2012池川礼子先生公開レッスンレポート(2012.5.27)

A1級からF級まで8名の受講生が、コンペティションの課題曲をレッスンしていただき、保護者や先生方で聴講いたしました。
どうすれば受講生に魅力ある音色を理解させられるか、どうやれば出したい音を出すことができるかと真剣にレッスンしてくださる池川先生の熱意の伝わるとても充実した講座でした。
たくさんの興味深いお話の中、以下四点は、ピアノレスナーにとって特に大切にしたい重要なポイントであると思います。
- ①
- 子供にわかりやすい言葉や具体例で理解を促すこと。打鍵ひとつとっても、指を鳴らしたり、木をたたいたり、聴講生も楽しんで参加して納得できる例えがいろいろ出てきました。
- ②
- ピアノの演奏者は歌う人のように音作りに興味を持たない。どのようなアプローチで音作りにチャレンジするか、どうやってフレーズの終わりをていねいにまとめるか、基本的なことをていねいに繰り返しやってみる。
- ③
- 音作りにかかせない打鍵のタイミングの大切さを、野球のホームランに例えて力説。
- ④
- 曲に対する感情を喚起させるような質問、お話により、表現が豊かになりたいという欲求を持たせることの重要性。
今回の公開レッスンで終わることなく、池川先生ならではの指導法セミナーを受講したいという会員の先生方のご希望に添えるよう、近いうちに次回講座を企画したいと考えています。
事務局 新田恵理子