オリンピックを来年に控え代表選びが佳境を迎えています。そして、その先には、それぞれの目標があるはずです。競技を始めた時から続いている家族の理解と支援、競技団体によるトレーニングの環境作りはもちろん、指導力のあるコーチを招聘し、強化合宿を組み、対外試合のための海外遠征など、膨大な量の、人・モノ・時間・お金が費やされている以上、ただ、「頑張りマース!」で済まされる世界ではないはずです。その頂点が金メダル。「表彰台のてっぺんから見える風景」は世界中でほんの一握りの人しか見ることはできません。また、オリンピックとまではいかなくても、全国大会、県大会、さらには地区大会で頂点に立つこともその競技の中では、一部の人たちで、それ以外の人は、何が楽しいのでしょう?
最近考えるのは、「てっぺんから見える風景」と同じくらい価値のある、「続けた先に見える風景」があるのでは? 例えば、その競技ができる時間がある、体力がある、環境がある、そして、仲間ができる、競技自体の奥深さに魅力を発見する、ほんの少しでも成長できた自分や、自身の可能性に気づく、等々。ただし、レクリエーションとして続けていてもそれは難しく、限られた時間の中でも、真剣に取り組むことが条件になると思われます。
同じことがピアノにも当てはまりませんかね? (差し障りがあれば申し分けありません)例えば、指が5本あることに感謝できる、とか。この風景が見られることは、とても尊いことだと思うのですが。
富山支部 事務局 吉田
(当日のプログラムより)