« 前の記事| 後の記事 »

新年初の連弾研究会


新年明けましておめでとうございます。
2014年、午年が始まりました。
馬のように前向きに、今年も皆さんと様々な学びを増やしていきたいと思います。

新年を迎えてすぐですが連弾研究会、行いました!
(原則第1水曜日ですが、今回は特別に第2水曜日に変更して開催)
2014年1月8日(水)午前10時からヤマハ藤沢南口センターにて今年初の連研です。
今回は昨年に引き続き連弾曲集3冊の中から以下の4曲を取り上げました。


【新しい子どものうたの本1】(ショット・ミュージック)より
1.シュンゲラー編 : きょうそう Der Wettstreit 

【もぐもぐブギ】(カワイ出版)より

2.萩原英彦 : 時は影のごとく去りゆく‐コンカルノーの想い出‐                              Le temps passé comme l'ombro  Souvenir de Concarnesu 

3.萩原英彦 : ヴァルス・ラン Valse lent 


もっと ふたりのピアノ(音楽之友社)より

4.内田勝人 : すこしさみしい枯葉の季節



『きょうそう』 G dur 4/4

   Der Kuckuck und der Esel, die hatten großen Streit,

:wer wohl am besten Sänge::zur schönen maienzeit:❘

クックックックックックー  かっこうと、ろばさんが けんかをしています

どちらがきれいになけるでしょうかと    どちらがきれいになけるでしょうか?(高田さゆり訳)

ツェルター作曲『かっこうとろば』でもおなじみのメロディー。
上記の内容が楽譜内(曲名の下)に記載されています。これを読んで何となくしっくりこない方、いるのではないでしょうか。なんでロバとカッコウが鳴き比べで争っているの~?と。
今回も野口先生より興味深いお話が聞けました。
実はカッコーとロバの競争になる前の物語があったのです。
この曲の元になっているのは、1800年初頭に出版されたドイツの民衆歌謡の詩集「子供の不思議な角笛」中の「高き知性への賛歌」で、これはカッコーとナイチンゲールが鳴き比べをする話です。カッコーは耳の大きなロバを審査員に選びました。ロバはカッコーに軍配を上げ、言いました。「まるで学校の先生のように3度・4度・5度の音程を正確に歌えました。」と。ナイチンゲールはのびのび歓喜の歌を歌いましたが、ロバにはその美しさは理解できませんでした。そんな間抜けなロバがカッコーとキーキー声で競い合うという歌に続いたということなのです。
ドイツにおけるロバやカッコー、ナイチンゲールの位置付けや、この童謡にマーラーやカール・レーヴェも曲をつけていること、歌詞には風刺的表現もあって実はとっても皮肉った内容だった、などを知ることができました。
曲のイメージが膨らみ、日本語訳では不思議に感じていたこともすっきり解消されました。そしてこれほど滑稽な内容だったと知ると、弾き方も変わってきます。
この裏話を知っている人は、心の中でクスッと笑いながら弾くことでしょう。

                      

『時は影のごとく去りゆく』G dur 4/4 ♩≒135)                             

表題は、ブルターニュの小さな漁港コンカルノーを訪れたとき、海につきでた岩の上の日時計に記されていた"ことば"です。岬にはカモメが舞い、そのうちの一羽が日時計の先にとまりました。時は影のごとく過ぎ逝く/Tempus fugit pelut UMBRA   時は、また矢のごとく......カモメが時を連れ去るのでしょうか。


曲名から寂れた港町の昔に想いを馳せるしっとりした感じの曲かと思いきや、活気のある曲風です。萩原氏は演奏に細かく指示を出されていて、楽譜の中にはいたるところにイタリア語とフランス語が書かれています。セコンドとプリモで同音が続き、弾きにくい所も結構あります。最後の部分も意味深な記載...ん~萩原先生に教えていただきたいところです。

コンカルノーはフランス屈指の水揚げ量を誇る港町なので、漁港の活気や海のそばで暮らす人々の生き生きとした生活の様子を描くとともに、時の流れを懐かしむ感じを表現するのでしょうか。

初見で弾くにはかなり難しい曲なので、しばし練習したりして(笑)その間に他の先生方は楽譜を見ながら意見交換して盛り上がりました。

DSCN0514.JPG                              ↑ 「ここはどう?」 練習中(^.^)

『ヴァルス・ラン』(G dur 3/4 Tempo di Valse)

旋律は貌で、  

和声は躯で、  

リズムは脚です。


楽譜に書かれた作曲家のコメントを見ても、用いられる漢字にこだわりを感じます。『もぐもぐブギ』最後に置かれている作品です。中間部にあたるMeno mossoの部分は少々まとめにくいところなので時間をかけて合わせて仕上げたいです。


 

『すこしさみしい枯葉の季節 a moll 3/4 Allegretto ♩=112

美しく 春や夏をすごしてきた葉っぱさんも 秋にはお別れです。


萩原英彦氏の作品の後に聴くととても素直なまとまりを感じさせる曲です。このような曲にはエレクトーンとのアンサンブルが効果的です。お試しあれ!


     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


今回で連弾曲集『もぐもぐブギ』全曲終了しました~\(^o^)/

レッスン室の本棚に並んでいるだけでは到底見つけられなかった発見がたくさんありました。

次回から『もぐもぐブギ』に代わって『音の栞Ⅲ』(カワイ出版)に入ります。

この連弾曲集には全11曲収められていますが、最初の2曲が三善晃氏のオリジナル曲、続く9曲は誰もが知っている曲を三善先生が編曲しています。三善ワールドがどのように展開されるか、そしてしっかり演奏できるのか、戦々恐々ですがとっても楽しみです!

また、イレギュラーですがフォーレ作曲ドリー組曲から、『ドリーの庭』と『スペイン風の踊り』を加えて2月の研究会を行いますので、ご用意くださいね。



今日は総勢13名の参加でしたが、お二人急いで帰られたので11名で記念撮影!パチリ

DSCN0518.JPG次回は2月5日(水)の予定です。



どなたでもご参加いただけます。見学だけでも大歓迎!
ご参加希望の方、お問い合わせはこちら ⇒ t-felicite@laqgoon.ocn.ne.jp (矢ノ下) 


※この記事のご感想をこちらにお書き下さい。(Facebook登録者限定)


過去の記事


カテゴリ



QRコード

携帯からもピティナ・コミュニティを閲覧できます
ピティナ湘南フェリシテステーション