2016年11月6日の富山新川ステップでは、107組の参加者があり、11時間の長丁場の中、充実して終えることができました。
今回は、全国的にホールにあるのが珍しいベ―ゼンドルファーインペリアルをメインにして、プレ導入の演奏から始まり、23ステップに繋がり、年々増えつつあるフリーステージへと、それぞれにレベルの高い演奏を聴くことが出来ました。ソロはもちろんのこと工夫されたアンサンブルや、2台ピアノなど、様々なスタイルで音楽を楽しみ、真剣に取り組んでいる姿勢が見られた実りある1日でした。クラリネットとピアノ、チェロとピアノ、独唱、合唱、三線、打楽器、ぐるぐる連弾など。
アドバイザーの先生方の講評では、富山の県民性が出ていて、まじめでしっかり練習している成果が出ていて、心のこもった演奏を聴けたと褒めて頂きました。また指導者自らもステージに立つことが大事ですから、これからも出続けてほしいと話されました。新川ステップでは、指導者のステージが激増しています。
また、毎日の家での練習では、いつもホールで練習しているようにイメージして、こうなりたいからこう演奏する、そうすれば、そのイメージの演奏が実際にできるようになると、分かりやすく丁寧に教えて頂きました。
今川裕代先生のトークコンサートは、べ―ゼンドルファ―の魅力を十分に引きだされた演奏でした。楽器の特長でもある独特の音色は、豊かなウィーンの香りがするとお話されました。ピアノを身体で包み込むように演奏され、その馥郁とした響きの中で、ほんの少し15分という短い時間でしたが、楽器の本来の特長を感じ取ることが出来ました。心が豊かになり、優しい気持ちになれる、上等な素晴らしい演奏でした。
演奏者おひとりおひとりが、さらに研鑽をつみ、来年もまた新川ステップに参加して頂けることを心より願っております。
来年も入善コスモホールでお待ちしております。
(恩田あゆみ)