9月8日朝9時受付開始。500席の客席に、導入ステップで参加する小さなピアニストたちが集まって来ました。幼稚園や保育園に通う小さなお子さんが多く、お母さん、お父さん、おじいちゃんやおばあちゃんもご一緒の様子です。期せずして、調律アップしたベーゼンドルファーのリハーサルが始まりました。会場にかけつけた伊賀あゆみ先生がトークコンサートのために指ならしです。伊賀先生のピアノの音に、ちびっこ達はびっくりうっとり。ステップ幕開けの嬉しいハプニングでした。
9時半開演、8部構成で21時まで。142組の参加者に四人のアドバイザーの先生方が交代でアドバイスにあたります。服部先生、伊賀先生、甲斐先生、砂原先生。ほとんどがジュニアというプログラムに、心のこもったきめ細やかなアドバイスをいただきました。「次の目標が見えてきました。どうしてゆけばよいか、分かったような気がします。」とメッセージを読んだお母様が話していたのが印象的でした。
砂原先生のワンポイントレッスンは、バスティン、ブルグミュラー、ショパン。和音の解決とデュナーミク、レガート奏法、拍子の解釈、ペダルの微妙な踏み方、左の伴奏型を滑らかに弾くための身体の使い方など、いずれもアカデミックな内容を小学生と中学生に分かりやすくやさしく伝えてくださいました。客席はもちろんのこと、舞台袖やホワイエにいるスタッフもモニターに釘付けでしたね。登場した三人は、レッスン終了後に舞台袖で砂原先生と固い握手をしていました。偶然ですが、二人は男の子。男の子のピアニスト、富山でも増えてほしいものです。
伊賀先生のトークコンサートは15時開演でした。「ワルツで遊ぼう」という楽しいタイトルです。ワルツらしく弾くにはどうしたらよい?みんな重く足をひきずる息苦しいワルツになりがちです。ブルグミュラーをピックアップして、下手なワルツから、少しずつ改良してゆきます。伊賀先生の巧みな話術と変わってゆくワルツには驚かされました。また、ショパンの子犬を、伊賀先生のアレンジで。太った犬やおしゃれな犬を登場させ、キャラクターを弾きわけていきます。「アニメーション見てるみたいだった」「楽譜、ないのかなあ」と大きな反響でした。最後はくるみ割り人形から花のワルツ。クリスマスまでもうすぐ。年末に思いをはせながら、ゴージャスなワルツを堪能できました。ベーゼンドルファー・インペリアルの豊かな響きが会場に響きます。ピアニストにとってこの楽器をコントロールするのは実はとても難しいとのこと。オーケストラのような豊かで馥郁とした響き、15分では短すぎたかもしれません。
こうして初回ステップは温かく楽しい雰囲気の中終了しました。コミュニケーションカードがたくさん書かれ、出演者の手に渡りました。自分ではない誰か他の人の演奏を聴き、それを大切に思い、文章や絵にして伝えるというコミュニケーションカードです。このような小さな体験をつんで、長く音楽を愛してほしいと感じました。にいかわ地区での初めてのステップに参加してくださったみなさま、ありがとうございました。にいかわステーションでは第2回のステップの企画をはじめました。ちがうピアノを登場させるかもしれません。どうぞまたコスモホールでお会いできますように。





9時半開演、8部構成で21時まで。142組の参加者に四人のアドバイザーの先生方が交代でアドバイスにあたります。服部先生、伊賀先生、甲斐先生、砂原先生。ほとんどがジュニアというプログラムに、心のこもったきめ細やかなアドバイスをいただきました。「次の目標が見えてきました。どうしてゆけばよいか、分かったような気がします。」とメッセージを読んだお母様が話していたのが印象的でした。
砂原先生のワンポイントレッスンは、バスティン、ブルグミュラー、ショパン。和音の解決とデュナーミク、レガート奏法、拍子の解釈、ペダルの微妙な踏み方、左の伴奏型を滑らかに弾くための身体の使い方など、いずれもアカデミックな内容を小学生と中学生に分かりやすくやさしく伝えてくださいました。客席はもちろんのこと、舞台袖やホワイエにいるスタッフもモニターに釘付けでしたね。登場した三人は、レッスン終了後に舞台袖で砂原先生と固い握手をしていました。偶然ですが、二人は男の子。男の子のピアニスト、富山でも増えてほしいものです。
伊賀先生のトークコンサートは15時開演でした。「ワルツで遊ぼう」という楽しいタイトルです。ワルツらしく弾くにはどうしたらよい?みんな重く足をひきずる息苦しいワルツになりがちです。ブルグミュラーをピックアップして、下手なワルツから、少しずつ改良してゆきます。伊賀先生の巧みな話術と変わってゆくワルツには驚かされました。また、ショパンの子犬を、伊賀先生のアレンジで。太った犬やおしゃれな犬を登場させ、キャラクターを弾きわけていきます。「アニメーション見てるみたいだった」「楽譜、ないのかなあ」と大きな反響でした。最後はくるみ割り人形から花のワルツ。クリスマスまでもうすぐ。年末に思いをはせながら、ゴージャスなワルツを堪能できました。ベーゼンドルファー・インペリアルの豊かな響きが会場に響きます。ピアニストにとってこの楽器をコントロールするのは実はとても難しいとのこと。オーケストラのような豊かで馥郁とした響き、15分では短すぎたかもしれません。
こうして初回ステップは温かく楽しい雰囲気の中終了しました。コミュニケーションカードがたくさん書かれ、出演者の手に渡りました。自分ではない誰か他の人の演奏を聴き、それを大切に思い、文章や絵にして伝えるというコミュニケーションカードです。このような小さな体験をつんで、長く音楽を愛してほしいと感じました。にいかわ地区での初めてのステップに参加してくださったみなさま、ありがとうございました。にいかわステーションでは第2回のステップの企画をはじめました。ちがうピアノを登場させるかもしれません。どうぞまたコスモホールでお会いできますように。





