レポート アーカイブ

2011年4月 8日

4/3 湘南4月ステップ開催レポート

2011年4月3日(日)湘南4月ステップ、無事に終了しました。

当初予定していた藤沢市民会館がホールの利用自粛を決定したため、急遽ヤマハ藤沢ホールに会場を変更しての開催となりました。
参加者の方々へ会場変更の書面が届いたのは開催の4日前でしたが、それでも当日は遅刻もなく、順調に進行いたしました。

急な会場変更にもかかわらず、参加者の方からクレームは一つもなく、それどころか「開催してくださりありがとうございました」「開催できるようご尽力くださって、ピアノを弾く機会をいただき感謝しています」という言葉をいただきました。
会場を提供してくださったヤマハ藤沢ショップと、参加者の皆様には改めてお礼申し上げます。

被災地や原発の現状を目の当たりにしますと、今回のステップも中止にすべきではないかと大変悩みました。
でも3月に予定されていたコンサートやコンクールは次々に中止となり、学校でも部活動や春期講習が中止になり、春休みに予定していた家族旅行もキャンセルしたという話を聞くにつれ、元気な子供を取り巻く世界が停止してはいけないし、被災地の方々はそんなことを望んではいないだろうと思いました。
客席はビデオを持ったお父さんやお祖父様、お祖母様の姿がたくさん見られました。
午前中は会場に人が入りきれないほどで、この日をとても楽しみにいらして下さったのだなと胸が熱くなりました。
余震や計画停電の心配は多々ありましたが、皆様に喜んでいただけたステップが無事に開催できたことを心から嬉しく思っています。

また、今回の特色でもあった全国初の団体登録で参加されたharmonie(アルモニ)さんのステージはブルグミュラー25の練習曲による世界お国めぐりをテーマに、ナレーション付きの連弾形式で演奏されました。
聴衆の皆さんは世界各地に思いを馳せて、小さなお子さんからご年配の方までがとても楽しそうに聴きいっていました。

ステップ当日、会場受付には募金箱を置かせていただきました。
お寄せいただいた12,276円は 「日本赤十字社「東日本大震災義援金」の方へ募金させていただきます。

何よりも被災地の一日も早い復興と、原発問題の鎮静化を心よりお祈り申し上げます。

湘南フェリシテステーション

1・2部集合写真
1・2部集合写真
1部継続表彰
1部継続表彰
2部継続表彰
2部継続表彰
3部集合写真
3部集合写真
4部集合写真
4部集合写真
5・6部集合写真
5・6部集合写真
7・8部継続表彰
7・8部継続表彰
7・8部集合写真
7・8部集合写真

2012年3月19日

3/17 湘南3月ステップ開催レポート

2012年3月17日(土)藤沢市民会館小ホールにて湘南3月ステップが開催されました。

朝から雨が降りしきる悪天候でしたが、欠席者も遅刻者もなく全111名が見事に演奏を披露しました。朝の段階で「熱が出てしまいました」と連絡を受けて心配そうだったスタッフの生徒さんも頑張って参加しました!!演奏された皆さまに大きな拍手をおくります。

待望の國谷尊之先生によるトークコンサートは昼・夕2回行われました。

誰もが知っている『エリーゼのために』と『小犬のワルツ』を、笑いが湧きあがる楽しいお話の後に演奏していただきました。

國谷尊之先生トークコンサート

そのお話は「ベートーヴェンは女性にモテたと思う?」という問いかけから始まって「実は物陰からじ~っと見ているだけの暗い人だったんだよ」

「だから好きな人のことを思っているのに暗い短調ではじまるんだよね。」

「それにベートーヴェンは結構しつこい人でね~だからこれ(最初のフレーズを弾いて)が何回も出てくるでしょ?」

「このメロディーはこの曲の中に何回出てくると思う?」と客席の子供に質問を投げかけます。

「3回」、「30回」と様々な答えが出てきましたが、さてさて正解は・・・

                     会場にいた人は即座に答えられますね!

短調、長調、同音連打の意味も教えてくださり、会場に居る人の心にしっかり刻まれました。

そして演奏・・・美しいピアノの音色に会場は静まりかえり、名曲に惹き込まれました。

國谷先生の温かでユーモア一杯のお人柄に、ファンはいっそう増えること間違いなしです。

ステップ・コミュニケーションカードが國谷先生の手元へも届きました。先生お喜びでした

 

第1部・2部集合写真 池田奈甫子先生による講評  

第3部・4部集合写真

第5部・6部 継続表彰のサムネール画像    第5部・6部集合写真のサムネール画像

第7部・8部集合写真  

第7部・8部 継続表彰   松前フサ子先生 講評    楠雅子先生 講評

 

 ステーション発足から2回目のステップが無事に終了できましたことを参加者・関係者すべての方へ心よりお礼申し上げます。

ぜひまた湘南藤沢のステップへ!!スタッフ一同お待ちしております。

 

                                         湘南フェリシテステーション

2012年11月 9日

【連弾曲研究会】スタート!!

連弾研究会20121107.jpg湘南地区のステーション共催で、ピアノ指導者の研究会が11月7日(水)スタートしました。テーマは【連弾曲研究会】。

<勉強>は既存のものを学ぶこと、<研究>は何か新しいものを見出すこと。

連弾曲を弾くことによってたくさんの作品に出会い、そこから何でもいいから見つけていこうという趣旨でこの研究会を始めました。目標は連弾曲集制覇。そして最終的にはアナリーゼや演奏法まで掘り下げていこうと考えています。

連弾曲は1人ではなかなか掴みづらいものです。相手がいないと掛け合いは分からないし、全体像を見るのは難しい・・・。ということで今月から毎月1回連弾曲研究会を進めてまいります。

 

沢山の連弾曲集がありますが、まずは毎年行われるコンペの連弾課題曲の初級Aレベルの曲集から開始です。第1回目(7日)は『ラーニング・トゥ・プレイふたりでたのしく1・2』。

1曲目からリレー形式で演奏していきました。初見でしかも初合わせ、ドキドキハラハラの気分を味わいながらも、そこはピアノ指導者の集団、見事な演奏ぶりでした。セコンド、プリモを担当した先生それぞれから実際に演奏して気付いた事や感想、注意点などを短くコメントしてもらい、聴く側の先生方はその言葉を整理しながら資料プリント(曲目一覧を表にして、調・拍子・メモができるようなプリントを作成)に書き込んでいきました。

今回はエレクトーンも使用できたので、いくつかの曲にはエレクトーンを加え(もちろん即興演奏)、それによってさらに素晴らしい音楽を作り上げました。エレクトーンはフルートの音や太鼓の音なども出せるので各作品のイメージをさらに大きく膨らませ、初見&即興でありながら拍手喝采!!

フルートや小太鼓を加えてのアンサンブルが可能だということが大きな発見のひとつでもありました。今後、各先生方が発表会などで披露する時のためにも大変参考になったと思います。皆さん、今度の発表会でどの生徒にやらせようかな~なんてワクワクしたのではないでしょうか。

 

初回は17名の先生が参加されました。「楽譜を見ただけではわからなかった曲の魅力がとてもよくわかりビックリ!」「初見は苦手だけど、それを余りある素晴らしい2時間でした!」・・と沢山の感激の声をいただきました。

 

次回12月5日(水)は『もっとふたりのピアノ~ゆたかなひびきのアンサンブル』(内田勝人作曲/音楽之友社)です。

先生方のご参加をお待ちしております!  Let's連弾!!

 

 

 

2013年2月11日

連弾曲研究会2月号

2月6日(水)藤沢駅前のヤマハ南口センターにて4回めの連弾曲研究会を行いました(Vol,2.Vol,3は湘南ピアチェーレステーションのページをご覧ください)。

 

今回の内容は以下の通り

①ギロック "コンサートピースコレクション3"より 6手連弾「オリエンタルバザール

②ギロック "コンサートピースコレクション3"より 6手連弾「小さなすずめ

                                ~クラビノーバによる多重録音を聴いてみよう!

③ラフマニノフ 全音ピースNo.77 6手連弾「ワルツ

④ラフマニノフ 全音ピースNo.78 6手連弾「ロマンス

⑤ギロック "コンサートピースコレクション3"より 4手連弾「ブギ・プレリュード

⑥ギロック "コンサートピースコレクション3"より 4手連弾「フィエスタ・マリアッチ

 

①~④までは前回までの続きと復習、⑤~⑥が新曲。

ギロックの6手連弾曲を電子ピアノで演奏する可能性を試みました。様々な楽器の音を重ねることができる電子ピアノ。9チャンネル(9つの楽器、9つのメロディー)の多重録音によってピアノでは表現しきれない音楽を創作し、より一層作品のイメージを膨らませることができました。ちなみに9つの楽器は以下のとおり。
①ピアノ2 ②ピアノ3 ③アコーディオン ④グロッケン ⑤オカリナ⑥ストリングス ⑦ティンパニ ⑧チューブラーベル ⑨トライアングル
電子ピアノの楽しさと魅力が理解できました。クラシック界ではタブー視されがちな電子ピアノですが、子供にイメージを理解させたり、いろんな楽器の響きを知ることにもつながるかもしれません。この魅力ある電子ピアノの多重録音講座を企画検討中です。興味のある方、受講希望の方は以下のアドレスへご連絡ください!

 

さて一方、指導者として演奏をよりよいものに導くためのディスカッションも時間をかけて行いました。3人の先生に演奏していただき、それに対して色々な角度から見ていきました。


テンポやバランスは・・・

強弱やリズム感は・・・

和声感は・・・

装飾音をそろえるためには・・・

先生方の意見やアドバイスによって6本の手から紡ぎだされる音楽はみるみる変わっていきます(「生徒もこうだったらいいんだけどね~」・・・笑)。テルツォの伴奏に合わせて3パートにわかれてメロディーラインを歌ってみることによって音の受け渡しやうねりが見えました。自分では考え付かなかった練習方法や着眼点などに気が付いた時間になったと思います。

続いてラフマニノフの6手連弾「ワルツ」と「ロマンス」。これは昨年12月から始めたので、かれこれ3ヶ月。3人の音を一つにするためにはそれなりの時間が必要な作品ですが、今回は最後ということで先生方が演奏に臨みました。「ワルツ」の華麗さ、「ロマンス」のうっとりするような美しさ・・・とても素敵な曲です。また機会があったら是非、深めていきましょう。

 

 そして終わり15分で新曲の4手連弾「ブギ・プレリュード」と「フィエスタ・マリアッチ」を初合わせ演奏しました。どちらも民族色が濃くて印象的な曲です。掘り下げて行ったら山盛りの発見がありそうでワクワクです。

曲全体の感じをつかみ取ったところで終了となりました。

続きは3月6日に行います。

次回はギロック"ピアノピースコレクション3"より「ブギ・プレリュード」と「フィエスタ・マリアッチ」、そして「もっとふたりのピアノ」のやっていない曲に進める予定です。

 

 

DSCN0104.JPG

                                           (大雪と脅された悪天候の中、元気に集まった12名の先生方)

 

今回見学に来てくださった先生も「皆さん気さくな方で、楽しかったです」と、研究会に加わることになりました\(^o^)/一緒に学んでいきたい方はどなたも大大歓迎です!

見学希望の方はこちらまでご連絡ください→ t-felicite@lagoon.ocn.ne.jp  (矢ノ下)

        

                                      

 

2013年3月29日

3/23湘南3月ステップ開催レポート

桜が満開を迎えた最初の週末、藤沢市民会館小ホールで湘南3月ステップが開催されました。

アドバイザーは日比谷友妃子先生、伊藤みち先生、川名悟先生、細山田亜矢子先生でした。

                                                                          アドバイザー.JPGのサムネール画像

第1・2部

第1・2部.JPG  第1・2部継続表彰.JPG 

 第2・3部

第3・4部.JPG   第3・4部継続表彰 (2).JPG

第5・6部                                  第7・8部

第5・6部.JPG   第7・8部 (2).JPGのサムネール画像

今回のステップでは、湘南地域に唯一音楽の専門コースが設置されている北鎌倉女子学園音楽科の卒業生であり、現役音大生のコンサートを昼休みに行いました。

題して『ミューズ・フレッシュコンサート』!!

ステップに参加している皆さんにピアノ以外の音楽を経験してもらう企画として、 トロンボーンの森田真央さん(ピアノ:横田桜子さん)、声楽の吉澤淳さん(ピアノ:湯浅裕佳子さん)が演奏を披露してくれました。

~プログラム~

【トロンボーン】
・イナの歌(Song for Ina)/P.スパーク(P.Sparke)
・歌劇『トゥーランドット』より"誰も寝てはならぬ"(Nessun dorma)/J.プッチーニ(J.Puccini)
【声楽】
・むこうむこう/中田喜直
・クローエに(An Chloe)/W.Aモーツァルト(W.A.Mozart)
・歌劇「ジャンニ・スキッキ」より"私のお父さん"(Opera「Gianni Schicchi」より"O mio babbino caro)/G.プッチーニ(G.Puccini)

ミューズ・フレッシュコンサート(1).JPG    ミューズ・フレッシュコンサート (3).JPG

ミューズ・フレッシュコンサート.JPG

ミューズ・フレッシュコンサート (4).JPG    ミューズ・フレッシュコンサート④.JPG

 

   ミューズ・フレッシュコンサート⑤.JPG          ミューズ・フレッシュコンサート⑥.JPG

                   学園生活や音楽を目指したきっかけなどをお話してくれました。

北鎌音楽科が自信を持って推薦してくださった美女4名、素敵なステージをありがとうございました。 リハーサルなしの本番でしたが見事な演奏でした。 子供から大人まで、お二人の演奏に感動し魅了されていました。

今後のご活躍を心から期待しています!!

ミューズと日比谷先生②.JPGのサムネール画像   アドバイザーの日比谷先生とミューズたち(恩師を囲んで)

 

 

 

いよいよ4月も間近...入学・入社・新学期を迎え、新たな生活が始まりますね。

木々も花々も芽生え、エネルギーに満ち溢れる季節です。

ピアノでもまた新たな目標をつくり、良いスタートをきってください。

 

次回の湘南ステップでまたお会いしましょう~!!

 

 

 

                      

2013年4月 5日

連弾研究会4月号

4月3日(水)連弾研究会vol.6をヤマハ南口センターで行いました。

今回は春休みを利用して、小学生の連弾演奏に対してのアプローチをテーマにおきました。

演奏者はステーション所属の先生の生徒さん2組4名、茅ヶ崎から来てくれました。

プログラムは以下の通り

1.みさきちゃん(新小5)&あすかちゃん(新小6)
1曲目:マーサ・ミアー「ゆれるのろし」(『マーサ・ミアー ひとりでピアノ・いっしょにピアノ』 全音)
2曲目:スペイン民謡「スペインのおどり」(『みんなのオルガン・ピアノの本2』ヤマハ)

2.さわかちゃん(新小4)&えりちゃん(新小6)
1曲目:内藤勝人「海賊船」(『もっとふたりのピアノ』 音友)
2曲目:湯山昭「ブルゴーニュのこもりうた」(『もぐもぐブギ』 カワイ)

16名程の大人を前に、リハーサルなしで演奏開始。

演奏に対して、まずは先生方がメッセージ用紙に感じたこと、改善点などを書き込みます(模擬アドバイザーです)。ちょっと書く時間をいただき、それから様々な意見交換を行いました。

『ゆれるのろし』

・強弱の考え方 ・アクセント ・フレージング ・フレーズの膨らませ方(4小節中どこを大きくしたらどうなるか)そしてそれらを含めて全体を弾いた時の表題のイメージの捉え方などにも観点は広がり怒涛のお話が続きました。先生方のお話を一生懸命受け止めて弾いてくれた演奏はどんどん魅力的になっていき、短時間で2人の気持ちがまとまっていくのがはっきり見えました。

『スペインのおどり』

強弱もスラーも楽譜に記載がなく、演奏者2人で強弱などは決めたとのこと。しっかり考えていました。しかしやはりフレーズ感に対する意見が多く、4小節ずつのフレーズ感を出すにはどうしたらいいか、ということでディスカッション。8分音符4つは2分音符1つで考えてラシドレのフレーズを感じる方法などのアドバイスがありました。セカンドも単調な4分音符の刻みにならないように、略弾きを2人にしてもらいながらメロディーを先生方で歌ってみました。メロディーのうねりが伝わったことでしょう。またプリモは1の指が1拍目にくることが多いので、そーっと入るようにするといいですよ、など細かい注意点も上がりました。先生方のやさしい口調とわかりやすい説明に、演奏は見違えるように。2人とも相手の音をさらによく聴き、自分のパートもとっても良くなりました。

『海賊船』
テンポも軽快で大変良く弾けていましたが、アクセントとスタッカートが一緒の音が多い曲なのでプリモとセコンドのバランスが崩れやすく、拍感もずれやすいとの注意点があがりました。アクセントがかなり重要なポイントでしょう。4分音符につくスタッカート・アクセントと8分音符につくそれとでは違うこと、また同じアクセントでも4本の手のバランスに気をつけるともっと良いとのお話に。そして「アクセントは味付けだと思って、拍は感じて」という先生の言葉もありました。もっと具体的に各パートの割合を考えて、一番良いと思うバランスを決めることも必要です。 

『ブルゴーニュのこもりうた』

取り組み始めてからまだ2週間と日が浅いながらもよくまとめていました。残り10分となってしまって時間が足りなくなりましたが、楽譜に書かれているスラーをよく見ること、それから大きなフレーズを感じること、セコンドのバスの響きを大切にすることなどが指摘されてタイムアウトとなりました。

終了後、4人の演奏者にそれぞれ感想を聞いてみたところ、「すごくわかりやすかったです」「ためになりました」という言葉が返ってきました。笑顔の可愛い皆さんでした。

いろいろな先生と相手を変えて合わせたり、先生同士で演奏して聴かせてあげる時間も取りたかったと反省が残りました。限られた時間でやりきれなかった感はありますが、諸先生方のいろいろな練習方法やバランスの考え方など、自分にはなかった何かを得ることができたのではないでしょうか。

あっという間の2時間でした。  

               DSCN0177.JPG

               時間が押したため急いで帰られた先生が数名一緒に写れませんでした~(>_<)


 

また、今回は今までお世話してくださったヤマハ柏木さんが移動になり、新しい担当の栄谷さんが来てくださいました。ヤマハ勤務22年の爽やかなベテランさんです。これからお世話になります(^_-)

ということで一緒にパチリ!

DSCN0178.JPG 

次回は5月8日(水)に行います。

 

2013年6月 7日

連弾研究会6月号

2013年6月5日(水)10:00~12:00、ヤマハ藤沢南口センターにて連弾研究会vol.8を行いました。

今回は前回に続き、ピアノ連弾曲集『もぐもぐブギ』(カワイ出版)より以下の3曲を取り上げました。

 

1.小森昭宏 : こどもの四季「春」 Children's four seasons, spring

2.中島良史 : もぐもぐ・ブギ  Mogu Mogu-Boogie

3.菊地雅春 : こねこねこねこ Kitten,kit kit

 

 

『こどもの四季「春」』

この曲は2009年コンペの連弾初級B予選課題曲です。

前奏で「さあ、これから始りますよ-」と期待を持たせる部分から始まるこの曲は春のウキウキ気分そのものです。中間部でLargoになりのどかな春の風景を感じさせます。中間部のテンポ指示は♩=50なので8分音符や16分音符に惑わされて速くなりがちですが、かなりゆったり歌いあげるところ。プリモとセコンドが顔を見つめながら歌を感じて揺れたくなる部分です。
高音域が用いられるのも特徴的です。コーダに出てくるffは音が高くて、文字通りにffで頑張ってしまうとキンキンするので打鍵に要注意。ユニゾンなのでf ぐらいで考えた方がよいかもしれません。また、細かい指示は書かれていなくても和音進行を意識して抑揚をつけることは必要という意見も出ました。

最後のトレモロは2小節+フェルマータ分の長さをキープするので長すぎるくらいたっぷりです。作曲家が何を意図してフェルマータまでつけたのか想像してみるとおもしろいですね。トレモロをどのように持続させるか(中間を膨らめたり、小節の変わり目を強調してみたり)いろいろ試してみました。

そして最後に小林先生のアレンジによる、エレクトーンを用いたアンサンブルです。実はこれが皆さんの一番のお楽しみです!

まるでピアノコンチェルトそのもので、壮大な「春」が演奏できました。拍手喝采でした。

 

『もぐもぐ・ブギ』

「もぐら君のトンネル工事。いろんな形のシャベルでヨイショ・コラショ・ドッコイショ。

あんまりちょうしよくほりすぎて、地面にとびだし、おひさまにビックリ!」

というお話が譜面の初めに書いてあります。

なんとクラスターがずらりと並んだ曲です。どのように弾くの...、音楽的に弾けるのかしら...、何か難しそう...いろいろな不安がありました。が、弾いてみれば本当に楽しくてもぐらが目に浮かぶような演奏に仕上がりました。土の中にいる、ちょっとボケたようなずんぐりむっくりしたもぐらになったつもりで弾いてみると良いと思います。

DSCN0221.JPG

げんこつだけでなく、ひじを使って弾くという部分もあります。

DSCN0220.JPG

もしかしたら小さい子どもでも弾けてしまうかも~という発見が!楽譜なんて見せないで、げんこつで教えてしまったら喜んで弾きそう。小さい子にほどイメージや表現する楽しみを伝えられるかもしれません。弾いた後で楽譜見せたら、こんな難しいのをやってたのねって嬉しくなりそうです。

そして小林先生のアンサンブルではポップリード系という、言葉では表現できないポヨワ~ンとした音やホイッスルも入ったりしてますますストーリーが見えてきました。聴く人だけでなく、ピアノを演奏する人も、みんなが楽しくて笑顔があふれました。本当に面白い作品でした!!

 

『こねこねこねこ』

題名の上にちいさく「おとうさんやおじいさんのためのリトミック教室」と書かれています。

作曲家はセコンドを子供に、プリモをピアノ経験のないお父さん、おじいさんに弾いてもらうつもりのようです。楽譜はバイエルの32~34番程度でシンプルな譜面。この素朴な音楽が、初心者のカチカチな弾き方であってもそれなりの味わいを出してくれそうです。

ためしに「なりきって演奏」にトライしてみました。孫役とおじいちゃん役。ところどころで顔を見合わせてうなずいたりして(笑)とてもほのぼのとして温かい空気が広がりました。プリモにおじいさんやお父さんが弾く連弾って見たことがありません。そんな場面を想像すると、この作品も面白そうです!

 

 

以上バラエティーに富んだ研究会でした。

 

ある先生が「やっぱり連弾は1+1が4にも5にもなって気持ちがいいですね」とおっしゃいました。そしてこの連弾研究会の醍醐味を
◎自分の練習の必要な箇所がハッキリとわかる。
◎自分が上手になった気分になる。
◎自分じゃできない表現方法がその場で受け取れる。
◎重なった音の美しさにウットリ。
とまとめてくださいました。

 

 

毎回新しい連弾曲を知ることができて、聴くだけでも大きな収穫になります。

また、エレクトーンや他の楽器とのアンサンブルの可能性も広げることができる貴重な楽譜も手に入ります!! 貴重な楽譜です。

 

楽しくて、おいし~い会です(^^♪

連研③.jpg

 

次回は7月3日(水)に行います。


 

 

 

2013年9月 8日

連弾研究会9月号

2013年9月4日(水)10:00~12:00、ヤマハ藤沢南口センターにて連弾研究会vol.10を行いました。

不安定な天候で湘南の狭い地域でも各地空模様が異なり、足元がサンダルの方あり、長靴の方ありと出で立ち様々でした。悪天候でしたが14名無事に集まり定刻にスタートです。

 

7月の連研に引き続き、連弾曲集3冊から以下の作品に取り組みました。

 

【もぐもぐブギ】(カワイ)より

1.萩原英彦  : 枝を伐られた樹の嘆き Souvenir de KLAGENFURT

2.上 明子   : シュガーランドののんびりマーチA Slow March in the Sugarland

 

 【もっとふたりのピアノ】(音友)より

3.内田勝人 : おやすみのこたん

 

  【新しい子どものうたの本1】(日本ショット)より 

4.シュンゲラー編 : かすみかくもか

5.シュンゲラー編 : 子守歌

 

 

『枝を伐られた樹の嘆き』

「春の待たれる或る日のこと。菊名・籠久保の庵の樹が伐りとられてしまった。年輪を重ねた欅の樹の枝ぶりを賞でて過ごしていた私は、大きな嘆きを音楽としてうたうことにした。」という作曲家の思いが表れています。プリモは単旋律を両手で弾く形が多く、またプリモで奏でる旋律の一音をセコンドが担う部分もあり、譜面を見るよりも弾きにくい作品です。4ページめのクライマックスには装飾音が増え、8va、sfz、テヌート、アクセントが多くなり読譜も細かく見なければなりません。強弱とテンポの変化もめまぐるしく、それによって嘆き・悲しみ・諦めの心情が感じられます。中間部冒頭に指示されているanimando。この言葉はあまり目にすることが少なくて、animatoと違うのかしらと先生方の間で疑問が湧きました。animandoもanimatoもほぼ同義のようですが、ニュアンスの違いを知りたいところです。

 

『シュガーランドののんびりマーチ』

「寒くはないけれど、一年中銀世界のシュガーランド王国は、すべてがのんびり。年に数回のお祭りも、皆がおしゃべりしながら、のんびりとお散歩行進。のどかでゆったり。お散歩、ごいっしょしませんか。」とあるように、♩≒104であわてず、ゆったりした行進曲。最初は掴みどころがなくて目的地が見えませんでした。...が、四分音符の動きだけを確認してみたり、四分音符の音を受け取って16分音符があると捉えたりすることで、見えてきました見えてきました。見えてくるとプリモとセコンドのやり取りが本当に楽しくなっていきます。中間部はマーチから一転してのどかな優しい音楽が奏でられますが、セコンドの右手にあるテヌートが大切でしょう。心地よい音楽でした。

 

『おやすみのこたん』

ピティナ・コンペティションの課題曲にもなった作品。プリモとセコンドにかなりレベル差があります。セコンドはペダルを用いますが、上手に入れないと濁ったり重くなったり。プリモの旋律は1拍めを意識して丁寧に入りましょう。最後はのこたんが深い眠りにつくように終わります。

 

『かすみかくもか』 『子守歌』

このシュンゲラーの曲集は初心者にもってこいの可愛い作品ばかりです。2曲とも有名なメロディで知らない人はいないのですが、セコンドが単純な伴奏を刻むのとは少し違います。簡単な対位法になっていたり和声的になっていたり、難しくないのに洒落ています。8小節の短い曲でささっと弾けますが、心がホワっとするようなアンサンブルができます。研究会最後の5分でおさらいです。

 

 

笑い声が響きながらハラハラドキドキの楽しい2時間。

自分の解釈とは違う弾き方や、思いつかなかった練習方法などを吸収できます。

こんな風に弾いてみたらどうかな~という声に即座に対応しながら、ほぼ全員が演奏に取り組みます。

どんどん曲が見えてくる快感、どんどん素敵に仕上がっていく心地よさ。

「聴く楽しみ」と「弾く楽しみ(苦しみ^_^;)」の両方を味わうことができます。

これからも継続していきます~ お気軽にご参加ください!!

 

  DSCN0357.JPGのサムネール画像                                                    ( 笑顔が一杯の研究会)

 

 

次回の連弾研究会は10月2日(水)です。 

 ご興味のある方は、どうぞお気軽にお問い合わせください!

                     t-felicite@lagoon.ocn.ne.jp (湘南フェリシテSt.矢ノ下智子)

 

 

2013年11月10日

11月の連弾研究会と10月ステップ報告

11/6(水)、秋晴れの気持ちよい日和の中、毎月恒例の連弾研究会をヤマハ藤沢南口センターにて行いました。

毎月お部屋の準備や資料の手配などでお世話になっているヤマハの担当者がまたまた代わることになったので、新任の平野修一さまに一言ご挨拶をいただいてからスタートしました(千葉からの勤務ということで、3都県を跨いでのお仕事ぶりに頭が下がります)。

 

今月の課題に入る前に、10/14(祝・月)に行われた湘南10月ステップで『もぐもぐブギ』から4曲を研究発表という主旨で演奏した報告をさせていただきました。

演奏者からの反省としては、曲の難易度にかかわらず100%の演奏をする難しさ、自分たちが感じ・考え・表現したいことを伝える難しさ、伝えきれなかったことなどを述べさせていただきました。そしてアドバイザーの羽田先生からのコメントが今後に向けて参考になる内容でしたので、1曲1曲に対してのアドバイスを先生方と共有しました。

今後はより一層、ペダルの入れ方、ユニゾンのバランスの考え方、リピートした時の表現の変化などを深めていきたいと思います!

当日急遽カメラマンになってくださった先生、いつもの名司会で美しく連研を説明してくださった先生、聴いてくださった皆様、ありがとうございました

これからも色々な形で連弾研究会の成果を発表していきましょう~!!

            ...その時の演奏の動画が写真になってピティナHPに登場して焦りまくった演奏者2人でした~^^;

 

 

さて本題にはいります。

今回は新曲5曲。以下プログラムです。

 

【もぐもぐブギ】(カワイ)より 

1.大田桜子  : ユー君の3分間クッキング

                                                              Three-minute cooking for a Boy Named Yu

2.高嶋みどり : おはようカンガルー君      Good Morning, Kangaroo

【もっとふたりのピアノ】(音友)より 

3.内田勝人  : ゴリラは森の王様です

【シュンゲラー:新しい子どものうたの本1】(日本ショット)より

4.夜汽車 

5.かっこう


 

『ユーくんの3分間クッキング』

「はじめてのクッキングにちょうせんしたユーくん。ワクワク、ドキドキ、うまくできるでしょうか。たのしく軽快にえんそうしてください」

作曲家の大田桜子さんは連研メンバーとも関わりのある方で(作曲科を目指す生徒さんをみていただいたそう)親しみを感じます。プリモは早速ユニゾンで始まるので、早速左右のバランスを考えてみました。全体像が見えたところで、今回は久しぶりに参加してくださった小林先生のアレンジでアンサンブルに挑戦しました。エレクトーンによるアンサンブルはリコーダー音色。そしてウッドブロックでパーカッションを加えます。これだけでもとっても楽しいアンサンブルでしたが、さらに全員でタンバリンやトライアングルやマラカスを持ち即興合奏を行いました。教室の生徒さん勢ぞろいで演奏可能な作品です。おためしあれ!       

   

『おはようカンガルー君』

「大草原には、きょうもきらきらと、太陽がのぼってきました。すみきった朝の空を、胸いっぱいにすいこんで、カンガルーのお母さんと、おなかの袋の赤ちゃんが、仲よくお話しています。大地も、にっこりほほえんで、やさしくみんなをつつんでいます。今日も、一日、元気でね!」

「おかあさんの、おひざの上で、ひきましょう」という指示があるこの作品。曲名から受けるイメージとかなり違う不思議な曲です。ところが弾き進めていくと、この曲の舞台は動物園のカンガルー親子ではなくて、グランドキャニオンのようなぎらぎらした太陽と赤土の岩肌、あるいは草原が広がっている広大な土地にいるカンガルー親子なのだ...と気づきました。それからは全く感じ方が変わります。

2コードで書かれている音楽に風や空気を感じます。 image[4].jpg

 

 

 

また、子供を膝の上に乗せて演奏する、という指定があるのですが、プリモはシンコペーションが多くて左手の伴奏は1拍目が休符の連続...そう簡単ではありません。いったい何歳くらいの子供に弾けるのか。お試しになった方がいらっしゃったら是非ご一報ください。

私たちは今回セコンドがプリモの腕を乗り越えて高音域を弾くやり方で合わせてみました。

DSCN0428.JPG      DSCN0431.JPG 

 

最後に「試しにおひざの上、やってみようか~」と、アンサンブルを交えてトライしてみました。

弾きづらいところはあったようですが、案外楽しく演奏できました。 DSCN0435.JPG  

無理なことってないんだな~と改めて実感!お膝の上は結構気持ちよいそうです(笑)

 

  20131106-01.jpg

 

『ゴリラは森の王様です』

2分音符=76 とかなり速い指示は「のっしのっし歩くゴリラ」というよりは「ゆっさゆっさ力強く動き回るゴリラ」を想像させます。ユニゾンで始まるプリモは左をメインにとらえスタッカーティシモで両手を強打、というやり方と、逆に右をメインにとらえる両方を比べてみました。スタッカーティシモの打鍵について、もう少し深くディスカッションしたかったところですが時間切れ。

エレクトーンのピッコロとトロンボーンを加え、楽しい楽しいアンサンブルが体験できました。

DSCN0429.JPG

『夜汽車』

誰もがご存じの曲ですが、プリモに続いて2小節遅れでセコンドが追いかけます。後半でセコンドが刻む8分音符は弦楽器をイメージさせます。そこでエレクトーンで、弦楽四重奏、バロック(チェンバロ)、ロココ調でいろいろな楽器による演奏を試してみました。どれも素敵です。
弦をイメージすると、セコンドの弾き方も変わってくることでしょう。
 
 
『かっこう』
有名なこの曲の冒頭はプリモがクックー、クックーという鳴き声で始まります。3拍子をワルツのように感じることも大切かもしれません(実際、挿絵には女の子2人が手を取り合って踊っている様子が描かれています)。
セコンドは2段目3小節目からテヌートのついている低音部をしっかり出すと曲が一層厚みを増して音楽的に深くなります。
 
嬉しいことに、このシュンゲラーの楽譜、ドイツ語で書かれた原典版の譜面も入手できることになり、次回から原語のタイトルや詩、楽譜の比較が可能になります。
ますます面白くなりそうです(ドイツ語の辞書が必要になるかも)!!

 
 
昨年の11月7日に第1回連弾研究会(当初は連弾曲研究会といってました)が始まり、コツコツ続けて1年が経ちました。
毎回、何かしらの発見や学びがあり、たくさんの収穫を実感しています。レジュメやアレンジ(アンサンブル用)の手書き譜も厚みを増しています。
パワーアップしている連弾研究会、2年目も頑張っていきましょう!!!
 
 

                  (ヤマハ平野さんを囲んで)

DSCN0442.JPG 

次回は12月4日(水)に行います。
 

ご興味のある方はどなたでも参加できます。見学だけでも大歓迎!

ご希望の方はこちらまでご連絡ください⇒ t-felicite@lagoon.ocn.ne.jp (矢ノ下) 

 

 

 

 

2014年1月15日

新年初の連弾研究会


新年明けましておめでとうございます。
2014年、午年が始まりました。
馬のように前向きに、今年も皆さんと様々な学びを増やしていきたいと思います。

新年を迎えてすぐですが連弾研究会、行いました!
(原則第1水曜日ですが、今回は特別に第2水曜日に変更して開催)
2014年1月8日(水)午前10時からヤマハ藤沢南口センターにて今年初の連研です。
今回は昨年に引き続き連弾曲集3冊の中から以下の4曲を取り上げました。


【新しい子どものうたの本1】(ショット・ミュージック)より
1.シュンゲラー編 : きょうそう Der Wettstreit 

【もぐもぐブギ】(カワイ出版)より

2.萩原英彦 : 時は影のごとく去りゆく‐コンカルノーの想い出‐                              Le temps passé comme l'ombro  Souvenir de Concarnesu 

3.萩原英彦 : ヴァルス・ラン Valse lent 


もっと ふたりのピアノ(音楽之友社)より

4.内田勝人 : すこしさみしい枯葉の季節



『きょうそう』 G dur 4/4

   Der Kuckuck und der Esel, die hatten großen Streit,

:wer wohl am besten Sänge::zur schönen maienzeit:❘

クックックックックックー  かっこうと、ろばさんが けんかをしています

どちらがきれいになけるでしょうかと    どちらがきれいになけるでしょうか?(高田さゆり訳)

ツェルター作曲『かっこうとろば』でもおなじみのメロディー。
上記の内容が楽譜内(曲名の下)に記載されています。これを読んで何となくしっくりこない方、いるのではないでしょうか。なんでロバとカッコウが鳴き比べで争っているの~?と。
今回も野口先生より興味深いお話が聞けました。
実はカッコーとロバの競争になる前の物語があったのです。
この曲の元になっているのは、1800年初頭に出版されたドイツの民衆歌謡の詩集「子供の不思議な角笛」中の「高き知性への賛歌」で、これはカッコーとナイチンゲールが鳴き比べをする話です。カッコーは耳の大きなロバを審査員に選びました。ロバはカッコーに軍配を上げ、言いました。「まるで学校の先生のように3度・4度・5度の音程を正確に歌えました。」と。ナイチンゲールはのびのび歓喜の歌を歌いましたが、ロバにはその美しさは理解できませんでした。そんな間抜けなロバがカッコーとキーキー声で競い合うという歌に続いたということなのです。
ドイツにおけるロバやカッコー、ナイチンゲールの位置付けや、この童謡にマーラーやカール・レーヴェも曲をつけていること、歌詞には風刺的表現もあって実はとっても皮肉った内容だった、などを知ることができました。
曲のイメージが膨らみ、日本語訳では不思議に感じていたこともすっきり解消されました。そしてこれほど滑稽な内容だったと知ると、弾き方も変わってきます。
この裏話を知っている人は、心の中でクスッと笑いながら弾くことでしょう。

                      

『時は影のごとく去りゆく』G dur 4/4 ♩≒135)                             

表題は、ブルターニュの小さな漁港コンカルノーを訪れたとき、海につきでた岩の上の日時計に記されていた"ことば"です。岬にはカモメが舞い、そのうちの一羽が日時計の先にとまりました。時は影のごとく過ぎ逝く/Tempus fugit pelut UMBRA   時は、また矢のごとく......カモメが時を連れ去るのでしょうか。


曲名から寂れた港町の昔に想いを馳せるしっとりした感じの曲かと思いきや、活気のある曲風です。萩原氏は演奏に細かく指示を出されていて、楽譜の中にはいたるところにイタリア語とフランス語が書かれています。セコンドとプリモで同音が続き、弾きにくい所も結構あります。最後の部分も意味深な記載...ん~萩原先生に教えていただきたいところです。

コンカルノーはフランス屈指の水揚げ量を誇る港町なので、漁港の活気や海のそばで暮らす人々の生き生きとした生活の様子を描くとともに、時の流れを懐かしむ感じを表現するのでしょうか。

初見で弾くにはかなり難しい曲なので、しばし練習したりして(笑)その間に他の先生方は楽譜を見ながら意見交換して盛り上がりました。

DSCN0514.JPG                              ↑ 「ここはどう?」 練習中(^.^)

『ヴァルス・ラン』(G dur 3/4 Tempo di Valse)

旋律は貌で、  

和声は躯で、  

リズムは脚です。


楽譜に書かれた作曲家のコメントを見ても、用いられる漢字にこだわりを感じます。『もぐもぐブギ』最後に置かれている作品です。中間部にあたるMeno mossoの部分は少々まとめにくいところなので時間をかけて合わせて仕上げたいです。


 

『すこしさみしい枯葉の季節 a moll 3/4 Allegretto ♩=112

美しく 春や夏をすごしてきた葉っぱさんも 秋にはお別れです。


萩原英彦氏の作品の後に聴くととても素直なまとまりを感じさせる曲です。このような曲にはエレクトーンとのアンサンブルが効果的です。お試しあれ!


     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


今回で連弾曲集『もぐもぐブギ』全曲終了しました~\(^o^)/

レッスン室の本棚に並んでいるだけでは到底見つけられなかった発見がたくさんありました。

次回から『もぐもぐブギ』に代わって『音の栞Ⅲ』(カワイ出版)に入ります。

この連弾曲集には全11曲収められていますが、最初の2曲が三善晃氏のオリジナル曲、続く9曲は誰もが知っている曲を三善先生が編曲しています。三善ワールドがどのように展開されるか、そしてしっかり演奏できるのか、戦々恐々ですがとっても楽しみです!

また、イレギュラーですがフォーレ作曲ドリー組曲から、『ドリーの庭』と『スペイン風の踊り』を加えて2月の研究会を行いますので、ご用意くださいね。



今日は総勢13名の参加でしたが、お二人急いで帰られたので11名で記念撮影!パチリ

DSCN0518.JPG次回は2月5日(水)の予定です。



どなたでもご参加いただけます。見学だけでも大歓迎!
ご参加希望の方、お問い合わせはこちら ⇒ t-felicite@laqgoon.ocn.ne.jp (矢ノ下) 


2014年3月13日

3月連弾研究会行いました♫

毎月恒例の連弾研究会♫
今月3月5日(水)午前10時より、みっちり2時間いつものヤマハ藤沢南口センターで行いました。
雨が降って寒い日でしたが研究会はいつもホットです(^^♪

今回は以下の4冊から6曲

【シュンゲラー:新しい子どものうたの本1】(日本ショット)より 
1.シュンゲラー編 : 回転木馬 
2.シュンゲラー編 : きらきら星

【もっとふたりのピアノ】(音友)より 
3.内田勝人 : ラクダにのった郵便やさん

【音の栞 Ⅲ】(カワイ)より 
4.三善昭 : パリの空の下で

【ドリー組曲】(各社)より 
5.フォーレ : ドリーの庭(第3曲)
6.フォーレ : スペインの踊り(第6曲)



 『回転木馬』 Hopp, hopp,hei!. (C dur 2/4
: Hopp,hopp,hei ,hopp,hopp,hei,alle Pferdchen springen.:
 Lustig ist die Reiterei, lustig geht es eins ,zwei,drei!
 Hopp,hopp,hei ,hopp,hopp,hei,alle Pferdchen springen.(EDITION SCHOTTより)

   まわれ まわれ ひづめも高く まわれ まわれ 回転木馬
   きみは王女様さ 僕は王子様さ
   ゆこう ゆこう おとぎの国へ        (高田さゆり訳)


どちらの詩も曲と一緒に歌うことができるようになっています。
原典の詩を訳すと
「それ、思い切って!どの馬もジャンプする(繰り返し)
 馬に乗るのは楽しいな、楽しい楽しい1,2,3!
 それ、思い切って!どの馬もジャンプする」となります(野口先生訳)

訳と照らし合わせると、また演奏の仕方も少し変わってきます。
特に「まわれ、まわれ、ひづめも高く」だと、クレシェンドが まわ「れー」だけが強くなってしまいがちなのですが、ドイツ語だとホップホップハイとなり、自然な広がりに持っていけます。言語で歌うと曲の盛り上がりやアクセントとしっかりマッチしてアーティキュレーションが自然とできあがりますので、是非原典版をご覧ください。

 
『きらきら星』 Morgen kommt der Weihnachtsmann (F dur 4/4  
もともとはドイツのクリスマスソングで、詩はHoffmann von Fsllersleben(1798-1874)、Ernst Heinrich Leopold Richterの作曲で、1837年に発表されたそうです。日本は江戸時代のころ。
その後、さまざまな替え歌が世界各地に広まりました。
日本語歌詞は「きらきらひかる おそらの星よ まばたきしては みんなをみてる きらきらひかる おそらの星よ」(武鹿悦子作詞)ですが、ドイツ語歌詞は以下のとおり

Morgen kommt der Weihnachtsmann,Kommt mit seinen Gaben.

明日はサンタがやってくる、プレゼントを持って

Trommel, Pfeife, und Gewehr,

太鼓、笛、そして武器

Faun und Saberl und noch mehr.

旗や剣や他にもいろいろ

Ja ein ganzes Kriegesheer,Möcht ich gerne haben.

そう、ぼくは軍隊丸ごとひとつ、欲しいなあ。

このように原曲ドイツ語の歌詞には戦争ごっこのおもちゃが出てきます。
数年後には、人形やぬいぐるみをリクエストする、女の子向きの歌詞があらわれ、バリエーションがいろいろ出てきたようです。2番・3番と、プレゼントの内容がいろいろ出てきて、最後は
「ぼくたちのお願いわかってる?・・・こども、お父さん、お母さん、おじいちゃんまでも、みんなでサンタを待ってるよ」
となっています。実はこの曲には平和への願いが込められていたのです。
もともとはこんな内容だったんだよ~と子供たちに教えてあげたら、きっとこの曲を弾く時の気持ちが変わるに違いありません。


『ラクダにのった郵便やさん』

プリモの後打ち部分がとても弾きにくい曲です。その部分がもしかしたらラクダの歩行の様子をあらわしているのかもしれません。側体歩で歩行するラクダは歩行時に身体が大きく左右に揺れるので、慣れない人はラクダ酔いを起こすこともあるそうな。

 
 『パリの空の下で』Sous le Ciel de Paris(a moll 6/8)
 アコーディオンのイメージだとペダルはどうするか...しばし考えました。ペダルの入れ方は難しいですが、セコンドがかなりペダルを踏んでもいい感じになります。ただしミラシ(何度も出てくるフレーズ冒頭)の部分だけはペダル無しで指でフレーズ感を出すと良いようです。
 シャンソンのようなムードを醸し出すのは難しい曲(しかも2人で歌の息を合わせなければならない)ですが、だからこそ奥が深いとも言えます。

『ドリーの庭』 『スペインの踊り』
この2曲は今回までとなりました。ステップでの演奏、ありがとうございました。
ところで、ラベック姉妹が絵画と同じ服装で演奏している動画があるそうです(YouTube)。
美しいラベック姉妹が手袋したまま弾いていて、演奏はもちろんのこと、ビジュアル的にも素敵です。ご参考までに♫





今回は、風邪やインフルエンザが蔓延していることもあり3名の先生がお休みで、12名の先生方での研究会となりました。

                       帰り際に一枚パチリ(笑)
DSCN0585.JPGのサムネール画像
DSCN0586.JPG











次回は4月2日(水)です。

お気軽にご参加ください!


2014年5月17日

5月連弾研究会を行いました♫


ゴールデンウィークも過ぎた5月14日(水)、定例の連弾研究会を行いました。
藤沢のヤマハ南口センターが5月第1週目まで改装工事だったため、今回は第2水曜日に変更しての開催でした。

新年度になり、レッスンやご家庭のスケジュールも落ち着き始める5月、
ご見学の先生も含めて18名のご参加になりました。
ただ、ヤマハのお部屋が改装で以前の半分くらいの広さになってしまったので、椅子を2列に並べてぎゅうぎゅうの着席(>_<) 
ピアノも目の前、公開セミナーのような感じで緊張感が増したかもしれません。

さて今回の内容は以下の通り

【シュンゲラー:新しい子どものうたの本1】(日本ショット)より

 1.シュンゲラー編:輪になって踊ろう 


【もっとふたりのピアノ】(音友)より

 2.内田勝人:飛魚たちの舞踊り
 3.内田勝人:海賊船


【音の栞 Ⅲ】(カワイ)より 
 4.三善晃:おゝスザンナ(2回め)



 
1.シュンゲラー編:輪になって踊ろう Wollt ihr wissen

日本ショットから出版された楽譜には
「みんなで踊ろうよ 輪になって輪になって みんなで踊ろうよ さあはやく
笛と太鼓に合わせて 右に左に 手に手をとりながら 踊りましょう
らららん らららん らららんらんらんらん」(高田さゆり訳)
という詩が書かれています。

しかしドイツ語版は|:Wollt ihr wissen, wie der Bauer:| seinen Hafer aussät? のみ。

今月ドイツ語を調べてくださった先生によるとWollt ihr wissenという曲はいくつかメロディーが異なる形で存在することがわかりました。
ジングシュピールSingspielのWollt ihr wissenと、フォルクスリードVolksliedのWollt ihr wissenがあります。シュンゲラー編のこの曲に近いのはジングシュピールの方でした。
詩の意味は「農夫がオーツ麦の種をまくのを見たい?」というもの。
(Bauer=農夫 Hafer=オーツ麦 aussät=蒔く)
ジングシュピールやフォルクスリードには歌詞が5番まであってaussätの部分が、abmäht(刈る) einfährt(収穫する) ausdrischt (脱穀する) nachzählt(再集計)と変わっていきます。
種まきから収穫して販売する流れが歌われているようです。

そしてKo先生の貴重なエレクトーン譜、今回もありがとうございます。輪になって踊っているイメージで鐘やホルンの音色が加わっていっそう陽気な農村の風景が表現できました。



2.内田勝人:飛魚たちの舞踊り

この曲はPrestoという速度指定なので、ぐいぐいテンポをあげて弾いてみました。すると飛魚たちのいきいきと飛び泳ぐ姿が浮かび上がってきました。これは絶対「プレスト」を意識して弾く方が良い曲です。セコンドの4小節にわたる半音階の動きも大切です。このバスの動きでプリモを押し上げるといいでしょう。


3.内田勝人:海賊船

この曲はコンペの課題曲にもなったので少し耳慣れた作品です。昨年4月の連研で、コンペに参加する小学生のお二人に演奏してもらいました。さすがに指導者の先生方はみなさんバランスやテンポ感よく弾きこなしていました。
「飛魚たちの舞踊り」「海賊船」ともにKo先生のエレクトーンによるアンサンブルで盛り上がりました。


4.三善晃:おゝスザンナ

作曲家フォスターのお馴染みの曲を三善先生が連弾曲に編曲しました。私たちが知っている「おゝスザンナ」は明るく軽快な音楽ですが、そのノリで弾くとどうにも違和感があるため、それを課題とし4月からの持ち越しとなりました。いろいろな表情が出せるこの作品ですが、人生を思い返すようにしみじみと歌いあげる演奏に共感した先生が多かったようです。

三善ワールドを楽しみました。




そしてそして、この後まだまだ続きがありました♪

来月の茅ヶ崎ステップ(6/1 茅ヶ崎市民文化会館にて開催)で
O先生とY先生が連弾でステップに参加されるので、急遽連研で演奏していただきました。
曲目は以下の3曲


ラヴェル作曲『マ・メール・ロア』から
              第3曲「女王の陶器人形レドロネット」
              第4曲「美女と野獣の対話」
              第5曲「妖精の園」


「まだ1回しか合わせていないので...」というお言葉でしたが、他の先生方からアドバイスをもらうどころか拍手喝さいの演奏でした。とても素敵なので沢山の方に聴いていただきたいです。
ぜひ6月1日(日)茅ヶ崎ステップにお出かけください!!



毎月連弾研究会で連弾の勉強を続けて1年半が過ぎました。
湘南地域のステップに指導者自身が参加することも継続されています。
Ko先生のエレクトーン・アンサンブル譜もA3用紙30枚を超えました。
続けるってすごいことですね~

まだまだ続けましょうね~みなさま!!

       

            DSCN0652.JPG
             


            DSCN0653.JPG


            

次回は6月4日(水)です。








 

2014年6月 8日

6月連弾研究会を行いました♫


6月4日(水)10:00より藤沢ヤマハ南口センターにて連弾研究会を行いました。

湘南ピアチェーレSt.主催の茅ヶ崎ステップが6月1日(日)だったので、終日ステップに関わっていた先生も多く準備不足を懸念していましたが、湘南パワーは健在!!
いつもと変わらない緊張感と笑いと学びに溢れた充実した2時間となりました。


今回の内容は以下の3曲

1.【シュンゲラー:新しい子どものうたの本1】(日本ショット社)より 

   シュンゲラー編:すきなひとと

2.【もっとふたりのピアノ】(音楽之友社)より  

   内田勝人:人魚が見た夢

3.【音の栞 Ⅲ】(カワイ出版)より

  三善晃:グリーンスリーブス



1.シュンゲラー:すきなひとと Mit meinen Mӓdelchen G dur 3/4) 

  「 踊りながら お話しましょ 
       私の一番 すきなひとと 
      トラララララ トラララララ トラララララ トララララ (高田さゆり訳)」

これに対してドイツ語版の詩は以下の通り

" Mit meinen Mӓdelchen zieh ich durchs Stӓdtelchen,
  mit meinen Mӓdelchen zieh ich durchs Land.
  Tra la la la la la usw."


MӓdelchenStӓdtelchenは辞書には載っていません。これらの単語はドイツ語に詳しいN先生(今回ご欠席)の今までのお話から推測すると、やはり方言のようなもの(あるいは古い綴り)かなと思います。この2つの単語の中央部にあるelがなければMӓdchenは「少女、恋人」、Stӓdtchenは「町」という意味になります。よって直訳すると「好きな人と一緒に私は町中を行く~私は好きな人と一緒に国じゅうを歩き進む~ララララララ」(楽譜のイラストのようなルンルンした感じになりません...)ちなみにuswはund so weiter(等々)です。
 また、『ラーニングトゥプレイ~ブック3』の中に同じメロディーの曲がありました。「愛の報い」という題名です。この曲では2小節ずつスラーがついていて、しっとり歌う曲風になっていました。シュンゲラーはセコンドの2、3拍にスタッカートがついているので弾む感じが強調されています。メロディーは繰り返しとダ・カーポがあってかなりくどいので、プリモのユニゾンを右手重視にするか左手重視にするか、変化をつけるべきでしょう。
中間部に登場するセコンドのバスの動きも意識すると単調な流れのアクセントになります。

そして最後にKo先生のアレンジ譜が登場~オーケストラが加わり魅力的なアンサンブルを楽しみました。
 
2014-6-4連弾研究会④.JPG
 
2.内田勝人:人魚が見た夢 (Adur 6/8 Andante)
  
「人魚が見る夢は どんな夢でしょう。いっしょに目をとじて、耳をかたむけてみましょう。」

不思議なムードで始まるこの曲、水の中のゆらゆらする情景をあらわしているのでしょうか。初めはよくわからなかった作品ですが、弾いていくうちに少しずつ見えていきました。さらに挿絵からたくさんのヒントを見つけました。挿絵は内田勝人さんのご息女が描いています。
有名な人魚姫のストーリーでは、人魚が王子を好きになり、足を得るために声を売って陸に上がったものの王子との恋は実らず最後は海に消えるという悲劇でしたね。足やお城、靴、ドレス姿の女の子など、人魚が夢見たであろう風景がたくさんの泡の中に描かれています。
イメージも湧き、最後は皆さん納得して仕上げることができました。
そしてKo先生のアレンジで、ハープのグリッサンドなどが加わってとても素敵な演奏で締めくくりました。

3.三善晃:グリーンスリーブスa moll  6/8 .40〔♪≒120〕)

「グリーンスリーブス」は誰もが知っている曲です。 伝統的なイングランドの民謡(楽譜にはスコットランド民謡と記載されています)で、起源は厳密には判っていませんが、16世紀半ばまで口頭伝承で受け継がれ、17世紀にはイングランドの誰もが知る曲となり、世界に広まっていきました。歌詞としては、緑の小袖を着た昔好きだった人と別れてしまったけれど今でも想っているというような内容で、歌詞にはいろいろな説があります。
ヘンリー8世と後に妻(王妃)となるアン・ブーリンがモデルだという説、緑の衣がイギリスでは死とか妖精を表す色なので亡くなった人と結ばれなかった悲劇の話という説、レディ・グリーンスリーブスは娼婦だったとする説、など。日本語訳では門馬直衛・三木おさむ・八木良子らの訳詞があります。

〔歌詞〕

Als,my,love,you do me wrong,  (ああ、私の愛した人は何て残酷な人) 

To cast me off discoursly. (私の愛を非情にも投げ捨ててしまった

For I have loved you for so long, (私は長い間あなたを愛していた)  

Delighting in your company. (側にいるだけで幸せでした)

Greensleeves was all my joy  (グリーンスリーブスは私の喜びだった)

Greensleeves was my delight, (グリーンスリーブスは私の楽しみだった)

Greensleeves was my heart of gold, (グリーンスリーブスは私の魂だった)

And who but my lady greensleeves. (あなた以外に誰がいるでしょうか)


原曲も物悲しい哀愁を帯びたメロディーですが、この作品ではハーモニーがいっそう三善ワールドになっています。ハーモニーをしっかり理解し、プリモとセコンド4手のバランスを考える必要があるでしょう。ほぼ全員、演奏することができました。



           ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


さて、『もっとふたりのピアノ』(音楽之友社)は今回で全曲終了しました。

来月から『アンゲルブレシュト 子供部屋1』(全音楽譜出版社)に入ります。
アンゲルブレシュト(1880-1965)はフランスのパリ生まれの指揮者・作曲家で、シャンゼリゼ劇場やオペラ座の指揮者として活躍し、フランス国立放送管弦楽団の創立者としても名前が知られています。作曲家としては友人のドビュッシーの影響を受けたのか印象派の感覚やフランスの洒落たエスプリに満ちた作品を残しています。
この『子供部屋』という曲集は、フランスに古くから伝わるこどもの歌や童謡を連弾曲にしたもので、単純に書かれていながら美しい和声づけや転調でその世界が繰り広げられています。

さあ、どんな曲に出会えるでしょうか~楽しみですね!!


今回は今までで最多の20名参加の研究会になりました(^O^)/

2014-6-4連弾研究会⑥  - コピー.JPG

次回の連研は7月2日(水)開催です♪


2014年9月 8日

9月連弾研究会を行いました♪


暑い8月が終わり子供たちの学校も始まりました。
湘南の連弾研究会もひと月夏休みとしまして(代ってランチ会を開催!←湘南ピアチェーレステーションのレポート参照)2ヶ月ぶりの例会です。

9月3日(水)10:00~12:00、ヤマハ藤沢南口センターにて21回目の連研を行いました。


今回の内容は以下の3曲

1.【シュンゲラー:新しい子どものうたの本1】(ショット・ミュージック)より 
   シュンゲラー編:小鳥ならば

2.【アンゲルブレシュト 子供部屋1】(全音楽譜出版)より  
   アンゲルブレシュト編:ミドリネズミ.......

3.【音の栞 Ⅲ】(カワイ出版)より
  三善晃編:ずいずいずっころばし


1.シュンゲラ編:小鳥ならば

ドイツ語の原題はKommt ein Vogel geflogen.ドイツの古い歌です。ショット・ミュージック版では日本語で「もしも わたしが 小鳥ならば すぐにあなたの もとへ行くわ(高田さゆり訳)」と付されています。ドイツ語版では以下のような詩になっているので、かなり意訳されていることがわかります。


Kommt ein Vogel geflogen ,setzt sich nieder auf mein Fuß
hat ein'n Zettl im Schnabel,von dem Dirndl einen Gruß.
Lieber Vogel, flig' weiter, 
bring' ein'n Gruß mit, einen Kuß, 
denn ich kann dich nicht begleiten,
weil ich hier bleiben muß.  


原曲はシンプルな8小節のメロディーにこの歌詞で歌われます(一羽の小鳥がやってきて 私の足元にとまった/くちばしにはあの娘からの挨拶が書かれた手紙/鳥さん、また飛んでいって/(あの娘の)挨拶と口づけを持って帰っておくれ/僕はここに居なくちゃいけないから/一緒についていけないんだ)。
このメロディーは『メトードローズ・ピアノ教則本』では「アルザスの円舞曲」、『きらきらぴあの こどものピアノ名曲集1』では「ことりのうた」(ミュラー作曲)として編纂されています。
さてシュンゲラーは冒頭とコーダにこのメロディーを置き、中間部は18小節の間奏(Zwischenspiel)を挿入しています(ここがおそらくオリジナル)。間奏部のプリモ最後には突然跳躍があったり、スタカートの連続が出てきて、初見では戸惑うようなフレーズです。少し練習が必要です。
最後はKo先生のアンサンブルで、バレエのような演奏に展開して楽しみました。




2.アンゲルブレシュト編:ミドリネズミ.....

こちらはフランスの歌です。原曲はUNE SOURIS VERTE...緑色したネズミ。
日本では耳馴染みのない歌だったのでユーチューブで見つけました。こちら→UNE SOURIS VERTE 
Une souris verte               
Qui courait dans l'herbe
Je l'attrape par la queue
Je la montre à ces messieurs
Ces messieurs me disent :
Trempez la dans l'huile,
Trempez la dans l'eau
Ça fera un escargot tout chaud

おもしろい内容の歌詞です(緑色のネズミ/草の中を駆けていたところ/僕はそいつを、尻尾をつかんで捕まえて/おじさんたちに見せたんだ/おじさんたちが僕に言うには/そいつを油に浸してごらん/そいつを水に浸してごらん/熱々のエスカルゴになるよ)。
プリモの右手でこのメロディーが始まります。セコンドはちょこまか動くネズミのような16分音符の動き。プリモとセコンドの手はかなりぶつかるので、合わせて弾いて初めてわかる弾きにくさを感じます。
中間部に入る直前で変拍子が出てきて新しい展開へ進みます。この変拍子部分はわざわざ変拍子にしなくても2拍子のまま演奏できるのに、あえて変拍子にしたのには意味があるはず。その拍子間を意識しながら演奏を味わいましょう。
中間部はプリモが細かく動きます。「生徒(L'ELEVE)」と指定されてるプリモですが、この部分は小さな子供が弾くにはちょっと難しいです。
そして中間部からまたテーマがもどってコーダへ。シュンゲラーの「小鳥ならば」と同じ構成で、とてもまとまりのある作品でした。
メロディーはフランスの歌のようにあどけなく弾くか、フレーズ感を出して歌いあげて弾くか(実際、楽譜にはプリモにスラーが付いてないのです)可能性がいろいろある曲です。
最後にオーケストレーションされたKo先生のエレクトーンと合わせて、また違う音楽の世界を楽しみました。



3.三善晃編:ずいずいずっころばし

説明する必要のない日本のわらべ歌「ずいずいずっころばし」。
今回は夏休みをまたいで2回目の合わせでしたが、やはりリズムと複雑な和声に皆さん苦しみました。それでも前回よりはずいぶん味わえるようになりました。
付点のリズムのように聞こえますが3連符なのでその躍動感なども突き詰めていくと時間がかかりそうです。同じリズムの連続ですが、譜面にはスタカートがついている音、ついていない音、スラーがかかっている部分、三善先生からのご指示が細かくあります。
きっとすべてに意味があるのでしょう。深いです。

そして最後の10分くらいいただいて、今月末の湘南9月ステップに参加する連研メンバーのKo先生とYが連弾3曲を演奏しました。先生方のアドバイス、大変勉強になりました。
(三善晃『音の栞Ⅲ』から「おゝスザンナ」「ドナ・ドナ」「フニクリ・フニクラ」を一参加者として演奏させていただきます。三善先生の素敵な編曲を伝えられるようにがんばります♪)



また今月末の湘南9月ステップでは参加者にとって嬉しいことがあります!
この度、湘南藤沢ステーションがステップ開催10周年となり、それを記念してご当地シールが誕生\(^o^)/
9/28(日)のステップに参加する人はこのシールを貼ってもらえます!

このシールのデザインは、当連研メンバーでもあるA先生が作成してくださいました。
もともと絵がものすごく上手で、ピアノのレッスンで曲をこんな絵にするほどの腕前なのです。

2014-9-3   9月連研⑤ - コピー.JPGのサムネール画像
2014-9-3   9月連研⑥ - コピー.JPG
今回の連研に持ってきてくださいました!







以前、このようなA先生のイラストが湘南藤沢ステーション代表の目にとまり、腕を見込んでシールのデザインをご依頼~そして水面下で制作が進み完成しました。
当日までのお楽しみ♪としたかったところですが、一足先にご覧ください!

2014-9-3   9月連研⑦.JPG江ノ電や江ノ島が描かれています。
23ステップの合格者はブルーのシール、フリーステップに参加された方はオレンジのシールになります。
今月28日(日)の湘南9月ステップ参加の方、ご当地シールをどうぞお楽しみに~!!



次回の連弾研究会は10月1日(水)10:00~12:00の予定です!!!



2014-9-3   9月連研⑧.JPG








ピアノ指導者であれば、どなたでも参加できます。
お気軽にお申込みください♪ 





2014年11月29日

11月連弾研究会おこないました♪


11月19日(水)連弾研究会を行いました。
今までの場所(ヤマハ南口センター)が使えなくなり今月から開催曜日と会場共に変更になりました。
会場は藤沢駅から徒歩5分ほど、南藤沢のリード藤沢ビル内YMAHAミュージックアベニュー藤沢です。急な変更にもかかわらず、予定通り定刻に始められ、充実した勉強会になりました。

さて今日の連研の内容は以下の通り
                      
1.【シュンゲラー:新しい子どものうたの本1】
   シュンゲラー編:お花を植えよう

2.【アンゲルブレシュト 子供部屋1】 
   アンゲルブレシュト編:庭へ降りました

3.【音の栞 Ⅲ】
  三善晃編:枯葉




 1.シュンゲラー編:お花を植えよう Ward ein Blȕmlein mir geschenket F dur 4/4

       Ward ein Blȕmlein mir geschenket,      hab's gepflanzt und hab's getrӓnket,
       Vöglein,kommt und gebet acht.     Gelt,ich hab's es recht gemacht
               お花を植えましょう  レンゲに水仙  甘い香りに  小鳥も鳴くよ 
                                               (高田さゆり訳)

この連弾曲は前奏~テーマ~間奏~変奏~後奏というわかりやすい構成です。変奏をどのように演奏するかで表情の変化が楽しめるかもしれません。

原曲はドイツのフォークソングで、歌詞は5番まであり、以下のようになっています。この詞のN先生による日本語訳は連研参加者のみの特典です(笑)


1. Ward ein Blümchen mir geschenket, 
hab's gepflanzt und hab's getränket, 
Vöglein, kommt und gebet acht! 
Gelt, ich hab es recht gemacht.

 2. Sonne, lass mein Blümchen sprießen!
Wolke, komm, es zu begießen!
Richt empor dein Angesicht,
liebes Blümchen, fürcht dich nicht!

3. Und ich kann es kaum erwarten,
täglich geh ich in den Garten,
täglich frag ich: Blümchen, sprich,
Blümchen, bist du bös auf mich?

4. Sonne ließ mein Blümchen sprießen,
Wolke kam, es zu begießen;
jedes hat sich brav gemüht,
und mein liebes Blümchen blüht.

5. Wie's vor lauter Freude weinet,
freut sich, dass die Sonne scheinet!
Schmetterlinge, fliegt herbei,
sagt ihm doch, wie schön es sei!

                                Melodie: aus der 2. Hälfte des 18. Jahrhunderts; 

                                Text: A.H. Hoffmann von Fallersleben (1798-1874)



2.アンゲルブレシュト編:庭へ降りましたJ'AI DESCENDU DANS MON JARDIN (D dur 2/4)

原曲はGentil Coquelicot(「可愛いひなげし」という意味)で、18世紀中ごろのフランス・トゥーレーヌ地方で生まれたフォークソングです。1番は以下の歌詞で歌われています。原曲はユーチューブで聴くことができるので参考にしましょう。

NHK『みんなのうた』で1967年に放送されたこともあるそうです(歌詞は異なる)。


J'ai descendu dans mon jardin.  私は自分の庭へと降りていった

Pour y cueillir du romarin.     ローズマリーを摘みに

Genril coq'licot,Mesdames.   可愛いひなげし、奥様

Gentil coq'licot nouveau.     可愛いひなげし、新しく


素敵な作品でした。


3.三善晃編:枯葉 Autumn Leaves (d moll 4/4) 

原曲は1945年にジョゼフ・コズマが作曲し、後にジャック・プレヴェールが詞を付けたシャンソンです。原題はLes Feuilles mortes。

プリモのソロから始まるこの連弾曲は、シャンソンの雰囲気を醸し出すにはかなり高度な演奏力と人生経験(笑)が必要かもしれません。またセコンドが加わってからさらに洒落た響と流れになり、うっとり聴きいってしまいます。

K先生によるオリジナルアンサンブル譜ではアコーデオンを用いてくださいました。まさしくパリの世界となり連弾とともにアンサンブルを満喫しました。

枯葉の歌の意味を付記します。このようなストーリーを知ったうえで演奏してみるとせつなさや激しい感情がイメージできるかもしれません。

〔日本語訳〕     

 君にはどうか思い出して欲しいんだ ぼくらが恋人同士だった日のことを
     あのころは毎日が美しく過ぎ  太陽の光も今より輝いていた
     枯葉が風で吹きだまってたのを  ぼくは覚えているよ  
     枯葉が風に吹かれて舞ってた  思い出も そして後悔も
     北風が吹きすさぶ  忘却の冷たい夜に  ぼくは忘れはしない  君の歌ったシャンソン
     その歌は ぼくらを歌う  二人の愛の日々を  二人で暮らした日々  愛しあい 愛されあい
     でもその愛を時が引き裂く ゆるやかに 音もたてずに  
     砂浜についた足跡を  波が消してしまうように




ドイツ語訳のN先生、アンサンブル譜のK先生、

お忙しい中、毎回貴重な資料を本当にありがとうございます。

すばらしい財産になっています♪




DSCN0713.JPG  DSCN0715 - コピー.JPG



参加者も増えてまいりました。

これからも有意義な場になるように頑張っていきましょう!!


次回は12月17日(水)です(第3水曜日)♪








2015年1月31日

今年最初の連弾研究会そして新年会を行いました♪


新年明けましておめでとうございます。
2015年もよろしくお願い申し上げます。

さて今年最初の連研は1月21日(水)10時からヤマハ・ミュージックアヴェニュー藤沢で行いました。
今回は湘南3月ステップで連弾を演奏される先生方の試演会、そしてシュンゲラーの作品をエレクトーンのアンサンブル講義を交えて学びました。

今回取り組んだ曲は以下の通り

  • ブラームス:ハンガリー舞曲 Ungarische Tänze WoO.1より 第1・3・5・7番 
  • シュンゲラー:ハンスとグレーテ Der Hans und Grete

ハンガリー舞曲で予定時間を大幅に過ぎ、シュンゲラーは時間切れで残念ながら中途半端になってしまいました。ああ残念・・・・・・ということですべて次回にまたやります(^^)v
シュンゲラーのN先生のドイツ語の解説もお聞きしたいし、ハンガリー舞曲が着々と仕上げに進んでいく経過が拝聴できるのは嬉しいことではありませんか!
また贅沢な連弾研究会が2月に予定されています♪
どうぞお楽しみに!!

さてその後は新年会の会場、藤沢さいか屋8階「煌蘭」へ場所を移してランチとお喋りを楽しみました。
この場で毎回連弾研究会で大変お世話になっている方へお礼の気持ちを示したいと思い、アンサンブルのKo先生、ドイツ語のN先生、この土台を作ってくださりいつもビンゴの景品をどっさり用意してくださる元締めKa先生、そして遠い千葉からお手伝いに来てくださるヤマハのH氏にささやかなお品をプレゼントさせていただきました。
最後は恒例ビンゴゲームをして、全員素敵なプレゼントを手にしてお開きとなりました。

DSCN0799.JPGのサムネール画像DSCN0796.JPGのサムネール画像


 

                               
DSCN0800.JPGのサムネール画像のサムネール画像
                先にお帰りになってしまった先生が4~5名...ちょっと淋しい記念写真(:_;)

次回は2月18日(水)の予定です♪












2015年3月12日

湘南3月ステップ開催レポート(2015/03/08)


2015年3月8日(日) 藤沢市民会館小ホールにて湘南3月ステップが開催されました。

参加者数103組、10:00開演~20:20終演まで滞りなく盛会に終了、103組中27名の方がピカピカの初パスポートを手にして帰られました。

アドバイザーには後藤ミカ先生、高田有莉子先生、徳岡美智子先生、ミハウ・ソブコヴィアク先生がおいでくださいました。


DSCN0839.JPGのサムネール画像のサムネール画像  第1・2部集合写真.JPGのサムネール画像 
      DSCN0819.JPG DSCN0820.JPG      
       DSCN0821.JPG DSCN0822.JPG第3・4部継続表彰.JPGのサムネール画像のサムネール画像 第3・4部集合写真.JPGのサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像
      DSCN0836.JPG  DSCN0818.JPG  DSCN0844.JPG 第5・6部継続表彰.JPGIMG_6012.jpg DSCN0850.JPG 第7・8部継続表彰.JPGのサムネール画像  第7・8部集合写真.JPG

第4部終了後に行われたミハウ・ソブコヴィアク先生のトークコンサートには大勢の人が会場に集まりました。
まずジャズのビート感を会場の皆さんに体感してもらう手拍子実験からスタート(枯葉をジャズで演奏してくださいました)。続いてルバートについてお話をしてからショパンのノクターンOp.15-2を演奏してくださいました。ミハウ先生は会場の皆さんに「何回ルバートしたか数えてみてね~」と問題を出していましたが、素敵なノクターンの演奏に数えるのをすっかり忘れ音楽に惹きこまれてしまったのではないでしょうか。
さらにショパンのバラード第1番からのジャズ。曲の最後は鍵盤に腰掛けるというお茶目なフィニッシュで笑いを取りました。ここでお開きになったのですが・・・なんと「アンコール!」という言葉のあとに会場から手拍子が湧きあがりました!
ミハウ先生再登場、そして「ain't miss be heaven」を演奏してくださいました。

DSCN0811.JPG DSCN0826.JPG DSCN0829.JPG DSCN0830.JPG                                        DSCN0832.JPG  

アンコール後もまだ帰しません(笑)
司会者がさっと登場していくつかミハウ先生に質問をしました。「何か子どもたちに伝えたいことはありますか」という最後の質問に、「みんな『頑張ります』っていう言葉が好きですね。...『頑張る』はいいことだけど『頑張る』んじゃなくて『楽しんで』ね。」というお話が印象に残りました。

                                       DSCN0833.JPG   


トークコンサートでは本番前の参加者の方々もリラックスして笑顔の時間を過ごしたようです。
ミハウ先生のファンが増えたことでしょう。
ミハウ先生、ありがとうございました♪



卒業式、終業式などを迎え、4月からは新学年・新生活が始まります。
今回のステップで一回り大きく成長したご自分を褒めて、また新たな目標に向かってスタートをきってください。

スタッフ一同、皆様を応援し続けます!
また次回のステップでお待ちしております♪


                                   湘南フェリシテSt代表  矢ノ下智子

2015年3月29日

3月の連弾研究会行いました♫


3月18日(水)10時より、ヤマハミュージックアベニュー藤沢にて連弾研究会を行いました。

今回取り組んだ曲目は以下の通り♪

1.【シュンゲラー:新しい子どものうたの本1】より
   シュンゲラー編:僕はトランペット吹き

2.【アンゲルブレシュト 子供部屋1】より
   アンゲルブレシュト編:どこゆくの?足の悪い子

3.【三善晃:音の栞 Ⅲ】より
  三善晃:猪たちの祭り太鼓

4.ドビュッシー:小組曲』より 
  小舟にて・バレエ




『僕はトランペット吹き』 Ich bin ein Musikante
原題は『ぼくは音楽師』です。
今回もN先生がドイツ・ヤフーでいろいろ調べてくださり、もとになっているドイツ民謡を詩と併せてレジュメにしてくださいました。日本で「わたしゃおんがーくか、やまのこりすー」で始まる『山の音楽家』は、実はこのドイツ民謡が原曲です。『山の音楽家』は動物たちが登場して、様々な楽器を奏でますが、ドイツ民謡では人間(音楽師)が様々な楽器を演奏していく詞になっており、その楽器に合わせて最後の擬音が変化します。
『Ich bin ein Musikante』の一番の歌詞がトランペットを吹く音楽師から始まるので、日本語版シュンゲラーでは『僕はトランペット吹き』というこのタイトルが用いられているようです。


『どこゆくの?足の悪い子』 Ou vas-tu p'tite boiteuse?
4月から連研メンバー持ち回りで各曲のレジュメを作成してくることに方針が変わります。そこで今回は移行期間として、アンゲルブレシュトの『どこいくの?足の悪い子』のみA先生に担当していただきました。手作りのレジュメと共に解説してくださいました。
フランス語の訳に悪戦苦闘する姿がひしひしと伝わってくるようなレジュメとお話に皆の笑い声が溢れましたが、結果的にタイトルから感じる暗いストーリーではないということが理解できました。それに伴って演奏の解釈も大きく変化、納得がいく大変有意義な時間となりました。


『猪たちの祭り太鼓』
2回目ということで全員演奏しました。2回目なのにみんな拍とリズムを取るのに必死(笑)。汗をかきながらも楽しいひと時でした。
偶然にも2015年度コンペティション連弾中級Aの課題曲となり、夏にはコンペ参加者のピッタリ合った素敵な演奏がたくさん聴けそうです。楽しみです。


小組曲より 『小舟にて』 『バレエ』
5月にステップに参加されるK先生とS先生の演奏を聴かせていただきました。
こちらもまたコンペ連弾上級の課題曲と重なりました。
演奏される先生のみならず、指導者全員良い勉強の機会になりそうです。4月の連研でも引き続き取り上げます。よりいっそう深めていきたいですね。




DSCN0868.JPG

                            DSCN0869.JPG
 

今年度最後の連弾研究会となりました。

一年間、何とか毎月欠かさず継続することができました。

お世話になった先生方へ感謝いたします。


また来年度も皆で力を合わせて今まで以上に有意義な研究会にしていきましょう!

次回は4月15日(水)です(^O^)/









2015年6月22日

5月の連弾研究会報告


2015年5月20日(水)10:00~12:00

ヤマハミュージックアベニュー藤沢にて連弾研究会Vol.29を行いました。

今回の曲は以下の3曲

◆シュンゲラー:新しい子どものうたの本1(日本ショット)より 「ブラームスの子守歌」

◆アンゲルブレシュト:子供部屋1(全音)より 「幼子イエスのお話」

◆三善晃:音の栞Ⅲ(カワイ)より 「黒い瞳」


2014年2月にスタートした『音の栞Ⅲ』は今回ですべて終了しました!
三善晃氏の「連弾は足して1になるというようなものではなく、4手の音が協同して多彩なピアニズムを展開するものでなくてはいけない」という言葉を心に、原曲の背景をふまえて深く三善ワールドを楽しみました♪
 
KIMG0620 - コピー.JPG



より一層の学びを目指して、楽しくかつ有意義な時間をこれからもご一緒に!!
意欲のある方、ご参加お待ちしております!

湘南3ステーション代表が笑顔で(^o^)お迎えいたします♪


                         湘南フェリシテSt.矢ノ下智子

2015年7月19日

7月の連弾研究会報告


2015年7月15日(水)10:00~12:00

ヤマハミュージックアベニュー藤沢にて連弾研究会Vol.31を行いました。

今回の曲は以下の3曲

◆シュンゲラー:新しい子どものうたの本1(日本ショット)より 「踊ろ、踊ろ」

◆アンゲルブレシュト:子供部屋1(全音)より 「牧歌」

◆アンゲルブレシュト:子供部屋1(全音)より 「近衛兵」




シュンゲラー『ピアノ連弾のための 新しい子どものうたの本1』は今回で全曲終了しました。
続いて2巻へ進む予定ですが現在2巻は絶版重版未定となっており入手が困難な状態です。
これから検討しまして今後の方針を決定いたします。
なお、8月は夏のランチ会を予定しております。
詳細はMLにて配信いたしますので、どうぞお楽しみに♪

 
DSCN1006 - コピー.JPG
今回は10名の先生方で研究会を行いました。
演奏にとどまらず調性や教則本などについての意見交換も活発で有意義な時間となりました。


それでは皆さま、充実した夏休みをお過ごしください♪

                      湘南フェリシテSt. 矢ノ下智子 





2015年9月19日

9月の連弾研究会報告


2015年9月16日(水)10:00~12:00

ヤマハミュージックアベニュー藤沢にて連弾研究会Vol.32を行いました。

今回の曲は以下の3曲

◆シュンゲラー:新しい子どものうたの本2(日本ショット)より 「僕が帽子を振ったならば」

◆アンゲルブレシュト:子供部屋1(全音)より 「塀の上のめんどり」

◆アンゲルブレシュト:子供部屋1(全音)より 「お茶目ちゃん」


3名の先生方が各曲について調べてくださったことを発表した後じっくり演奏に取り組みました。
二人で弾いて初めて分かることが多々あり、いろいろな可能性を試しながら演奏をまとめていきました。
今回はK先生オリジナルのアレンジ譜も3曲あり、ピアノ連弾から飛び出して音楽の世界を大きく広げてくださいました。
アンゲルブレシュトの作品は拍子が変わったり転調したりと独特な曲風ですが、オーケストラと共演しているかのようなアンサンブルにより曲の構成が強く味わえて、より一層音楽の流れに心地よく乗りました。素晴らしいアレンジです。

シュンゲラーは今月から『ピアノ連弾のための 新しい子どものうたの本2』(日本ショット)がスタートしました。
今までドイツ・ショット版を参考にしてドイツ民謡やドイツ語の詩について調べていましたが、2巻のドイツ語版として見つけたものはソロ曲集でした。日本ショット出版の2巻に収録されている連弾曲(全24曲)のうちの16曲ほどがドイツ版2巻にソロ曲で収録されています。
収録されているソロ曲以外は原曲や詩について調べることが難しいですが、できる範囲で演奏のヒントになるようなことを見つけていこうという方針で進んでいきます。

次回は10月21日(水)10:00から行います♪

ご参加お待ちしています~♪

2015年11月25日

11月の連弾研究会報告


2015年11月18日(水)10:00~12:00

ヤマハミュージックアベニュー藤沢にて連弾研究会Vol.34を行いました。

今回の曲は以下の3曲

◆シュンゲラー:新しい子どものうたの本2(日本ショット)より 「すぐともだち」

◆シュンゲラー:新しい子どものうたの本2(日本ショット)より 「日の出」

◆アンゲルブレシュト:子供部屋1(全音)より 「ぼくの城」


今回は連弾曲を弾くだけにとどまらず、レジュメ担当の先生が調べてくださった資料や動画を参考にして、手拍子を加えてみたり実際に手をつないで踊ってみました。連弾の譜面を音にするだけでは到底わからない楽しい勉強ができました!

次回は12月16日(水)10:00から行います♪
上記2冊に加えて新たに1冊、スタートです。
『春になったら...こどものためのピアノ小品集・ピアノ連弾小品集(平吉毅州作曲/カワイ出版)
プリモは片手から始まります。ピアノを始めたばかりの小さな子供さんでも楽しく弾けるかわいい曲や、魅力的な連弾曲満載です♪



一緒に学びませんか?

ご自宅でピアノ教室を開いている若い先生方のご参加もお待ちしております(^_^)/♪

           お問合せはこちら→t-felicite@lagoon.ocn.ne.jp (矢ノ下まで)

 



 

2016年1月24日

2016年1月の連弾研究会報告


2016年が始まりました。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。


さて、今年最初の連弾研究会(Vol.36)を以下の内容で行いました。

日時:2016年1月20日(水)10:00~12:00

場所:ヤマハミュージックアベニュー藤沢

内容:以下の4曲
◆シュンゲラー:新しい子どものうたの本2(日本ショット)より 「夜空」

◆シュンゲラー:新しい子どものうたの本2(日本ショット)より 「春の訪れ」

◆平吉毅州:春になったら(カワイ出版)より 「いっしょにスキップ」

◆平吉毅州:春になったら(カワイ出版)より 「コネコ・ネコネコ・ネコジャラシ」



今回は後半の時間をディスカッションにあてて、連弾曲集について活発な意見交換を行いました。
いろいろな連弾曲集をご紹介いただき、その場でざっと弾き合わせてみました。
それぞれ特徴があり、甲乙つけがたい魅力があることがわかりましたが、最終的に直近で取り組むものとしてシューマンの『こどもの舞踏会』に決まりました。
新年度4月から、シュンゲラー、平吉毅州に加えてシューマンを勉強していきます。
今年もまた楽しく有意義な時間にしていきましょう。

次回は4月20日(水)10:00から行います♪



新規ご参加、大歓迎です!どうぞお気軽にご見学ください(^_^)/♪

KIMG1038.JPG

           お問合せはこちら→t-felicite@lagoon.ocn.ne.jp (矢ノ下まで)

 



2016年5月29日

5月の連弾研究会報告


今年度2回目の連弾研究会Vol.38を以下の内容で行いました。

日時:2016年5月18日(水)10:00~12:00

場所:ヤマハミュージックアベニュー藤沢


内容:以下の4曲
◆シュンゲラー:新しい子どものうたの本2(日本ショット)より 「黒い雪」

◆平吉毅州:春になったら(カワイ出版)より 「マンボウのおさんぽ」

◆平吉毅州:春になったら(カワイ出版)より 「ミケとポチの追っかけっこ」

シューマン:こどもの舞踏会op.130(全音)より 「ポロネーズ」


4月から始めたシューマンの「ポロネーズ」(「こどもの舞踏会」より)は、シューマンが子供たちの音楽教育のために、また、家族で楽しむために作曲した意図が随所に感じられる作品だということがわかりました。前回この連弾曲の全体像が見えたところで、今回はプリモ・セコンドの外声・内声をそれぞれ合わせ、リズムやアーティキュレーションなど細部を丁寧に見ながら進めました。
次回もまた有意義な時間にしていきましょう!
来月は6月15日(水)10:00~に行います♪


新規ご参加、大歓迎です!どうぞお気軽にご見学ください(^_^)/♪

お問合せはこちら→ t-felicite@lagoon.ocn.ne.jp (矢ノ下まで)






2016年7月23日

7月の連弾研究会報告


連弾研究会Vol.40を以下の内容で行いました。

日時:2016年7月20日(水)10:00~12:00

場所:ヤマハミュージックアベニュー藤沢


内容:以下の4曲
◆シュンゲラー:新しい子どものうたの本2(日本ショット)より 「峠の朝」

◆平吉毅州:春になったら(カワイ出版)より 「山の夕暮れ」

◆平吉毅州:春になったら(カワイ出版)より 「はるかなる海への船出」

シューマン:こどもの舞踏会op.130(全音)より 「ワルツ」


シューマンの連弾曲集『こどもの舞踏会op.130』は第2曲の〈ワルツ〉が終了しました。シューマンが子供たちの音楽教育のために、そして家族で楽しむために作曲した曲集ですが、なかなか手ごわく奥深い作品が並んでいます。次回は第3曲〈メヌエット〉に進みます。

平吉毅州『春になったら』は次回が最終回です(もう全曲制覇~!)。どの作品もストーリー性があって素敵な曲ばかり。新曲に取り組むのがいつも楽しみでしたが、いよいよ2曲を残すだけとなりました。

この日最後には湘南9月ステップで歌う(かもしれない)「逢えてよかったね」(小原孝作詞作曲)のコーラスも急遽追加して、参加メンバー全員でアンサンブルを堪能した時間となりました。
次回もまた有意義な時間にしていきましょう!
来月は9月に行います♪


新規ご参加、大歓迎です!どうぞお気軽にご見学ください(^_^)/♪

お問合せはこちら→ t-felicite@lagoon.ocn.ne.jp (矢ノ下まで)



2016年10月29日

10月の連弾研究会報告


連弾研究会Vol.42を以下の内容で行いました。

日時:2016 年10月19日(水)10:00~12:00

場所:ヤマハミュージックアベニュー藤沢


内容:以下の4曲
◆シュンゲラー:新しい子どものうたの本2(日本ショット)より 「猟」

シュンゲラー:新しい子どものうたの本2(日本ショット)より 「丘からの眺め」

シューマン:こどもの舞踏会op.130(全音)より 「メヌエット」

シューマン:こどもの舞踏会op.130(全音)より 「エコセーズ」


シューマンの連弾曲集『こどもの舞踏会op.130』は第3曲の〈メヌエット〉が終了しました。
前回9月の連研の時にはまだ17~24小節の部分がしっくりこない感じでしたが、
今回の研究会ではこの部分をヘミオラと捉えて弾いてみたり、バロックダンスのメヌエットの
ステップを踏んでみることによって次第にクリアに理解できるようになりました。
エコセーズは曲の雰囲気を知る程度にとどまり、次回もう少し深く見ていきます。

次回もまた有意義な時間にしていきましょう!

11月第3水曜日に行います♪

新規ご参加、大歓迎です!

どうぞお気軽にご見学ください(^_^)/♪

お問合せはこちら→ t-felicite@lagoon.ocn.ne.jp (矢ノ下まで)


2017年1月19日

2017年1月の連弾研究会報告

明けましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いいたします。



2017年初の連弾研究会Vol.44が行われました。

日時 :1月18日(水)10:00~12:00

場所 :ヤマハミュージックアベニュー藤沢(エバーズ第10藤沢ビルⅡ3F)

内容 :新曲3曲・復習1曲
 
 シュンゲラー:新しい子どものうたの本2(日本ショット)より「ザビンヒェン」

 
シュンゲラー:新しい子どものうたの本2(日本ショット)より「春が来た」

 
シューマン:こどもの舞踏会op.130(全音)より「エコセーズ」(3回目)

 シューマン:こどもの舞踏会op.130(全音)より「フランス風」


「ああ、楽しい~」

「ああ、難しい~」

と、いつもの2時間となりました(笑)

次回は2月15日、開催です!!

シュンゲラーもシューマンもゴール目前となり、コツコツ続けたものの大きさをつくづく感じます。
新年度4月からの研究会の方針、企画等、これから考えて決めていきたいと思います。

企画募集しま~す(^.^)



2017年3月17日

湘南3月ステップ開催レポート♫


2017年3月12日(日)、藤沢市民会館小ホールにて湘南3月ステップが開催されました。

参加者96組、午前10時から夜8時30分まで熱演が繰り広げられました。
アドバイザーには永井雅子先生、若尾佳代先生、大石由起子先生、西本夏生先生の4名の先生方にお越しいただき、心のこもったメッセージと講評をいただきました。

第4部終了後には西本夏生先生によるトークコンサートが行われ、「~クラシック音楽の中に忍び込んだ、ダンサブルなリズムたち~」というテーマに4曲を演奏していただきました。
スタンドマイクを使って気さくな語り口と分かりやすい解説で、冒頭から会場の空気を和ませ聴衆を惹きつけました。
モンポウ、アルベニス、ファリャ、そしてカプースチン...
多くの方にはあまり馴染みのない作曲家ですが、初めて聴くピアノ曲でも西本先生の演奏に魅了され、客席は物音ひとつなく聴き入った様子でした。最後のカプースチンではそのリズムに身体を動かずにはいられない、といった方が多く見られました。

継続表彰は5回継続から15回継続まで10名の方が表彰されました。
 
         第1・2部講評.JPG 


20170312大石先生講評.JPGのサムネール画像 20170312第1・2部継続表彰.JPG 

20170312若尾先生講評.JPG 20170312第3・4部継続表彰.JPGのサムネール画像


20170312西本先生トーク (5).JPG 20170312西本先生トーク (7).JPG


         20170312西本先生トーク (2).JPG 

20170312西本先生講評.JPG 20170312第5・6部継続表彰.JPGのサムネール画像


20170312 永井先生表彰.JPG 2017-312第7・8部継続表彰.JPG


         IMG_0432.JPG 

アドバイザーの先生方、長時間に渡り、ありがとうございました!

継続表彰の皆さん、おめでとうございました!

ご参加の皆様、また次回のステップでお会いできます事を心より楽しみにしています。


                            湘南フェリシテステーション



3月連弾研究会(最終回)報告


連弾研究会Vol.46(最終回)を以下の内容で行いました。

日時:2017年3月15日(水)

場所:ヤマハミュージックアベニュー藤沢

内容:以下の3曲

◆シュンゲラー:新しい子どものうたの本2(日本ショット)より「さあさ 踊ろう」

◆シュンゲラー:新しい子どものうたの本2(日本ショット)より「粉屋の夢」

◆シューマン:こどもの舞踏会Op.130(全音)より「こどもの輪舞」


2012年11月から始めた連弾研究会。本日で最終回となりました。
これまで取り組んだ楽譜は単発ものも含めると16冊程、曲数にしたら相当な数になります。
コツコツやり続けた結果、たくさんのレジュメやアンサンブルの楽譜が手元に残りました。この足跡を見ると本当に感慨深いです。

連弾研究会としては今回で終わりですが、継続して会場をお借りできることになり(ヤマハミュージックリテイリング横浜店・ヤマハミュージックアベニュー藤沢の皆様に心から感謝です)、新たに指導研究会としてスタートすることに決まりました。

第1回は4月19日の予定です。
目的・内容等、詳しくはMLにてお知らせします。




         20170315連研.JPG

この日は連研の最後ということで、まとめ役代表2名はメンバーの先生方からメッセージカード付きの花束をいただきました。サプライズに目頭が熱くなりました。
あたたかなお気持ち、本当にありがとうございました。

新年度の4月、新たにスタートです。
有意義な会になるように、皆で活発な意見を出し合って学びを深めてまいりましょう。

新規ご参加も歓迎いたします!


2017年5月21日

5月のピアノ指導研究会(vol.2)報告


2017年5月17日(水)ヤマハミュージックアベニュー藤沢にて、第2回ピアノ指導研究会を行いました。


内容  : J・S・バッハ シンフォニア第2番
  
テーマ: エレクトーンによる他楽器アンサンブルを通して3声部の理解を深める



シンフォニアを立体的に学べるように4段記譜法による新しい楽譜が今年発売されました。

シンフォニア楽譜                         「合奏譜による J.S.バッハ シンフォニア」(東音出版)

この楽譜では3声の独立性を容易に理解することができます。
エレクトーン3台で各声部の楽器組み合わせを様々に変えながら、室内楽のようなアンサンブルを堪能しました。また、さらに1台加えて通奏低音の即興演奏にも挑戦してみました。

音量のバランス、音色のバランス、発音の違いなど、ピアノとは異なる難しさを感じながらも、ピアノ以外の音の世界に心地よさを感じました。
この経験をピアノ演奏に役立てたいと思います。


KIMG2174.JPG 
                   KIMG2176.JPG   
 


この日、前回の研究会でご協力を呼びかけたJASRACに対する署名(音楽教育現場からの演奏著作権料徴収に反対)を回収させていただきました。
この日だけで209名の署名が集まりました。
この署名は湘南地域のピアノ指導者から...として一括してPTNA本部へ郵送する予定です。

次回は6月第3水曜日です。
シンフォニア3番に進みます。

ご参加お待ちしております♪
新規の方も大歓迎です!

2017年9月25日

9月のピアノ指導研究会(vol.4)報告


2017年9月20日(水)ヤマハミュージックアベニュー藤沢にて、4回目のピアノ指導研究会を行いました。

引き続き、バッハのシンフォニアの考察です。

今回は第4番d-mollに取り組みました。
まず各声部のパートをエレクトーンを用いてアンサンブルからスタート。様々な楽器の音色での組み合わせを楽しみました。
管楽器、弦楽器での音楽世界から始まり、最後はオルガン三声のアンサンブルを試みました。
オルガンの組み合わせは宗教的で、より一層重厚な響きに包まれ荘厳な音楽が広がりました。

20170920sidoukennkyuukai③.JPGのサムネール画像



後半は巨匠たちの演奏の鑑賞です。
前回同様、(恐れ多くも)コンクールの審査員になったつもりで演奏者の名前を伏せた各々の演奏に評価をつけました。
今回はさらに3名増えて全10名のピアニストの競演となりました。


エッシェンバッハ、グールド、ニコライエワ、シフ(1977録音)、シフ(1983録音)、園田、ウェーバージンケ、アントルモン、ゼルキン、シューシャオメイ


各自採点後、集計して順位発表。皆で感想・講評を発表し様々な観点から意見を聞き合いました。
巨匠10名の演奏はテンポもデュナーミクもアゴーギグも多様で、とても勉強になります。
今後も楽しみです!



20170920sidoukennkyuukai②.JPGのサムネール画像
20170920sidoukennkyuukai①.JPGのサムネール画像
 

次回は10月18日(第3水曜日)10時~12時。
シンフォニア第5番の探求です。



2017年11月16日

11月のピアノ指導研究会(vol.6)報告


2017年11月15日(水)ヤマハミュージックアベニュー藤沢にて、6回目のピアノ指導研究会を行いました。
引き続きバッハのシンフォニアの考察です。

       シンフォニア楽譜 
     「合奏譜による J.S.バッハ シンフォニア」(東音出版)


今回は第6番Es-durに取り組みました。
前半はエレクトーンによるアンサンブルで考察。管楽器、ストリングス、オルガン等、様々な楽器の音色での組み合わせを堪能し、3声部の構成を理解しました。

全体像を捉えたのち、後半の時間は10名の巨匠ピアニストの演奏の鑑賞です。前回同様ピアニストの名前を伏せた各々の演奏に(畏れ多くも)評価をつけ、手短に講評・感想を記録しました。
10名の名ピアニストは以下の面々。
エッシェンバッハ、グールド、ニコライエワ、シフ(1977録音)、シフ(1983録音)、園田、ウェーバージンケ、アントルモン、ゼルキン、シューシャオメイ

次々に流れる10名の演奏を聴いた後に点数を集計して結果発表です。
順位発表は毎回盛り上がります。だんだん自分の好むピアニストが絞られていると感じる方もいれば、毎回違うピアニストが1位になる方もいて様々です。
今回の第6番シンフォニアは演奏に差異が少なく点数の開きがあまり大きくありませんでした。ということは誰が弾いても無難にまとめやすい曲とも考えられます。
さて次の第7番はどうなるでしょう。
とっても楽しみです!

次回は12月20日(第3水曜日)10時~12時
シンフォニア第7番の探求です。

ご興味のある方はぜひご参加ください!!

ご連絡はこちらまで→ t-felicite@lagoon.ocn.ne.jp(矢ノ下)

20171115①.JPG 20171115②.JPG
 

2018年4月20日

湘南4月ステップ開催レポート

2018年4月14日(土)藤沢市民会館小ホールにて湘南4月ステップが開催されました。

参加者103組、午前10時から夜7時45分まで熱演が繰り広げられました。
アドバイザーには赤松林太郎先生・久保山千可子先生・須崎朝子先生の3名の先生方にお越しいただき、お心のこもったメッセージと講評をいただきました。

第4部終了後(15:30~15:50)には赤松林太郎先生によるトークコンサートが行われました。
参加者・ご家族以外にも大勢の方がご来場くださり、会場は一点に惹き込まれるソロ・リサイタルと化しました。赤松先生のトークコンサートを皆さんが心待ちにしていたことが窺えます。

プログラムはこちら

J.S.バッハ : 主よ人の望みの喜びよ
ベートーヴェン=リス ト: 交響曲第5番『運命』第1楽章
ショパン : ノクターン嬰ハ短調 遺作
モーツァルト : バターつきパン(1本指のワルツ)

2018-04-14  湘南4月トークコンサート.JPGのサムネール画像 2018-04-14  湘南4月トークコンサート① (2).jpgのサムネール画像
        2018-04-14  湘南4月トークコンサート② (2).JPGのサムネール画像

会場は万雷の拍手でした。
第1部から第4部まで60名以上のメッセージを書かれた直後に休む間もなく、全4曲を演奏してくださいました。胸に響く熱い演奏に心から感謝の気持ちで一杯です。


本日は初めてのステップ参加者が25名、そして20名の方が継続表彰されました。
おめでとうございます!

2018-04-14  湘南4月ステップ第1・2部継続表彰⑤.JPG 2018-04-14  湘南4月ステップ第3・4部継続表彰 (2).JPG

2018-04-14  湘南4月ステップ第5・6部継続表彰⑩.JPG 2018-04-14  湘南4月ステップ第7部継続表彰 (2).JPG

2018-04-14  湘南4月第1・2部講評③.JPGのサムネール画像 2018-04-14  湘南4月第1・2部講評④.JPGのサムネール画像

          2018-04-14  湘南4月ステップ第5・6部講評⑥ (2).JPGのサムネール画像


アドバイザーの先生方の講評そしてQ&Aの質問のご回答は大変参考になりました。
先生方、長時間の審査と的確で温かなアドバイスをありがとうございました。


参加者の皆様には今後の学びにつながりますように!
また次回のステップでお会いできます事を心より楽しみにしています。

                    
   
                    湘南フェリシテステーション スタッフ一同


2019年3月12日

宮谷理香先生「ショパン演奏の秘訣」セミナー開催しました(2019.03.08)

2019年3月8日(金)、ヤマハミュージックアベニュー藤沢にて宮谷理香先生によるセミナーが開催されました。
テーマは「ショパン演奏の秘訣~脈動の舞曲 ポロネーズ、マズルカ、ワルツ編~」。
セミナーは宮谷先生が用意してくださったA4・4枚の資料をもとに、ポーランドの五大民族舞曲の解説から始まりました。
ポロネーズ、マズルカ、ワルツの順にそれぞれの曲の特徴や演奏法を大変分かりやすく、時折笑いも取りながらレクチャーしてくださいました。
また、ショパンの手紙を引用されたりショパンの手や肖像画などを参加者1人1人に回して見せてくださり、ショパンという人間像を知ることに繋がりました。。
ポーランドの舞曲を理解する、ショパンを知るという大原則を踏まえたうえで、さらに演奏のポイントや練習の仕方など様々な角度から沢山のヒントをいただきました。
セミナー最後にショパンのノクターン、マズルカ、ポロネーズから1曲ずつ演奏してくださいましたが、その素晴らしい演奏に一般の方も指導者も涙腺が緩む方続出でした。
お話に惹き込まれ、音楽に惹き込まれ、あっという間の2時間。
ご参加の方々から「感動と衝撃で英雄ポロネーズが頭で鳴り続けています」「明日のトークコンサートがますます楽しみになりました」「このような経験ができて感激です」という声を多数いただきました。
宮谷理香先生、ありがとうございました!
20190308ショパンセミナー⑥.JPG 20190308ショパンセミナー⑨.JPG
20190308ショパンセミナー⑩ - コピー.JPG
      
                     湘南フェリシテステーション
                           矢ノ下智子

湘南3月ステップ開催レポート(2019.03.09)

2019年3月9日(土)藤沢市民会館小ホールにて湘南3月ステップが開催されました。

晴天に恵まれ、参加者92組一人の欠席もなく、午前10時から夜7時55分まで熱演が繰り広げられました。アドバイザーには遠藤志葉先生・林苑子先生・宮谷理香先生の3名の先生方にお越しいただき、お心のこもったメッセージと講評をいただきました。子供の心をぐっと掴むような身近なお話、左手の重要性や練習方法など、短時間に大変有意義なアドバイスをお話しくださいました。
IMG_0869 - コピー.JPG IMG_0874 - コピー.JPG
第4部終了後(15:30~15:50)には宮谷理香先生によるトークコンサートが行われました。参加者、参加者のご家族以外にも宮谷先生ファンの方が多くご来場くださり、トークコンサートを楽しみに待ち望む空気が流れていました。美しい若草色の入ったドレスにお着替えになって宮谷先生がステージに登場されると、古いホールが一瞬にして明るく華やかになりました。素敵な笑顔と優しい声、分かりやすくて楽しいお話、そして圧巻の演奏を披露していただきました。
20190309IMG_0885 - コピー.JPG IMG_0884 - コピー.JPG IMG_0891 - コピー.JPG
プログラムはこちら
F.ショパン ◆子犬のワルツ 作品64‐1
      ◆幻想即興曲 作品66
      ◆雨だれのプレリュード 作品28‐15
      ◆革命のエチュード 作品10‐12
今回のステップでは19名の方が継続表彰されました。
20190309第3・4部継続表彰.JPG 20190309第5・6部継続表彰.JPG           20190309第7部継続表彰.JPG  
継続表彰おめでとうございます!
ステップご参加の皆様には、今後の学びにつながりますように!!
また次回のステップでお会いできます事を心より楽しみにしています。
遠藤先生、林先生、宮谷先生、長時間の審査と的確で温かなアドバイスをありがとうございました。心よりお礼申し上げます。
                       
                    湘南フェリシテステーション スタッフ一同
      トークコンサート終了後にアドバイザーの先生とスタッフの先生全員で写真撮影しました~♪
20190309IMG_0897 .JPG


過去の記事


カテゴリ



QRコード

携帯からもピティナ・コミュニティを閲覧できます
ピティナ湘南フェリシテステーション