徒さんがピアノを購入したというのですが、電子ピアノのことだった」と、残念そうにお話しされる場に立ち会う事が多く、住宅や騒音の問題等で、アコースティックピアノが良いのはわかっているけど、電子ピアノでないと用意できないというご家庭が増えている現状、そしてお持ちの楽器の電子ピアノ化はこれからますます進んで行くであろうという事から、電子ピアノでも活用の仕方によってはアコースティックを上回る事、楽器が何であっても音楽のアプローチはアイデア次第でいくらでもある!というセミナーを開催させていただきました。
電子ピアノでの練習は決して残念なことではない
冒頭では、講師の厚地先生より海外と日本での電子ピアノへの認知・理解の差をお話ししてくださいました。
私も自宅にアコースティックピアノと電子ピアノの両方ありますが、4歳の娘は電子ピアノでばかり練習したがります。
せっかくアコースティックピアノがあるのだから、アコースティックピアノで練習しようね!と声をかけるのですが、「白いピアノがいい!」と言います。(電子ピアノは白を購入しました。)子供が物を選ぶ理由は「色」とか「内蔵曲に夢をかなえてドラえもんが入っている」というようなことばかりで、「生の音で耳を育てたい」「鍵盤のタッチ感」などこちらの思惑通りにはいきません。
厚地先生のお話しを聞かせていただく中で、上手に電子ピアノを活用しつつアコースティックピアノも触らせていくキッカケのようなものを私も掴めたような気がします。即、実践していきたいです。
電子ピアノに対して私がもっと柔軟になっていかなくては・・・と思わせていただきました。

電子ピアノでもコンクールに挑戦できる!
実際に厚地先生のお孫さんのコンクール経験を通してのお話しもあり、今回セミナーにご参加の先生方も「どんなピアノであっても挑戦できる!」という自信を持たれたのではないでしょうか。
セミナー終了後のアンケートに、楽器が「アップライトピアノだから」「電子ピアノだから」と自身でハードルや壁を作らず、挑戦していきたい!と書いてくださった先生がいらっしゃったのがとても嬉しかったです。このセミナーを開催してよかった!と思わせていただきました。
もうすぐピティナ・ピアノコンペティションの2020年の課題曲が解禁となります。その後もブルグミュラーコンクールなど様々なコンクールが課題曲を公開し夏に向かってコンクールシーズンに入っていきます。
まずは、受けやすいコンクールから挑戦して、ステップアップしていけるとよりピアノが楽しくなりますね。

最後に、講師の厚地和之先生とご参加のみなさんと記念写真。
ピティナ本部より堀室長、ピティナ組織運営委員で武蔵野音楽大学キャリア指導担当兼会計学講師の大内先生も静岡へお越しくださいました!
お写真に写らずお帰りになったご参加の方もいらっしゃいますが、たくさんの方のご参加、ご協力でとても良い雰囲気で楽しいセミナーとなりました。
ありがとうございました。
事務局 西村