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6月連弾研究会を行いました♫


6月4日(水)10:00より藤沢ヤマハ南口センターにて連弾研究会を行いました。

湘南ピアチェーレSt.主催の茅ヶ崎ステップが6月1日(日)だったので、終日ステップに関わっていた先生も多く準備不足を懸念していましたが、湘南パワーは健在!!
いつもと変わらない緊張感と笑いと学びに溢れた充実した2時間となりました。


今回の内容は以下の3曲

1.【シュンゲラー:新しい子どものうたの本1】(日本ショット社)より 

   シュンゲラー編:すきなひとと

2.【もっとふたりのピアノ】(音楽之友社)より  

   内田勝人:人魚が見た夢

3.【音の栞 Ⅲ】(カワイ出版)より

  三善晃:グリーンスリーブス



1.シュンゲラー:すきなひとと Mit meinen Mӓdelchen G dur 3/4) 

  「 踊りながら お話しましょ 
       私の一番 すきなひとと 
      トラララララ トラララララ トラララララ トララララ (高田さゆり訳)」

これに対してドイツ語版の詩は以下の通り

" Mit meinen Mӓdelchen zieh ich durchs Stӓdtelchen,
  mit meinen Mӓdelchen zieh ich durchs Land.
  Tra la la la la la usw."


MӓdelchenStӓdtelchenは辞書には載っていません。これらの単語はドイツ語に詳しいN先生(今回ご欠席)の今までのお話から推測すると、やはり方言のようなもの(あるいは古い綴り)かなと思います。この2つの単語の中央部にあるelがなければMӓdchenは「少女、恋人」、Stӓdtchenは「町」という意味になります。よって直訳すると「好きな人と一緒に私は町中を行く~私は好きな人と一緒に国じゅうを歩き進む~ララララララ」(楽譜のイラストのようなルンルンした感じになりません...)ちなみにuswはund so weiter(等々)です。
 また、『ラーニングトゥプレイ~ブック3』の中に同じメロディーの曲がありました。「愛の報い」という題名です。この曲では2小節ずつスラーがついていて、しっとり歌う曲風になっていました。シュンゲラーはセコンドの2、3拍にスタッカートがついているので弾む感じが強調されています。メロディーは繰り返しとダ・カーポがあってかなりくどいので、プリモのユニゾンを右手重視にするか左手重視にするか、変化をつけるべきでしょう。
中間部に登場するセコンドのバスの動きも意識すると単調な流れのアクセントになります。

そして最後にKo先生のアレンジ譜が登場~オーケストラが加わり魅力的なアンサンブルを楽しみました。
 
2014-6-4連弾研究会④.JPG
 
2.内田勝人:人魚が見た夢 (Adur 6/8 Andante)
  
「人魚が見る夢は どんな夢でしょう。いっしょに目をとじて、耳をかたむけてみましょう。」

不思議なムードで始まるこの曲、水の中のゆらゆらする情景をあらわしているのでしょうか。初めはよくわからなかった作品ですが、弾いていくうちに少しずつ見えていきました。さらに挿絵からたくさんのヒントを見つけました。挿絵は内田勝人さんのご息女が描いています。
有名な人魚姫のストーリーでは、人魚が王子を好きになり、足を得るために声を売って陸に上がったものの王子との恋は実らず最後は海に消えるという悲劇でしたね。足やお城、靴、ドレス姿の女の子など、人魚が夢見たであろう風景がたくさんの泡の中に描かれています。
イメージも湧き、最後は皆さん納得して仕上げることができました。
そしてKo先生のアレンジで、ハープのグリッサンドなどが加わってとても素敵な演奏で締めくくりました。

3.三善晃:グリーンスリーブスa moll  6/8 .40〔♪≒120〕)

「グリーンスリーブス」は誰もが知っている曲です。 伝統的なイングランドの民謡(楽譜にはスコットランド民謡と記載されています)で、起源は厳密には判っていませんが、16世紀半ばまで口頭伝承で受け継がれ、17世紀にはイングランドの誰もが知る曲となり、世界に広まっていきました。歌詞としては、緑の小袖を着た昔好きだった人と別れてしまったけれど今でも想っているというような内容で、歌詞にはいろいろな説があります。
ヘンリー8世と後に妻(王妃)となるアン・ブーリンがモデルだという説、緑の衣がイギリスでは死とか妖精を表す色なので亡くなった人と結ばれなかった悲劇の話という説、レディ・グリーンスリーブスは娼婦だったとする説、など。日本語訳では門馬直衛・三木おさむ・八木良子らの訳詞があります。

〔歌詞〕

Als,my,love,you do me wrong,  (ああ、私の愛した人は何て残酷な人) 

To cast me off discoursly. (私の愛を非情にも投げ捨ててしまった

For I have loved you for so long, (私は長い間あなたを愛していた)  

Delighting in your company. (側にいるだけで幸せでした)

Greensleeves was all my joy  (グリーンスリーブスは私の喜びだった)

Greensleeves was my delight, (グリーンスリーブスは私の楽しみだった)

Greensleeves was my heart of gold, (グリーンスリーブスは私の魂だった)

And who but my lady greensleeves. (あなた以外に誰がいるでしょうか)


原曲も物悲しい哀愁を帯びたメロディーですが、この作品ではハーモニーがいっそう三善ワールドになっています。ハーモニーをしっかり理解し、プリモとセコンド4手のバランスを考える必要があるでしょう。ほぼ全員、演奏することができました。



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さて、『もっとふたりのピアノ』(音楽之友社)は今回で全曲終了しました。

来月から『アンゲルブレシュト 子供部屋1』(全音楽譜出版社)に入ります。
アンゲルブレシュト(1880-1965)はフランスのパリ生まれの指揮者・作曲家で、シャンゼリゼ劇場やオペラ座の指揮者として活躍し、フランス国立放送管弦楽団の創立者としても名前が知られています。作曲家としては友人のドビュッシーの影響を受けたのか印象派の感覚やフランスの洒落たエスプリに満ちた作品を残しています。
この『子供部屋』という曲集は、フランスに古くから伝わるこどもの歌や童謡を連弾曲にしたもので、単純に書かれていながら美しい和声づけや転調でその世界が繰り広げられています。

さあ、どんな曲に出会えるでしょうか~楽しみですね!!


今回は今までで最多の20名参加の研究会になりました(^O^)/

2014-6-4連弾研究会⑥  - コピー.JPG

次回の連研は7月2日(水)開催です♪


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